温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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鳥取県 三朝温泉 木屋旅館宿泊記 自然湧出のラジウム泉を24時間貸切で楽しめる宿

三朝温泉 古き良き湯の宿 木屋旅館

三朝温泉の木屋旅館は、明治元年創業の歴史ある宿で、世界屈指のラドン含有量を誇る名湯を、24時間好きなときに貸切で利用できる宿です。

休前日も1人泊の予約を受け付けており、かつ、夕食・朝食ともに部屋食ですので、一人旅初心者の方も泊まりやすい宿なのではないかと思います。

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賑やかな温泉街をちょうど抜けたあたりに木屋旅館はありました。

1人泊の私の名前も、ちゃんと店の前の黒板に書いてくれていてうれしかったです。
14室の小規模旅館で、家庭的で温かいサービスが心にしみた木屋旅館について、レポートしてみたいと思います。

木屋旅館では前日までに連絡すれば最寄りの倉吉駅まで送迎していただける

最寄り駅の倉吉駅から三朝温泉までは車で20分ほどの距離で、1時間に1~2本、路線バスも運行しています。

木屋旅館に宿泊する際は、前日までに到着時刻を連絡しておけば迎えに来てもらえますので、今回私は鳥取駅でランチをいただいた後電車で倉吉駅に向かい、宿の車で木屋旅館へ。

鳥取駅前では海鮮丼ランチをいただきました。

ちょうどこの日は、羽生くんの連覇がかかる平昌オリンピックの男子フィギュアスケートフリープログラムが開催されていた日。

駅から宿に向かう車の中で、宇野くんの演技が終わって羽生くん、宇野くんのワンツーフィニッシュが決まり、宿のご主人と喜びあったのは良い思い出です。きっとご主人も本当は宿でテレビ見たかったと思うのですけど、そんな時間に迎えをお願いしちゃって失礼しました!

ちなみに木屋旅館は15時からチェックイン可能なんですが、この日私は14時ちょうどぐらいに迎えに来ていただき、14時30分ごろ、ちょっと早めに部屋に通していただきました。

そして荷物を置いてそそくさと、15時から日帰り入浴が始まる旅館大橋さんに出かけたのですが、それについてはこちらの記事に詳しく書いています。

三朝温泉木屋旅館までのアクセス

木屋旅館さんは、宿の正面に三朝温泉街があり、背後には三徳川の美しい流れを間近に眺められるすばらしい場所にあります。

三朝温泉までのアクセスは、最寄りの倉吉駅まで電車で来るか、あるいは鳥取空港から倉吉駅(一部バスは三朝温泉まで運行)までバスも運行しています。

それから「大阪」「神戸」「広島」「岡山」といった西日本の各都市からは、三朝温泉・もしくは倉吉駅まで高速バスの運行もあるようです。

三朝温泉への交通アクセス│宿泊施設&観光情報満載│三朝温泉旅館協同組合

高速バスの停留所は、宿から少し離れているようですが、こちらも、あらかじめ連絡しておけば送迎をお願いできるようでした。

【部屋】★★★★ 全館指定有形文化財の暖かみのある木造建築

明治元年創業の木屋旅館さんですが、なんと建物の全館が、国の指定登録有形文化財に指定されているとのこと。

あれ?旅館大橋さんのホームページで「全館が文化財指定されているのはとても珍しい」とあったので、先に書いた大橋さんの記事にもそう書いたんですが、こんな近所にもう一軒あったとは。案外珍しくないんですかね。。。 

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玄関から入ると左手に、昔ながらの旅館という雰囲気の帳場があります。

帳場の前には、ラウンジというほどではないかもしれないですが、ストーブが燃えていて椅子が置いてある、お休み処のようなスペースがありました。 

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この一角に、販売しているお土産も置かれていました。 

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ちなみにここに置いてある「二十世紀梨スイートサンド」が、部屋にお茶菓子として置いてあったのですが、これ、とてもおいしくて買って帰ろうか迷いました。

木屋旅館さんは木造三階建てですが、エスカレーターやエレベーターはなく、すべて階段での移動となります。 

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途中には囲炉裏の置かれているスペースもありました。
増改築を進めるうちに、迷路のような造りになったそうです。

昭和の和室(B)に宿泊

今回宿泊したお部屋は、3階の「野菊」のお部屋です。 
定員3名で、小学館のシニア向け雑誌「サライ」で紹介されたことがあるというお部屋(と同じタイプのお部屋?)だそうです。

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正面が、鍵がかかる部屋のドアですが、左手の扉はなんだろう……?

と思ったら、トイレでした! 

