現在は土曜日も1人泊可能!鉄板焼きディナーやアフタヌーンティーが楽しめる、海辺の温泉リゾートホテル
伊豆北川(ほっかわ)温泉の吉祥CARENは、まるで海に浸っているような開放感ある露天風呂を持つ温泉宿です。自家源泉を2本持つ宿で、眺めが良いだけではなくかけ流しの源泉を楽しめるようになっています。
この宿の魅力は温泉だけではなく、焼き立てのパンケーキでアフタヌーンティー、夕方には湯上がりビール&ところてん、お庭でスパークリングワインなどのドリンク、お休み前にお菓子やリキュールなど、さまざまなサービスが用意されているところ。お昼ご飯を食べずに早めにチェックインして、満喫することができました。
宿泊した2022年の9月には「平日のみ1人泊」できたのですが、その後10月より全国旅行支援が始まった影響か、1人での宿泊ができない時期がしばらくありました。
そのために紹介を控えていたのですが、確認したところ現在は土曜日も1人で泊まれるプランが出ているようです。首都圏からも比較的便が良いこともあり、女性に人気の宿と聞いていましたが、泊まってみて人気があるのも頷ける宿でした。
1人でも泊まりやすくなっている今のうちにぜひ多くの方に泊まっていただきたく、レポートしたいと思います。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。
- 現在は土曜日も1人泊可能!鉄板焼きディナーやアフタヌーンティーが楽しめる、海辺の温泉リゾートホテル
東京駅からJR特急サフィール踊り子1号に乗り、伊豆熱川駅で下車
吉祥CARENの最寄り駅は、伊豆急行の伊豆北川駅です。
伊豆北川駅から徒歩11分で着きます。
ただ、吉祥CARENでは特急踊り子が泊まる伊豆熱川駅まで予約制で送迎を行っているため、伊豆熱川駅で下りたほうが良いでしょう。
第1便が伊豆熱川駅発13時30分で、16時まで30分おきに運行しています。送迎は完全予約制で、3日前までの電話予約が必要ですので、電車の時間が決まったら予約しておいたほうが良いですね。
私は、東京駅を11時に出る「サフィール踊り子1号」を利用しました。
サフィール踊り子、全車両がグリーン席というなんだかスペシャルな特急です。
もちろん全席指定ですので、週末に利用するなら特に、早めに予約しておいたほうがいいでしょう。
1列が2人席と1人席という、かなりゆったりとした作りです。
もちろん私は、1人なので1列のシートを選んだわけですが、海が見えるのは2人席のほうでしたので、景色重視の方はご注意ください。
私はあまり景色をみないので、1人席でのんびりできて快適でした。
東京駅から約2時間、13時5分に伊豆熱川駅に到着しました。海沿いの駅だからか、ホームの柱に船の舵のようなオブジェがありました。
伊豆熱川駅周辺も温泉旅館が並んでいますし、バナナワニ園や、夏は海水浴場なども営業しているはずですが、この日は9月ということで観光客も少なく静かです。
あと1~2時間すれば、熱川温泉エリアの宿に向かう人も集まってくるのでしょうけど、平日の13時過ぎでは、温泉宿に向かうには少し早いのでしょうね。
吉祥CARENの送迎バスは13時30分に来るはずなので、20分ほど、駅の外に出たり売店を覗いたりして時間を潰します。
伊豆熱川駅、初めて下りたけどこんな感じの駅なのか。
こちら側が海方向。旅館の看板や屋根もいくつか見えます。
駅前の広場にはお土産屋さんと茶店っぽいお店もありましたが、店で何か注文したり、足湯を楽しむほど時間があるわけではないし、外で足湯を楽しむには暑い。
結局駅舎に戻って、待合室で待つことにしました。
伊豆熱川駅からは30分おきに運行している宿の送迎バスに乗る
13時20分ごろになったら、吉祥CARENの送迎の方が現れたので、案内されて送迎車へ。
おお……これは初めて見る、オリジナリティー溢れる送迎車だ。形状も塗装も凝っている……なんとなく、竜宮城に行きそう。
