こまくさの湯の露天風呂から、リンちゃんも木曽駒ヶ岳を眺めていた
こまくさの湯は、木曽駒ヶ岳登山のターミナル、菅の台バスセンターから徒歩3分のところにある日帰り温泉施設です。
木曽駒ヶ岳はマイカー規制をしているため登山口まで車で行くことはできず、駐車場に車を置いて「菅の台バスセンター」から出るバスに乗って、ロープウェイの「しらび平駅」を目指すことになります。
こまくさの湯は先日放送されたアニメのゆるキャン△の第9話に登場し、主人公の1人である「リンちゃん」が、ソロキャンプに向かう途中に立ち寄ったことで、最近は聖地として訪ねる人も増えているようです。
緑に囲まれたロッジ風の建物です。
私自身、木曽駒ヶ岳登山の後に何度も立ち寄っているこまくさの湯について、改めてレポートしてみたいと思います。
公共交通機関利用だと、木曽駒に登った後に入れる温泉は、実はこまくさの湯一択
木曽駒ヶ岳に登山した人のほぼ全員がおとずれる菅の台バスセンター、こまくさの湯は、その菅の台バスセンターのすぐ近くにあります。
Googleマップ上では徒歩5分と表示されますが、3分ぐらいで着くような感じですね。
混んでいるお風呂が好きではないので、できれば登山者が集中するであろうこまくさの湯にはあまり行きたくない……というのが本音だったりするのですが、実は、菅の台バスセンターの徒歩圏内で日帰り入浴できる施設は、こまくさの湯しかありません。近場の旅館やホテルのホームページもいくつか見てみましたけど、日帰り入浴可能と明記されている施設は見つかりませんでした。
車で来たのならば、10分もかからないところに「こぶしの湯」なる日帰り温泉もあります。一度こぶしの湯にも行ったことがあるのですが、時間帯にもよるとは思うのですけど、混み具合はこぶしの湯のほうがすごかったです。。。なぜ。。。
なので最近は、無理せずこまくさの湯に行くようにしています。
こまくさの湯の入浴料金・営業時間・休館日
こまくさの湯の入浴料金は大人610円。小学生300円。
タオルのレンタルはありませんが、販売はしています。
フェイスタオル160円、バスタオル510円とお安くはないので、タオルだけは持参したほうが良いでしょう。
営業時間は午前10時から午後9時までで、最終受付は午後8時です。休館日は第2・第4水曜日。
私がこまくさの湯に立ち寄るのは、大抵日曜日のお昼どきです。
昼食の前にお風呂に入りにきたときは、午前中のうちに入館したこともありますが、2018年に残雪の木曽駒ヶ岳を登った後に立ち寄ったときは、こまくさの湯に来る前にお隣の「喫茶ガロ」でランチしていたので、午後2時ごろの入館となりました。
お昼ごろになると、登山帰りの人がぼちぼち汗を流しに来る時間なので、玄関前でザックからお風呂グッズを出している間も、登山姿の人がどんどん入館してきます。
玄関前にザックを置かせてもらえるスペースが用意されているのがありがたいですね。
200円の有料ですが、コインロッカーもあります。
実は、館内に無料で使える貴重品ロッカーは十分に設置されています。なので、お財布なんかはそこに入れればいいのですが、貴重品ロッカーに入りきれない大きさの貴重品を持っている場合は、コインロッカーに預けたほうがいいでしょう。
靴を靴だなに入れ(鍵は無し)、フロントで料金を払って中に入ります。
このとき、フロントに入浴料と食事代がセットになったお得なメニューの案内があることがあるので、食事をする予定の方は、チェックしておいたほうがいいです!
後述しますが、こまくさの湯がゆるキャン△に登場した際、リンちゃんもこの「入浴食事セット券1020円」を利用していました。
では、受付を済ませたらさっそくお風呂に行ってみたいと思います!
【風呂】★★★★ 泉質は特筆すべきことはないが露天風呂から木曽駒ヶ岳が見える!
