温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


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石和温泉と甲府でゆる登山と温泉、ワインとクラフトビールを楽しんだ秋の週末

中央線で気軽に足を運べる甲府と石和温泉で、山と酒と温泉を満喫してきた

2021年にマンションを購入して転居したのですが、物件は「中央線沿線であること」にこだわって探しました。
理由はいくつかありましたが、中でも公共交通機関を使って旅や登山に出かける際に「山梨・長野方面」と「東京駅」のどちらにも出やすいことは大きかったです。

マンション探し・購入についてはnoteにまとめています。

2021年の秋、土曜日は晴れで日曜はぐずついた天気という予報の週末、自宅から出かけやすい石和温泉で宿を取り、周辺の山や飲食店を巡る旅を計画しました。

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石和も甲府も何度も足を運んでいる場所ですが、新しい発見もあって楽しい旅になりましたので、旅のきろくをまとめてみたいと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

土曜日晴れ、日曜日雨予報の秋の週末、ゆる登山と温泉の計画を立てた

アルプスや八ヶ岳など高山の紅葉は終わり、奥秩父や奥多摩の低山が紅葉まっさかりというタイミングで「土曜日晴れ、日曜日雨」という天気予報。

2日間とも晴れならばこの時期は、紅葉が終わって静かになった八ヶ岳の山小屋に泊まりに行くところなんですが、日曜日が雨となるとそれもちょっと億劫です。かと言って奥多摩や、瑞牆山など日帰りで登れる奥秩父の山はこの時期大混雑でしょうし、ちょっと行きたくないな……。

もういっそ、山はやめて温泉に泊まってちょっと散歩でもするか、と宿を探したところ、10年以上前に1度泊まったきりだけど、いつかまた泊まりたいと思っていた山梨県内の宿に空室があるのを見つけたのです。こちらをまずは予約し、周辺でちょっと歩けそうなところがないかを調べてみることにしました。

1日目:石和温泉駅周辺で、ゆる山とワインと極上ぬる湯

石和温泉駅から歩いて行ける山「大蔵経寺山」を紅葉ハイク

八ヶ岳や奥秩父の山に登る際は、午前7時台に新宿駅を出るあずさ号に乗ることがほとんどですが、今回は「ゆる山散歩」なので出発はゆっくりで大丈夫。

立川駅から午前9時台のあずさに乗車し、石和温泉駅で下車します。
山歩きに必要ない、着替えなどの荷物は駅のコインロッカーに預けました。

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ここから車道を20分ほど、大蔵経寺山(だいぞうきょうじやま)の登山口である大蔵経寺まで歩いていきます。

目指す大蔵経寺山は、こちらです!

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石和温泉駅のすぐ北側に見える駅で、かつて石和温泉駅が平屋建てだった頃は、ロータリーから駅の背後にこの山を眺めることができました。こんな感じで。

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パチンコ屋さんの橫の道を歩いていくと……。

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大蔵経寺の、こちらは裏側でしょうかね。墓地がある側に着きました。

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大蔵経寺山は標高715.5メートルの低山ではありますが「山梨百名山」「甲府百名山」に選ばれており「山と高原地図」の「金峰山・甲武信」エリアの一番下あたりに地図が載っています。

お隣の春日居町駅からアクセスできる「兜山」なる山と縦走することもできるようです。ただ、縦走するとコースタイムが6~7時間になってしまい、まったくゆるくない登山になってしまうので、今回は大蔵経寺山を往復する2時間半程度のゆる登山です。

お寺の左側にある舗装路をまずは登っていきます。

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やがて「大蔵経寺山登山道入口」と書かれた支持板と、猪用の防護フェンスがあります。

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このフェンスを開けて鍵をかけ、さらに進んでいきます。

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ならだかで広い道。少し紅葉しています。

f:id:happydust:20220109005533j:plain地面には大量のどんぐりが落ちています。これはたしかに……いのしし大喜びな道ですね。

山と高原地図には載っていない道が出現した

しばらく登っていくと、案内板がありました。

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山と高原地図では、大蔵経寺山の山頂に通じる道は1本しかないことになっています。そして、地図の通りなら方向的にここは左に行くのが正なんですが、どう見ても、右に曲がる道のほうが整備されている……これはどういうことでしょう。

