蓼科温泉 八ヶ岳名湯の宿 唐沢鉱泉
唐沢鉱泉は、八ヶ岳の登山口にある鉱泉宿で、日本秘湯を守る会の会員宿です。
八ヶ岳登山の入門編として登られることの多い「天狗岳」に特に便が良く、黒百合ヒュッテを経由して登ることもできますし、「西尾根」ルートから直接登ることもできます。無料で利用できる駐車場があるため、早朝から周回コースで天狗岳を登る方も多いのではないかと。
1月中旬から4月中旬ぐらいまでは雪のために冬季休業してしまいます。
休前日でも大抵は1人で泊まれる宿ですので、登山の前泊や後泊で何度も一人泊していたのですが、今回初めて、彼氏と2人で泊まってみました。
1人では量が多すぎて頼めなかった別注メニューも堪能できましたので、レポートしてみたいと思います。
- 蓼科温泉 八ヶ岳名湯の宿 唐沢鉱泉
日帰りで八ヶ岳をゆるっと歩いてから、唐沢鉱泉に到着
6月最初の土曜日の朝、茅野駅からバスで渋の湯に向かい、黒百合ヒュッテでランチを楽しむゆる山ハイクを楽しんだ私たち。
10時30分に渋の湯を出て、12時半過ぎに黒百合ヒュッテに到着。1時間ほどランチ休憩をして下山開始し、唐沢鉱泉に着いたのは15時過ぎでした。
唐沢鉱泉のチェックイン可能時間は14時から、最終チェックアウト時刻は午前10時です。
場所柄「温泉宿か?温泉付き山小屋か?」と悩んでしまうところですが、唐沢鉱泉はれっきとした「温泉旅館」だと思います。
ただちょっと、はく製が多いだけで……。
山の宿ですからね!
掲載しませんが、ツキノワグマにシロクマ、鹿などたくさんの動物のはく製が館内に飾られていますので、このあたりにどうしても抵抗がある方は、避けたほうが良いかもしれませんね。
公共交通機関ではアクセス悪いが、宿泊者は宿の車で送迎してもらえる
登山者のための無料駐車場はあるものの、路線バスは通っていません。
ただし宿泊する場合は、宿の車で茅野駅まで送迎してもらえます。茅野駅発が13時、16時の2本。宿発が9時、12時、15時の3本。所用時間は40分ほどです。
宿から駅まで送っていただく時間はチェックイン時に伝えれば大丈夫ですが、茅野駅に迎えに来てもらう場合は、あらかじめ電話などで宿に連絡しておく必要があります。
14時からチェックイン可能なので、茅野駅発13時の送迎車に乗れば最も早い時間にチェックインできるのでおすすめです。逆に、チェックアウトは10時なんですが、9時発の送迎車に乗らないと時間を持てあましてしまうので、ちょっともったないなと思ってしまいますね・笑
ちなみに唐沢鉱泉は、楽天トラベルをはじめとしたいくつかの予約サイトからネット経由での予約も可能です。
ですがこのときは、宿泊日前日に予約したため、既に予約サイトは受付を締め切っており、電話で予約しました。
【部屋】★★★★ テレビもあるし冬はこたつも。携帯圏外だけどWi-Fi利用可能
チェックイン手続きを済ませると、部屋まで案内していただきます。
部屋はすべて和室で6畳から20畳までの部屋があり、宿泊人数によって割り振られるようです。1人泊のときはいつも6畳間に案内されたのですが、今回は2人だったので、少し広めの8畳間でした。
廊下には、ドライフラワーがたくさん飾られています。
bちり一つなく掃除されており、とても清潔です。
今回宿泊したのは「つつじ」の部屋。
座卓の周りには、ラグが敷かれています。窓の側には鏡台があり、寒いときは石油ファンヒーターも利用可能です。山小屋にはゴミ箱がなかったりしますが、唐沢鉱泉にはちゃんとゴミ箱もありますので、紙くずなどのゴミは普通に捨てることができます。
ちなみに、冬に一人で泊まったときはこんな感じで。
晩秋からGWぐらいまでは、コタツがあったように思います。
部屋の奥側から撮った写真。
山から下りた後に泊まることが多いのであまり気にしたことがなかったのですが、冷蔵庫は本館の部屋にはないので、持ってきたビールなどは冷やせません。
けど、真夏以外は、窓の外に置いておけば大抵冷え冷えになってますが。。。
また、館内に自動販売機はありますので、缶ビールやジュースやお茶を買うことはできます。