男女別の大浴場があり、男女の浴室はときどき交換されているようです。
浴室の扉の前に「○月○日、男女の浴室を交代しました」というような内容のことが掲示されていました。
大浴場の前には貴重品ロッカーがずらっと並んでいます。100円が戻ってくるタイプのロッカーですので、貴重品はこちらに入れてしまいましょう。
廊下には温泉分析書も貼ってありました。
ph9.11のアルカリ単純泉。
源泉利用状況についても掲示がありました。
全浴槽で加温・循環ろ過あり。
「大浴場以外は加水あり」とのことですが、大浴場の一番メインの浴槽だけは加水してないということでしょうかね。
ということは露天風呂はおそらく、加水しているんでしょうね。
脱衣所は、脱衣カゴが棚に並んでいる一般的なタイプの脱衣所です。
脱衣所の隅に洗面スペースがあり、ドライヤーも置いてあります。ナノイーではないけれど、Panasonicのイオニティのドライヤーもありました。
ドライヤーは4つか5つ置いてあったでしょうか。混み合うと人が並んでいるときもあります。
化粧水などのアメニティは、たまに試供品的なものが置いてあることもありますが、ほぼ何もないと思っていたほうがいいでしょう。櫛も洗面所にはなく、フロントで410円で販売しています。
服を脱いで浴室に入るとまずは洗い場がずらっと並んでいるスペースがあります。
洗い場には、リンスインシャンプーとボディシャンプーあり。
かろうじて、洗い場で順番待ちをするまでの混み具合ではなかったので、空いている洗い場で体と髪を洗い、いざ、浴槽のほうに行ってみると。。。
あれ??ぜんぜん空いている!!
外の光が入ってくる広い内湯ですが、つかっているのは2人ぐらいです。
入ってみると、40度ぐらいのやや温めの適温で、案外悪くありません。
こんなに人が多いと塩素臭がするかな?と思いましたがそうでもないです。
アルカリ単純泉らしいぬめりなどがあるわけではありませんが、普通に入り心地の良い、悪くはないお湯です。
内湯には温泉大浴槽のほかに、ドライサウナと水風呂、ジェット風呂と薬湯がありました。
外を眺められる開放的な内湯です。
ちなみに、ゆるキャン△で描かれた大浴場はこんな感じ。
露天風呂に移動すると、こちらも先客は2人ほど。
石造りの、新しくきれいな露天風呂で、浴槽の上には屋根がついていますが、屋根が高いので開放感を邪魔するようなことはありません。
むしろ、暑い夏には日陰になってちょうどいい感じ。
お湯は内湯よりも若干ぬるく、39度ぐらいでしょうか。
暑い夏にはこのぐらいが、入りやすくていいです。塩素臭も特になし。
アニメのゆるキャン△では、こちらの露天風呂にリンちゃんが入っているシーンがありました。
こちらの露天風呂、お湯はまあ普通なんですが、露天風呂からふと遠くを眺めてみると……。なんと、先ほど登っていた「千畳敷」がくっきりと見えます!
露天風呂内では写真は撮れませんでしたが、こまくさの湯から見える千畳敷はこんな感じ。
近くで見たときの千畳敷はこれです。
登ってきた山を眺めながら露天風呂につかれるなんて、素晴らしい。。。
しかし、ゆるキャン△のリンちゃんはキャンパーですが、登山をするわけではないので、露天風呂に浸かりつつ木曽駒ヶ岳を眺めながら
「あんなところに登る人もいるんだあああ」
というような、感嘆の声をあげていました。あんなところかー・笑
アニメのゆるキャン△でリンちゃんが浸かっていたのは「西駒の湯」
こまくさの湯には大浴場が2つあり、設備的にはほぼ同じなのですが、露天風呂の形状が異なります。
2018年4月におとずれた際に女湯となっていた、向かって正面側の浴室は、細長い形状の露天風呂「東駒の湯」です。
ですが、アニメのゆるキャン△でリンちゃんが浸かっていた露天風呂は、もう少し正方形に近いタイプの浴槽で、向かって左側にある浴室の「西駒の湯」です。この日は西駒の湯は男湯になっていました。
浴室の交換は不定期のようですので、どうしてもリンちゃんの入ったほうのお風呂に入りたい方は、行く前に電話などして、その日どちらが男湯・女湯になっているかを訊ねたほうが良いかもしれませんね。
【食事】★★★★ 地元食材を使ったメニュー豊富で、南信州ビールの生ビールも飲める!
