前回、登山経験を積んで難しい山に登るようになっても、いまだに毎年何度も高尾山に登ってしまうのはなぜなのか?その魅力を紹介しました。
実は、前回の記事には書ききれなかった魅力がもう一つあります。
高尾山とその近くの山々には、つい寄り道したくなる魅力的な茶店や、蕎麦屋さんなどの飲食店が点在していることです。
本当にたくさんあるので、1度登っただけでは到底すべてのお店をまわることはできず、下山後は「次回こそはあそこの店であれを食べよう」と一人反省会をしていることもしばしばです。
今回は、高尾山登山の際に寄り道したい道草グルメと、登山帰りに立ち寄りたい日帰り温泉について紹介したいと思います。
高尾山登山の前後に立ち寄りたい!高尾駅~ケーブルカー清滝駅周辺の道草グルメ
登山前の腹ごしらえ or 下山後の食事に使える、駅周辺の飲食店です。
JR高尾駅前のパン屋&カフェ 一言堂 Ichigendo でパンを買う
一言堂はJRの高尾駅内にあるカフェです。
朝7時30分から20時30分まで営業しており、登山前にも立ち寄れるのがいいのですが、なんと言ってもこのお店の特徴は、駅のホームからパンやおにぎりが買えるところ!
ホームの右手に見えるショーケースが、一言堂のものです。
イートインスペースに入るには、駅のホームを出る必要がありますが、ホーム内にもこのように、ショーケースが出ているんです。
なんとなくおしゃれな店構え。
JR中央線で高尾駅まで来て、そこから京王高尾線に乗り換える方、けっこう多いと思うんですが、JR高尾駅の駅舎は線路を挟んで京王高尾駅の反対側にあるため、いったんJR高尾駅で改札を出てしまうと、京王高尾駅に行くのはけっこう大変です。
この販売コーナーはJR高尾駅の改札の左側にあるので、改札を出ずにここで買い物してから京王高尾駅に向かうことが多いです。
パンのショーケース。
朝の早めの時間帯のほうがたくさん並んでいます。お昼過ぎには売り切れのことが多いです。
ちなみに、おにぎりとパンを販売していますが、正直な話、パンのほうがおいしいと思います!
おにぎりのほかに、いなり寿司を販売していました。
「お米屋さんのもちもちおにぎり」というような看板が立っていて、実際見てみてもおいしそうなんですが、食べてみると案外そうでもないんですよね。。。
たぶん、炊きたてのときはおいしいお米だったんだと思います。パンは、冷めても関係ないのでどれもおいしいです。
天狗の焼き印が入った、天狗パンが人気のようです。
私が買ったときは、食べるときにつぶれてしまってました・涙
中身はきなこクリームです。
お店の中にはイートインスペースもあるようで、メニューが出ていました。
イートインのメニューもおいしそうなので、いつか寄ってみたいと思いつつ、いまだ立ち寄れていません。。。次回こそ!
