朝食のみのプランで湯村ホテルに泊まった夜、近所で一杯飲める店を探した
甲府湯村ホテルにある湯村ホテルB&Bは、自家源泉かけ流しの温泉浴室を持つビジネスホテルで、甲府駅からは車で10分とやや距離はあるものの、リーズナブルに良質な温泉を楽しめる良宿です。
先日数年ぶりに宿泊し、夕食は近所の居酒屋でいただくことにしました。
私にしては珍しく、あまりよく調べずにふらっと近所のお店に入ったのですが、そのお店が大変おいしくサービスも良く「これはまた来たい！」と心から思いましたので、備忘録を兼ねてレポートし、ご紹介したいと思います。
湯村温泉の現地で食べログ検索してみたけれど、いまいちピンと来る店がなかった夜
湯村温泉の周辺には夕食を取れる居酒屋のような店が何軒かあり、宿で夕食を頼まなかったとしてもなんとかなる土地だということは以前から知っていました。が、具体的に行きたいお店・知っているお店があったわけではなく、宿の部屋で当日の夕方に、さて、どこに行こう？とネットで検索してみることに。
「旅先で外食するとき、お店はどうやって決めるの？」と聞かれることがあるのですが、わりと普通に、食べログで検索していることが多いです。「食べログの★の数の平均点は操作が入っていて当てにならない」という話はよく聞きますが、平均点は見ずに、口コミの内容だけをしっかり見ていけば、案外良さげな店が見つかることも多いもので。
ただ、口コミが1～2件だけだと判断がしにくいので、5件以上口コミがついているお店から選ぶようにしています。
そんなわけで今回、湯村温泉周辺の居酒屋さんを食べログで調べて、5件以上の口コミがついていたお店は以下の4軒でした。
やきとり鳥笑
やきとり鳥笑- ジャンル：焼鳥
- 住所： 甲府市湯村2-6-20
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- (写真提供：OICMONLOVE)
やきとり 鳥笑をぐるなびで見る | 甲府の焼き鳥をぐるなびで見る
安くておいしいと評判の焼き鳥屋さん。
甲府名物鳥モツ煮も提供あり、日本酒も、私の好きな七賢の「天鵞絨の味」がラインナップされている模様。
とても良さそうだが、残念ながら今日はあまり、鳥気分ではない。焼き鳥も2～3本ならいいけど、普通の居酒屋のつまみが食べたい。
ちろりん村
和＆エスニックか……。
誰かと一緒に行くなら悪くない選択肢だけれど、ひとりでエスニックってあまり料理の数も食べられないし、何よりも日本酒が飲めないからやめてこう。
湯村食堂
- ジャンル：定食・食堂
- 住所： 甲府市湯村3-10-7
- このお店を含むブログを見る |
- (写真提供：soutaそーた)
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モツ煮と餃子はとてもおいしそうだけれど、基本的にはラーメン屋なのですね。「食堂」ってあるから定食とかあるかなと思ったけれど違ったみたい。
串揚げ 深澤亭
串揚げを甲州ワインでいただくお店。エスカルゴやステーキなど、洋食メニューのつまみもあり。
うーん、今日はお昼がカレーバイキングだったから、夜は和風のつまみで日本酒の気分だったのですが、どうにもしっくりくるお店が見つかりません。
もういっそ、甲府駅前まで出てしまおうか……まだバスは十分出ている時間だし。
帰りは、万が一バスがなくなったとしてもタクシーでも10分だし。
そう思って甲府駅行きのバス停に向かったら、バス停の目の前に、なんとなく良さげなお店があったのです。
それが今回ご紹介する「美味し屋」です。
食べログには1件しか口コミがなかったので、さっき部屋でチェックしたときには漏れていたお店でした。
甲府方面行きの「湯村温泉入り口」バス停の目の前。湯村ホテルB&Bからは徒歩2分の近さでした。
お店の外に出ていたメニューが、和食のメニューも日本酒もそこそこありそうだったのと、食べログに1件だけ載っていた口コミも具体的で、悪くなさそうだったので。
時間は土曜日の19時過ぎ。席空いてるかなー？でも、ガラガラだったらそれはそれで心配になるかも……と思いながら店内へ。
カウンター席が6席ほどと、4人掛けのテーブル席が2卓で、そのとき空いていたのはカウンター1席とテーブル1卓のみ。
ご夫婦かな？と思われる男性と女性で切り盛りされていたのですが、私が入ったときは2人とも厨房に入っていて私が入ってきたことに気づかず……。大きな声を出すべきかしら？と思っていたら、常連客と思われる1人で来ていた男性が「お客さん来てるよー」とお店の方に声をかけてくれました。ありがとう。