13時30分の送迎車に乗ったのは私と、ご夫婦らしき男女。送迎車はお隣にある姉妹館のつるや吉祥亭との共同運行なのですが、ご夫婦も吉祥CARENへの宿泊でした。
こちらが吉祥CARENのエントランスです。
やっぱり、なんとなく、竜宮城っぽい気がする。
吉祥CARENは、客室は昔ながらの和室で、恐らくもともとは純和風の旅館だったのではないか……?と思うのですが、エントランスからロビーの雰囲気はリゾートホテルのような雰囲気です。
運営している会社は、吉祥CARENとつるや吉祥亭のほかに、沖縄に3軒のリゾートホテルを運営しているそうで、それでリゾートホテル寄りの内装、サービスなのでしょうね。
ライブラリーコーナーも併設されている、ラウンジのテーブルでチェックイン。
ウェルカムドリンクは冷たい「ぐり茶(茶葉を深蒸しした苦みの少ないお茶)」でした。
ラウンジにはコーヒーマシンやハーブティのティーパックなどが置かれていて、7時から23時まで自由にお茶やコーヒーを飲むことができます。
ドリンクコーナー用に置いてあったカップがすべて種類が異なっていて、素敵でしたね。
【部屋】★★★★☆ オーシャンビューの和室で内風呂には温泉配湯
今回宿泊したのは「和室1間 10畳 オーシャンビュー」の部屋です。
「和室1間」の部屋は、吉祥CARENの客室の中では最もコンパクトなお部屋ですが、1人で泊まるなら広すぎるくらいです。
ちなみに、客室のほとんどの部屋はオーシャンビューですが、1室だけ、露天風呂付きの「寒菊」という部屋はオーシャンビューではないようです。景観も含めてそれぞれの客室の設備については公式サイトに詳細が書いてありました。グレードの高い部屋では寝具がエアウィーブだったりミニバーがついていたりするようです。
こちらが宿泊した7階の705号室。
吉祥CARENは9階建ての宿ですが、大浴場は7階にあります。通していただいたお部屋がたまたま7階だったので、浴室への移動が楽で良かったです。
では、中へ。
下駄とスリッパを両方用意してもらえたのがうれしい。
客室は広縁付きのシンプルな和室です。
広々としており、新しくはないけれど清潔に掃除されています。
テレビは壁掛けタイプ。テレビ周りは埃がたまりやすいので、壁掛けはいいですね。空気清浄機とアロマポット&オイルも使えるようになっていました。
広縁には椅子2脚とテーブル。橫に冷蔵庫とポット、お茶セット。
カーテンを開けてみると……オーシャンビューではありますが、大きな木で遮られて海は少し見にくかったですね。
しかし、ここは7階だというのにこれほど木が見えてしまうということは……下の階はさらに海が見えにくくなってしまうのでしょうか……?
私自身はあまり部屋からの眺望を気にしないタイプなので良いのですけど、オーシャンビューを期待して予約した方は、部屋の位置や階によってはがっかりすることもあるかもしれません。
冷蔵庫を空けると、有料のビールや酎ハイが入っていました。
ストロングゼロもあります。でも、湯上がり処や庭などでビールやスパークリングワインのサービスがあるはずなので、あえて部屋でストロングゼロは飲みたくないかな。
冷蔵庫の上のお茶セットはコーヒーと紅茶、ミネラルウォーター、湯わかしポット。
ビールを飲むためのグラスがあるのはありがたいですね。ちなみに緑茶も座卓の上に置いてある茶櫃の中に用意がありました。
茶菓子は、宿のオリジナルらしい焼き菓子。
後でコーヒーと一緒にいただきました。
客室には洗面所と浴室、トイレもついています。
洗面所にはアメニティ類もしっかり設置してありました。
ヘアブラシ、歯ブラシ、カミソリ、コットン。
タオル類は、大浴場にもたくさん置いてあるので、部屋に置いてあるタオルは部屋のお風呂に入るときだけ使います。
化粧品類はメンズ、レディース共に設置してあり、レディースはマーガレットジョセフィンの化粧水、乳液、クレンジングでした。
ドライヤーも、普通に風力のあるものが部屋にも置いてありました。大浴場に高級ドライヤーが設置されていたのでそちらを使いましたが……。
そしてこちらが浴室です。大きな窓があって良い雰囲気!
