2時間30分歩いてようやくたどり着ける、奥鬼怒の極上湯
栃木県日光市の鬼怒川の源流部付近に「奥鬼怒温泉郷」という温泉地があり、4軒の温泉宿が点在しています。
今回ご紹介する手白澤温泉は、その4軒のうちの1軒です。
手白澤温泉以外の3軒では日帰り入浴が可能なのですが、手白澤温泉は日帰り入浴を受け付けていないので、この宿の持つすばらしいお湯に浸かることができるのは、宿泊した人のみです。
全6室の小規模な宿ですが、温泉付きの山小屋ではなく旅館です。食事もしっかりとしたコース料理で山の幸がたっぷり!お湯も最高かつ本当においしい宿です。
手白澤温泉についてレポートしてみたいと思います。
- 2時間30分歩いてようやくたどり着ける、奥鬼怒の極上湯
バス停から徒歩2時間半の道のりを、あえて送迎しない宿 手白澤温泉
先日、りっすんというWebメディアに寄稿させていただきました。自分のブログではないのでくわしいことはよくわからないのですけど、わりとたくさんの方に読んでもらえたようでうれしかったです。
この記事の中で、一人旅と登山をきっかけについて書いている部分がありまして。
簡単にご説明すると、登山を始める前から「温泉一人旅」を趣味としていたんですが、山麓の温泉宿に泊まったときに「登山と温泉を趣味にしている人」と風呂に浸かりながら話す機会があり、そこで聞いた話から「歩いてしかたどり着けない温泉」に興味が湧く、という内容です。
最初は「登山なんて!」と思っていたのですが、栃木県の奥鬼怒温泉郷にある手白澤温泉などの「山道を歩かなければたどり着けない温泉宿」の話を聞くにつれ、いつの間にか「いつか登山してみるなんていうのもいいかも」と思うようになり、それからいくつかのきっかけがあって、私は一人で山に登り始めました。
「歩いてしかたどり着けない温泉宿」は他にもいくつもありますが、中でも最も心を惹かれたのがこの、手白澤温泉だったのです。
つまり手白澤温泉は、私が登山を始めるきっかけとなった宿でもあります。
手白澤温泉までのアクセス
奥鬼怒温泉郷に公共交通機関で向かう際は、鬼怒川温泉駅まで電車で行き、鬼怒川温泉から日光市営バスの「鬼怒川温泉女夫淵線」に1時間半ほど乗って終点女夫淵温泉バス停で下車します。
「女夫淵温泉バス停」より先は許可車両のみしか通行できないため、路線バスや自家用車では行くことができません。自家用車も女夫淵温泉バス停にある駐車場に停めて、そこから先は徒歩か、宿の送迎車に乗ることになります。
奥鬼怒温泉郷の4軒の宿のうち「八丁の湯」と「加仁湯」の2軒は送迎を行っていますが、「手白澤温泉」と「日光澤温泉」は送迎を行っていません。つまり、駐車場からは徒歩です。
ちなみにこちらの非常にわかりやすいマップは、手白澤温泉でいただいたものですが、手白澤温泉のホームページからもダウンロード可能ですので、行く前にプリントアウトされると良いかと思います。
また、市販の地図では「山と高原地図」の「尾瀬」のはじっこのほうに記載されていますので、山と高原地図アプリを使われている方なら、GPSも利用できて便利だと思います。
歩いて行くルートは2つあり「奥鬼怒遊歩道コース」と「奥鬼怒スーパー林道コース」です。
スーパー林道コースは、送迎車が通る車道を歩いていくコースですので、いわゆる「山道」ではありません。
遊歩道コースは登山道ですが、アップダウンもそれほどないですし、水辺を歩くとても雰囲気の良い道でした。所要時間はどちらも同じぐらいですので、雪のない季節であれば「遊歩道コース」のほうがおすすめです。遊歩道コースについては今回歩いた道のりを後ほどご紹介したいと思います。
手白澤温泉までバスやタクシーで行く方法はあるのか?
