清里高原に人があふれる夏がくる前に、八ヶ岳地ビールタッチダウンを飲みたい!
清里高原にある「萌黄の村ROCK」は、1997年に「第一次地ビールブーム」の最中に設立されたビール醸造所「八ヶ岳ブルワリー」の直営ブルーパブレストランです。
萌黄の村ROCKの地下にある醸造所で、八ヶ岳ブルワリーのビール「八ヶ岳地ビールタッチダウン」が醸造されています。
ビールのおいしさもさることながら、カレーをはじめとしたフードメニューも大変おいしいと聞き、いつか行ってみたいと思っていた「萌黄の村ROCK」に、初めて行ってきましたので、レポートしたいと思います。
八ヶ岳山麓の鉱泉宿に泊まった翌日、八ヶ岳地ビールを飲みに行くことにした
6月最初の週末に、彼氏と2人で八ヶ岳を日帰りで軽く歩き、登山口にある鉱泉宿「唐沢鉱泉」に宿泊しました。
翌日は宿の車で茅野駅まで送ってもらい、10時前に茅野駅に到着。さて、これからどうしましょうか。
まだ時間はたっぷりあるし、せっかくだからどこかで一杯いただきつつランチでも食べて帰ろう、ということで行き先として選んだのが、清里高原にある「萌黄の村ROCK」でした。
小淵沢駅から小海線に乗り、清里駅で下車
実は、甲府にあるお気に入りのレストラン「フォーハーツカフェ」で、以前八ヶ岳ブルワリーのビールを飲んだことがあったのです。
八ヶ岳地ビールタッチダウンの代表的な銘柄「清里ラガー」で、爽やかな風味が大変おいしく、清里にあるという直営ブルーパブレストランにいつか行ってみたい!とそのとき思ったのですが。
それからしばらく経って、やはり甲府市内にあるお気に入りのブルーパブ、合う土佐イーブルーイングの「ホップス&ハーブス」のゲストビールとして、清里ラガーが出ていまして。
そのときに、直営レストランである「萌黄の村ROCK」が2016年の夏に火災にあって休業中であることを知ったのです。
レストランの地下にある醸造設備の被害は少なかったこともあって1年後には再開しましたが、休業中は「こんなことなら早く行っておけば良かった!」とかなり後悔しまして。
再開後はずっと、行く機会をはかっていたのですが……清里って、公共交通機関利用だとなかなかに行きにくいんですよね。小海線の本数が少ないので。
八ヶ岳に行った帰りなどに寄ってみようかと思いつつ「でも、清里に寄ったら帰りが遅くなっちゃうからなあ。今回は甲府でいいか」ということの繰り返し。なかなか寄れずにいたのです。清里自体は温泉地というわけではないですし、清里を目的地にするとこの日はまだたっぷりと時間がありました。
茅野駅から各駅停車で小淵沢駅に向かい、小海線で乗り換えて清里駅へ。
実は私、清里に降り立ったこと自体初めて!
夏の間は混雑すると思われる清里ですが、この日は駅周辺にも人は多くなく、ホッとしました。
萌黄の村ROCKも、夏の間はかなり並ぶと聞いていたので……このぶんなら今日は、大丈夫でしょうかね。
駅構内にあったコインロッカーにリュックを預け、最小限の荷物だけで歩き始めます。
真っ白な壁が美しい清里駅。
人が少ないですよね。
駅舎の前には、SLが展示されていました。
萌黄の村ROCKまでは、駅から徒歩10分弱。
大通りを道なりに歩いていけば着くので、迷いそうな要素もありません。
まだシーズン前ということもあり、大通り沿いのお店は休業中のところが多かったです。
10分弱歩いて、萌黄の村に到着。
ここまで来ると少し人も増えてきました。
やはり、清里は車で来る人が圧倒的に多いんでしょうね。それはそうですよね……。
清里は空いているのにROCKの前には既に長蛇の列が!
赤い文字でROCKと書かれている建物を見つけ、近づいていくと……。
なんと、お店の前には既に長蛇の列が!
このとき時刻は正午過ぎ。休日のランチタイムですからまあ、仕方ないのかなー。
特に中で名前を書いたりというようなこともなく、列の最後尾に並んでひたすら待つのみ。
この日の天気は曇りで、気温もそれほど高くはなかったので特に待つのは苦ではなかったのですが「真夏に来なくて良かった!」と心から思いました。夏なら列ももっと長くなったでしょうし、炎天下で長時間待つのは熱射病の心配もありますからね。。。
並びはじめてから20分ぐらいで、建物の入り口前まで来まして。
並びはじめて25分で建物の中に入りました。
わりとスムーズに案内されて行くなあと思っていたのですが、中に入ってみると実はあちこちに空席があり、片付けや案内が追いついていないだけのようでした。これなら間もなく案内されそうですね。
よーし!あと1組。
並び始めて30分で、席に案内していただきました。
萌黄の村 ROCKの店内
ROCKの店内は、向かって左側にレジと、物販スペース、そしてレジの奥にビールの仕込み釜が2機見えます。
火災は、1階のレストランを中心に起こったそうなのですが、この仕込み釜が奇跡的に被害を逃れたために、翌年に営業再開することができたんだとか。
レジの横には物販スペース。
八ヶ岳地ビールタッチダウンの瓶ビールと、ソーセージやサラミなどが販売されていました。
ソーセージ類が、なかなか本格的でおいしそう。。。
入り口正面にはカウンター席が10席ぐらいありました。
しかもカウンター席はガラガラw
1人では入りにくいお店かな?となんとなく思っていましたが、この感じなら1人でも大丈夫そうですね。ただ、あまり混んでいるときだと席に案内されるまで待つのが、1人ではつらそうですが。
私たちも空いているカウンター席には案内されず、店の奥のほうのテーブル席に通されました。
ちなみに、この日はあまり使われていないようでしたが、店外のテラスにも席があります。真夏の繁忙期にはもしかしたら、カウンターやテラス席もフル稼働するのかもしれません。
萌黄の村ROCKのメニュー
席に案内されたもののメニューはどこ?と思ったら、テーブルの隅に置いてあったフリーペーパーみたいなやつが、メニューでした。
「TAKE FREE」と書いてあるので、実際持って帰っても大丈夫だったんでしょうかね?
紙の質感もデザインも、かなりフリーペーパーに近いのです。
この日は6月2日でしたが、ちょうど1週間後の6月9日が「再誕祭」で、イベントが行われるようです。
「再誕ってなんだ?」と思ったら、火災で休業した後の再オープン日が、どうやら6月9日だったようですね。イベントのあるような混む日には行きたくない私ですので、ちょうどタイミングをはずせて良かったです。
ドリンクメニューはビアフライトセットがお得
それでは、メニューについてご紹介したいと思います。
タッチダウンビールのレギュラービールは「ピルスナー」「清里ラガー」「デュンケル」「プレミアムロックポック」「ヴァイス」の5種類。