実は、吉祥CARENでは客室の浴室にも温泉を配湯しており、こちらの浴室でも蛇口をひねれば温泉が出るのです。
大浴場も夜通し利用可能で、浴室に行きやすい部屋だったので部屋の風呂は利用しませんでしたが、客室でも温泉に浸かれる宿だと思うと、宿泊料金が少し安く感じられるかも……。
クローゼットの中には金庫が設置してあり、それから羽織と足袋ソックス、浴衣、帯。
浴衣の長さを調節するための腰紐もありました。
部屋に置いてあった浴衣もピンク系でかわいい浴衣なのですが、実はチェックイン時にロビーで色浴衣を選ばせてもらっていました。私が選んだのはこちら↓
部屋にある浴衣より地味な浴衣を自ら選んでいる私……。
好きな柄の浴衣で過ごせるのは気分がいいですよね。
客室は「これはすごい!」というポイントがあるわけではないけど、グレード高めの宿らしい、快適な部屋でした。しかし、客室の風呂も使ってみれば良かったなと、今になって思います。
夜はパジャマ、翌朝は朝刊のサービス有り
部屋が10畳あったので、1人で泊まるなら先に布団が敷いてあっても問題ない広さでしたが、布団は夕食のタイミングで敷いていただく方式でした。
夕食から戻ってくると布団が敷いてあり、枕元にはパジャマが。
寝具も寝心地が良いものでしたし、浴衣で寝るのは苦手な方もいると思うので、ありがたいですね。
それと、翌朝6時前ぐらいのタイミングで部屋の外に出たら、朝刊が置いてありました。
朝日新聞でした。新聞ひさびさに読んだな……。
最近は新聞を各部屋にサービスしてくれる宿も少なくなりましたが、昔ながらの旅館らしい雰囲気が味わえて、良かったです。
館内に自販機はないのでご注意を
吉祥CARENの館内には飲料の自動販売機は見当たりません
冷蔵庫内に有料の飲み物が入っていますし、ロビー前にある売店でもアルコール、ソフトドリンクは販売していますのでそんなに困ることはないと思いますが、そのつもりでいたほうが良いかと思います。
【風呂】★★★★☆ 夜通し利用可能な大浴場は、露天風呂からの眺めも湯も極上
吉祥CARENには「和月(わげつ)」と「碧海(へきかい)」という2箇所の大浴場があり、時間帯で男女の浴室が交換となります。
23時30分~24時の間が男湯と女湯の入れ替え時間となり、その時間帯のみ入浴できませんが、それ以外の時間は14時から10時30分までの間、いつでも入浴可能です。
7階の奥に大浴場があります。花模様の入った赤いじゅうたんの廊下を渡って向かいます。
チェックイン日に女湯だった大浴場「和月」
7階の突き当たりにある大浴場が「和月」で、そこから階段を1つ上ったところにもう1つの大浴場「碧海」があります。
まずは「チェックイン日が偶数日」のときに、チェックイン~23時30分まで女湯となる「和月」に入りに行くことに。
「和月」は、奇数日は「チェックインから23時30分まで男湯」になります。
脱衣所へ。真ん中にベンチがあり、右手に洗面台、左手に脱衣カゴがあります。
源泉分析書が掲示されていました。
2つある自家源泉を混合してかけ流しています。源泉が75度と高温なので加水していますが、加温循環消毒ろ過すべて無しです。
泉質はph8.1の、ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉です。
洗面台にはアメニティ類やドライヤーが整然と並んでいます。
ドライヤーは「リファ」と「レプロナイザー 3D Plus」が。どちらも4万円ぐらいする高級ドライヤーです。
化粧水、乳液、クレンジングは客室風呂にあったのと同じ、マーガレットジョセフィンのもの。
コットンや綿棒、ヘアゴムもしっかり置いてありました。
棚には脱衣カゴが置かれ、貴重品を入れておく鍵付きのロッカーもありました。