ちゃんと液晶テレビもあります。映りも普通でした。
歯ブラシや浴衣、バスタオル、フェイスタオルなどの基本的なアメニティもあります。
また、山小屋のように深夜に電気が消えることはありません。室内のコンセントも24時間使えます。
熱いお湯が入ったポットと、お茶菓子、急須。
座卓の上には宿の案内書きがありました。(案内書きの写真は2024年宿泊時の最新のものを掲載しています)
布団敷きはセルフですので、好きなタイミングで布団を敷きます。チェックアウト時は布団は畳まずそのままでOKです。
ちなみに、後でご紹介しますが唐沢鉱泉には「猪鍋」「鹿のたたき」という別注メニューがあります。一人で宿泊した際は聞かれることはなかったのですが、今回は2人だったので「注文されますか?」とチェックイン時に聞かれました。ただし、通常の食事もかなりボリュームありますけれど……と付け加えられましたが。
せっかくなので「鹿のたたき」をオーダーし、夕食を楽しみに待つことにします。
共同の洗面所とトイレも清潔
唐沢鉱泉はトイレと洗面所は部屋にはついておらず、共同になります。
洗面所は、使い捨ての紙コップがたくさん用意されているのがうれしいです。飲用可能なおいしい水ですので、登山前は洗面所のお水を飲用水として補給しました。
トイレは和式の個室もありますが、どのトイレにも必ずウォッシュレット着きの洋式の個室もありましたので、和式に抵抗がある方でも大丈夫です。
広い談話室では漫画も読める
大浴場に向かう途中に「談話室」があります。
いくつかのソファがわりと無造作に並べてあります。
一人で宿泊するときは、お風呂上がりに、あるいは夕食後に酔いを覚ましながらここで漫画を読んでいました。
漫画は、青年誌や少年誌の長編漫画が多いです。
私は、浦沢直樹の「MONSTER」を読んだ記憶がありますね。
【風呂】★★★★☆ 湯温の異なる2つの浴槽と源泉の打たせ湯。泡付きがすごい
では、チェックインして一休みしたところで、お風呂に行ってみたいと思います。
浴室の利用可能時間は、チェックインから夜11時までと、朝5時以降です。
2019年に宿泊した際は「夜10時までと朝7時以降」だったのですが、いつの間にか利用時間が長くなっていました。ありがたいことです。
冷鉱泉の湧かし湯なので、深夜は湧かすのを止めてしまうんでしょうね。私は、唐沢鉱泉に行くときは必ず、早めにチェックインして夕食前もたっぷりお風呂を楽しみます。
唐沢鉱泉の日帰り入浴可能な時間帯と料金について
唐沢鉱泉では、10時から15時30分まで日帰り入浴を受け付けています。(受付は15時まで)入浴料金は大人990円、子供550円です。
チェックインして間もない時間に浴室に行くと、登山帰りの日帰り入浴客で、浴室が混雑していることがあります。
この日も、最初にお風呂に行ったときはそんな感じでした。
唐沢鉱泉の浴室が空いているのは圧倒的に「翌日の朝、チェックアウトまで」の時間帯です。
朝の時間帯なら日帰り入浴客もいませんし、登山の前泊で利用する人は朝は早めに出発してしまいますので。唐沢鉱泉に宿泊するなら、朝風呂を楽しむのがおすすめです。
ちなみにですが、登山の前泊で利用して早朝に出発し、唐沢鉱泉に下山した際は下山後も無料で入浴可能だそうです。
そうすると、西尾根から天狗岳に往復するとコースタイムがだいたい6時間ぐらいですので、宿泊翌日の朝6時ぐらいまでに登山を開始して下山してお風呂に入り、15時の送迎で茅野駅まで送ってもらうことも可能というわけですね!今度やってみようかな……。
浴室前には100円が返却されるコインロッカーあり
唐沢鉱泉の大浴場の前には、無料で利用できる、100円が返却されるタイプのコインロッカーがありますので、日帰り利用の際も安心です。
実は今回、初めて2人で泊まったのですが、鍵は1本しかないのでどちらが鍵を持って風呂にいくか?という話になり。
結局、貴重品だけこちらのロッカーに預けて、部屋には鍵をかけないで浴室に向かいました。ちょっと不用心な感じもしますが……山の宿ではときどきやってしまいます。