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「ドアの外にありますが、共同トイレではなく野菊の部屋専用のトイレです」とのこと。清潔で問題なし。

おそらく、最初はトイレ無しの部屋だったのが、時代の移り変わりと共に各部屋にトイレがあったほうがいいねーということで増築されたのではないかと思います。私は1人泊なのであまり関係ないですけど、グループで泊まるときなんかは、部屋の外にトイレがあったほうが、気を遣わなくていいかもしれないですね。

では、室内へ。 

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踏み込みもとても広くて、全体的に部屋の造りがとてもゆったりしています。

室内へ。 おお!右側の円形の窓がなんかお洒落。

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しかし、いつも不思議なんですけど、一人で泊まるときって座椅子に座ってテレビ見たいんですけど、なぜ多くの宿で「テレビに背を向ける方向」で座椅子が置いてあるんだろう。。。

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今回もそうでした。まあ、床の間がテレビの横にあるから、そっち側が上座だからってことか。。。
テレビが見やすいように、後で自分で直すことになるんですけどね・笑

広縁も広くて、三徳川の流れが眺められます。

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私は吸いませんけど、灰皿が置いてあるので喫煙OKなんですね。
でも、特に部屋が煙草くさいようなことはなかったので、よかったです。

広縁においてある冷蔵庫も、小型ながら冷凍庫も備えており、大きいです。 

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中に有料の飲み物も入っていますが、買ってきたものを入れておくスペースも十分にありますね。

洗面所も室内にあります。 

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アメニティのようなものは特になく、ハンドソープとペーパータオルのみ。

クローゼットの中には浴衣と羽織、タオル類が。 

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湯上がり足袋もありました。

3階の同じフロアには4つの部屋があるようです。 

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木造建築の宿だと隣の部屋の音が気になることもありますが、たまたま静かなお客さんだった可能性もありますけど、うるさいと思うほどの音はありませんでしたね。

お部屋に案内していただいた際にお茶を淹れていただいたので、いただきます。 

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お茶請けが2種類あってうれしい!二十世紀梨のやつ気に入りました。

ポットが、昔ながらの魔法瓶タイプのやつなのは、保温力が頼りないのでちょっと残念だったかな。。。 

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それと「冷水ポット」のようなものはいただけなかったのですが、実は、洗面所の水道の水を口に含んだら、ちょっとはっきりわかるくらい錆びくさかったんですよね。

このあたりはお水がおいしいところだと思いますので、おそらく配管に問題があるのではないかと思いますが……ちょっとそのままでは飲みたくない味だったので、冷水ポットをいただけたらありがたかったなと。

縁側から眺める景色はすばらしいですね。 

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夜も、対岸の宿の灯りが水面に反射して、いい感じでした。

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水道だけちょっと残念でしたが、広く暖かく眺めもよく、くつろげるお部屋でした。

あとは個人的にはWi-Fiがあったらうれしいんですけど、このあたりは好みでしょうかね。

【風呂】★★★★★ 泉質も浴室の雰囲気もすばらしい

木屋旅館さんには「6種類のラドン温浴施設」があるとのことですが、6つのうちの2つは「男湯」と「女湯」なので、実際には1人が利用できる浴室は全部で5つでしょうか。

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滞在中、私は「オンドル」と25分500円の有料の蒸し風呂「穴ぐらの湯」以外の3つの浴室を楽しみました。

蒸し風呂は有料だしいいかなと思ったんですけど、オンドルのことはすっかり忘れていました。。。話のタネに24時間利用可能なら行ってみてもよかったですね。残念。

今回入浴した、24時間貸切で使える「楽泉の湯」と「家族湯」、それと男女別の大浴場「河鹿の湯」についてレポートしたいと思います。

楽泉の湯:地下2メートルから自然湧出するラジウム泉を広い浴室で独り占め!飲泉も可能

楽泉の湯は、正面玄関を入ってまっすぐ突き当たりを右に曲がったところにあります。
帳場のすぐ近くですね。 
木屋旅館一押しの浴室とのことで、案内してくれた宿の方にも「ここはぜひ入ってみてください」と強くおすすめされました。

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浴槽の下にある「湯つぼ」からお湯が湧き出てくるんですね!楽しみ。。。

こちらの扉が「元湯」の入り口です。 

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札が「入浴中」になっていなければ空いていますので、札をかけて入り、中から鍵をかけるという仕組み。夕食前の時間帯に様子をうかがってみると、空いていました!