冷水機の橫にはヘアゴムとカミソリが。
タオルは、バスタオルとフェイスタオルがまとめて置いてあり、いつでも新しいタオルが使えるようになっています。
タオル置き場のところに、歯ブラシとヘアブラシが置いてありました。アメニティ、タオル類は充実していますね。
では浴室へ。
大きな窓から光がよく入る内湯です。
シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーは、フローラルの香りとダージリンの香りのシリーズが設置してありました。
まずは内湯へ。やや熱め、新鮮さが感じられる良いお湯です。
露天風呂は2箇所あり、1つは石造りで2人入ればいっぱいぐらいのコンパクトな内湯です。
こちらはややぬるめでゆったり浸かれそう。ですがやっぱり、海が見える浴槽のほうが気になりますね。
木の枠は檜で作られており、浴槽内の石は伊豆石だそうです。
40度ほどの、適温で入りやすい温度のお湯がざばざばとかけ流されています。
こちらは屋根があるので、雨の日も安心な露天風呂です。
快適な浴室で、かけ流しのお湯をめいっぱい楽しむことができました。
チェックアウト日に女湯だった大浴場「碧海」
続いて、階段を1つ上ったところにある大浴場「碧海」をご紹介します。
こちらは「チェックイン日が偶数日のとき」に、0時から10時30分まで女湯となります。
脱衣所は、棚の配置などが少し異なりますが、置いてあるアメニティ類などはすべて、もう1つの「和月」と同じでした。
もちろん、こちらの浴室にも高級ドライヤーが置いてあり、タオルは使い放題です。
では、浴室へ。
この日は日の出を見れるかなと思って、5時過ぎに朝風呂に来ました。
アメニティ類は「和月」と同じものが設置されていました。
日の出が近づくまで、内湯で温まります。
空が赤く染まってきたところで、露天風呂へ。
碧海には露天風呂が3箇所もあるのです。まずは1番内湯に近い屋根付きの石風呂。
それから、海に面した石造りの四角形の浴槽がありますが……日の出を見るならやはり高いところへ!
ということで、階段を上り、檜の木枠の浴槽に浸かります。
奥のほうの浴槽には屋根がありますが手前の浴槽にはなく、開放感抜群の湯浴みを楽しめます。
日が昇ってきました!
朝日に照らされる海を、極上の湯に浸かりながら眺めます。
屋根がついていないほうの浴槽に入ると、まるで海と浴槽が一体化しているような錯覚を覚えます。
お湯に浸かり、朝日を眺めながら1日の始まりを迎えられて、なんとなくいいことがありそうな気がします。
ゆったりと湯浴みを楽しんでから部屋に戻り、朝食の時間までのんびり過ごしました。
湯上がりサロンでは生ビール、ところてん、スポーツドリンクのサービスあり
大浴場の前には「湯上がりサロン」があり、滞在中いつでも麦茶とスポーツドリンクをいただけるほか、16時から17時20分までは湯上がりの生ビール、16時から18時までと翌日7時30分から10時30分まではところてんのサービスがあります。
夕方にお風呂に入った後に立ち寄ってみました。
カウンターでドリンクやところてんをいただいて、好きな席に座ります。
ビールとところてんをお願いすると、こんな感じでサーブされました。
ところてんには海藻のドレッシング?がかかっていて、おいしくいただきました。
もちろん生ビールも!風呂上がりの生ビールは当然おいしい……。
ちなみにスポーツドリンクと麦茶は、ウォーターサーバーに入っているので深夜にお風呂に入ったとしても好きなときに飲むことができて良かったです。
姉妹館つるや吉祥亭とシャトルバスで行き来して湯めぐりもできる
吉祥CARENには貸切風呂はないのですが、姉妹館のつるや吉祥亭の貸切露天風呂を(有料で要予約ですが)利用することができます。また、つるや吉祥亭の大浴場も無料で利用でき、14時から23時までの間、毎時20分と50分にシャトルバスが運行しているという至れり尽くせりぶりです。
