3連休の前後2日間を休みにした5日間の大分旅行をまとめてみる
2019年1月、3連休の前後2日間を休みにして4泊5日の大分旅行に行ってきました。
九州まで行くならできる限り長く滞在したいところですけど、5日間連続の休みを取れることはなかなかありません。大分に来たのはこの旅で5回目でしたが、これまでは2~3泊の旅が多かったです。2~3日でももちろん楽しめますが「山にも登って温泉にも!」と思うとかなり慌ただしくなってしまうなあ、と思っていたのです。
今回は、なんとかがんばって5日連続の休みを取得できたということで、 別府・由布院のお気に入りの宿に泊まり、九重山を歩いて山腹にある「法華院温泉山荘」に泊まり、温泉と山を十分に満喫しました。
すべての行程を振り返ってみると、意外にも日帰り入浴や外食の回数も多くなく、宿で過ごす時間をゆっくりと楽しんだ旅だったように思います。
結果、無理のない行程で山も温泉も満喫できたと思いますので、全行程をまとめて振り返ってみたいと思います。
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1月~2月は国内線特典航空券のローシーズン!貯めたマイルで九州に行きたい!
普段は関東甲信越、それから実家が山形県ゆえに馴染みの深い東北に行くことが多いのですが、1月~2月には前年に貯めたマイルを使って九州旅行をするのが半ば恒例のようになっています。
私は普段の買い物や宿泊料金の支払いを、ほぼすべてANAカードにまとめているのですが、お正月休みあけ~2月末までは例年、ANAの国内線特典航空券が「ローシーズン」に設定されているのです。
1~2月以外だと、4月のGW前までと12月のクリスマス前までの期間もローシーズンなんですが、4月と12月は仕事がなかなか落ち着かないことが多くて……期間中に祝日と絡めて連休を取りやすいのが1~2月なんですよね。
ちなみに、2016年は12月のクリスマス前に休みが取れたので、やはり特典航空券を使って、2泊3日で別府・由布院・黒川温泉を巡る旅をしました。
マイル利用で交通費がかからない分、宿代に回せるのがうれしいポイントなのですが、このときはさらに「ふっこう割」が使えるタイミングだったので、最大限に利用して楽しんできました。
また、記事を読むと今回の旅よりもずっと外食や日帰り入浴であちこち回っていることに驚きました。ふっこう割を利用して泊まっているのだから、そのぶんお金を使わなきゃ!と思っていたような気がします……。ただ、2泊3日の行程で登山まで盛り込んでしまうとかなりバタバタしてしまうので、このときは温泉のみの旅でした。
また、2018年は1~2月のローシーズンには間に合わなかったものの、3月初旬にやはりマイルを使って広島・宮島旅行に行きました。
今回の旅も、これまでの旅と同様の感じでまとめてみたいと思います。
旅行1日目:大分空港から別府へ!約2年ぶりの別府にはしゃぐ
初日のスタートはもちろん羽田空港から!
早朝の便を予約したので朝5時前に家を出ることになり、かなり眠いですが、いい天気です。大分の天気はどうでしょうかね……。
大分空港に到着後は、バスで別府駅前に向かいます。
海沿いの道をバスは走っていきますが、写真を撮ったタイミング以外は、別府市内に入るまでほとんど寝ていました……。
別府駅に到着!
2019年はラグビーワールドカップイヤーでしたが、大分県内でも試合が開催されると言うことで、駅前の油屋熊八像はラグビーのユニフォームを着ていました。前回来たときは12月だったのでサンタのコスチュームでしたけど、コスプレしていない油屋さんには長いことお目にかかってない気がします……。
別府でずっと気になっていたサンドイッチ食べ放題の喫茶店でランチ
別府ではまず、以前から気になっていた喫茶店の「青山コーヒー舎」へ!
