温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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雲取山荘宿泊記 小屋の目の前からご来光が見える山頂直下の山小屋

東京都と埼玉県の県境に立つ山小屋、雲取山荘

雲取山荘は、東京都最高峰にして日本百名山の一つでもある雲取山の山頂から、15分ほど下った山頂直下にある通年営業の山小屋です。

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平成11年に建てられた建物もまだ新しく、収容人数は200人と、奥秩父の山小屋の中ではかなり規模の大きい小屋です。首都圏にお住まいの方には「初めて泊まった山小屋は雲取山荘」という方も多いように思います。たしか山仲間のL氏もそうだと言っていましたね。。。

人気ゆえなのかさまざまな評判を聞く小屋でもあり、実は私も、最初に泊まったときは「もう泊まりたくない!」と思ったのですが、季節を変えて再度宿泊したら「けっこういい小屋だな」と思うようになりました。それでここ数年は、毎年のように泊まっています。

雲取山荘について、さまざまな季節に泊まってみた正直な感想を交えつつ、レポートしてみたいと思います。

雲取山荘は、無雪期の週末は大抵混雑している

まず、雲取山荘は無雪期の週末は常に混雑しています。特にGWやシルバーウィークなどの連休中と、10月下旬~11月上旬の紅葉の時期は顕著です。

収容人数は最大200人とのことですが、おそらくそれは「1つの布団に2人で寝る」想定で200人なのではないかと思いました。
というのは「予約でいっぱい」とアナウンスされている日に宿泊したら、1つの布団に2人状態だったからです。しかも、布団のサイズが普通の布団よりちょっと小さいんですよね。それに2人で寝るので、けっこうつらいです。

今だったら絶対に、そんな混雑するタイミングで山小屋に泊まったりしないのですが、当時は登山を始めたばかりで、まだよくわかっていなかったんですよね。

しかも「予約でいっぱい」とアナウンスされている日であっても、予約なしで泊まろうとするお客さんが必ずいるのです。押し出されて仕方なく、押し入れの中に寝ている人もいました。泊まる人は必ず予約をしましょう。

単独の女性と女性のみのグループの人は「女性部屋」にまとめられるので、隣が見知らぬ男性、という事態にはなりにくいだけましかもしれませんが……。

とは言えリラックスするスペースもない部屋で、初対面の大勢の女性たちと同室というのもかなり、ストレスがたまる一夜でしたね。こちらは1人ですし。

雲取山荘は、空いている12月~4月上旬は快適な山小屋だった

二度と泊まるものか!と思っていた雲取山荘ですが、ひょんなことから「冬に泊まるとどうやら快適らしい」ということを知りました。

情報元は、昔好きだったアドバンテージルーシーというバンドのブログです。

advantagelucyyy.blogspot.jp

まさか、アイコちゃんが時を経て登山女子となっていたとは……。
誕生日にわざわざ山小屋に泊まりに行くって、相当な山好きじゃないか。。。

こちらのブログを読んで「なんと、空いていればあの、私が泊まったときは女子十数人が押し込められた部屋を個室状態で使えるのか!?」と驚き、それならば!と、冬の間に雲取山荘に泊まる計画を立てたのです。

雲取山荘までのルート

雲取山荘は、雲取山の山頂から15分ほど下ったところにあります。
主要な登山口から雲取山の山頂までのルートは、こちらの記事に掲載しました。

上記の記事でも触れていますが、もしも1月下旬~3月上旬ぐらいの積雪がたっぷりあるタイミングで登るなら、最もメジャーな鴨沢ルートの往復にしておいたほうが良いと思います。他のルートはトレースがないことがあるからです。特に三峰ルートは大変だと思います。

また、山頂から雲取山荘までの下りは、たった15分ほどの道ではありますけど、北側の急斜面ですので凍結していることが多いです。

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つるっつるです!

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4月でもこんな感じで雪が残っています。朝は特に危険です。

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ここは、チェーンスパイクを用意しておくと、かなり楽になります。

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山頂から15分、雲取山荘に到着です。

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小屋の前のスペースには水道とテーブルと椅子、外トイレがあります。

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外トイレは、GW前ぐらいまでは使えず、小屋内のトイレのみになります。

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時間があったので、チェックイン前にお湯を湧かしてコーヒーを淹れて、ひとやすみ。

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北海道物産展で買った「マルセイバターサンド」を持参しました。

では、一休みしたところで雲取山荘にチェックインしたいと思います!