女夫淵温泉バス停からではなく、鬼怒川温泉駅からになりますが「川俣タクシー」にお願いすれば、手白澤温泉までタクシーで送迎をしてもらえるようです。
以前は手白澤温泉のホームページにもその旨が記載されていたのですが、現在は書いていないようですね。川俣タクシーさんに、今もお願いできるといいのですが、ホームページなどはないタクシー会社のようなので、現在も利用可能なのかは少々不安が残ります。
タクシー料金については、以前「川俣タクシーさんに往復でお願いして、少しまけてもらって3万円」というレポートを見たことがあります。
また、かなり裏ワザにはなるかもしれませんが「1泊目八丁の湯→2泊目手白澤温泉→3泊目加仁湯」というように、手白澤温泉を2泊目にして、1泊目と3泊目は送迎をしている宿に泊まる、という手もあるかと思います。
残念ながら八丁の湯と加仁湯でも、日帰り入浴では送迎を利用できないので泊まるしかないのですが、そうすれば歩くのは、手白澤温泉と各宿との間の40分ぐらいだけで済みますね。それでも、40分は歩かなければならないので、悪天候のときなどは不安が残りますけれども……。
奥鬼怒温泉郷にのんびり3泊もするのは、それはそれで贅沢な旅という気がするので、機会があれば私もちょっとやってみたいです・笑
鬼怒川温泉駅からバスに乗り、終点女夫淵温泉で下車
では、ここからは宿泊当日に私がたどったルートについてご紹介したいと思います。
午前10時15分に鬼怒川温泉駅を出るバスに乗車するべく、午前7時30分に新宿駅を出る、特急日光号に乗車します。
特急日光号の終点は日光駅なので、鬼怒川温泉駅に向かうためには途中の下今市駅で乗り換える必要がありますが、2時間弱の乗車時間があるのでお弁当を!
新宿駅南口の駅弁売り場で、以前小淵沢駅で見かけて気になっていた「小淵沢丸政の信州牛弁当」を購入!
1980円と、駅弁としてはかなり高級な部類の弁当ですが、炭火で焼いたたっぷりの信州牛がご飯の上にどーんとのっており、味もかなりおいしいです。酒が飲みたくなる……。
山道を歩かない日であれば朝から飲んでしまう私なのですが、今日は昼から少し歩きますのでなんとか我慢しました。
下今市駅にて、東武鬼怒川線新藤原行きに乗り換え。
9時49分に鬼怒川温泉駅に着きました。
トイレに寄って売店でペットボトルの飲み物などを買い、日光市営バスの1番乗り場へ。
ちなみにこの日は平日で、金曜日でした。なのでバスは非常に空いており、3組ぐらいしか乗っていなかったと思います。
手白澤温泉の宿泊料金について
ここで唐突ですが、手白澤温泉の宿泊料金についてご説明したいと思います。
手白澤温泉は、オンシーズンかオフシーズンか、平日か休日かなどの条件で、宿泊料金が、料金AからCの3段階に分かれています。
どの日が料金Aでどの日が料金Cなのかは、公式サイトのこちらのページに記載がありますが、基本的に土曜日は最も値段の高い「料金A」が適用されることが多いのです。そして1人で宿泊する場合、料金Aの日は「3万2千円」という、けっこうびっくりなお値段になってしまいます。
それでも、土曜日だからと言って1人では泊まれないわけではなく、予約は完全に先着順となるようですのである意味良心的ではあるのですが、いかにすばらしい宿とは言え、平日に2人で泊まったら1万5千円の宿に、1人で3万円2千円払うのはちょっとなーと思いまして。
それで今回は、金曜日にお休みを取って「料金C」で泊まることにしたわけです。
料金Cの日の1名での宿泊料金は1万8千円です。
途中トイレ休憩をはさみつつ、約1時間30分の乗車で終点女夫淵温泉バス停へ。既に緑がまぶしい。
奥に見えるのは待合所です。冬に来たときは、寒いのであの中で身支度を整えたりしていました。
八丁の湯の送迎車が迎えに来ていました。八丁の湯に宿泊するのであれば、あちらに乗り換えて行くこともできます。
しかし今日は天気もよく、絶好のゆるハイク日和です!