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案内板を見ると、左に行っても右に行っても山頂には着けるようです。
しかし……山と高原地図には、この案内図の左側の道しか載ってない……。

不思議に思って、ヤマレコMAPでダウンロードした国土地理院の地図を見てみると、この案内図のとおり、山頂に至る道は2つあり、周回ルートで歩けるようです。しかも、眺望が良いのは右側のほうの道じゃないですか!

これは、周回コースに変えよう……ということで、コンパスに提出していた登山計画書を修正し、山と高原地図にも載っている向かって左側の道を歩き、もう1本の道を下りてくることにしました。

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というわけでまずは左側の道へ。
草がかなり生えていて、どう見てもこちらの道のほうが手入れがされていなそうです・笑

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地図にもある「山神宮社」の橫を通ると、傾斜が急になってきました。

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頭上の木々はそこそこ紅葉しており、きれいなんですけど、道はあんまり手入れされていなくて歩きにくいです。

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でも、紅葉してるのにぜんぜん人が歩いてないのはいいな。
途中に「積石塚古墳」と書かれている箇所がありましたが、この、石が積んであるのが古墳なのかな……。

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それよりも何よりも不思議だったのは「山と高原地図」の記述によれば、この「積石塚古墳」のすぐ側に林道が通じていることになっているんですよ。でも、林道なんてありませんでした。どうなっているんだ山と高原地図よ……。

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写真ではわかりにくいですが、このあたり、けっこう傾斜も急で滑りやすいです。
上りをこちらの道にしたのは正解だったかもしれません。下りはさらに歩きにくそうです。

急な上りだった道が緩やかになり、しばらくするとひらけた場所があってそこが山頂でした。

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道中誰にも会いませんでした。眺望もないので、お昼ご飯のパンを食べて下山します。

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下りは、山と高原地図には載っていなかったほうの道へ。
こちらの道もそこそこ紅葉していました。

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足元の落ち葉がきれいです。

上りで使った道よりも、整備されていて歩きやすい道でした。

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こちらの道を下りにしたのはやはり正解だった!と思いながら歩いていくと、急に、公園のような場所に出ました。

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これがおそらく、案内図で「展望◎」と書かれていた場所でしょう。

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ベンチもあって眺めもすばらしいですね。
ああ、こんないい場所があるってわかっていたら、水やクッカーを持ってきてお茶を淹れたり、調理をしても良かったかもしれません。このルートなら、駅に着替えやお風呂グッズを預けてこれるから、少し荷物が増えても平気だし……。

富嶽三十六景のうちの1枚「甲州石和暁」は、この大蔵経寺山から眺めた富士山と石和宿を描いたものだとされているんだそうです。

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その辺りも、この山が低山(というか寺の裏山って感じだよねえと思った)でありながら山梨百名山に選ばれている理由なのかもしれないですね。

そして、この日はその富士山は……。

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ちょうど雲に隠れて見えませんでした!こんなに晴れているのにね。
とは言え、気軽に登れる山のわりにはなかなかの眺望なのではないでしょうか。

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ここからは、舗装された道を下っていき、案内板のあった分岐点を通過してしばらく歩くと、猪用防護フェンスまで戻ってきました。

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下りで使った、山と高原地図に載っていないルートのほうが、ずっと道が整備されていて歩きやすかったです。あとは石和温泉駅まで20分ほど歩いて戻ります。

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お疲れさまでした!