ロッカーの近くには自動販売機もあり、コカコーラのソフトドリンクとビールが購入可能です。
料金は普通の旅館のお値段ですね。山小屋よりは若干お安いです。ビールはサッポロ黒ラベル。
コインロッカーを使いたいけど小銭がない!というときなど、受付まで両替しに行くのも面倒なので、ついジュースなど買ってしまいそうですね。
脱衣所の設備は最小限だが、ドライヤーは普通に使える
では、脱衣所へ。ここからは翌朝、誰もいないときに撮影した写真です。
脱衣所内には脱衣カゴと洗面所、シンプルな作り。
洗面所にはドライヤーが2つ。
普通に風量のある、使えるドライヤーでした。
壁には、食道でいただける昼食やアイスクリーム、飲み物のメニューが貼ってあります。食堂では、11時から14時まで昼食営業を行っているんですね。
温泉分析表も貼ってありました。
単純二酸化炭素冷鉱泉。
ph4.02の酸性泉です。
泉温は10度。まったく湧かさずに入るのはまあまあ厳しい温度ですね。
それでは浴室に行ってみたいと思います。
熱めの大浴槽とぬるめの小浴槽、冷たい打たせ湯
唐沢鉱泉の浴室は内湯のみですが、全体的に苔むしていて植物もあちこちに入っており、内湯なのに森の中にいるような気分を味わえる、不思議な浴室です。
天井も高く、開放感があります。
浴槽は2つあり、奥に見える大浴槽は42度ぐらい、手前の小浴槽は38度ぐらいになっています。泉温10度の冷鉱泉えすので加温循環してはいますが、ほのかに硫黄っぽい温泉臭があり、良いお湯だと思います。
以前サウナがあった場所が、いつの間にかシャワーブースになっていました。
シャワーやカランも新しく水量も十分。リンスインシャンプーとボディシャンプーも置いてありました。
こちらが、ぬるめの小浴槽です。
二酸化炭素泉なので、湯温低めの小浴槽に入っているとかなりの泡付きがあります。
けれど、小浴槽は腰掛ける段などがなくやや深めの浴槽なので、長時間はつかりにくいのがちょっと残念です。ぬるめなので首までつかったほうがいいのかもしれないですが、水圧で苦しくなってしまうので、半身浴したいんですよね~。
小浴槽と大浴槽の間には、加温されていない源泉が溢れている湯口があります。
口に含むとほんのりと酸味や苦みが感じられました。
ちなみにこの源泉は、唐沢鉱泉の敷地内から湧き出ています。
ぬるめの小浴槽には定期的に、未加温の源泉が投入されているようでした。
熱めの大浴槽には腰掛ける段差があるので、お湯は熱いけれど半身浴を楽しめます。
浴室の奥には、こちらも未加温の源泉が流れ落ちてくる「打たせ湯」が!
真夏は良いかもしれませんが、まだ少し、冷たい打たせ湯を楽しむのは季節的に厳しいですかね……。
今回も、ぬる湯と熱めのお湯の交互浴をたっぷりと楽しむことができました!
【食事】★★★★☆ 山の宿らしい料理で、手がこんでおり味もよい
お風呂の後は、お待ちかねの食事です!
食事は17時30分から18時ぐらいの時間帯に、1階の食堂にて一斉スタートとなります。
食事の用意ができると館内放送がありますので、放送が聞こえたら食堂に向かいます。
唐沢鉱泉のドリンクメニュー
夕食時にオーダー可能なドリンクメニューがこちらです。
ビールは生ビール、瓶ビール、缶ビール。
ただし、冬の「もうすぐ冬季休業」というタイミングで泊まったときなどは、生ビールはありませんでした。
日本酒は「神渡」という銘柄のみ1合でオーダーできますが、それ以外は300mlの小瓶が1種類と、720mlの瓶が2種類。グラスワインもないので、1人泊だと少々、選択肢が少なくなりますね。
唐沢鉱泉の昼食メニュー
一緒においてあった昼食メニューについてもご紹介したいと思います。
食堂では11時から14時まで昼食営業を行っており、日帰り利用の場合ももちろん、食堂で昼食をいただくことができます。
蕎麦、うどん、カレー、牛丼など一般的な食事メニューが多いですが、夕食時の別注メニューでもある「しし鍋」もランチでオーダー可能なんですね!