ケーブルーカー清滝駅前 栄茶屋で自然薯そばをいただく
高尾山口駅を出て、ケーブルカー清滝駅に向かう途中にあるお蕎麦屋さんです。
高尾山にはお蕎麦屋さんが多く、冬になると京王電鉄で「冬そば」なんてキャンペーンをやっていたりしますね。
その中で私のお気に入りの蕎麦屋さんは、栄茶屋さんです。
粘りの強い自然薯のとろろ蕎麦が名物の栄茶屋さんでは、自然薯蕎麦と麦ご飯をセットでいただきます。
蕎麦を食べ終わった後の蕎麦つゆ&とろろの中に、麦ご飯を入れていただくとろろご飯が最高においしいのです……。
蕎麦前もいろいろと揃っており、蕎麦の前に一杯いただくのも楽しいお店です。
詳しくは、こちらの記事に書いています。
登山中のおやつと栄養補給に最適 ケーブルカー高尾山駅~薬王院の道草グルメ
ケーブルカーやリフトを上り下り共に使う場合は、この区間を往復するわけですから誘惑が多くて大変ですw
ケーブルカー高尾山駅降りてすぐ!香住売店で天狗焼き
テレビでも良く紹介されている天狗焼き。
嵐にしやがれで、嵐も来て食べていたそうですね。
売り場は本当に、ケーブルカーを降りてすぐです。
人波に流されてしまうとすぐ通り過ぎてしまうぐらい近くなので、近くで甘いにおいがしないか、並んでいる人がいないか要チェック。
けっこう行列していることも多いので、そんなに並んでいなかったらとりあえず買ってみてください!おいしいから。
まじで天狗の顔してます。こっち見てますねw
皮はパリっとしていて中の餡は甘さ控えめでほくほく。
なんでこんなにほくほくしてるのかな~と思ったら、普通の小豆を使ったあんこではなく黒豆を使っているんですね。なので、黒豆の粒がけっこう残っているんです。
営業時間は9時30分から15時30分まで。あまり遅く来ると食べられないかも!
ケーブルカー乗り場から徒歩3分!高尾山ビアマウントでビール飲み放題(なるべく下山後で…)
登山を始める前、初めて高尾山に来たときの目的は、ビアガーデンでした。
結局そのときはあまりの混雑に、蕎麦を食べて登山して、ビアガーデンには寄らないで帰ってしまったのですが、その後1回、友人と一緒に高尾山ビアマウントにも行ってきましたよ!
場所は、こちらの図の左上にある、ドーム型の建物。
晴れた休日は非常に混雑して、整理券が出ることが多いです。2時間待ちとかもざらです。。。
でも、さすがのクオリティでしたよ!
飲み物も、ビールはスーパードライ、一番絞り、プレミアムモルツ・黒ラベルにハイネケン、黒生などメジャーなビールが勢揃いですべて飲み放題。
ビール以外の飲み物も豊富でしたし、食事も種類豊富でおいしかったです。
2時間制で、男性3500円、女性3300円ですが、2時間あれば十分堪能できると思います。
しかも、この記事を書くために公式サイトを覗いてみたところ、高尾山ビアマウントでは営業期間中、さまざまなイベントを開催しているんですが、9月20日からは、「地ビール祭り」と「オクトーバーフェスト」を同時開催中……ですと。。。?
www.takaotozan.co.jp
イベントのスケジュールはあるものの、詳細がどこにも書いてなくてつらいのですが、久々に行ってみたくなりました。
で、行ってみた記事がこちらです。
いろいろ作戦を立てて行ったところ、三連休の中日にも関わらず待ち時間ゼロで入場することができましたよ♪
男坂・女坂を登り終えた後にある ごまどころ権現茶屋でごまだんご
高尾山の一号路にある茶屋では、お団子を売っているお店が3軒ありますが、私はこちらのお団子がひと味違っていて好きです。
場所は、男坂女坂を登り終えたところ……と言ってもわかりにくいかもしれませんが、店頭で団子を売っているのですぐにわかります。
これはけっこう目立ちます。団子、ふつうのよりでかいです。
注文すると串を切って、タレをつけて渡してくれます。
串を切るのは「苦死を切る」という縁起を担いでだそうです。
1本300円。