扉を開けると階段があり、数段下ると脱衣所です。 

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すべて貸切での利用となりますので、脱衣所はこぢんまりとしています。
正面に神棚のようなものがありますね。

源泉分析書がありました。 
泉温75度、ph7.3の含放射能-ナトリウム-塩化物泉です。

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飲用許可も受けています。 

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化粧水や乳液、シェービングローションにカミソリ、ブラシ、ドライヤーなどが置いてあります。  

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ではいざ、浴室内へ!
おお……。

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浴室の中央に、真ん中で区切られた大きな浴槽があります。 

緑の柄が入った、レトロなタイルがかわいいですね。

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シャワーもカランもありませんが、シャンプー&コンディショナー・ボディシャンプーあり。
お湯を汲んで体を洗って中に入ります。

2つの浴槽はそれぞれ温度が異なる、と浴室の外にあった説明書きには書いてあったのですが、入ってみるとそこまで変わらないような。

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ぴりっと熱いお湯です。匂いなどは特にありません。 

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43度ぐらいはありそうです。けっこう熱い。足が赤くなってますね・笑

こちらの浴室、ちょっとおもしろい造りなんですよね。 

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天井が非常に高くて、天窓で換気をしているようです。

単純に窓が開いているのだと、浴室内の蒸気が外に逃げてしまいますが、かなり高いところに窓があるためか、風が吹き込んで寒いということもありません。 

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放射能泉は蒸気を吸い込むことが最も効果があると言いますから、それを見越してこの造りなんでしょうね。

そして……おや?浴槽の向こう側の角にあるのがもしや。。。 

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飲泉所ですね! 
宿泊した場合は、持参したポリ容器に入れて源泉を持ち帰ることもOKだそうです。

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80度のラジウム泉。

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蓋を開けるともわっと熱い蒸気が上がってきます。

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柄杓ですくって、コップに入れて……。

おお……なんか効きそう! 

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飲んでみると、ほとんど味はなく、匂いもありません。
熱いという以外は味は飲みやすいので、水差しに入れておいたらどんどん飲めそうです。

そうか……お部屋に水差しなくて残念と思っていたけれど、自分で空きペットボトルに源泉を詰めて置いておけばよかったのかな。。。
もし、宿の方がそれをやってくれてたら感動ものですけどね。

家族湯:こぢんまりとしているが、適温でくつろげる手堀りの浴室

夕食後、酔いがさめてから向かったのがもう1つの貸切湯「家族湯」です。

f:id:happydust:20180320041046j:plainやはり、内側から鍵をかけて貸切で入ります。24時間入浴可能で、空いていれば何度入ってもOK。予約の必要はありません。

では、入ってみたいと思います。 

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階段を下りた先に、小さな浴槽が見えます。 

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おお……。

f:id:happydust:20180320041134j:plainここも、浴槽の下から源泉が湧き出てくる仕組みのようです。
源泉が熱すぎるときにうめるための、ホースのついた水のカランはありましたが、お湯の出るカランはありません。やはり体を洗うときは湯を汲んで洗うのですね。

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もしかして、先に入った方が水を足した可能性もありますが、楽泉の湯と比べてやや泉温が低く、入りやすいお湯です。

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一人だとこのぐらいの湯船の大きさが、なんだかんだ落ち着くところはありますね。

家族湯も、天井が高く天窓から換気する仕組みのようです。 

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浴室内は寒くもなく熱くもなく。湯気でもうもうとしているということもなく、過ごしやすい気温でした。

 

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温泉成分がびっしりこびりついています。 

源泉は、楽泉の湯と同じようです。

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アメニティ類も鏡の前にまとめて置かれていました。

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いいお湯でした!

部屋に戻り、昼間に酒屋さんで買っておいた、大山Gビールのヴァイツェンで風呂上がりの一杯をいただきます。

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すばらしいお湯と浴室と、風呂上がりのビールで満たされた夜でした。 

男女別の大浴場:河鹿の湯

深夜にお風呂に入ったので朝はちょっとゆっくり寝てしまい、大浴場に入りにいったのは朝食後でした。

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河鹿の湯は、男女別の大浴場で、貸切ではありません。

しかし、時間帯が良かったのか貸切状態です! 

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アメニティ類の内容は貸切風呂と一緒ですが、貸切風呂だと長居すると申し訳ないような気がして、ゆっくり髪を乾かしたりしにくいところがあるので、身支度を整えるなら大浴場ですね。。。部屋にドライヤーがあればその限りではないのですけど。

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ドライヤーも、普通に使える風量のものが置いてあったので良かったです。

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源泉は、おそらく貸切のお風呂と同じですね。

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あ、河鹿の湯もちゃんと、飲用許可が取ってあるんですね。素敵。

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では、入ってみたいと思います! 