2時間少々、新緑のハイキングを楽しみたいと思います。
2時半、新緑のゆるハイクを楽しむ
では、女夫淵温泉バス停からハイキングスタート!
まずはこちらの橋を渡り。
「奥鬼怒遊歩道」と書かれた階段を上ると、そこから先は山道になります。
山道に入ってすぐ、車道と遊歩道の分岐があります。車道を歩く場合は遊歩道に入らずに最初から車道を歩くこともできますが「やっぱり車道を歩こう!」と思ったらここで左に行けばOK。
もちろん私は、このまま遊歩道を歩きますが。
途中、何度か橋を渡りますが、頑丈で揺れもほとんどない橋ですので特に心配はありません。ただこの橋、最後にご紹介しますが冬に来たときはけっこうこわかったです・笑
新緑が美しい道を歩いていきます。傾斜も急ではなく、道も明瞭ですので、高尾山をケーブルカーなど使わずに登れる方なら十分歩ける道だと思います。
水辺を歩くことの多い道なので、下界の予報ではかなり気温の高い日だったのですが、終始涼しく、歩くのにちょうどいい気温でした。
こんな風に、水量の少ない沢のすぐ側を歩いたり。
水の流れが本当に美しくて、何度も足を止めて写真を撮ってしまいます。
手白澤温泉までのコースタイムは2時間30分ほどですが、歩きやすい道ですし脇目もふらずに歩けば2時間ぐらいで着けるのかもしれません。
でも、しょっちゅう写真を撮ったり、水辺に下りて冷たい水の感触を味わったりしていたので、結局コースタイムどおりの時間がかかってしまいました。
途中にあった小さな滝も、ちょっと神秘的な感じがして美しかったです。
八丁の湯・加仁湯を経由して手白澤温泉へ!
遊歩道を1時間30分ほど歩いたところで、八丁の湯を通過します。
こちらの宿は、土曜日の1人泊のプランが出ている宿なので、いつか泊まってみたいんですよね。
自販機が置いてある休憩所があったので、冷たい炭酸が飲みたくなり、コーラを買って一休み。
飼い犬が放し飼いにされていました。とてもおとなしい犬。
八丁の湯には「ヒマーリカフェ」というカフェが併設されており、外来でも利用可能なようです。
地ビールも飲めるということでかなり気になってしまったのですが、手白澤温泉まではまだここから1時間弱歩きますので、とりあえず我慢ですね。。。いつか八丁の湯に泊まる日が来たら、早めに来てここでビール飲みたいなあ。
コーラを飲み終え、八丁の湯から先は車も通る林道をしばらく歩きます。
15分ほどで加仁湯へ。こちらは鉄筋コンクリートの近代的な宿です。さらに歩きます。
途中、クロネコヤマトのトラックとすれ違い、なんとなくびっくり。
そうか、ここまで配達に来てくれるんですね。ありがたいことです。
ここから再び山道に入ります。
手白澤温泉まではあと1.7km。
チェックインは午後2時からなこと、日帰り入浴や昼食休憩は受け付けていないことなどが書かれていました。あと30分で着きます。
先ほどまでの沢沿いの道と比べると、やや狭くて山道らしい山道です。意外とアップダウンもあり。
でも、ほんのわずかな区間です。すぐにまた、広めの道に出ます。
途中で林道と合流し、最後はゆるやかな林道を歩いていくと……
緑の向こうに建物が見えます!