みたらしだんごみたいな甘じょっぱいタレがついています、団子の生地自体にもほのかに甘い味付けがされているところが私は好きです。
営業時間は、午前11時から、平日は16時まで。土日祝日は16時30分までです。
薬王院境内 寺院直営の喫茶小坊 一福で力ソフト
こちらのお店、薬王院の目の前だなあと思っていたら、実は寺院直営とのこと。この記事を書くためにいろいろ検索していて初めて知りました。
お団子や、油で揚げないドーナツの「食べて叶う輪ドーナツ」や、肉を使わない「精進まん」など、やや俗っぽい(失礼。。)メニューをいろいろと取りそろえているので「神聖な寺院の前でいいのかなあ」などと思っていたんですけど、直営だったんですねw
このお店で、私がいつも食べているのは「力ソフト」。「りきソフト」と読みます。
ぶどうのお酢をたっぷり使って作っているそうで、ソフトクリームというよりはシャーベットのような味わいです。
普段はシャーベットよりも濃厚なアイスクリーム派、ソフトクリームも当然、乳脂肪分の多い濃厚なものが好みなんですけど、ここのソフトクリームだけはおいしいと思うんです。
登山で疲れてるときにこの酸味がちょうどいいのかもしれません。
本格登山への第一歩!高尾山から陣馬山への縦走路での道草グルメ
高尾山山頂を過ぎて縦走路に入ると、登山者の数は1/10以下に減ります。(目分量ですが……)
と言っても、登山客の数は他の山に比べたらずっと多いので、それぞれの山の山頂にはそれぞれ、個性豊かな茶屋があり、私の登山のモチベーションを上げてくれますw
各山の位置関係はこんな感じです。
実は、どの山も高尾山より少しずつ高いんです。
高尾山山頂から10分で別世界!もみじ台の細田茶屋でなめこ汁
高尾山の山頂って、本当にいつも混んでますよね~。(冬の平日とかだったら空いてますが……)
今はもっと立派な山頂碑が真ん中のほうにできましたが、少し前までは山頂碑はもっと端のほうにあって、写真を撮ろうとしても
こんな感じだったりとかw
なので私はいつも、高尾山の山頂ではあんまり長居しないんです。
代わりに、山頂から陣馬山へ向けての縦走路を10分ほど歩いたところにある、もみじ台の細田屋さんに行きます。
とても静かです。
メニューは「名物とろろそば」「山菜そば」「ざるそば」「おでん」「みそおでん」「なめこ汁」「味噌汁」「冷や奴」「おしるこ」「コーヒー」など。
私がいつもいただくのは「なめこ汁」
味噌仕立てで大きななめこがたっぷり!緑の野菜は三つ葉です。350円。
実はこのお店、以前も紹介している初心者登山者のバイブル、鈴木ともこさんの「山登りはじめました」にも登場します。
こちらの漫画にもあるとおり、何か注文すれば持ち込み自由なので、なめこ汁を注文んして、持参したおにぎりと一緒にいただいたりします。
営業時間は10時から15時までですが、季節によって変動があるように思います。(10時から15時までは確実に営業しているはず)
山頂よりは空いていますが、「もみじ台」という地名のとおり紅葉スポットなので、紅葉時期は大変混雑するようです。ご注意を。
城山山頂の城山茶屋でなめこ汁と、いつかはかき氷!
城山は、高尾山の山頂から約1時間歩いたところにあります。
高尾山から縦走してくるほか、相模湖・小仏バス停から直接登ってくることもできるので、山頂はいつも、登山客で賑わっています。
詳しい登山ルートは地図をご確認ください。
それと、城山の山頂にはやたら猫がいます。
猫が陣取ってて椅子に座れないなんて当たり前。
正直、とてもかわいいですw
さて、城山茶屋でいただくのは、またしてもなめこ汁。
こちらのなめこ汁は、細田屋さんとは違って醤油味。250円とちょっとお安め。
しかし、こちらのなめこ汁はやけにとろみがあると思うんですが……水溶き片栗粉か何かでとろみをつけているんでしょうか。
他のお店にはないとろみです。このとろみのおかげでよりいっそうあったまります。
城山茶屋には、食べたい食べたいと思いつつまだ食べれていないメニューがあり。。。
それは夏季限定のかき氷です!