雲取山荘にチェックイン!

まずは、玄関入ってすぐ右手で、予約の名前を告げて受付をします。
アイゼンを付けている場合は、玄関に入る前にはずしておきましょう。

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雲取山荘の室内は、スリッパ履きです。
脱いだ登山靴はビニール袋に入れて、自室まで持っていきます。

雲取山荘の宿泊料金

雲取山荘の宿泊料金は、2食付きで7800円。
素泊まりで5300円です。テントの幕営料は500円です。

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夕食1500円、朝食と弁当は1000円で別途つけることもできます。
食事は、テント泊の方でも受付時に申し出ればいただけることになっているのですが、小屋が混雑していて食事が何回転もするような日は、断られてしまうこともあるそうです。

テントのときは自炊するつもりで来たほうがいいと思います。
また、予約時に「素泊まり」で申し込んだけれど「やっぱり食事したい」というときやその逆のときなど、柔軟に対応できないこともあるようなので、予約時にきちんと決めておいたほうがいいでしょう。

2017年、雲取山荘に宿泊すると「標高年記念」バッジが貰えた!

雲取山の標高が2017メートルということで、2017年は、雲取山荘に泊まると特別にピンバッジが貰えました。

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記念になりますし、うれしかったです。
ちなみに、いただいたのは2017年の春ですので、その後も継続して配布しているかはわかりません。

雲取山荘で携帯の電波は、auとdocomoは良好

山小屋で気になるのは携帯の電波があるかどうかです。
受付の近くにこんな貼り紙がしてあり、どうやらauとdocomoは、電波状況が良好なようです。

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私はdocomoの携帯を利用していますが、問題なく利用することができました。概ねどこでもLTEが入りましたね。
それと、小屋のホームページによればSoftBankは電波が入らないとのこと。

私が2011年に初めて泊まったときは、ドコモの電波もほとんど入らなかったのですが、その後入るようになったんですね。ありがたいことです。 

雲取山荘の売店

売店では、山バッジやTシャツ、手ぬぐいなどの山荘オリジナルグッズのほか、お酒やソフトドリンクも販売しています。

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食べ物は……カップラーメンぐらいはあったかな?という感じ。
宿泊した翌日の弁当は1000円で用意してもらうことができますが、いわゆる「昼食営業」はしていないので、小屋をあてにせず、しっかり持っていったほうがいいと思います。

混雑時以外はお酒の種類もわりと豊富

お酒は、ビールとハイボールは缶のものを自動販売機で買います。

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缶ビールもハイボールも500円です。山小屋では平均的な値段ですね。

日本酒もあります。2017年は記念の地酒も販売していました。

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ワンカップが400円、300mlの瓶が800円です。

ワインと焼酎もあります! 

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ソフトドリンクのペットボトルは400円。

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しかし、これらのドリンクメニューも、紅葉時期の週末やGWだと「すべて売り切れ」ということもありました。 

冬~GW前ならまず、大丈夫だとは思いますが、無雪期の週末に行かれる場合は、どうしても飲みたい方は少し、持っていったほうがいいかもしれません。

雲取山荘の部屋

では、宿泊する部屋に行ってみたいと思います。

雲取山荘は1階に7部屋、2階に15部屋あります。

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部屋の大きさは少し異なりますが、基本的にどの部屋も同じ作りです。

1階の廊下には、本棚があります。 

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山の本や雑誌が並んでいます。
ただ正直、無雪期に泊まったときは、人が多すぎて本を読んでくつろげるような雰囲気ではありませんでしたけどね。。。

階段を登って2階へ。

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2階の廊下はこちらです。

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2階の廊下には、本棚はない代わりに靴棚はあります。
ビニール袋に入れて持ってきた登山靴を置いておけるスペースです。
ちなみに、1階の部屋は室内に入ったところに靴棚がありますが、混み合うと容量が足りなくなります。。。

室内へ。6畳の和室です。 混雑する日はこの部屋に14人ぐらい泊まっていましたが、冬の間なら週末でも1人~3人で利用できました。

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真夏はわかりませんが、冬・春・秋に来たときはいつも、部屋の中央にコタツがありました。

でも、正直14人いたときは、コタツなんてぜんぜん入れませんでしたね。。。
チェックインして部屋に入ったときには、先に入室していたグループに占領されていましたし、夕食を終えて部屋に戻ったときには既に、こたつは片付けられて布団を敷かれていたので。