ただし、用意するのに少し時間がかかるとのことなので、時間に余裕を持ってオーダーしなければならないようです。
唐沢鉱泉の夕食
では、唐沢鉱泉の夕食についてご紹介したいと思います!
まずは食前酒の梅酒で乾杯!自家製なのでしょうか?甘さ控えめでおいしい。
今回は、気温の高い日だったので生ビールを注文しました。
いただきます!
ふきのとうやみずなど、山菜を使った先付け。
ビールを注文してしまったけれど、やや苦みのあるこれらのお料理は、日本酒のほうがよくあったかもしれませんね。
イカは柔らかく煮てあり、味も良いです。この、イカを使った小鉢は唐沢鉱泉の定番料理ですね。
イワナの甘露煮は、頭まで柔らかく食べられます。これも日本酒に合うなー。
肉料理はローストポーク。添えられたポテトサラダもおいしく、野菜もたっぷり。
ボイルした野菜に肉味噌をかけたこちらの料理も、何度かお目にかかったことがある定番料理です。いつもおいしい。
このあたりでビールがなくなり、私は「神渡」1合を熱燗で。彼氏は冷酒を。
冷酒は、私が注文したのと同じ銘柄「神渡」の300ml瓶でした。
いただきます!
席に着いてから運んできていただいた、たっぷりの山菜の天ぷらがうれしい!
特に、一番右の「ウドとセリのかき揚げ」が、日本酒と合って最高です。
6月初旬という時期には初めて泊まったんですが、山菜の天ぷらがいただけるのはいいですね!宿の周辺で取れた山菜なのではないかと思うのですが、量もほんとうにたっぷりで、しかも「まだ食べられる方はお替わりありますよ~」という声と共に、途中で大皿に盛られた揚げたての山菜の天ぷらが追加で出てきました。ものすごく食べたかったけど、とても入りそうになかったです。
そしてこちらが、別注メニューの「鹿のたたき」2人前で2160円です。
表面を軽く炙ってあり、中は半生で赤身が美しいです。
行者ニンニクをつけてあるという、特製のお醤油をつけていただきます。
この醤油が、くせの少ない鹿のたたきとあっていておいしかった!
実は、別注料理は「鹿のたたき2人前2160円」と「猪鍋2人前5400円」があったのですが、お昼もわりとしっかり食べたし、猪鍋はちょっと食べきれる自信がない、ということで鹿のたたきに。
食堂で周りの席を見回すと、けっこう猪鍋を注文しているグループも多かったのですが、お隣の2人客のところに運ばれてきた肉と野菜の量を見ると「これが本当に2人前ですか?」と驚く量でした。男性2人ならギリギリ行けるかもしれませんが、ちょっと食べきれる自信がなかったです。あるいは、3人で2人前とかならいいのかもしれません。
次に2人以上で行くときは猪鍋、食べてみたいです。
最後はご飯をほんの少しよそって、野菜たっぷりの汁物と漬けものと一緒にいただきます。
豚肉が少し浮いているこの汁物が、異様においしい。
デザートはルバーブのジャムがのっている杏仁豆腐。
デザートまでおいしくいただきました。ごちそうさまでした!
過去に宿泊した際の唐沢鉱泉の夕食メニュー
唐沢鉱泉の夕食メニューは、定番で変わらないものもいくつかありますが、変わるものもあります。以前に宿泊した際の夕食を簡単にご紹介したいと思います。
イワナの甘露煮は変わりませんが、ローストポークがローストビーフだったり、サーモンの刺身がついていることもありました。
野菜のボイルに肉味噌をかけたこちらの料理は定番でよく出てきました。
先付けの内容は、季節によって少しずつ変わります。
汁物は、今回泊まったときのものもおいしかったですが、以前いただいた「沢煮椀」もおいしかった!
豚の背脂と千切りの野菜を、塩と醤油味で整えた汁物だそうです。
上にのっているたっぷりの三つ葉もいいですね。
揚げ物は天ぷらではなく「揚げ出し豆腐」だったこともありました。この揚げ出し豆腐もめちゃめちゃおいしかった!