9時から14時まで40種類のサンドイッチが、コーヒー1杯付きで食べ放題という夢のようなお店です。
ちなみに料金は当時は1080円でしたが、10月以降は1100円で提供されています。
パンの種類もさまざま、温かいサンドイッチに甘いサンドイッチ、オープンサンドなど種類が本当にさまざまで、近所にあったら毎週行ってしまいそうで恐ろしいです。
コーヒー豆を販売しているコーヒー専門店ですのでコーヒーもちゃんとおいしくて幸せなひとときでした。
別府に来るたびに行きたいと思っていたんですけど、土日は混むというし、何より滞在中は旅館で朝夕食べることがほとんどなので、バイキングに行ってもあまり食べられないと思ってなかなか行けなかったんですよね。
今回、朝食を食べずに別府まで来て、一番に青山コーヒー舎に寄って正解でした。次別府に来れたらまた、胃が疲れる前に最初に立ち寄りたいお店ですね。
洞窟風呂が名物の別府北浜の老舗温泉旅館「加賀屋」で日帰り入浴
平日で混んでいなかったので青山コーヒー舎ではかなりのんびり過ごせたのですが、お店を出た時点でまだお昼を回ったぐらいの時間でした。
宿にチェックインするには早すぎますし、どこか近場で日帰りでお風呂をいただこうかな、と思い、見つけたのが別府駅から徒歩圏内(青山コーヒー舎とは駅の反対側ですが)別府北浜にある温泉旅館「加賀屋」さんです。
「洞窟風呂」とも呼ばれる岩風呂の浴室が有名で、洞窟のような内湯にものすごい量の源泉がかけ流されており、熱くて大変だけどすごくいいお湯。しかも浴室は貸切で利用できるとのこと。これは良さそうです!
加賀屋さんには通常は「岩風呂」「ひのき風呂」「露天風呂」の3つの浴室が利用できるのですが、この日はひのき風呂が工事中で使用不可でした。
ですが、立ち寄ったタイミングでは私以外に日帰りのお客さんがいなかったので、入浴料金500円で両方のお風呂に入っていいですよ、とのこと。うれしい!
こちらが噂の洞窟風呂。
たしかに洞窟のような雰囲気で、じっとりと湿気が充満していたのですが……あれ?源泉が出ていません。
まだ宿泊客のチェックイン前の時間ですし、出し続けていても熱いだけだから、止めてしまったのでしょうか……わかりません。
少し残念な気もしましたが、浴槽内の源泉はちょうどいい温度まで下がっており、わりとのんびり湯浴みを楽しめたので結果的には良かったです。
岩にこびりつく温泉成分が、源泉の濃厚さを物語っていますね。
次に露天風呂へ。
こぢんまりした露天風呂で眺望はありませんが、貸切利用でのんびり浸かれるのはやはりうれしいですね。
こちらも内湯同様に、源泉は出ていなかったのですが、のんびりと湯浴みを楽しめました。宿の方のご対応も含めてとても良かったのですが、いつか「ドバドバとかけ流されている」状態の浴槽にも浸かってみたいなと思いました。
バスで明礬地区に移動し、小宿YAMADAYAで和洋折衷の食事と「緑礬泉」を楽しむ
加賀屋さんを出た後はバスで明礬地区に向かい、宿泊する「小宿YAMADAYA」にチェックイン。
YAMADAYAさんは、かつては湯治宿風の旅館だったそうなのですが、館内を改築、食事も洋風のテイストを取り入れて女性ウケの良さそうな小ぎれいな宿に生まれ変わったという小さな旅館です。
浴衣ではなく作務衣だったり、タオルなども質の良いものを使っていたり、お茶菓子が手作りで甘さ控えめの素朴な焼き菓子だったりと、たしかに女性の琴線に触れるであろう細やかな心遣いがここそこに感じられる宿なのです。実は数年前にも泊まって、今回2回目の宿泊でした。
浴室は昔ながらのものを活かして利用していますが、常に貸切で利用できますし、シャワーなどの水回りは新しく使いやすいものになっており、シャンプーなどのアメニティも上質なもの。
そしてこの、YAMADAYAさんに泊まらなければ入れない、緑のお湯がすばらしいのです!とろみを感じさせるような濃厚な湯で、強酸性なのに、化粧水をつけたように肌がしっとりします。
夕食は洋風の調理法をいろいろと取り入れていて、色とりどりの前菜は地ビールと一緒にいただきました。
お刺身の盛り合わせも新鮮で量もたっぷり。2杯目は日本酒をいただきました。
このほかの夕食メニューについても↑こちらの記事で詳しく紹介しています。 デザートまですべて工夫を凝らされた料理で、大変おいしかったですよ。
旅行2日目:明礬で共同浴場とプリンを楽しんだ後、由布院へ向かう
2日目の朝は、YAMADAYAさんで朝風呂に入った後、朝食をいただきます。
実は前回宿泊した際、朝早めの出発だったので朝食をいただくことができず、ただよってくる焼きたてパンの香りにちょっと悔しい思いをしたのです。今回は朝食もしっかりいただきます!