「山と高原地図」は、百名山などメジャーな山については情報満載で詳しい反面、里山の情報はあまりない、と言われたりします。私自身、メジャーな山に登る機会が多い登山者なのであまり実感はなかったのですが、今回の山であれは本当なんだなと感じました。

次から里山っぽいところを歩くときは、山と高原地図だけに頼らず、国土地理院の地図も合わせて確認しようと思います。
大蔵経寺山は、山と高原地図に載っていないルートの往復であれば、お子さんを連れてのハイキングや、登山靴を持っていない方がスニーカーで散歩するにも良さそうな山だなと思いました。

石和温泉駅観光案内所でワインの有料試飲を楽しむ

石和温泉駅まで戻ってきたら、コインロッカーに入れた荷物を取り出す前にこちらの観光案内所へ。

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石和温泉駅の駅舎が新しくなった際に1階に新設されたこちらの観光案内所では、ワインの有料試飲を楽しむことができます。

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コロナ禍前にも1度立ち寄ったことがあるのですが、当時はなかった非接触体温計や消毒用アルコールが設置されていました。

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200~400円の有料ですが、白ワイン6種、ロゼワイン2種、赤ワイン8種。全16種類の甲州ワインを試飲することができます。

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この日は3~4種類のワインが既に売り切れていましたが、10種類以上から選べるのは楽しいですし、それぞれのワインの説明書きもしっかり書いてあるので好みに合わせて選べるのがありがたいですね。

勝沼のぶどうの丘の1520円で180種類のワインが飲み放題にお得度では叶いませんが、あちらは、飲み放題だと思うとついついいろいろ飲んでしまって、酔って何がおいしかったのかわからなくなったりするんですよね……。

1杯ずつの試飲なら、飲みたいものだけを慎重に選ぶので、飲み過ぎる心配がなくてありがたいです。

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この日は「巨峰にごり」というロゼの新酒をまずはいただきました。

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そこまで濁りって感じではないですが、甘酸っぱい香りが新酒らしくて、あまり酒感が強くなく、デザートのような味わいでした。

次に「アジロン」というちょっと珍しい品種のぶどうを使った赤ワインをいただくことに。

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以前、勝沼のぶどうの丘の有料試飲で「アジロン」を使ったワインを何種類かいただいて、どれもおいしかったのが印象に残っていたんです。

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アジロンというぶどうは生産に手間がかかるため、現在は勝沼周辺でしか作られておらず「まぼろしの葡萄」と呼ばれていたりするようです。ものすごく香り高い品種で、辛口の赤ワインでもフレッシュなぶどうの香りがするのが素敵だなと。

2杯いただいて満足し、コインロッカーから荷物を出して、本日のお宿に向かいます!

極上ぬる湯の宿、旅館日の出温泉に10数年ぶりの宿泊

本日のお宿は、石和温泉駅から徒歩10分ほどの場所にある「旅館日の出温泉」です。
石和温泉の旅館が多数集まっている南口とは逆側、北口方面にある宿です。

詳しくは、こちらの記事に書きました。

都内から便が良く、1泊2食付き1万5千円以下で土曜日も1人で泊まれる宿で、自家源泉のぬる湯がすばらしいので、ファンが多い宿だと思います。

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人肌のぬる湯と、42度ぐらいの石和温泉の共同源泉の2つの浴槽があり、交互浴ができるのが一番の魅力です。

私自身、日の出温泉には10年以上前に1度泊まったことがあり、そのときも自家源泉のぬる湯すばらしいな!また泊まりたいとは思っていたのです。しかし石和温泉には「深雪温泉旅館」という大好きな宿があり、深雪温泉に空室があるとそちらに泊まってしまうため、なかなか再訪できずにいたのでした。

深雪温泉旅館は、先日公開した「好きな宿10軒」の記事でもご紹介している宿で、土曜日の1人泊は不可かつ宿泊料金もややお高めなんですが、いろいろと思い出もあって大好きな宿なんですよね。

ちなみに、発売中の著書の第2章で、深雪温泉の思い出についてご紹介しています。

ひさびさの宿泊となった日の出温泉でしたが、お湯は変わらずすばらしく、美人若女将は10年経っても美人だし、料理の印象が前回泊まったときより良くなっていました!