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河鹿の湯は、貸切のお風呂と比べると一般的な浴室で、特別に天井が高いということもないので湯気が少しこもっていました。

ここにはちゃんと、シャワー付きのカランもあります。2つだから混むと使いにくそうですが……。 

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そう言えば、シャンプー&コンディショナー・ボディシャンプーが、貸切風呂においてあったやつより、ちょっと高級なものが置いてありますね。
やはり、あちらのお風呂では女性はあまり、髪とか洗わないですもんね。。。

体を洗って浴槽に体をしずめます。 

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おお!意外にもこちらのお湯が一番適温じゃないですか!41度ぐらいでしょうか。

足下湧出ではありませんが、岩の間から源泉が染み出るように溢れてくるのはなかなか素敵です。 

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岩にはやはりびっしりと温泉成分が。。。 

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ほぼ無味無臭の源泉ですが、実はさまざまな成分が溶け込んでいるのでしょうね。

こちらの浴室は、日の光が入ってくるのも良いですね。朝に入って正解だったかも。 

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ゆっくりと朝の湯浴みを楽しむことができました。

浴室はどれも凝っているしお湯もすばらしかったです。
ただ、24時間お風呂に入れるのは最高にありがたいのですけど、館内の電気が夜間はほぼ消えているので、段差も多く迷路のように入り組んだ館内を、暗い中歩くのはちょっと大変でしたね。ライト代わりにスマホでも持っていったほうが良いかなと思いました。

【食事】★★★★ 朝夕部屋食。夕食〆のもずく雑炊がおいしかった

木屋旅館は夕食も朝食もお部屋でいただきます。一人旅には特にありがたいですね。

木屋旅館のドリンクメニュー&別注料理メニュー

ドリンクメニューと別注料理のメニューは、あらかじめ部屋に置いてありました。
こちらがドリンクメニュー。

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1合からいただける地酒がたくさんあるのと、単に銘柄が書いてあるだけでなく、味の傾向がわかる図が付いているのはすばらしいですね!

ワイン、ビール、焼酎、ウィスキーなども揃っています。

別注料理はこちら。ラストオーダーが17時なので、必要あれば夕食が始まる前にオーダーしておくことになります。

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実は今回私は「夕食グレードアッププラン」で宿泊しました。口コミを読むと「夕食が量的に物足りない」という意見が少し目に付いたので。。。
グレードアッププランは基本プランより3000円高く「鳥取和牛と栃もちしゃぶしゃぶ」がつくの全体的に質がグレードアップされるそうです。

さて、そんなグレードアップされた夕食はいかがなものでしょうか?

木屋旅館の夕食:グレードアッププランでちょうどよかった

夕食の時間になり、最初に卓上に用意されたのはこちら。

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前菜、ちょっと見た目が凝っていておもしろいですね。

お品書き。 

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なるほど、食前酒はお酒じゃなく酢なんですね。飲めない人にはそのほうがいいですよね。さっぱりするし。

前菜。鬼と福笑い(?)を形取っているのがおもしろいですね。カレンダー的には節分は過ぎていましたけど、テーマは節分のようです。

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しかし実は、この前菜は見た目はかわいいけど、味はまあ、普通でした・笑

左は先付けの蟹味噌。お品書きには蟹味噌と書いてあるけれど蟹味噌豆腐ですね。これはおいしかったです。 

f:id:happydust:20180320041828j:plain右はお品書きによれば「ヤーコン」です。もちろん、ヤーコンがどーんと置いてあるわけではなく、衣を付けて揚げてあります。これもおいしい。

ここで、注文していた日置桜1合が来ました。

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グラスではなく、お銚子なのですね。

では、いただきます。

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うむ、うまい。

お造りは地魚5種。

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おそらくこのあたりは、グレードアッププランが効いているのではないでしょうか。鮪は脂がのっていて新鮮だし、海老も甘みがあっておいしい!

お椀は鴨真丈。 

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しっかり濃厚なお味で、お酒がすすみます。

このあたりで、出汁があったまってきたのでまずはしゃぶしゃぶの野菜を入れます。 

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野菜が煮えてきたところで島根和牛を……。 

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うん、出汁の味がちょうどよくておいしいです!!

そして、肉と野菜を食べ終わったら最後に、薄くスライスされたお餅をしゃぶしゃぶしていただきます!