貸切風呂もつるや吉祥亭の大浴場も少しは少し気になりましたが、この後ご紹介するアフタヌーンティーなどのサービスを満喫しようと思うと時間が足りず、今回は諦めました。
とは言え、姉妹館もひっくるめてめいっぱい楽しんでもらおうという気概が感じられてすばらしいし、連泊したらかなり楽しめるのではないかと思います。
館内には椿オイルとタラソセラピーを融合したケアを受けられるスパもあり
吉祥CARENの館内には「吉祥スパ」なるスパもあり、タラソセラピーと椿オイルを融合したケアを受けられるとのこと。
客室にメニューが置いてありましたが、ホテル内のスパとしては平均的な価格帯で、時間があれば受けてみてもいいかもと思える内容です。
宿泊者向けの優待割引チケットが置いてあったのもうれしいポイント!ですが、今回はやはり時間が足りず……。連泊するならぜひ、試して見たいですね。
【食事】★★★★☆ 夕食朝食共にすばらしく、食事以外での飲食サービスも楽しい
吉祥CARENでは朝夕の食事のほかに、無料で楽しめるフードやドリンクのサービスがいくつも設定されています。
1階ラウンジでのドリンクサービスと湯上がりのビールとところてんのサービスについては先にご紹介しましたが、アフタヌーンティーとアペリティフテラスについてご紹介したいと思います。
ちなみに、夕食後21時30分~22時30分まで1階ラウンジで提供されていたはずの「ナイトスイーツタイム」については力尽きました……。
14時~15時30分:焼き立てパンケーキでアフタヌーンティー
アフタヌーンティは、鉄板焼きレストランの「青竹」にて、14時~15時30分まで提供されています。
チェックインが14時からなので、早めにチェックインした人だけが楽しめるサービスです。
こちらが会場となる「青竹」の入口です。私は夕食・朝食についてもこちらでいただきました。
席に着くとまずはドリンクメニューを手渡されます。
「きれいになるティー」がテーマらしく、普通のコーヒーや紅茶はありません。
迷ったのですが……スイーツに酸味のある飲み物を合わせるのがあまり好きではないのと、ぐり茶はチェックイン時にいただいたので、無難にプーアル茶でお願いしました。
そして、席についてから焼き上げられ、運ばれてきた焼き立てパンケーキがこちらです。
小さめのパンケーキが2枚重なっていますが、このうち1枚がプレーンパンケーキで、もう1枚がみかんのパンケーキ。そして添えられているソフトクリームは「わさび」のソフトクリームです。スイーツにもちゃんと、伊豆らしい食材が使われているのが素敵ですね。
ソフトクリームはわさびの香りが鼻にぬけるものの辛味はなく、おいしくいただきました。
15時30分~17時:スパークリングワインを庭でいただくアペリティフテラス
15時30分から17時までの間には、庭でスパークリングワインかソフトドリンクのサービスがあります。
この日提供可能なのは「赤か白のスパークリングワイン」か「柑橘系のミックスジュース」「山桃ジュース」とのこと。
いつもならスパークリングワインですが、この後お風呂に入りにいくつもりだったので「山桃ジュース」を選びました。
鮮やかな赤色の甘酸っぱいジュース。グラスも素敵です。庭と海を眺めながらのんびりといただきました。
夕食は伊豆の食材をいただく鉄板焼きコース
吉祥CARENでは、夕食は
・フレンチ懐石「フォーシーズン」
・鉄板焼「青竹」
から選ぶことができます。
実は、この点が「吉祥CARENに泊まってみたい」と思った大きな理由の一つでした。
伊豆の旅館で会席料理って、なんとなくありきたりな料理になってしまいがち(金目鯛の煮付けが絶対出る)なので、伊豆の宿だと洋風の食事の宿に惹かれてしまうんですよね。