焼きたてのポップオーバーなるパンとたっぷりの野菜とフルーツ、豆乳と甘酒のスムージーなど、ビタミンとミネラルたっぷりで元気が出そうなメニュー。パンはふわふわで中はしっとり。メイプルシロップがよく合います。
お腹いっぱいでもう動きたくない……と思いつつ宿をあとにしました。
明礬の強酸性の名湯を共同浴場で楽しむ
チェックアウト後は、YAMADAYAさんの目と鼻の先にある共同浴場「鶴寿泉」に立ち寄りました。
入浴料金は特に定められておらず、お賽銭を入れて入らせてもらうタイプの共同浴場です。
うっすらと白っぽい濁りのある酸性泉ですが、実は前回、数年前に来たときはもっと白濁したお湯で、かなり熱いお湯だったんです。
しかし今回はほぼ透明なお湯で、温度も42度ぐらいの熱めの適温で、入りやすい温度でした。
2016年の熊本地震を境にかなり泉質が変わり、 一時は泉温が安定しないということで休業していたこともあったんだそうです。営業を再開したのは数ヶ月前のことのようで、タイミング良く入れてよかった……。
泉質は以前とは違うとは言え、温度という面ではむしろ入りやすくなり、すばらしいお湯を楽しめました。雰囲気もお湯もすばらしいこの共同湯が、今後も続いていくことを願って鶴寿泉をあとにしました。
バスの待ち時間は岡本屋売店で名物の「地獄蒸しプリン」をいただく
鶴寿泉を出て、別府市内に向かうバスを待とうと思ったら、あたりは真っ白い霧に包まれていました。
雨は降っていないものの、バスが来るまで外でじっと待っているのもなあと思い、すぐ側にある「岡本屋売店」の中でお茶をいただきつつ待つことに。
店内には広いイートインスペースもあり、Wi-Fiも利用可能なのがありがたいです。カウンター席もあるので、混んでいても1人で入りやすいのがいいですね。
15分ほどのバスの待ち時間にいただいたのは、名物の「地獄蒸しプリン」です。
明礬の温泉の蒸気で蒸された、やや固めの濃厚なプリン。フリーでいただけるお茶と一緒に、ゆっくり味わって食べました。
ちなみに、この日はプリンだけでしたが、岡本屋売店では他にもいろいろと軽食の販売があり、私もこれまで大分名物の「とり天」や、「地獄蒸したまごサンドイッチ」などをいただいたことがあります。
メニューの詳細やこれまで食べたものについては↑こちらの記事に書いています。
由布院いよとみに改装リニューアル後初、なんと5回目の宿泊
明礬からバスで別府駅に向かい、別府駅で由布院駅行きのバスに乗り換えて1時間ほどの乗車で由布院へ。
この日は由布院駅から徒歩圏内にある「由布院いよとみ」に宿泊します。
休前日でも1人泊のプランが必ず出ており、浴室はすべて貸切で利用でき、値段も由布院の宿の中ではまあまあリーズナブルなので、大分に来るたびにほとんど毎回泊まっている宿です。
前回の宿泊からは今回までの間に、由布院いよとみは改装リニューアルを行っており、部屋とお風呂がいくつか増え、食事処も新しくなりました。
改装後は、休前日に1人で泊まれるお部屋は「コンパクトシングルルーム」のみとなり、以前よく泊まっていたこたつのある和室がとても好きだったので少し残念でした。
浴室は、以前からあった3つに加えて、2つの貸切の内湯ができていました。
写真の↑一番右の浴室が新しい浴室です。
前からある浴室の魅力は以前と変わりませんが、新しい浴室はちょっとお湯の新鮮さなどに疑問が残り、もともとある浴室ほどの満足感はなかったのも少し残念……。