豆腐以外も揚げた野菜などが入っていてボリュームもたっぷりだし、味付けもおいしかったです。たしか、寒い季節に泊まったときだったと思います。寒いと天ぷらは冷めやすくなりますし、汁物のほうがうれしいですもんね。
デザートも、今回は杏仁豆腐でしたがフルーツの寒天だったり、いろいろです。
いつ泊まっても、夕食は山の宿らしいごちそうをいただけるので大満足ですね。
お品書きなどはないですが、夕食メニューについてはわりとしっかり、配膳担当の方が説明してくださいます。
また、夕食時には、女将さんが必ず全部の席を回って挨拶してくださいます。場所柄、山小屋っぽさもある宿ですが、ちゃんと温泉宿なんだなと思う瞬間です。
唐沢鉱泉の朝食
朝食は、7時から8時30分までの間に、好きなタイミングで食堂に向かいます。
昨日夕食をいただいた席に朝食の料理がラップを被せた状態でセットされていますので、係の方にご飯とお味噌汁を持ってきてもらいます。
朝食は、小鉢の料理が変わるぐらいで、あとはいつもだいたい同じでしょうか。納豆がお皿に盛られているのがちょっと珍しいですね。
卵は生卵です。冷鉱泉の宿なので温泉卵というわけにはいかないですよね。
今回の小鉢は山菜を軽く炒めたもの。おいしかったです。
以前1人で泊まったときの朝食はこちら。
登山で早朝に出発する場合は、朝食をお弁当に変えてもらうこともできます。また、昼食のお弁当を別に注文することもできます。
早朝出発の場合は、夕食後にお弁当を受け取って会計も一緒にしてもらうことになり、朝は鍵をフロントに置いて出ることになります。
朝食後はささっともう一度お風呂に入って、9時発のバスで茅野駅まで送っていただきました。
女将さんは、送迎車が出るときも出てきてくださり、挨拶してくださいました。今回もありがとうございました!
【再訪したい度】★★★★★ 1人泊もしやすく、登山口の温泉宿の中でも、かなりのお気に入り
年に一度は、登山を絡めて泊まりたくなる宿です。
山域として八ヶ岳が好きだし、自宅から茅野駅までは交通の便もいいので行きやすいということも大きいのですが、とにかく食事がおいしいし、冷鉱泉をわかしたぬるめの浴槽にはいつまでも浸かっていられるんですよね。
八ヶ岳には、ここの他にも「稲子湯」や「渋御殿湯」など登山口の温泉宿もあるのですが、泊まってるのはこの宿だけで、他は日帰り利用ばかりです。稲子湯は、いつか泊まってみたいとも思っているんですけど。。。
宿泊費は、2名以上で個室利用の場合は1人税込み13110円。1人泊だと割り増し料金になり、税込み14610円になります。
また、これとは別に「登山者大部屋コース」というものもあり、税込10734円。
タオル・浴衣・歯ブラシがつかず、大部屋に男女の区分けなく相部屋で泊まるという、いわゆる山小屋的な利用の仕方になるようです。食事の内容も異なるそうです。
私は、空いているときしか泊まったことがないので、1人でもいつも個室利用だったのですが、繁忙期だとこういう利用方法も選択肢に入ってくるということなのでしょう。
しかし、4000円の価格差ならやっぱり、混んでいないときに来て個室でのんびりするのが良いかな、と思いました。
【1人旅に優しい度】55点:ほぼいつでも一人泊可能、ドリンクの選択肢の少なさは少し残念
泊まりやすさ 15/20
紅葉の時期の土曜日など、繁忙期の休前日は1人で個室に泊まれないことがあるようです。登山者用の相部屋プランであれば1人泊可能で、そこは少し山小屋っぽいですね。
私は、夏山~紅葉の時期は混みそうだなと思って避けているので、いつも土曜日に1人で泊まれています。1人泊のときは「個室利用料」として+1500円かかり、宿泊料金は14610円となります。
食事場所の配慮 5/20
食事処の大テーブルでの夕食。
特に間仕切りなどはないが、1人で泊まったときはいつも、端のほうのテレビの前の席にしてくれた。食事中暇にならないようにという配慮だと思う。
プランの選択肢 15/20
宿泊料金の高い「別館」については、1人で泊まるプランは設定されていない
ドリンクオーダー 5/20
1合でオーダーできる日本酒は1種類のみ、グラスワインは用意されていないなど、特に一人泊に対する配慮はない。
フリーWi-Fi完備 15/20
携帯電話は圏外だが、FreeWi-Fiを利用可能なのがありがたい。
通信状況も悪くなく、館内でややつながりにくい場所もあったが、食事処や宿泊した部屋の中では普通にインターネットを利用できた。