温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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真夏の妙高山 日帰り一人登山 麓の温泉に前泊し、スカイケーブル山頂駅から往復する山旅

妙高高原スカイケーブルをフル活用して、妙高山を日帰りで登った

妙高山は、周辺に連なる火打山、焼山と共に「頸城三山(くびきさんざん)」と称される活火山です。火打山と共に、日本百名山にも選定されています。

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越後富士の異名を持つ秀麗な山容が特徴で、8合目あたりまでは緑の美しい樹林帯の道を歩きますが、9合目からは長い鎖場も現れ、ちょっとした岩場歩きも楽しめる山です。

妙高山自体は日帰りで十分登れる山ですが、山麓には温泉も多いので一泊するといっそう楽しめます。2016年の7月に初めて登ったのですが、2018年の8月、赤倉温泉に前泊して2度目の登山を楽しみましたので、レポートしたいと思います。

新幹線で長野駅に向かい、駅ナカで蕎麦ランチのあと妙高高原駅へ

今回、1泊2日で1泊目は妙高高原を満喫して山麓の温泉宿に前泊し、2日目の朝から登山して帰る、というスケジュールを組んでいました。

まずは、朝10時ごろに東京を出る新幹線に乗って長野駅へ。

信州蕎麦の名店、みよ田で蕎麦前で一杯いただき、お蕎麦をいただきます。

それからしなの鉄道に乗り、妙高高原駅へ。 

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ちなみに、妙高高原駅には「コインロッカーがない」という情報も見たことがあるのですが、駅構内にちゃんとあります。

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しかも、小サイズは200円から利用できる、格安なコインロッカーです。日帰りで観光を楽しむときなどに活用できそうですね。

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妙高高原からは市営バス赤倉線に乗って、本日の宿泊地の赤倉温泉方面に向かいます!

妙高高原で温泉をめいっぱい楽しみ、赤倉温泉の宿に前泊

バスの終点「赤倉足湯」で下車し、まずは日帰りで気軽に野天風呂に入れる「滝の湯」へ。 

本日のお宿には露天風呂はないので、広い野天風呂を先に楽しんでおきます。

そうこうしているうちに宿のチェックイン時間になったので、滝の湯から徒歩で本日のお宿に移動します。

ちなみに、赤倉温泉街にはジェラートオークラなるジェラートとクレープのお店があり、今回は立ち寄らなかったのですが前回は立ち寄ってクレープをいただきました。

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外観は「クレープ屋なの?洋服屋なの?」という感じでとてもあやしいですが、ジェラートはすべて自家製で、クレープも本格的な味わいでおいしかったです。
以前書いた記事はこちら。

本日のお宿「ほてる千家」は、そのジェラートオークラの数軒お隣にあります。
前回の妙高山登山の際も宿泊し、泊まるのは今回で2度目です。

宿泊レポートはこちら。

1泊2食付きのスタンダードプランが税抜8000円とリーズナブルな宿なのですが、これで8000円でいいの?と申し訳なるぐらい食事のボリュームがあり、味もおいしいのです。

温泉は内湯のみですが、混み合うこともなく、お湯もとてもいいお湯です。

翌朝は7時で朝食を用意していただき、朝8時が始発のスカイケーブルに乗れるように、7時45分ごろにチェックアウトしました。

ほてる千家からスカイケーブル山麓駅までは、徒歩で10分ほどです。

妙高高原スカイケーブル山頂駅から登山スタート

スカイケーブルの利用料金は、片道1300円、往復1800円と、往復だと圧倒的に安くなります。

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片道利用にして燕温泉登山口に下山することも考えましたが、帰りのバスの時刻との兼ね合いから、スカイケーブルを往復で利用することにしました。

また、スカイケーブルの山麓駅にはコインロッカーもあるので(スキーシーズンの利用がメインなのか、ややサイズが大きく500円からとお値段お高めのロッカーですが)登山や散策に不要な荷物を預けていくこともできるので便利です。

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10分ほどで、山頂駅に到着。

山頂駅にはトイレがついていないので、すぐ近くにある展望レストラン「エートル」でトイレを借ります。 

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エートルの地下にあるトイレは、ウォッシュレット付きのきれいな水洗トイレです。

今回はトイレを借りただけでしたが、前回妙高山に登った際は、レストランエートルで下山後の一杯を楽しみました。

スカイケーブル山頂駅の標高は1300メートル。妙高山の標高は2454メートルなので、ここから1000メートル以上一気に登っていきます。 

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右のほうにもコースがあるので、一瞬どっちに行けばよいか迷いますが、直進が最短ルートです。

右のほうは樹林帯の中を歩くコースで、そちらを歩いても登山道につながる道に出られるのですが、基本的には右のコースは「1週約20分のブナ林散策コース」として、ホームページなどで紹介されているようです。

前回妙高山に登ったときは、最初からやや曇りがちだったのですが、今回は夏空!