新しくできたテーブル席の食事処でいただいた夕食は、以前と変わらずおいしかったですが、連休初日ということでかなり混んでいたので、少々バタバタしていましたかね……。
「リニューアル前のほうがよかったなあ」と思うことが多くてちょっと残念ではあったのですが、正直、リニューアル前が良すぎたのかもしれません。由布院は特に、2食付きで1人で泊まれる、高級すぎない普通の値段の温泉宿が本当に少ないので、これまで泊まった4回も1人泊率がめちゃくちゃ高くて、全13室なのに1人客が7人いたりしたんですよね。「こんなに1人のお客多くて大丈夫なのかな」と思ったりもしたので、泊まれる部屋を限定した今回のリニューアルで、普通になったというところかもしれません。
旅行3日目:九州横断バスで九重へ向かい、法華院温泉山荘に宿泊
由布院いよとみで朝食をいただいてからチェックアウトし、今日は九重山に向かいます。
バイキングとだご汁の朝食。バイキングはかなりおかずが抱負でしたね。
食事の詳細については宿泊レポート↓に書いています。
由布院からバスで「九重登山口」に向かい、歩き始める
チェックアウト後は駅前の「由布院バスセンター」に向かいます。
その前に道すがらにある「アーゴス」というパン屋さんに寄って、昼食用のパンを買いました。
持ち帰り用の袋に描かれたイラストがかわいいです。
とてもおいしいパン屋さんなので、立ち寄れてよかった。
↑この店です。
由布院バスセンターからバスにのって「くじゅう登山口」バス停で下車します。
時折雨がぱらつく天気ではありますが、明日は良くなる予報です。
雨具を身につけて、歩き始めます。
樹林帯と湿原帯の道を2時間弱歩いて、本日の目的地「法華院温泉山荘」がある「坊がつる」を目指します。
この広い湿原が坊がつるです。
キャンプ場もあり、夏に来たときは賑わっていましたね。
法華院温泉山荘にチェックイン!硫黄の香りのお湯を独り占め
法華院温泉山荘に到着しました。
今回泊まったお部屋は一般個室よりも料金が500円高いお部屋だったので、部屋に鍵がかかる&ストーブがあります。
お部屋が暖かいので、風呂上がりのビールもおいしいです。
浴室は男女別の内湯のみですが、硫黄の香りのするお湯に深夜も浸かることができます。
と言っても、個室がある棟から浴室はちょっと遠いので、夜中に来ようという気にはあまりなれないのですが、この日は早い時間にチェックインしたので、他の宿泊客が来る前に存分にお風呂を楽しめました。
お風呂に入って部屋で本を読んだり、だらだらしているうちに夕食の時間が来ました。
岩魚のから揚げとおでんがメインの夕食です。
旅館の食事をイメージしていると面食らうかもしれませんが、山小屋の食事としては上等で、かなり豪華です。
食後にはお汁粉のサービスがあったのもうれしかったですね。
旅行4日目:九重山より下山し、またしても別府明礬の岡本屋旅館へ
翌日、早朝に出発したい場合は朝食をお弁当に変えることもできるのですが、私は朝風呂に入った後にしっかり朝食を食べて出発することにしました。
朝食は、ゆで卵と手羽先と大根の煮物が、ご飯がすすむ味でおいしかったです。
おいしい朝食をいただいた後は、あえて山頂に寄らずに下山する
出発の準備を整え、鍵を返して外に出ると、昨日とはうって変わった快晴です!
