小瀬温泉ホテル
軽井沢から草津方向にバスで20分ほど行ったところにある、全17室の温泉宿です。
数年前まで予約は電話のみだったんですが、2015年に公式サイトがリニューアルしてWeb予約ができるようになったほか、じゃらんや楽天トラベルからも予約できるようになりました。
以前よく宿選びの参考にさせていただいていた温泉ブログで、こちらのお湯のすばらしさが絶賛されていたので、7年ほど前に初めて訪れまして。それ以来気に入って4~5回宿泊しています。
チェックインが13時からと早いので、13時ちょうどに着くバスに乗って1番のりでチェックインし、温泉三昧することが多いです。
夏は混み合うらしく、GW以降紅葉の季節までは休前日は1人泊できません。
冬は逆にとてもすいているので、完全にお湯目当ての私は、まだ緑が芽吹く前の、寒さの残る季節にばかり来ています。
小瀬温泉までのアクセス
軽井沢駅から草軽交通の「草津温泉行き」のバスに乗り20分ほど。「小瀬温泉」停留所で降りると目の前です。
運賃は450円。バスの時刻表はこちらから確認できます。
1時間に1本ほど運行していますので、バスでもそれほど不便はありませんが、終バスは15時台だったりするので(季節変動あり)注意が必要です。タクシーだと15分、2000~3000円ぐらいだったと思います。
小瀬温泉ホテルは13時からチェックイン可能ですので、早めのチェックインがおすすめです。
冬の季節は特に、お客さんも少ないので早めにチェックインすればお風呂を独占して楽しめますので。
【部屋】★★★★☆ 一番安い部屋もきちんとメンテナンスされていて快適
ドアの立て付けが若干悪くて、閉めるとき勢いよく閉めなければならないのが少々難ではありましたが、部屋に入ってしまえば問題ないです。
和室は8畳の広縁付きで、電気ポット、液晶テレビ、お茶セットなども完備。この一番安い部屋にだけ、冷蔵庫がついていないようです。
フロントの方がお部屋まで案内してくれますが、お茶は自分でいれます。
煎茶とほうじ茶が用意されています。
お茶うけは、小布施堂の落雁。
また、ウォッシュレットのトイレがついているユニットバスもあり、バスには温泉のお湯が出ます。
トリップアドバイザーなどの口コミで「一番安い和室の部屋は古くてきれいじゃない」という意見がいくつかあったのですが、個人的には古いなりに手入れもされているし十分だと思いました。
冬の間は、こんな感じでこたつも出ています。
4月初旬に宿泊した際にはもうしまわれていて、普通の座卓になっていましたが……まだまだ肌寒かったので、GWぐらいまではこたつを置いておいてくれてもいいのになあ、と思ったりも。
以前泊まった際は特に、Wi-Fiなどの設備はなかったように思ったのですが、現在は全室で無線LANによるインターネットが可能なようです。日々、進歩しているのですね。
【風呂】★★★★★ 感動するぐらいいいお湯に夜中入れる&貸切風呂も無料&部屋の風呂も全室温泉
軽井沢にこんなに素晴らしいお湯が湧いているなんて!と感動してしまうようないいお湯です。
大浴場(内湯のみ)と、貸切露天風呂が2つあり、貸切露天は夜は23時までで朝は7時から、空いていればフロントで鍵を借りて何度でも入れます。
寒い季節なので少々景観は寂しいですが、新緑や紅葉の季節は目でも楽しめるはず。
また、内湯のみの大浴場はこぢんまりとしていますが、シャワーもすべて温泉、浴槽も毎日お湯を抜いて清掃し、新しいお湯をためて営業しているそうです。
なので、13時にチェックインすると「まだお湯が完全にたまっていないかもしれません」と言われます。
毎日お湯をすべて入れ替えて浴槽内を掃除する宿は、そう多くはないと聞きます。ありがたいことです。
それと、この宿は全室バス付きなのですが、部屋のお風呂でも温泉が出るのです!
24時間大浴場に入れるので、私は部屋のお風呂は使ったことはないのですが、小さいお子さんがいるご家庭なんかだと、いいでしょうね。
お湯は、黒っぽい湯の花が浮かぶ、とろみを感じられるようなすばらしいもので、ナトリウム炭酸水素塩泉とのこと。
内湯は、私にとっては少々熱めのこともあるので、窓を開けて半露天のようにして入るのが好きです。
【食事】★★★★ 夕食はお箸で食べるフレンチに変わり、満足度もアップ!