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とても暑いですが、天気がいいのはやはりうれしいことです。

上まで登り、分岐点が来たら左へ。 

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右の道はやはり、ブナ林散策コースに向かう道です。

大谷ヒュッテまで樹林帯の道を歩く

樹林帯の中の道を歩いていきます。 

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見た目はけっこう涼しそうに見える道ですが、実際のところ、かなり暑かったです・笑

とは言え、下界は35度を超える暑さの日でしたから、それに比べたらどうということはないのですが……。 

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登山道の途中に一箇所、崩落しているポイントがありました。 

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そこまで危険そうな崩れ方ではなかったので、気をつけて歩けばまあ、大丈夫な感じ。 

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標高低めのところから歩き始めなければならないので暑いですが、アルプスと比べると人はかなり少なめ。

歩いていると、完全に1人になる時間もかなり長いのはうれしいですね。

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山頂駅から1時間30分少々登ると、林道に出ました。

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許可車両のみですが、ここまで車で入ることができるのですね。この近くに、温泉の掘削場所があるようです。

林道をしばらく歩いていくと……。 

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避難小屋の大谷ヒュッテの屋根が見えました。 

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ちょっと休憩していきたいと思います。 

大谷ヒュッテで小休止

「大谷ヒュッテ」という名前はまるで営業小屋のようですが、無人の避難小屋です。林道から少しだけ外れたところにあります。 

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手前の建物がトイレで、奥の建物が宿泊スペースもある避難小屋です。 

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トイレはくみ取り式でしたが、比較的きれいで、トイレットペーパーも置いてありました。 

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せっかくなので、避難小屋の中もちらっと見学。 

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奥の方に布団がまとめて置かれていますね。こちらもきれいに掃除されていました。
妙高山だけなら日帰りで登れてしまいますし、妙高山と火打山を1泊して両方登る方も多いですが、その用途だとこの場所はあまり便が良くないので、大谷ヒュッテに泊まる人はそんなに多くないような気もします。

でも、トイレも整備されていて、中もきれいで近くに水場もあり、けっこう快適そうな避難小屋ではないかと思いました。

靴を脱ぐのが面倒なので見に行きませんでしたが、2階もあり、そちらでも寝泊まりできるはずです。

大谷ヒュッテの裏側から見た景色。 

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気持ちのいい夏空が広がっています。このまま、山頂まで天気がもってくれるといいのですが……。

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ヒュッテのすぐ近く、林道から2分ほど下ったところに水場もあるようでした。 

天狗堂・鎖場を経て山頂へ

さて、大谷ヒュッテで一休みした後は、山頂に向けて出発! 

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あら……山頂方面に白い雲がかかっています。
雨を降らせるような感じの雲ではなさそうですが、うーん、先を急ぎます。

登山道は途中で林道と分かれて、また樹林帯に入っていきます。 

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眼下に野尻湖が見えました。 

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大谷ヒュッテから30分ほど、熊笹の茂る道を登っていくと……。 

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天狗堂に出ました。 

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こちらで休憩しているパーティもありましたが、日陰のスペースも少ないのでちょっと、夏の休憩地としては灼熱すぎるかも……。

何より、大谷ヒュッテで休憩してから間もないので、天狗堂はスルーして歩き続けます。 

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おお……雲がさっきより濃くなってきたような……。
このとき、時刻は10時30分ごろ。せめて午前中いっぱいは晴れてほしかったけれど、夏山の宿命でしょうかねー。

天狗堂から少し歩くと、干上がった沼地のような?湿地帯のような場所に出ました。 

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光善寺池というようです。

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なるほど、沼と言うにはやや干上がってる感じだけど、池塘と言われればまあ、納得。

光善寺池を通り過ぎ、どんどん登っていきますが、ついに周辺が雲に包まれてしまいました。

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うーん、涼しいのは良いけれど、眺望がなくなってしまったのはやはり残念ですね。

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8合目、2120メートル地点にある風穴を通過し……。

来ました!鎖場です。 

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ここが9合目。2260メートル地点です。

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垂直に近い岩を、ロープを頼りに登っていくことになります。

比較的ざらざらとして滑りにくい岩なので、登りはなんということはないですが、下りのほうがしんどそうですね。岩が乾いていて、かつ、荷物が大きくなければなんということはなさそうですけど……。

雨が降っていたり、テント泊の荷物を背負った状態だと、もしかして下りはややしんどいかな……どうでしょう。

また、終わるまでけっこう長い鎖場なので、上から下りてくる人がいると気がつかずに、下から登りはじめてしまう、ということがありそうなんですよね。

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すれ違えるポイントもなくはないのですが……そのあたり、注意が必要そうです。

ただ、アルプスと違ってそこまで登山者が多くないのはここでも救いかもしれませんね。 

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鎖場を終えたあとは、また少し登山道を登ります。

ああ!白くてよくわからないけど、向こうにうっすら見えるのがたぶん、山頂ですね! 