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お酒は、1杯目に七賢をぬる燗で。

2杯目はここでまた巡り会った「アジロン」の新酒をグラスで。

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しかも、日の出温泉で出されていたアジロンは、以前ぶどうの丘で飲んで一番気に入り、買って帰った酒蔵のものだったので「好みが合うな!」と思ったり。
おまけで「デラウェア」の新酒も、おちょこにいただいてしまいました。こちらもおいしかったです。

2日目:甲府駅に移動し、日帰り入浴とスイーツとクラフトビール

朝食をいただいてから最後にもう一風呂浴びて、10時に日の出温泉をチェックアウト。

外は雨がパラついていたので「駅までお送りしますよ」という宿の方のお言葉に甘えて、石和温泉駅まで送っていただきました。

予報は「曇り時々雨」だったので、雨が降っていなければ、隣の春日居町駅から15分ほど歩いて「正徳寺温泉初花」に立ち寄り、温泉に入って鰻を食べるのもありかなと思っていましたが……雨ならば甲府に行こう!と思い、電車に乗って甲府駅へ。

甲府駅で下車するのもちょっと久々です。駅の改札前に「葡萄酒一番館」なる、カフェ&ワインバーができていました。2020年4月のオープンだそう。

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かち割りワインやワインの飲み比べなど、なかなか楽しそうなメニューです。

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ワインを使ったカクテルや、ももやぶどうなど山梨らしいフルーツを使ったソフトドリンクも。

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オードブルセットやワインビーフのデリサラダ、カツサンドなどつまみの種類もなかなか豊富です。
ちょっと寄ってみたくなりましたが、立ち飲みだし、ワインだし、午前中に寄るのはちょっと早いかな。帰り際に電車を待つ間にサクッと寄るのがいい感じですよね。

甲府なら雨が降っていても、駅の近くでいろいろ選択肢あるし……と思いつつ外に出ると、山交百貨店だった場所がヨドバシカメラになっていました。2021年4月のオープンだそう。

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4階には石井スポーツも入っているようです!
山交百貨店がなくなったときは寂しかったけれど、駅前にヨドバシがあるのは便利ですよね。石井スポーツとヨドバシがあれば、旅の途中に忘れ物をしたことに気がついたときなどもリカバリーしやすいのでありがたいです。

甲府駅から徒歩6分、アンテナショップ兼カフェのまるごとやまなし館へ

「雨が降っていても駅近で選択肢がある」と思って甲府に来たのですが、外に出ると雨は降っていませんでした。どんより曇り空。

それなら少し歩こうかな、と駅前どおりをまっすぐ歩いて、まるごとやまなし館へ。

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山梨の名産品を取り扱ったアンテナショップに、昼からワインの飲みくらべもできるカフェが併設されているお店です。営業時間も長く使い勝手が良いので度々訪れています。

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明るい店内は広々としており、コロナ禍前はなかった透明アクリル板が設置してありました。

「昼からワインが飲めるカフェ」に行くなら駅ナカのお店でも良かったような気もしますが、こちらのお店のほうが広くてゆったり座れるし、山梨県らしいスイーツもいろいろと揃っているので。

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この日は「生信玄餅のジェラート」とコーヒーをいただいて、持参したiPadで本を読みつつ、1時間ほどのんびり過ごしました。

まるごとやまなし館については、こちらの記事に詳しく書いています。

談露館で日帰り入浴し、ホテル敷地内から湧き出る極上湯を堪能

まるごとやまなし館で1杯飲んでも良かったのですが、我慢してお茶にしたのは、この後温泉に浸かりたかったからです。

まるごとやまなし館ると、そこから徒歩3分ほどの場所にある甲府の老舗ホテル「談露館」に向かいました。

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温泉旅館ではなくホテルですが、こぢんまりとしてはいるものの源泉かけ流しの温泉浴室を持つ宿です。