単品でオーダーできるのはもちろんですが、この5種類をミニグラスですべていただける「タッチダウンビアフライトセット」が1490円で用意されていました。
また、レギュラービール5種類の90分飲み放題も1名2160円で可能なようです。
レギュラービール以外では、5月1日にデビューしたばかりだという「1杯目専用生ビール」の「ファーストダウン」がありました。
米ビールということは苦みも少なそうだし、ちょっとこれも気になります。
ビール以外のドリンクメニューはこちら。


コーヒーや紅茶、100%ジュースやコーラなどのソフトドリンクのほか、ビール以外のアルコールメニューも用意している旨が書かれていました。
ただし、ビール以外のアルコールメニューは別紙となり、スタッフに声をかけて専用メニューを持ってきてもらわなければならないようです。
もともとビールを飲もうと思っていたのでそこまですることはないか……というわけで、アルコールメニューは確認していませんが、おそらく山梨県産のワインや白州などのウィスキーがあるのではないかなーと思います。
フードメニューはカレーもそれ以外も豊富!
次にフードメニューです!
フリーペーパーのメニューとは別に「スピードメニュー」としてすぐ出るおつまみの案内が。
それから、フードメニューとセットにできるソフトドリンクとライス&サラダのセットメニューの紹介がありました。
ビールのお店だと思っていたのですけど、ビールとフードのセットは特にないのですね・笑
フードメニューの一押しはやっぱり!看板メニューのカレーでしょうか。
基本のビーフカレーのほか、ベーコンやソーセージをトッピング可能なようです。
また、カレーはハーフサイズ・レギュラーサイズ・ビッグサイズの3種類があります。
野菜やお肉で色とりどりのフードメニュー。


ローストビーフライス2490円か……ローストビーフ気になるけれど、カレー食べたいからライスはいらないんですよね。ローストビーフだけの単品はないのだろうか。。。
こちらは野菜と……右ページは「ピザのようでピザでない」メニューだそう。


フライドポテトやシーザーサラダ。この日は気がつかなかったんですけど「はくれいだけのグリルバター醤油」もおいしそうだな。
お肉のメニュー。ソーセージ、フライドチキン、コールドミートプレート、ステーキ!