カウンターの空いている席でも良かったのですが、4人掛けの席をお使いください、と言われたので遠慮なく使わせてもらうことに。よーし！4人分、は無理だけど食べて飲みますよ！
美味し屋のメニュー
まずはドリンクメニューから。生ビールは一番搾り。
グラスワインは「かち割り」と「蔵出しワイン」がそれぞれ赤白。日本酒も、ちょっとこだわりの感じられるラインナップではないですか。
おお！九頭龍もある……1合400円か……いいな……。
フードメニューもかなり豊富です。お店の名物は手羽先の唐揚げ「バッファローウィング」だそう。
甲州名物馬刺しのほか、揚げ出し豆腐やもつ煮込み、塩鯖焼きなど居酒屋の定番メニューが並びます。
とんぺい焼きやどて焼きなどの鉄板焼きメニューや、〆にベトナムフォーなどちょっとひねったメニューがあるのもうれしいですね。
こちらは本日のおすすめメニュー。
数量限定の「千野ファーム 縄文スウィートポークのつくね焼き」が気になります。
そして、お魚メニューの豊富さも気に入ったポイントでした。刺身三種盛り600円ってなかなかの安さです。
「真鱈の粕漬け」「でっかい鯖の西京漬け」「鰯明太子焼き」も気になるなあ。「湯豆腐」「まぐろ納豆」「自家製あん肝ポン酢」もいいですね。〆にグリーンカレー！という選択肢も。。。
「20時まで」と「21時まで」のちょい飲みセットもあるんですね。
21時までのセットは「枝豆＋おでん6品＋ドリンク2杯」で1000円。
20時までのセットは「枝豆＋鰺フライor鰯の梅紫蘇フライ＋手羽先2本 ＋生ビール＆その他のドリンク」で1000円。
なんか、今見るとこのセットすごくお得ですね。
来店したときは、フードメニューの中で「これが食べたい！」という品がしっかり決まっていたので、それ以外のフードオーダーをしたくない、と思ってしまったんですよね。それですべて単品注文したのですが、次回行くことがあればちょい飲みセットからまずはオーダーしたいです。セットの選択肢にちゃんと日本酒も入っているのが素敵。
黒板に、この日のおすすめメニューがさらに書いてありました。
「ムール貝のボンゴレビアンコ」とか「ナポリタンやきそば」とか「プチプチいくらのたまたま丼」とかそそられますね。「コブサラダ」もいいなあ。
さて、何をオーダーしましょうか。
ビールと日本酒とオムレツとあん肝と湯豆腐と
まず、1杯目のドリンクオーダーは生ビール！
いただきます！
お通しは、春菊のサラダでした。野菜は新鮮で、味付けもとても上手。
「この店当たりだわ」と確信した瞬間です。
おつまみ一品目は「納豆オムレツ」です。これが食べたくて、1杯目から日本酒にせずにビールを頼んだところもあります。
卵は薄焼き卵っぽく焼いて、納豆をくるんであり、見た目はとん平焼きっぽいですね。もっと洋風のオムレツっぽいやつを想像していたけれど、これはこれで大変おいしかったです。中に入っている納豆が、大粒だったのも良かったですね。
二品目。これもビールに合わせて。
数量限定の「千野ファーム 縄文スウィートポークのつくね焼き」を。
「2個400円」でオーダーしたのですが、1個おまけしてくれました。すごいボリューム笑
肉も卵も味が濃くておいしい……。
このあたりでビールがなくなったので、次は日本酒を。
「青煌」特別純米。「武の井酒造」という山梨県北杜市の酒蔵のお酒です。
つまみも追加で、自家製あん肝ポン酢！400円なり。
「青煌」はクセが少なく、ほのかな優しい香りのするお酒で、濃厚なあん肝にもよく合いました。
最後に何か、〆的なものをいただきたいけれど、ご飯ものをいただくほどにはお腹が空いていない……ということで。
選んだのは「あったか湯豆腐」こちらも400円。
一人用の鍋に豆腐がたっぷり、春菊としめじも添えられており、お酒を飲みつつゆっくりといただきました。
途中、カウンター席が空いたので移動しなくていいのかな？と思ったのですが、最後までテーブル席をゆったり使わせてもらいました。
ごちそうさまでした。
【再訪したい度】★★★★★ メニューもお店の雰囲気もサービスもちょうどいいお店
お酒の種類もほどよく多く、料理メニューも豊富で、しかもどれもおいしかったです。
それと、お店全体に清潔感があるのが良かったですね。地方の温泉街の居酒屋さんって、こう言ってはなんですけれど、店内がわりとごちゃごちゃしているところが多かったりするのです。
まあ、そのごちゃごちゃ感も一つの味だとは思うのですが、また行きたいかと言われると「うーん」と思ってしまったりして。美味し屋さんはその点、店内もほどよくすっきりしていて、お店の方との距離感も近すぎず遠すぎず、なんだかちょうど良かったですね。
また湯村温泉に行ったら、立ち寄りたいお店ができました。