登山道にはあまりお花は咲いていませんでしたが、宿の周辺は花盛り。
着きました。
12時過ぎから歩き始めて到着時刻は14時40分ごろ。
既にチェックイン可能な時刻ですので、さっそく中に入らせてもらいます。
手白澤温泉に到着!
では、お邪魔します!
玄関前では宿で飼われている犬が寝ていました。
おとなしくてかわいい犬です。
1997年ごろに改築されたという建物は、まだ十分に新しく、廊下などモダンなロッジ風の雰囲気があります。
受付でチェックイン手続きを行って、鍵を受け取り振り向くと……
犬が中に入ってきて寝転んでいました・笑
私に着いてきちゃったのかな。
ではさっそく、今回宿泊する「弐番」のお部屋でのんびりしたいと思います。
【部屋】★★★★☆ テレビはないが洗面トイレ付きで意外と設備は充実
お部屋は10畳の和室です。
1人で10畳はかなり広く感じます。
恐らくこれ以上狭い部屋はないんでしょうね……それはまあ、一人泊が割高になっても仕方ないか。
違う角度から何枚か撮ってみましたが、お気づきでしょうか。こちらのお部屋、テレビがありません。
普通の温泉宿であればテレビが置かれていそうな板の間には、電気ポットだけが置かれていました。 湯沸かし保温機能付きの電気ポットです。お部屋コーヒーがおいしく淹れられるのでうれしい。
また、テレビはないですがコンセントはたくさんあります。充電には困りません。
机の上には冷水の入ったポットとお茶セットが。
そして手白澤温泉のお部屋はすべて、洗面トイレ付きです。
歯ブラシもちゃんとあります。トイレはウォームレット。
浴衣とバスタオルとフェイスタオル、金庫などもちゃんとあり。
テレビと、あとは各お部屋には冷蔵庫がないだけで、他は一般的な温泉旅館と変わらない、快適なお部屋です。
今回の旅に
はOGAWANDのOWNを背負ってきました。
テレビがない板の間は、ザック置き場にするには便利ですね。
館内についての案内書きがありました。
翌日の昼食弁当をお願いしたい場合は、夕食までに申し出れば良いようです。
お弁当は、大きな塩むすびと焼き鳥缶、梅干し、きくらげこんぶ。
コンビニなどは当然ない山の中ですので、連泊して周辺を歩くときなどにお弁当を用意していただけるのはありがたいですね。
手白澤温泉はドコモのLTEがしっかり入り、Wi-Fiも利用可能!
さて、手白澤温泉の携帯の電波状況についてですが、私はドコモ利用ですので他社のことはわかりませんが、ドコモについては「館内で普通にLTEが利用可能」でした。
「携帯はつながらない」と書かれていることも多い宿ですので、少々以外でしたが正直これはありがたかったです。
また、ドコモ以外の携帯を利用されていて、もし電波が入らなかったとしても、館内ではフリーWi-Fiも利用可能です。
やや速度は遅めではありますが、パスワードを入力するような手間もなく、普通に利用可能でした。
自動販売機はないが、ビールを含む缶飲料の販売は有り
手白澤温泉の各お部屋には冷蔵庫がないので、持ってきた飲み物を冷たく冷やしておくことはできません。
また、いわゆる「自動販売機」は館内にないのですけれど、廊下にこんな感じで共用の冷蔵庫がありまして。
小銭をそばにあるカゴに入れて、購入することができます。
缶ビール300円、缶チューハイ200円、ペットボトル150円、缶ジュース100円。
全体的に良心的なお値段ですが、特に缶ジュース100円は市価よりも安いので、無駄にサイダーとか買いたくなってしまいますね。
【風呂】★★★★☆ 極上湯の内湯と露天風呂に深夜も入浴可能
それでは、部屋で一休みした後はお風呂に行ってみたいと思います!