こまくさの湯の施設内の食事処は、日帰り温泉の食事処にしてはメニューが充実していると思います。
営業時間は午前11時から午後8時まで。7時30分がラストオーダーです。
2018年3月に行った際のメニューはこちら。
定番のうどんやそばはもちろんのこと、駒ヶ根名物のソースカツ丼が、普通サイズのほかにミニサイズもあり、気軽にいただけるのがいいですね。
それに、地ビールの生が飲めるのもすばらしいです!
春の季節メニューはこちら。
一口寿司やちらし寿司。
馬肉たたき定食なんてものもあるんですね。長野っぽい。
そしてこちらが、アニメの中でリンちゃんも利用していた「入浴食事セット券」のメニューです。
ミニソースカツ丼のセットを食べてましたね。
「温泉と食事セットで千円」と言っていましたが、実際は1020円です。
ちなみに、こちらは以前夏に来たときのメニュー。地元産の黒川マスの塩焼きがあったりチキントマト定食があったり、少しずつメニューは入れ替わっているようです。
ホームページを見ると、季節メニューの案内はトップページの「こまくさだより」に掲載されていました。
夏に来たときはお昼過ぎだったということもあり、食事処も混み合っていました。
しかし、時間的なものもあるとは思いますが、今回はガラガラです。
アニメでリンちゃんがおとずれたときもガラガラでしたので。。。
冬はそんなものなのかもしれません。
アングル逆ですが。。。
私は、ここに来る直前にガロでメガ盛りソースカツ丼をいただいてきたところですので、さすがにカツ丼はもういいな、ということで。
唐揚げと地ビールの生を!
地ビールが、瓶じゃなくて生ビールなのがなんともうれしいですね!南信州ビールのゴールデンエールです。ああおいしい。
のんびりとお酒と唐揚げをいただいた後は、バスの時間まで館内をぶらぶら。
リンちゃんがお風呂上がりに休んでいたソファのあるスペース。
隣には牛乳類の自販機が。
この休憩スペースには他にもいろいろと自販機が並んでいます。
私はGEORGIAの自販機で食後にホットコーヒーをいただきました。
あと、自販機は食堂の手前にもいくつかありまして、こちらにはアイスの自販機。
「カルピスアイスバー 白桃」風呂上がりにはおいしそうですね。。。
酒類の自販機も。
スーパードライとハイボールと酎ハイと。ノンアルコールビールも。
エビス、サッポロ、キリン。
お好みの物を買ったら、2階の休憩室へ!
こちらは、1階の休憩スペースより空いています。
有料で、リンパ整体の営業も行っているようです。
バスの時間まで2階でのんびりして、こまくさの湯をあとにしました。
【再訪したい度】★★★★ こぶしの湯より混んでいなくてお湯もちょっとよかった
温泉好きの観点からすると、お湯については正直言って、特筆すべきものではありません。
でもそれは、この施設だけの話ではなく……失礼な話かもしれませんが、早太郎温泉自体がそうなんですよね。
開湯が1994年と遅いことから見てもわかりますが、早太郎温泉は古くからある温泉ではなく、観光地として温泉はあったほうがいいよね!ということで、最近になって掘削された温泉なんだと思います。
宮城の松島温泉や、白馬八方温泉なんかと同じ感じですね。
木曽駒ヶ岳は大好きな山なので、これまでも登山の前泊や後泊で、近隣の宿に泊まったり、少し離れた別の日帰り温泉(こぶしの湯)に行ったこともあったんですが。。。
でも、いろいろ入ってみて、早太郎温泉ではここのお湯が実は一番よかったです。そこまで混んでないからですかね。
バスターミナルから最も近くて、値段も610円で入れる温泉がけっこういいお湯だったことに感謝して、今後も木曽駒ヶ岳登山のときは、こまくさの湯に行こうと思います。