ちなみに、コタツの中には豆炭が入っていて、朝まで暖かいのです。なので少人数で泊まるならコタツを片付けずに、布団の足のほうをコタツ布団の中に入れるような形で全員が布団を敷くと、とても幸せになれます。小屋番さんもその敷き方をお勧めしていましたw

掛け布団、敷き布団、毛布、枕が部屋の隅に積んであります。

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寝具の清潔度はまあ、普通かな。
たまに汚れが気になる寝具もあるのですが、空いているときは寝具も余ってますので、きれいなのを使えばいいだけです。寒ければ毛布を追加すればOK。でも、コタツも同時に使っているので寝ている間は特に寒さは感じませんでした。

部屋にコタツ以外にストーブなどはないので、朝起きて、布団&コタツから出るのはちょっと、つらかったですね。 

雲取山荘は自室で飲食してもOK

雲取山荘は、自室で飲み物やお菓子、おつまみをいただくことは特に禁止されていません。室内で火を使ったりはできないので、ガッツリ食事してる人は見たことないですけど……。

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なので私も、持参したワンカップとさきいかを部屋でいただきました。
ワンカップは、外でお湯を湧かして熱燗にしましたよ♪

コタツに入って熱燗を飲む、幸せなひととき。

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雲取山荘の館内には談話室のような部屋はないですし、食事時以外の時間に食堂を開放することもないので、居室以外で居られる屋内スペースは、売店前のストーブの周辺しかないんです。

ストーブの周りにはいくつか椅子も置いてありますが、座れるのは10人ぐらいでしょううかね。。。200人収容の山小屋ですので、とても足りません。
だから、部屋の中にコタツがあったり、飲食してもOKとしてくつろげるようにしてあるんだと思います。

なので、室内でまったくくつろげないような混み具合でなければ、部屋の中でもコタツに入ってお酒を飲みながらくつろげて、けっこういいなと思ったんでした。

雲取山荘の水場

雲取山荘の目の前には、水場から引いてある水道があります。
こちらの水は飲めるし、普通においしいです。

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洗面器まで置いてありました。 

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ただし、雪が積もる季節にはこちらの水道は凍結するため使えません。

これまで何回か泊まったなかでは、4月の初旬に来たときはまだ使えませんでしたが、GWの前の週ぐらいに来たときは使えました。なので、GWに合わせて整備しているんだろうなと思います。

小屋泊なら、冬期も水は貰えることになっているけれど

水道が使えない冬の間は、小屋泊の場合は一応、水は申告すれば分けてもらえることになっています。しかし、このあたりの対応は、水場の状況によってかなり異なるようです。

ただし、一度2月の雪が多い時期に泊まった際は

「小屋で使う水も足りていないから、最小限のお水でお願いします」

と言われました。そのときはたしか、1人が貰える量は最大で500mlぐらいだったと思います。

1人500mlでは、下山中の飲み水ぐらいは何とかなりますが、自炊しようと思ったら厳しいですよね。まあ、真冬なら自炊できる道具を持ってきているなら雪を溶かせばいいわけですが……。
雪を溶かすのが面倒な場合は、冬の間は多めに水を持っていくか、ペットボトルのお水を購入したほうがいいでしょう。

ちなみに、テント泊をされる方が「雲取山荘なら冬はテント泊でも水を分けて貰える」と言っているのを聞いたことがあるのですが、そんなわけなのであまりあてにしないほうがいいと思います。テント泊でも水を分けて貰えることもあるのかもしれませんが、タイミングによっては「テントなら雪を溶かしてください」と言われることもあり得ると思いますので。

それから、小屋泊の場合は魔法瓶を持参していれば、朝食後に熱いお湯も分けてもらえますので、必要な方は持っていくといいでしょう。お湯を分けてもらえるのは、基本的には朝食後のみだと思います。

雲取山荘のトイレ

雲取山荘は無雪期と積雪期で、使用するトイレが異なります。
この点も、私が「なんだ!雲取山荘って冬に来たほうがぜんぜん快適じゃないか!」と思った理由の1つです。

夏の間は外トイレを使う

夏の間は、小屋の前の屋外にあるトイレを、小屋泊の人もテント泊の人も使います。

こちらの建物がそうです。冬の間は閉鎖されています。

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私は、無雪期の雲取山荘にはもう、5年以上行っていないのでやや記憶がおぼろげなのですが、水洗の和式トイレで、トイレの入り口で登山靴からサンダルに履き替えるのが少々面倒だったな、と記憶しています。トイレの床が泥で汚れるのを防ぐためでしょうかね。。。