2015年までの小瀬温泉ホテルの夕食
2015年ごろまでの小瀬温泉ホテルの夕食は、家庭料理のごちそう、といった趣の食事でした。ただ、このあたりの郷土料理である「鯉」を使った料理が必ず一品出たので、私はわりと好きでしたけど、小骨が多くて苦手な人もいるだろうなあ……という感じ。
2016年以降の小瀬温泉の夕食
2016年から、小瀬温泉の食事メニューは大きく変化しました。
というのも、以前料理を担当されていた方が辞められて、別の方に変わったからなんだそうですが、現在は「お箸でいただくフレンチ」をテーマにした、かなりフレンチよりのメニューに変更されています。
以前はなかったお品書きが置いてありました!これは個人的にはうれしいです。
日本酒と迷いましたが、洋風の料理なので飲み物はまず、ハートランドを注文。ドリンクメニューは以前と変わっていないようです。
前菜3品。
鶏ささみのテリーヌ。モッツァレラチーズとホタテ貝のスモーク。自家製ベーコン。
信州サーモンのマリネ、サラダ仕立て。
たっぷりの野菜とサーモンを、フレンチドレッシングでいただきます。
雪鱒のポワレ。
以前は魚料理は普通に、岩魚などの川魚の塩焼きだったんですよね。
岩魚の塩焼きもおいしいですが、どこの旅館でも出てくる定番メニューでもあるので、フレンチ風の味付けの魚料理は珍しさもあり、味もとてもおいしかったです。
このへんでビールがなくなったので、熱燗を追加。
温泉宿の肉料理と言えば、鍋物か牛肉の陶板焼きのことが多いですが、たまにはこういうのもいいですよね。こちらの肉料理、味付けも良く肉もやわらかく、大変おいしかったです。
やはり信州は、野沢菜漬けがおいしいですね。
最後にほうじ茶とデザート。ごまのプリンです。
デザートは、以前のメニューのときはなかったか、フルーツぐらいだったように思います。新メニューはきちんと手作りのデザートがつくのが良いですね。
お品書きを見たときは、旅館の夕食にしては皿の数が少ないような?と思ったのですが、終わってみるとお腹いっぱいで、十分満足できました。魚料理や肉料理のボリュームがしっかりあったせいだと思います。
味付けも、魚料理は案外日本酒にも合う味で、よかったです。
それと、前のメニューのときは、料理がほとんど一気出しで、天ぷらも最初から出ている状態だったので冷めてしまって残念。。。と思っていたのですが、現在の新しいメニューの夕食では、一品一品出していただく形に変わったので、満足度がかなりアップしました!夕食に関しては、メニューが変わってかなり良くなったなあと思っています。
2015年までの小瀬温泉ホテルの朝食
量も多すぎず少なすぎず、サラダの野菜も新鮮だし、特にチーズオムレツは本当においしい。家で真似したいぐらいでした。
2016年以降の小瀬温泉の朝食
朝食メニューは基本的には、2015年までと変わっていません。
しかし、2点だけ微妙に変わったところが……。
卵料理がチーズオムレツだったのに、スクランブルエッグに変わってしまいました。。。これ、このときがたまたまそうだったのかな?と思ったんですけど、じゃらんなどに掲載されている朝食の写真もスクランブルエッグになっていたので、現在はスクランブルエッグが基本のようです。
朝食のオムレツのファンだったのでかなり悲しい。。。まあ、オムレツってけっこう、卵をたっぷり使いますもんね。仕方ないのかなあ。
あと、細かい細かいことなんですが、漬けものがちょっと少なくなったような。
以前は2種類付いていたので、余計そう感じてしまったのかもしれませんが。。。
なので2016年以降は、夕食は満足度アップ!、朝食はやや満足度ダウン、というところかなと、オムレツ……復活してほしい。
【再訪したい度】★★★★★ 正直、人に教えたくないぐらい好きな宿の一つ
オフシーズンの週末の一人泊、2食付きの一番安いプランが14000円というのは、けして激安ではないですが、軽井沢という立地を考えると、かなりリーズナブルな宿だと個人的には思います。
それに、このエリアにはこんなにお湯がいい宿は他にはないと思います!それがこの値段で楽しめるなら、私は何度でも来ますよ。書いていて今すぐ行きたくなってきた。。。
スタッフは最低限の人数で運営されているようで、けして至れり尽くせりなサービスではありません。でも私は、放っておかれるほうが好きなタイプなのでまったく問題ないと思っています。
朝食がオムレツではなくなってしまったのだけが本当に残念なのですが「夕食付きで朝食なし」のプランも選択可能ですので、次回泊まるときは朝食を付けないで、帰りに旧軽井沢あたりで蕎麦でも食べて帰ろうかなと思っている、今日この頃です。