手白澤温泉には男女別の浴室があり、それぞれに内湯と露天風呂がセットになっています。男女の浴室の交換はありません。
脱衣所もやたらと広々しており、床はピカピカに磨きあげられています。
天井も高く、シーリングファンが回っています。
ただ一つ難を言えばこちらの脱衣所……、冬に来たときはめちゃくちゃ寒かったです。
ストーブはついていたと思うんですけど、寒すぎてあまり意味がなくなっている感じでした。広くて天井が高い弊害とでも言いますか。
でも今回は気候がいいシーズンですのでまったく問題ありません。
洗面台の隅にはドライヤーも一つ置いてありました。
ちなみにドライヤーは、フロントでもレンタルしていまして、お部屋でも使えるようになっています。
冬は脱衣所がとにかく寒かったので、暖かいお部屋でゆっくり髪を乾かすのが吉かもしれませんね。
手白澤温泉の成り立ちについて書かれた文が。
「渋谷で商いを営んでいた狩り好きの兵次郎」さんが、手白澤温泉のルーツなんですね。渋谷……なんとなく親近感が湧きました。
温泉分析表も貼ってありました。ph6.9の単純硫黄温泉です。
では、浴室内へ。
広い内湯。天井もやはり高いです。
洗い場にはリンスインシャンプーとボディシャンプーあり。石けんを使っても一応大丈夫です。
シャワーやカランはなく、代わりに源泉がどんどん流れてくる湯口が洗い場についています。源泉が豊富にあるからこそできる、かけ流しのカラン。ただ、硫黄泉なのでほんのり硫黄っぽい香りはします。
お湯を受けているのは、木の切り株のようでした。山の宿ですね~。
体を洗って内湯へ。
ああーーーー!いいお湯です。
湧出温度は52度ということでしたが、浴槽は41度ぐらいでしょうか。適温です。
浴槽にもどんどんお湯がかけ流されているので、浴槽の縁から常にお湯が溢れています。
すばらしき源泉かけ流し……。
窓も開け放たれているので、内湯も半露天風呂状態となっており、風が気持ちいいです。
しばらく内湯を堪能した後は露天風呂へ。
緑の中の露天風呂。こちらも最高ですね!
何箇所か湯口があり、こちらも常に新しいお湯がどんどん流れ込んでいます。
青みがかってキラキラと輝くお湯。美しいです……。
毎週来たいと思うぐらいいいお湯でした。
お風呂上がりは、ビールを飲みながら部屋でのんびりと、夕食の時間を待ちます。
3月上旬でもたっぷりの雪!雪見露天も最高でした
今回手白澤温泉に宿泊したのは実は2回目でして、最初は登山仲間と3人で、3月上旬に宿泊しました。
3月の手白澤温泉はまだまだ、たっぷりの雪に包まれていました。雪見露天!
髪を洗った後に露天風呂に浸かったら、髪がパリッパリに凍りました。それでも、露天風呂のお湯は特にぬるいということもなく、いつまでも浸かっていられるいいお湯でしたよ。
ただ、露天風呂だけでなく内湯も脱衣所も寒いのが少々難でして……源泉のカランで体や頭を洗うとき、体が冷えてしまってかなり大変でした。それで「次は気候のいい時期に行きたい!」と思って、今回伺うことになったわけです。
【食事】★★★★★ こんな山奥でこんなおいしい食事が!と驚く料理の数々
さて、お待ちかねの夕食は午後6時から。一斉にスタートします。
↑こちらは食事が終わってからの撮影ですが、こんな感じの食堂でいただきます。
私は今回一人だったので、外を眺めながら食事をいただける窓側の席に案内していただきました。お気遣いがありがたかったです。
手白澤温泉のドリンクメニュー
ドリンクメニューは、日本酒、ビール、ジュースなどの基本のもののほかに、ワインリストが別にあります。