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あっという間に柔らかくなってしまう!
胡麻が練り込んであったりとち餅だったり、変わったお餅で楽しかったですね。

蓋物はぶり大根。

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菜の花が添えられています。これも酒がすすむー。

そして、木屋旅館の名物だという「パン釜」 
パンの中身をくりぬいてビーフシチューを詰めるというやつ。カフェとかでたまに見かけますよね。

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純和風の旅館で出てくるのは何か不思議な……と最初は思ったのですが、名物だけあってこれがかなりおいしく、満足度が高い!

お肉も野菜もたっぷり入っているし。シチューの味もいいお味です。 

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シチューを食べ終わった後のパンも、モチモチしていておいしかった!残さずいただきました。

そして〆はもずく雑炊です! 

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正直なところ、パンの後に白いご飯とお味噌汁だったら食べなくていいなあと思ったのですが、優しいお味の雑炊だと、つるっと入ってしまいます。漬けものが3種類添えられているのもいいですね~。残ったお酒もこれで片付きます。(ちなみに、お酒は途中で追加しています)

最後にデザートをいただいて、ごちそうさまでした! 

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さて、木屋旅館の夕食ですが……たぶん私は、グレードアップして良かったと思います。今回遠出の旅でもありますし、1食1食記憶に残る食事をしたいなと思っていましたので、たぶん基本プランだと物足りなく感じたんじゃないかなと。

グレードアッププランの食事は、前菜がややぼんやりしていた以外はどのお皿もおいしかったです。

木屋旅館の朝食:温まる粕汁がうれしい

翌朝の朝食もお部屋で。
食事の時間の少し前に、布団を上げに来てくださいました。
1人だと部屋が広いので、敷きっぱなしでも食事できるなと思いましたが、そういう選択肢はなさそうでしたね・笑

朝食はこんな感じ。

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品数が多いのがうれしいですね。

汁物は粕汁なんですね。ブリが入っていてなかなかの豪華版です。 

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野菜のおかずや漬けもの、フルーツなどが少しずつ盛り付けられています。

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スープと野菜サラダ。 

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このあたりはまあ、特筆すべきお味ではないのですが。

 

中華クラゲ、サバ、がんもどき。

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このへんはどれもおいしくて、ご飯がすすみましたね。

朝食は、やや控えめな量に感じましたね。食事はやっぱり、少なめがデフォルトの宿なんでしょうねー。よく食べる方は夕食はグレードアップしたほうが良さそうです。

それと、不思議だったのはこのあたりは蟹が有名ですけど、不思議なことに、楽天を見てもじゃらんを見ても木屋旅館さんは「蟹料理のプラン」がまったく出ていないんですよね。。。

グレードアッププランだったらちょっとは出てきたりするかな?と少しだけ期待していましたが、それはありませんでした。なので、冬に蟹料理を期待される方は他の旅館に泊まられたほうがいいかもしれませんね。

ごちそうさまでした! 

【再訪したい度】★★★★☆ オンドルに入ればよかった!冬にまた来たい宿

なんと言ってもオンドルに入らないでしまったのが心残りです!夏に来ると地熱で熱いという話ですし、また冬におとずれたいですね。

朝夕部屋食で、休前日でも連休でも一人泊を受け入れてくださるのもありがたいです。ただ、一人泊だとやや割高にはなります*1ので、人によっては「この値段でこの料理は……」と思われる方もいるかもしれません。2人泊だと14000円ぐらいで泊まれる宿なので「そのぐらいの宿だ」と思っておけばそんなに間違いはないと思います。

建物は古いのですが、大事に使われていて自然な味になっている宿だなあと感じました。近代的なきれいな宿が好きな方にはあまりおすすめできませんが、古い建物が好きだったり、お湯重視な方にはかなりおすすめです。
接客も、旅館大橋さんなんかだと、ホテルに近いようなうやうやしい雰囲気なんですが、木屋旅館さんは昔ながらの温かい感じの旅館の接客でした。

ただ、チェックアウトのタイミングでちょっと驚いたことが……。
前日に「10時でチェックアウトした後駅まで送っていただきたい」という旨を伝えて了承を得ていたんですが、10時5分前、部屋を出ようとしたら電話がかかってきて、早く出てほしいとのこと……。

部屋を出ると、お掃除担当の方が前で待ち構えていてちょっと驚きました。

まあ、チェックアウトの時間ギリギリではあったのですけど、まだ時間過ぎてはいなかったんだけどなあ……たまたまなんでしょうかね。

チェックアウト後は、来たときと同様、倉吉駅までご主人の車で送っていただきました。  

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三朝温泉は、お湯も温泉街もいいし、宿も素敵な宿が多いですね。また訪れたいです。
倉吉駅からは、また鳥取駅前に戻ります!

 

*1:1泊2食付きで17000円ぐらいから