大きな鉄板を囲むカウンター席が中心のレストランなので、1人泊でもハードルはやや低いのではないでしょうか。
宿泊した日は私以外にも、女性1人で鉄板焼きディナーを楽しんでいる方がいました。
さて、お品書きです。
ドリンクメニューもできれば拝見したかったのですが、この日は「ドリンクが3杯コースに含まれている」プランだったので、ドリンクメニューは卓上に置かれていませんでした。
ちなみにそのドリンクは「スパークリングワイン」「ワイン(赤もしくは白)」「カクテル」の3杯と決まっていたのですが、2杯目で白ワインをお願いしたら「3杯目はカクテルじゃなく赤ワインに変更しましょうか?」と聞いてくださって、ありがたかったです。食事中はあまり甘い飲み物は飲まないほうなので、遠慮なく赤ワインに変えていただきました。
さて、テーブルセッティングはこんな感じです。
店名でもある「青竹」が描かれたプレート、お箸、蟹スプーン。
メニューに蟹はなかったと思うので、伊勢海老で使うのでしょうかね。
1杯目、スパークリングワインをいただきます!辛口で飲みやすい。
前菜は3種盛り合わせ。
パテドカンパーニュ、スペイン風オムレツ、焼酎豆腐。
お刺身は「太刀魚」「かんぱち」「すずき」の3種盛り合わせ。
そして伊豆らしく、生わさびが!鮫肌のおろしと共に提供されました。
けっこう力がいるのですが、鮫肌でおろしたわさびはやっぱり、甘みがあっておいしいですね……。
本日のシェフの一品は「すずきのトマトソース」です。ラップに包まれています。
見栄えは良くないけれど味は良い。
このあたりでいよいよ、鉄板焼き料理の準備が始まります。
魚料理の「伊勢海老と金目鯛のアンサンブル」は、金目鯛にアボカドと枝豆のソース、伊勢海老にはアンチョビと冬瓜のソースが添えられていて、鉄板焼きというよりもフレンチのよう。
色鮮やかで味も良い!伊勢海老と金目鯛はやはり伊豆らしい食材なので、こんな風に目先の変わった調理法でおいしくいただけるとうれしいですね。
フォークとナイフではなく、箸でいただくスタイルなので食べやすいのもありがたいです。
魚料理にはリーフサラダも添えられていました。あんまり山盛りじゃなくてちょうどいい感じ。
魚料理が来たタイミングで白ワインも提供いただきました。奥には次に出てくるはずのお肉がスタンバイしているのが見えますね。
肉料理は「国産牛フィレ70g」「鹿児島県産黒毛和牛サーロイン90g」「天然鹿肉100g」から1品、もしくはハーフポーションで2品選べるとのことだったので、牛フィレとサーロインをハーフポーションでお願いしました。
焼き始めました。
次に宿泊レポートをアップ予定の宿の夕食での風景です。
— 月山もも🍶#ひとり旅本 9刷 (@happy_dust) 2023年9月12日
ちゃんと火をつける前に「ファイヤー」って言ってくれて、親切だ。。。 pic.twitter.com/bMWJG6MjJs
フランベする際に「動画撮らなくて大丈夫ですか?」と予告いただき、ありがたかったです・笑
さて、お待ちかねのフィレとサーロイン!
ボリュームもしっかりあってうれしい!これぞ鉄板焼きのメイン料理!という一品です。
肉料理と一緒に赤ワインもいただきました。本当はもう少し量あったんですが、写真を撮る前に飲んでしまいました……。
〆の食事は「サザエのガーリックライス」と香の物と赤だし。
やっぱり鉄板焼きの〆はガーリックライスですね!サザエ入りだなんて何とも贅沢な……。
ちなみに、お刺身と一緒に出してくれたワサビは、食事の最後までテーブルに置いておいてくださり「おろしたてのワサビをご飯にのせるとおいしいですよ」と教えていただきました。
教えていただいた通り、おいしかったです!
