牡蠣だけを扱う牡蠣料理専門店・牡蠣屋
「牡蠣屋」は、宮島の表参道商店街にある、牡蠣料理専門店です。
宮島に牡蠣料理のお店はたくさんありますが、どのお店も、蕎麦やうどん、あるいは宮島のもう一つの名物である穴子料理なども一緒に提供しているため「牡蠣だけを扱っている牡蠣料理専門店」はここだけなんだそうです。*1
カフェのようなお洒落な建物で1階にはカウンター席があり、女1人でも利用しやすい雰囲気なので、宮島に行くたびに立ち寄っているお気に入りの飲食店です。ワインや日本酒の種類が多いところも気に入っているポイントですね。
今回が3回目の来店となった牡蠣屋について、レポートしてみたいと思います。
焼き牡蠣のはやし同様、お昼以降は店頭に人が並んでいることが多い
宮島旅行最終日、宮島錦水館をチェックアウトした私は、宿のすぐ裏にある牡蠣屋さんに向かいました。
宮島錦水館は、正面玄関側は海に面しているのですが、裏口側は表参道商店街に面しているのです。
そして、今回ご紹介する牡蠣屋さんは、宮島錦水館の商店街を挟んですぐ向かいに立っているお店です。
先日ご紹介した「焼きがきのはやし」の数軒隣でもあります。
焼きがきのはやし同様に、牡蠣屋さんも店頭で牡蠣を焼いているので、おいしそうな匂いに釣られてか、お昼どき以降は、お店の前に席が空くのを待つ人の列ができていることが多いのですが……。
午前11時の段階では、まだお店の前に列はありません。
とは言え、様子を伺っている間に、早めの昼食を取る人たちがどんどん店内に吸い込まれていきます。
牡蠣屋さんは、1階にカウンター席があるんですよね……。だから、1人でも入りやすくて好きなんですが。
中を覗いてみると、カウンター席にはまだ十分空席がある模様。よし!入ってしまいましょう。
牡蠣屋の店内
店内に入るとすぐ左手では、ロースターで牡蠣を焼いています。
一つ一つの牡蠣がかなり大ぶりで、おいしそう……。焼き牡蠣は絶対食べたいなー。
そう思いながら中へ入ると、意外にも「お2階の席へどうぞ」と、2階席に通されました。
2階はこんな感じで、2人掛けと4人掛けのテーブル席が並んでいます。席と席の間隔はやや狭めですが、このときはまだ、隣の席が両方とも空いていましたし、ゆったりと座れました。
牡蠣料理専門店というよりも、カフェとか、イタリアンレストランといった雰囲気の店内です。
2階席の奥にはワインセラーらしきものが見えます。
牡蠣屋さんはワインの品揃えにかなり力を入れているんですよね。普段はあまりワインを飲まない私ですが、さて、今日はどうしましょうか。
牡蠣屋のメニュー
というわけで、メニューを眺めてみたいと思います。まずはドリンクメニュー。
ちょっと小さくて見にくいですが、シャンパーニュ、シャブリ、ブルゴーニュなどのフランスワインとイタリアワイン、それに国産、チリ、ドイツ、ニュージーランド産のワインなどが揃っています。すべてグラスでいただけるのが素晴らしいですね!
右下には4種類ほど日本酒も掲載されており、こちらもグラスでの提供となるようです。
メニューを裏返すと、こちらは上1/3が料理のメニュー、下はドリンクメニューの続きです。
ソフトドリンクとフルーツソーダ、ビールは一番絞りとギネスがあります。
しかし、ワインのスペースと比べると、日本酒はそこそこありますが、ビールなんかは探すのが大変なくらい隅っこにあって、ちょっとおもしろいですね・笑
料理のメニューをちょっと拡大。
焼き牡蠣は1個300円。ちょっとランクの高い大粒の牡蠣を使った「特選焼き牡蠣」は1人前2個入りで800円。
生牡蠣は「地御前産生牡蠣2個入り」が960円、ブランド牡蠣の「かき小町」は1個660円。
牡蠣フライは「特選かきフライ」と普通のかきフライがあり、その他には牡蠣グラタン、かきめし、かきむすび、そして、お土産としてお持ち帰りもできる、牡蠣屋さんの看板商品「牡蠣屋のオイル漬け」も、いただけます。
どれも魅力的ですが、1人の場合はやはり、右上に書いてある、さまざまな牡蠣料理がセットになった「牡蠣屋定食:2150円」あるいは「特選牡蠣屋定食:2690円」ですね!