山荘の背後にある斜面を登っていきます。
斜面を上りきると「北千里ヶ浜」という平面に出ます。 火山らしい荒涼とした風景ながらとても美しいです。
九重山の山頂に向かうためにはこの「北千里ヶ浜」を通り抜けていくことになるのですが、今回は山頂を目指しません。
というのは、山頂を経由するとなると登山口に戻るのがお昼頃になってしまうのですが、それからバスに乗ると今日泊まる予定の宿に着くのがかなり遅くなってしまうのです。今日泊まる宿もかなりいい宿なので、なるべく早く到着したくてですね……午前中のバスに乗るために山頂には寄らないことにしました。
山頂には以前来たときに行っていますし、温泉中心ハイカーなので仕方ありません……。
というわけで、北千里ヶ浜からすがもり越というところを経由して、昨日歩き始めた登山口に戻りました。
九重山に来たのは今回が3回目ですので、前回2回の記録も含めて↑こちらの記事に詳しく書いています。
再び明礬へ!岡本屋旅館でミルキーブルーのお湯に浸かる
九重登山口に下山後は、バスで由布院駅に戻って別府駅行きのバスに乗り換え、別府駅からまた明礬へ!別府の中でも明礬が大好きすぎて、また戻ってきてしまいました!
大分旅行最後の宿泊先として選んだのは、初日に宿泊した小宿YAMADAYAさんから目と鼻の先にある岡本屋旅館です。実はこちらの宿も2回目の宿泊です。
1人で泊まれるコンパクトな和室も洗面トイレ付きで、Wi-Fiもしっかり使えてとても快適なお部屋です。窓からは別府明礬橋と別府湾が眺められるのも良いです。
浴槽には冬限定で「ざぼん」が浮かべられていました。
内湯の2つの浴槽は、うっすら青みがかっているものの濁りはほとんどなく、透明なお湯です。
湯口の近くの岩は、温泉成分でエメラルドグリーンに輝いていました。
広い露天風呂は見事なミルキーブルー!
前回宿泊時はここまで青くはなかったので、噂の青いお湯に浸かることができてうれしかったです。
夕食は、地酒の利き酒セットでグレードアップしたお刺身の盛り合わせをいただきます。
温泉の蒸気で野菜やお肉を蒸した地獄蒸し、鯛のかぶと蒸しなど蒸し物が多かったので、旅の後半でややお疲れ気味の胃腸にはちょうど良かった気がします。
旅行5日目:明礬湯の里で大分旅行をしめくくり、大分空港へ
最終日の朝は、岡本屋旅館のおいしい朝食から始まります。
蒸籠に入っているうのは夕食でも出てきた「地獄蒸し」です。昨日は豚肉でしたが朝は鮭です。
それから「りゅうきゅう」という、はまちやぶりのお刺身と薬味を、醤油とすりごまのたれで和えた、大分の郷土料理が出たのがうれしかったです。これ、お酒にとても合うので朝から飲みたくなってしまいました。
汁物はやっぱり、大分の郷土料理の「だご汁」です。
もちもちした歯ごたえの平たく太い麺がたまりません。
大満足の朝食を終え、部屋で少しのんびりしてからチェックアウト。
さて、最終日の今日は夕方まで時間がありますが、どうしましょうかね。
明礬のお湯を気軽に楽しめる日帰り温泉「明礬湯の里」へ
昨日まで山に入っていたこともあって、最終日の今日はのんびりと過ごしたい気分。
あまりバスに乗ってあちこち移動する気にはなれず、岡本屋旅館から徒歩圏内にある明礬の日帰り温泉施設「明礬湯の里」に向かうことにしました。
「湯の花」を作っている工場でもあるこの施設は、レストランやお土産屋さんが併設されていることもあり、観光バスがたくさん停まっていて見た感じとても混雑しています。
ですが、観光バスで来た人たちはあまりお風呂には寄らないので、日帰り温泉は案外空いていることが多いのですよね。それに、旅館で日帰り入浴させてもらうよりも営業時間も長い(10時~21時)ので、のんびりできるのです。
湯の花小屋が建ち並んでいるあたりを通り抜けて、一番奥の高台の上にある露天風呂まで来ました。
実はこの施設には湯の花小屋そっくりの小屋の中で入れる「貸切家族風呂」もあるのですが、料金が1時間2000円~2500円なので、今回は1人ですし、もちろん入りません。