最初に、混んでいる無雪期に泊まったときはこちらの屋外トイレしか使えなかったので「深夜にトイレに行きたくなったとき、わざわざ外に行くの面倒だなあ」と思っていました。それに、個室の数もそこまで多くはないので、朝の出発前の時間帯などはかなり、トイレ待ちの列ができていましたね。

冬期の室内トイレは暖かく快適

ところが、冬に宿泊したらトイレは、建物の1階の奥にあったのです!
外トイレは、凍結のため閉鎖中とのこと。

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居室から靴を履き替えずに、スリッパのまま行くことができるのはありがたいです。

中は個室が4つで、小規模ではありますが、トイレの中は凍結防止のために常に暖房がついており、泊まっている部屋よりもトイレのほうがずっと暖かいのです!

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水洗でにおいもなく、和式と洋式があります。
トイレットペーパーも、もちろん常設。使用後はゴミ箱に捨てます。

なんと、使用後に手を消毒するためのアルコールと、個別包装のウェットティッシュまで置いてありました。なんという至れり尽くせりな。。。

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これも、空いている季節だからこそのサービスなんでしょうね。

ちなみに、ここ数年無雪期の雲取山荘には泊まったことがないので「春~秋の間は、屋内トイレは使用できるのか」は、正確には把握していません。

ただ、雲取山荘の公式サイトの「山荘案内」のページには「夏用水洗トイレ」「冬用水洗トイレ」と分けて書いてありますから、おそらく夏の間は屋内トイレは使わないのはないかなと思います。屋内トイレは、コストもかかりそうでしたからね。。。

雲取山荘の食事

雲取山荘は、率直に言って「食事にこだわりがある宿」ではありません。
キャパも大きいし、混雑していることも多いというのもありますし、たとえば八ヶ岳のオーレン小屋や、同じ奥秩父の金峰山小屋のような食事は期待しないしてはいけません。

でも、別にまずくはないし、割り切っていただけばまあ、悪くはないかなという感じです。

雲取山荘の夕食のおかずはハンバーグ

夕食は、チェックイン時に指定された時間に食堂でいただきます。

混み合う日は何回転もすることもありますが、冬なら食堂の半分ぐらいしか人がいないこともザラです。

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飲み物は、食堂内で注文することはできないので、あらかじめ売店で買うか、持参したものを持ち込むことになります。お茶は、好きに飲めます。

食事は、何度止まってもほぼ、メニューは変わりません。 

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サラダ、冷や奴、ハンバーグ、ご飯と味噌汁、野菜の副菜です。

ハンバーグが市販の「石井のハンバーグ」なことが口コミやブログなどでよく、批判の対象になってるのを見かけますが、まあ、こんなもんかなという感じです。
冷や奴とか、すごいおいしいものではないけど、山で食べれるとけっこううれしいですけどね。

雲取山荘の朝食

朝食の開始時間は季節によって異なりますが「あなたは何時から」という指定はなく、早く食べたい人から食券を持って食堂の前に並ぶ仕組みです。

これも、混んでいるとものすごい行列になります。

朝食の内容も、毎年変わらないですね。。。

ご飯、味噌汁、生卵、味付けのり、ふりかけ、塩鮭、昆布の佃煮、たくわん。

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梅干しとかお漬け物もこのほかに「ご自由にお取り下さい」という感じで、テーブルの上にあったと思います。

特筆すべきものはありませんが、ご飯がたくさん食べられるおかずばかりで、品数も十分なのでまあ、悪くはないと思います。 

雲取山荘で自炊するには

「雲取山荘の食事は微妙だから自炊したほうがいい」という方もけっこういます。
ただ、雲取山荘で自炊できるスペースは館内にはなく、晴れていれば外のテーブルと、あとは小屋の前にある自炊小屋になります。

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こちらです。

見ての通り、そんなに広くはありません。 

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自炊するグループがいる際はストーブを付けてくれるそうなので、けっこう暖かいという話です。

ただ、見ての通り、けして広い小屋ではないので、大人数のグループが鍋なんかやっていたりしたら、もう居場所がなくなってしまったり、居づらい雰囲気になることもあるだろうとは思います。