デザートは桃のムースと抹茶のアイス。
最後にコーヒーをいただいて、ごちそうさまでした!
何しろ夕食前にパンケーキだのところてんだのビールだのいただいているので、夕食の時間になっても空腹というわけではなく、おいしくいただけるか不安だったのですが……。
一品一品の量がちょうど良くて、最後まですべておいしくいただくことができました。
朝食は外側カリカリ、中ふんわりの鉄板フレンチトーストが絶品!
さて、翌日の朝食です。「和食膳」と「鉄板ブレックファースト」から選べるのですが、もちろん私は鉄板のほうでお願いしました。
昨夜と同じ、鉄板焼カウンターに焼き立てのオムレツやサラダ、パン、ヨーグルト、ジュースなどが並びます。
オムレツのソースは
「マッシュルームクリーム」「デミグラス」「ハーブ」「ハラペーニョ」から選ぶことができます。
オムレツはもちろん、焼き立てで提供されます。
ソースはマッシュルームクリームを選びましたが、最後に卓上でパルメザンチーズをたっぷり削ってかけてくれたのがうれしかったですね。ソーセージには「わさび」と「明日葉」が練り込まれています。
サラダの野菜も新鮮です。
伊豆らしい、サマーオレンジのジャムがおいしかったので、シリアルと一緒にヨーグルトに入れていただきました。
さて、吉祥CARENの朝食はこれで終わりではありません。
食べ始めたころに目の前の鉄板でフレンチトーストの調理が始まり、じっくり時間をかけて焼き上げられていました。
ちょうど料理を食べ終わるころに卓上に置かれたフレンチトーストは、外側はカリカリ、中はジューシーかつふわふわの極上の味わいです。
お腹はいっぱいだったのですが、コーヒーと一緒にすべておいしくいただきました。
吉祥CARENは夕食がかなりすばらしかったので「朝食がおいしい温泉宿」の記事でもピックアップしてご紹介しています。
【再訪したい度】★★★★★ すべてのサービスの水準が高い良宿
送迎、接客、浴室の雰囲気、お湯、ドリンクやフードのサービス、食事など、すべてが上質で、満足度の高い宿でした。
姉妹館のつるや吉祥亭の浴室も利用できるし、エステも魅力的で、1泊では楽しみつくせない、また泊まりに来たいと思える宿でした。
「アフタヌーンティーのパンケーキ」や「フレンチトースト」が大きな売りとなっており、どちらかと言えば女性向けかもしれません。大人の女性が自分へのご褒美に宿泊するのにうってつけの宿ではないかと思います。
現在は土曜日も1人で泊まれるようなので、私もまた、計画したいです。
【1人旅に優しい度】50点:1人で泊まりやすくなり、憧れの宿に泊まるチャンスだと思う
泊まりやすさ 15/20
年末年始は難しそうだが、現在は連休でも1人泊のプランが出ている。
1人で泊まれる部屋も何種類か選べるようになっている。
食事場所の配慮 10/20
鉄板焼きレストランでの食事を選べばカウンター席なので、1人でもそれほど気にならない。
フレンチ懐石を選択した場合については、会場が異なるのでわからない。
プランの選択肢 5/20
2名以上で泊まったほうが「エステ付き」だったり、食事の内容についても選べるプランはかなり増える。
ドリンクオーダー 10/20
現在1人泊で選べるプランはすべて「ドリンクペアリング付き」だったり「ワインをフリーで」いただけるプランなので、飲む人にとっては、1人でオーダーするものがなくて困ることはなさそう。
ただ、ドリンクの選択肢は多くないのと、飲まない人にとっては割高感があるかもしれない。
フリーWi-Fi完備 10/20
客室内でWi-Fi利用可能。速度は問題なかった。
部屋の位置にもよると思うが、たまに不安定になることがあった。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。