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 山頂周辺は、岩場というほどではないけれどまた、岩の多い道を登ります。

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凹凸の多い岩なので、見た目よりも登りやすい道です。

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山頂周辺にはトリカブトの花が美しく咲いていました。 

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この花を見ると「もう秋だなあ」って思いますね。。。

妙高山山頂は今回も、雲に包まれていた

着きました!10合目!2454メートルの山頂です。 

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しかし、白いですね……。

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予想はしていたけれど……ああ、あちらの、人がいるところにたしか、山頂碑があるはず。 

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ありました。  

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立て看板を持って、記念撮影するタイプのやつですね。ちなみに、こちらのポイント↑が2454メートルの最高所ではあるのですが、ここから少し先に行ったところに「妙高山北峰」なる、もう少し山頂碑らしい山頂碑が立っています。 

どうせ眺望もないはずだし、今回はこちらには行かなかったので、写真は前回2年前に来たときのものですが。

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あれ?このときは2354メートルの立て看板もこっちにあるよ??

この看板は、いったいどこに置いてあるのが正しいものなんでしょうか。よくわからなくなってきました。。。

取り急ぎ、雨が降らないうちに下山することにします。
山頂には、スカイケーブルの営業時刻についての貼り紙がしてありました。

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実は、山麓駅で往復チケットを買ったときにも「運行は16時までなので気をつけてくださいね」と念を押されたのですが、親切ですね。 

夕立に降られつつ下山

さて、下山しますよ!すっかり雲に包まれてしまって、まあ、神秘的と言えば神秘的ですね~(投げやり)

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このあたり、9合目の鎖場にたどり着く直前の場所で、ぽつり、ぽつりと雨の気配を感じました。 

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いやー、鎖場を通りすぎるまでは本降りになるのはできればやめていただきたい。。。 

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ガスガスになりましたが、なんとか雨が降る前に鎖場まで来ました。

鎖場を下り終えた後は、樹林帯の中を下っていきます。雨が降りそうで降らない感じで、すごい湿度が高く、蒸し蒸ししています。。。 

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遠くに、大谷ヒュッテの屋根が見えました。

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下のほうはまだ、晴れているんですね……。

しかし、野尻湖方面を見ると、何やら怪しい感じの雲が上空に。。。 

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いやー!あやしい。 

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なんとか、大谷ヒュッテまで戻ってきました。

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しかし、ここでトイレを借りて再び歩き始めると、ついに、雨が本降りになってきました。

木陰でレインウェアを着て、カメラもしまってしまったので、ここから先は写真はありません。まあ、来た道を戻るだけですしね。。。

それから下山まで、小降りになることはあっても雨が止むことはなく、雨の中を下山しました。まあ、これはこれで夏山って感じですね……。

帰りのスカイケーブルの中から撮影した写真。 

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下のほうは晴れているのかな?と思っていたけれど、下も夕立だったみたいですね。

まあ、日帰り登山だし、後は温泉に入って帰るだけだから、少しぐらい濡れてもいいのさ。。。

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スカイケーブル山麓駅に着き、身支度を整えて外に出ると、雨はほとんど止んでいました。

往復スカイケーブルを使う、最も楽なルートではありますが、それでも標準コースタイム7時間弱。なかなか登りごたえのある山です。

スカイケーブルの始発が8時からとやや遅めなので、早朝出発できないのがちょっと残念なんですよね。次回は、燕温泉に泊まって早朝から歩き始めようかな?そうしたら夕立からも逃れられるかもしれないし。。。

でも、温泉宿に泊まると、早朝にチェックアウトするのがもったいなく思えてしまって、結局のんびりしてしまうんですよねー。まして、このあたりはいい温泉ばかりだし。うーん、悩ましいところです。

ランドマーク妙高高原で日帰り入浴&ビールで〆!

スカイケーブル山麓駅から徒歩30分弱のところにある日帰り温泉施設「ランドマーク妙高高原」へ。

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設備の整った大浴場と、妙高高原ビールの生がいただけるのがすばらしい温泉施設です。

妙高山は、公共交通機関利用でも比較的行きやすい場所にありますし、何よりも麓の温泉がすばらしいので、季節を変えてまたおとずれたい山ですね。