メガ盛りで有名らしく、一度食べてみたいんですが……。
なぜ食べたことがないかと言うと、一つは、一人でこんなに食べれる気がしないんですよ!おなか冷えちゃう。。。
それと、私は高尾山や城山に登るのは、11月下旬~4月ぐらいまでの、涼しい~寒い時期が多いので、かき氷をやってない時期のことがほとんどなんですよね。
でもいつか、このかき氷を食べるためだけに城山に登りたいなと思っています。
景信山山頂のかげ信小屋で山菜の天ぷらとなめこうどん
城山からさらに1時間ほど歩いてたどり着くのが景信山です。
やはり、山頂はいつも人で賑わっています。
山頂に茶屋が2軒あるのですが、天ぷらをいただけるのは「山頂碑」に近いほうにある小屋、かげ信小屋です。
こちらでいただくのは、まずは山菜の天ぷら!
注文してから揚げてくれるので、少し待ちます。
揚げたてに塩をかけていただきます!
塩がやたら何種類もあっておもしろかったですw
揚げたてがこれだけいただけて300円は安いように思います。
山菜の種類もたくさんで、説明してもらったけれど全然覚えられなかった。。。
それと、ここで注文するのはこちら!
なめこうどん。500円です。ちなみになめこ汁は250円。
このときは主食を持参していなかったのでうどんをいただきました。白味噌仕立てで柚子の皮が浮かんでおり、けっこう本格的な味わいです。
あったまるしおいしかった!
しかし、細田屋→味噌、城山茶屋→醤油、かげ信小屋→白味噌と、味付けが全部違うのがすごいですよね……。
ちなみに景信山には茶屋が2軒あるのですが、私はいつもこちらのかげ信小屋のほうに寄っています。
少し高いところに建っているほうがかげ信小屋です。なんとなく、こっちのほうが席が広くて眺めがいいような気がするので。好みの問題ですけどね。
陣馬山山頂の富士見茶屋で いつか食べたいけんちんうどん
陣馬山も、何度も登っている山なんですが、通過する時刻が早いことが多いので、実はあまりゆっくり食事をしたことがありません。
茶屋は9時ぐらいから営業開始なんですが、もっと早い時刻に通過してしまうことが多いんですよね。
でも、いつか食べたいと思っているメニューが、富士見茶屋のけんちんうどんです。
陣馬山の山頂は、これまで紹介してきた山と比べると広々しています。
広い山頂のあちこちに、茶屋が点在している感じですね。
その中で富士見茶屋は、山頂碑の近く、広い山頂の端っこのほうに位置しています。
こちらのお店、普通のうどんもおいしいらしいのですが、名物はなんと言っても「けんちんうどん」
具だくさんで、寒い日に七味をたっぷりふっていただくと最高です!
高尾山登山の後に立ち寄りたい!超個人的なおすすめ日帰り温泉2選
高尾山口駅直結の温泉施設「京王高尾山温泉 極楽湯」ができて、ほとんどの方はそちらに立ち寄られているんじゃないかなーと思います。
私も「あまり天気がよくなくて空いていそうな日」を選んで立ち寄ってきました。
それでもけっこう混んでいましたね。
だからこそ私は混雑を避けて別の温泉に寄りたい!
公共交通機関を使って登山している私が、高尾山登山の後に実際に立ち寄っている温泉を2軒ご紹介したいと思います。
JR南部線 南多摩駅から徒歩5分 季乃彩(ときのいろどり)
高尾山口駅からだと、分倍河原駅で乗り換えて2駅。
時間にして40分ぐらいでしょうか。
遠いじゃないか!と思われた方、すみません。。。
南多摩から立川に出ると帰りやすいんですよ、私はね。。。
温泉については過去に記事を書いていますので、こちらをごらんください。
JR中央線 藤野駅から無料送迎バス 東尾垂の湯
高尾山口駅から高尾駅で中央線に乗り換えて2駅、藤野駅で下車すると、駅前から1時間に1本程度無料送迎バスがあります。
送迎についても、こちらの記事に詳しく書いていますのでご参照ください。
どちらも「中央線に近づくと帰りやすくなる」私だからこそのおすすめという感じで申し訳ないのですが……どちらも本当にいい温泉ですので、登山の締めくくりにぜひ立ち寄っていただけたらと思います。
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