談露館の日帰り入浴の営業時間・入浴料金

談露館の温泉浴室は、宿泊・日帰り問わず

5時~10時
12時30分~25時

の時間帯に利用することができます。
ただし、宿泊客が多い日は15時以降は日帰りでの利用はお断りされてしまうことも多いです。曜日にかかわらず、15時以降に伺う際は電話をして日帰り入浴可能かを確認してから行ったほうが良いと思います。
また、入浴料金は1人1000円(税別)で、レンタルバスタオルとフェイスタオルが付いてきます。
安くはありませんが、タオルとアメニティがしっかりついてくることを考えると、高くはない料金だと思っています。

脱衣所に鍵付きロッカーが設置されていた

これまで、談露館の脱衣所には脱衣カゴしか設置されておらず、貴重品ロッカーもなかったので、日帰り入浴の際はフロントで

「貴重品はお預かりでしましょうか?」

とお声がけをいただいていました。

それが今回は「こちらのロッカーキーをお使いください」と、タオルと一緒に鍵を手渡されます。

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脱衣所の、以前脱衣カゴが並べて置かれていた位置には、6名分のロッカーが設置されていました。

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今後は宿泊利用の場合も、浴室を使いたい際はフロントに申し出てロッカーキーを借りてから入浴することになるようですね。

宿泊するときのことを考えると少々面倒ではありますが、脱衣所も浴室もけして広くはないので、ロッカーの使用率を把握することで、混雑を防げるよう工夫をしたのでしょうね。

この日はまだお昼過ぎということで当然宿泊客はおらず、貸切状態です。

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黒っぽい湯の花が舞うお湯はぬるっとした浴感があります。温度は41度ぐらいの適温で、ホテルの敷地内から湧き出ている源泉を、加水も加温もせずにかけ流しているという、小さいながらも贅沢な浴室です。

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夏も冬も、源泉投入量だけで温度を調節しており、いつ来てもやや熱めの適温のお湯を楽しめるのがすばらしい……。

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1人でのんびり浸かっていると、近所にお住まいの常連のおばあちゃんが入ってきました。
実は、この方とここで会うのは3回目ぐらいなんですが……私のことは特に覚えていらっしゃらないようです。日帰りのときはいつも空いているお昼過ぎに行くようにしているんですが、この方もきっと同じなんでしょうね。

「私は近所に住んでるからしょっちゅう来るんだけど、ここは本当にいいのよ」

という、前にも聞いたことのあるお話をされて

「じゃあ、今日はちょっと行くところがあるので烏の行水で失礼するわね」

と言ってあがっていかれました。

近所にこんないいお湯があって、頻繁に入りに来れる生活、なかなかうらやましいです。

談露館は、宿泊でも何度も利用しているお気に入りの宿です。
甲府の夜を楽しんだ後に、談露館に泊まって温泉に入るのもかなりおすすめです。

ホップスアンドハーブスで風呂上がりの一杯と遅めのランチ

お風呂上がりにはやっぱりビール!
談露館の後は「アウトサイダーブルーイング」なるクラフトビールの醸造所併設のビアバー「ホップスアンドハーブス」に向かいます。

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平日は17時からの営業ですが、土日祝日は正午から営業しているので、昼酒に持ってこいのお店です。お昼は空いているのもうれしい。

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今回いただいたのは、まずはシーズナルビールの「Bombay Chai Brown」と「ポークリエット」

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ポークリエットは豚のうまみがたっぷり詰まっています。

それから定番料理の「洋風枝豆」を。

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季節の瓶ビールの「MUSCAT BERRY A WEIZEN 」は、ぶどうの果汁を使ったヴァイツェンです。

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さわやかな味わいでかなり気に入りました。

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最後は定番メニューのハムカツを。
500円なのでもう少し少ないかと思っていたら、かなりのボリュームで驚きました。

毎年のように立ち寄って昼酒をいただいているお気に入りのお店でお酒とつまみを楽しみ、特急かいじに乗って夕方には東京に帰着。

中央線沿線の週末旅。特に甲府は温泉にも飲食店にも恵まれていて、何度出かけても飽きることがありません。
次回は、ひさびさにROCKのカレーを食べに、清里あたりに行こうかな。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。