露天風呂の入浴受付で料金を支払って奥にある脱衣所に向かいます。露天風呂の入浴料金は大人600円で、時間制限はありません。
また、この受付は入浴後の待合所も兼ねているため、座って待てる椅子とテーブルがあり、飲食物の販売もしています。
私も以前、ゆで卵とサイダーをいただいたことがあるのですが、ゆで卵は燻製っぽくなっていておいしかったです。
入浴後の塩分&水分補給にちょうどいい感じですね。
脱衣所には無料で利用できる鍵付きのロッカーがあり、ドライヤーも利用できます。
ただ、洗い場はカランのみでシャワーはなかった(もしかしたら1つぐらい隅にあったりするかもしれませんが、ほとんどの洗い場はカランのみです)ので、あまりシャンプーするには向かないような気はします。
露天風呂のお湯は、岡本屋旅館ほどではありませんが、ほんのり青みがかった白濁の硫黄泉で、この日はお湯の温度も高くなく、そこそこゆっくり浸かることができました。
以前来たときはもっと濁りは薄かったと思うんですが、今回はかなりしっかり濁っていましたね。
展望露天風呂、とは言え女湯ということもあり、湯につかりながら景色が見えるわけではないのですが、立ち上がると塀の向こうに別府湾が臨めました。
また、明礬湯の里の大浴場には「露天風呂」しかないと思っている方もいるようなのですが、ちゃんと内湯もあり、実は私は内湯のお湯のほうが新鮮で好きだったりします。
内湯は共同浴場のような風情で、浴槽も大きくはありません。
ですが、浴槽が小さいゆえにお湯の入れ替わりが早くて、とても新鮮なお湯を楽しめるのです。岡本屋旅館でもそうでしたが、小さい浴槽ではお湯の入れ替わりが早いから濁り湯にならないんですよね。濁り湯は「温泉に来た!」という気分が盛り上がっていいものですが、新鮮さを楽しむなら濁っていない小さな浴槽に限ります。
この日は平日ということもあり、他にお客さんもぜんぜんいなくて、のんびりと湯あみを楽しめました。
地獄蒸したまごサンドをつまみに空港で地ビール
明礬湯の里の最寄りバス停は、岡本屋旅館や小宿YAMADAYAと同じ「地蔵湯」というバス停なんですが、このバス停の前には地獄蒸しプリンで有名な岡本屋売店があります。
バスに乗る前に、テイクアウトで「地獄蒸したまごサンド」を購入して、別府駅に向かいます。温泉の蒸気で蒸したゆで玉子で作った卵サンドで、この売店のもう1つの名物です。
薄切りのキュウリと卵のシンプルなサンドイッチですが、ボリュームたっぷり!
別府駅でまたバスを乗り換えて大分空港に向かい、空港の売店で地ビールの生を注文して、サンドイッチと一緒にいただきました。
大分最後の食事、ということで、別府湾の魚介を食べられるお店にでも行こうかな?とも考えたのですが、毎日旅館でしっかりご飯を食べていたのでさすがに胃がお疲れ気味で、しっかりご飯を食べる余裕はなかったというわけです……。
地獄蒸したまごサンドは、やや塩味が薄めな気もしましたが、健康のためを思えばそれもまたいいでしょう。大分空港の売店でゆず胡椒やら何やら買い込んで、あたりが暗くなるころ、帰りの便に搭乗しました。
今回も楽しい旅でした。
この旅で宿泊した4軒の宿は「由布院いよとみ」に関しては5回目、それ以外の「小宿YAMADAYA」「法華院温泉山荘」「岡本屋旅館」は共に2回目の宿泊で、すべて、以前来たときに「すごく良かったからまた泊まりたい!」と思っていた宿ばかりでした。
前回宿泊したときはまだブログを書いていなかったので、もう1度泊まってこれらのすばらしい宿たちを是が非でも詳しく紹介したかったのです。
泊まってから1年もかかってしまいましたが、ようやくすべての宿をブログで紹介することができました。本当にいい宿ばかりですので、ぜひ大勢の方に泊まっていただきたいです。
そして、次に大分に来るときは、これまで泊まったことのない新たな宿に泊まってみようかな?と、今からわくわくしています。