私自身は、大人数のグループが鍋やってる側で1人でご飯食べるのは落ち着かないなー、と思うタイプですので、小屋のご飯のほうがいいなと。

雲取山荘から眺める日の出

雲取山荘は、日の入は小屋の前から眺めることはできないのですが、日の出は小屋の目の前からも見ることができます。

日の出については、朝食や消灯時間の案内と一緒に、受付の前に時刻の掲示がありました。

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ちなみに「日の出が4時57分から」で「朝食が5時から」なので、小屋前で日の出を見るのなら、見てから朝食をいただけばいいですが、山頂で日の出を見たい場合は朝食を食べていたのでは間に合わないですね。山頂で日の出を見てから小屋に戻って朝食というのも、ちょっと慌ただしいかなと個人的には思います。

ちなみに、この日の消灯時間は午後9時と、ここには書いてあったのですが、なぜか実際には20時30分に電気が消えました……よ……。

小屋前から眺める日の出

小屋の前からも、多少は木などの障害物もありますけど、わりとクリアにご来光を見ることができます。

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こちらは、たっぷりと雪の積もった2月の朝焼け。
この日の朝はそんなに天気がよくないと聞いていたので、寒いし、どうせご来光は見えないだろうしいいやー、と思っていたら、あれ、なんか見えそうじゃないですか!!

というわけで、カメラを持ってサンダルを履いて、慌てて外に出ました。

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うわーーー木の影からもう、日が上り始めています!!

かなり慌てたけれど、空を赤く焼いて美しい日の出でした。

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こちらはまた別の季節に泊まったときに、小屋の前から見た日の出。

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多少、木と被ってはいますが、空一面がオレンジ色に焼けて、とても美しかったです。

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ちなみに、私は日の出の直前まで小屋から出てこない人なので(寒いから)あまりいい場所を取れない(取ろうともしていない)のですが、少し早めに出て場所を取っておけば、もっときれいに撮影できるポイントが、おそらく小屋の前にもあるんだと思います。

2階の窓から眺める日の出

実は、小屋の前よりもきれいに日の出が見えるのが、2階の部屋の窓です。

前回、たまたま2階の、玄関側に窓がある部屋に泊まったので、朝になって窓を開けてみますと……。

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なんと、雲海の美しい眺めが広がっていました。

だんだん空が赤くなってきます。

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雲海の中から雲が顔を出しました。 

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窓を開けているので多少寒いですけど、部屋に居ながらにして、ここまで美しい日の出を眺められることってなかなかないように思います。

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もし、2階の玄関側に窓がある部屋を割り振られた際はぜひ、部屋の窓から日の出を眺めてみることをおすすめします。

もちろん、雲取山の山頂でも日の出は見れるはずだが

雲取山荘の2階の窓よりもずっと高い位置にある、雲取山の山頂でもご来光を眺めることはできるはずなのですが……。

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私も、最初の頃2回ほど「どうせ見るなら山頂で見たい!」と思って、日の出前に山頂に向かったんですけど、そういうときに限って、山頂についたらガスガスだったりするんですよね。。。

2回行って2回連続で見れなかったのでもう、雲取山頂で日の出を見ることはすっかり諦めてしまったのですが、小屋の前で見ようと思うとけっこうな確率で見れるんですよね……マーフィの法則ってやつでしょうか。

山頂は、正直混んでいて寒いですし、見れなかったときのショックも大きいので「見れたらラッキー」ぐらいの気持ちで小屋で日の出の時間を待ち、ゆっくり朝食を食べてから出発するのがおすすめです。

【再訪したい度】★★★★☆ 3月か4月初旬が山小屋の快適度的にはベスト

奥秩父でも貴重な通年営業の山小屋ですし、混んでいなければ快適度は高いので、実際何度も訪れています。

「山小屋で過ごす時間」を楽しむために登るなら、3月~4月初旬ぐらいが最もおすすめかと思います。2月中は、積雪が多かったりで苦労することも多いですが、3月になると大抵、気候も安定してきますからね。

★を半分減らしたのは「もうちょっとだけ食事にこだわりがあれば」と思うからでしょうか。

うーん、甲武信小屋や尊仏山荘のカレーで満足できる人間なので、そんなにハードルは高くないはずなんですけどね。。。

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雲取山の山頂からは、富士山も美しく見えます。

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やはり、富士山も雪のついた季節が美しいですね!