「牡蠣屋定食」と「特選牡蠣屋定食」の違いは「かきフライが普通のか特選か」という違いです。540円の価格差ですが、そうそうしょっちゅう来れるお店ではないですし、特選のほうは30食~50食の限定メニューですし、食べれるなら特選のほうをオーダーしたいところ。
それから、定食には含まれない生牡蠣。これもちょっと注文したいなー。
生牡蠣は自己責任で、との断り書きがありました。それはそうですよね……。
日本酒と生牡蠣、そして特選牡蠣屋定食をいただく
さて、まずはドリンクをオーダー。
ワインも気になったけれど、やはり日本酒にしました!雨後の月の純米吟醸酒です。
ワイングラスに入れて提供していただきました。なんとなく落ち着かない気がしないでもないけれど、このお店の雰囲気ならまあ、ワイングラスですかね。
迷った末、生牡蠣は1個だけ!ブランド牡蠣の「かき小町」660円。
おおーーーー!大きい!殻からはみ出しそうなぐらいに大きいです。
では、いただきます!
日本酒を一口いただいてから生牡蠣を口に含み、つるっといただきます。
口いっぱいに広がる磯の香りを味わってから、また日本酒を口に含み、余韻を楽しみました。
宮島に来て、3回目の生牡蠣ですが、さすがブランド牡蠣……最後のこれが一番おいしかったです。
ややあって、定食も運ばれてきました。
かきめしにはどーんと大ぶりの牡蠣が3個ものっています。
お酒を飲むとご飯を食べないことが多い私ですが、これはあっという間に平らげてしまいました。
特選牡蠣フライは、さすがに大ぶりです。
タルタルソースとケチャップが、牡蠣の殻に入って提供されました。ソースじゃなくてケチャップなんですね。牡蠣フライ自体もジューシーで大変おいしかったですし、タルタルソースの味付けも上手でした。
そして……なんかちょっと写真がぼけてしまいましたが、牡蠣屋の名物、牡蠣のオイル漬けです。
これ、絶対に食べていただきたい一品です。牡蠣の身がねっとりと濃厚な味わいになって、お酒のつまみに最高なのです。もちろん、日本酒にもよく合いました。
最後に、満を持して登場した焼き牡蠣2個!
やはり大きい!焼き加減も味付けもちょうど良く、文句なしにおいしい一品でした。
料理がなくなるころには、さっきまで空席だった両隣のテーブルにもぎっしりとお客さんが座り、おそらく待ち客も出始めただろうなという混み具合に。
お土産の牡蠣のオイル漬けの瓶詰めも合わせてお会計してもらいました。
この瓶詰め、オイルごとパスタソースにしたり、アヒージョっぽくしたりと使い勝手が良くて最高なのですよね……。
来てみたけど店内が混んでいて入れない!待っている時間もない!というときにも、オイル漬けを購入すればおうちで楽しめるからすばらしいなと思います。
今回も最高においしかったです!ごちそうさまでした!
【再訪したい度】★★★★★ やはり、宮島に来たらここは外せないお店
宮島に来る度に立ち寄っているこちらのお店、今回で3回目の来店となりました。
初回は、1回のカウンター席で焼き牡蠣とビールをサクッといただきまして。
それはそれでおいしかったものの「次回はゆっくりいろいろ食べてみたい!」と思い、2回目は同行者と2人でテーブル席で、定食と単品メニューを取り混ぜつついただきました。
3回目の今回は1人でしたが、テーブル席をゆったり使わせていただき、定食と生牡蠣を、日本酒と一緒にのんびり味わうことができました。一人でもさまざまな料理を楽しめる定食メニューの存在は本当にありがたいし、いろんな使い方ができてすばらしいなと、改めて思ったり。
本当に牡蠣料理しかないので、複数人での旅行の場合、グループの中に1人でも牡蠣が苦手な人がいたら入ることができない……という問題はありますが、牡蠣が好きで宮島に来た方には是が非でも立ち寄っていただきたいお店です。
さて、旅ももう終盤です。
この後は、フェリーに乗って宮島を後にし、広島駅から空港に向かいます!
*1:公式サイトに書いてありました。