あー、今見ると「コールドミートプレート」もおいしそうだなあ。この日は頼まなかったんですけどね・笑
パスタやパンなどの炭水化物メニュー。


このあたりは、あえてここで食べなくていいかなと私は思いましたが、お子様連れもけっこう多いようだったので、メニューの選択肢が多いのはいいですね。
最後にデザートのメニューと。


なぜか隣には私の好きな「七賢醸造」の責任者の方のインタビュー記事が!
実はこれ以降も、萌黄の村の紹介記事などが続き「フリーペーパーの中にメニューが掲載されている」という感じでした。
夏に向けて萌黄の村では、さまざまなイベントが開催されるのですね。


あと「ナチュラルガーデンカフェ」内で販売中だというソフトクリームがおいしそうで、気になりました。
さて、何を注文しましょうか。
ビールとカレーとフィッシュ&チップスと腸詰屋ソーセージを堪能!
まずはビールを!
私は、気になっていた「一杯目専用生ビール ファーストダウン」を。
彼は、レギュラービールのミニグラスのセット「ビアフライトセット」をオーダー。
グラスはでかく見えますが、1杯150mlのかわいいグラスです。
お通しなどは特になく、ビールを飲みながら料理が来るのを待ちます。
レギュラービールもすべて味見させてもらったんですが、実は私は、自分でオーダーした「ファーストダウン」が1番好みでした。もともと、ヴァイツェンや米ビールなどの苦みの少ないビールが好きなんですが、レギュラーの小麦ビールのヴァイスよりも、米ビールのファーストダウンのほうがすっきりしていて飲みやすかったです。
ビールが出てから10分ほどで、腸詰屋のソーセージ3種盛り780円が来ました。
このソーセージ、どれもめちゃめちゃおいしかったので7種盛りにしても良かったかも、と思いました。
そして、フィッシュ&チップス。タルタルソースとビネガーが両方添えられているのがいいですね。ビネガーはもっとたっぷり、できれば瓶ごと欲しいぐらいですけど……。
魚の種類が鱒と鱈の2種類入っていて、食べた感じもかなり違うので飽きなくて良かったです。ただこれは、めちゃめちゃおいしいかと言われればまあ、普通かな。
最後に、ビーフカレーのレギュラーが。
たっぷりの野菜サラダが添えられており、このサラダもアクセントになっていて良かったです。
カレーは、形がなくなるまで煮こまれたビーフがルーの中に溶け込んでいてかなりおいしい。上に載っているレーズンバターとの相性も抜群で、バターが載っている部分が特においしかったので、レーズンバターもっと欲しい!と思ってしまいました。カロリーめちゃめちゃあがりますけど。。。
最後にコーヒーをいただきました。ホットもアイスも420円ですが、お替わり自由だそうです。
お昼どきということもあり、みなあまり長居せずにサッと食べて出ていくグループが多かったです。
お昼ですし、車で来ている人たちも多いからだと思いますが、ビールを飲んでいるグループは実はそんなに多くなく、レストランとしての利用が多いようでした。
ごちそうさまでした!
【再訪したい度】★★★★★ カレーとビールを楽しみに、清里高原が混んでいない季節にまた行きたい!
フードメニューがかなり充実しており、ソーセージとカレーはどちらも大変おいしかったです。あのカレーを食べるためにまた行きたいなあと思っています。
実は、ビールはそこまで好みではないかも……というのが正直なところで。いや、どれも標準以上においしいビールなんですが、そんなに印象に残らないというか……とりあえず、今回一番おいしいと思ったのは「ファーストダウン」でした。
混み合う真夏に行くのはちょっと避けたいですが、ブルーパブで出来たてのクラフトビールを味わえて、それでいてここまでフードメニューが充実しているお店はあまり多くありません。
ちょっと重めの欧風カレーやソーセージ、ステーキをつまみにビールを飲むのは絶対楽しいと思うので、晩秋などの人が少なくなった頃にまた行きたいなと思っています。