私は日本酒を飲みたかったのですが、一番少量でいただけるのが「1.2合」というあまり見慣れない量のもの1種類のみでした。でも、生純米酒なのはうれしいかも。
ワインリストはこんな感じで、自然派ワインにこだわって揃えられているようです。
続いて赤ワイン。
赤ワインは9種類。白のほうがリーズナブルなものが多めですかね。
シャンパン2種類とスパークリングワインも2種類ありました。
今思えば、ちょっと贅沢して小さいサイズのシャンパンをいただくのも良かったかも……と思ったり。
ですがとりあえず、日本酒をオーダーして食事をスタートします。
2018年6月宿泊時の夕食
テーブルに置いてあったお品書きです。
前菜から始まり、魚料理・肉料理・ご飯・デザートで終わるコース料理です。
コーヒーと紅茶は、いつでもフリーでいただけます。
最初に卓上にセットされていた料理がこちら。
まずは食前酒を飲みつつ始めるとしますか。
食前酒は、オリジナルの果実酒?ハーブ酒?だったと思うのですが、詳しくは忘れてしまいました。
山の宿らしい前菜の数々。
左上から時計回りに、鹿刺し、厚焼き卵とチーズの燻製、山水のおひたし、ウドのきんぴら、うるいのお浸し。
お新香ももちろん自家製。
サラダの野菜もとても新鮮で、ドレッシングもおいしいです。
日本酒を飲みつついただきます。
ああ、おいしい。
ここでちょうど良く出てきたイワナの塩焼きです。日本酒に合う!
付け合わせの野菜がたっぷりなのもうれしいですね。
メインの肉料理。牛肉のオニオントマトソース。
たっぷりの夏野菜と、牛肉を合わせていただきます。
最後はご飯と蕎麦がき汁。
ご飯にのせられている、きのこの佃煮のようなものがおいしくて、お腹いっぱいでも白いご飯がするする入ってしまいます。
そばがき汁もさっぱりとした味わいで、具沢山でおいしい。
最後にコーヒーをいただいて。
デザートのりんごのシャーベットと共にいただきます。
大満足の夕食でした。ごちそうさまでした!
2018年6月宿泊時の朝食
翌日の朝食は7時30分から同じ食堂の同じ席で。
朝の光がたくさん入ってくる食堂。なんとなく夜とは雰囲気が変わりますね。
朝食はこんな感じで並べられていました。
食欲が湧いてきます!いただきます!
柔らかく煮た岩魚は頭から食べられます。ご飯がすすむ……。
とろろ芋をたたいたものが優しいお味でおいしい……。野菜料理も、夕食の生野菜のサラダとはまたひと味違う調理法なのがうれしい。
温泉卵の茹で具合も完璧です!ご飯をお替わりしてご飯にかけていただきました。
最後に、ヨーグルトをいただきつつコーヒーを。
フリーでいただけるコーヒーと紅茶は、お部屋で飲んでもOKとのことでした。
ちなみに手白澤温泉は、食事中に布団敷き・布団あげ両方ありますので、夜に自分で布団を敷く手間はありませんが、朝食中に布団は片付けられてしまいますのでそのおつもりで。
2014年3月宿泊時の夕食
以前、3月に泊まったときの食事についても簡単にご紹介したいと思います。
なぜか夕食時の写真が盛大にぼけているのですが……。
前菜は八潮鱒のマリネ、自家製山女魚の燻製、こごみの生姜和え、うどの酢漬け、うどのきんぴら。
肉料理はビーフシチュー!これもおいしかった。夏は夏野菜だったのが冬は煮込み料理になるんですね。
魚料理のイワナの塩焼きは定番料理のようです。
ご飯と一緒に出てきた汁物は「一口側」でした。デザートはカシスのアイスでした。
2014年3月宿泊時の朝食
3月に宿泊した際の朝食です。このときは卵料理は卵焼きでした。
野菜たっぷり、品数豊富な大変おいしい朝食でした。
この後は少しお部屋でのんびりして、9時頃にチェックアウトしました。
雪の中を歩いて手白澤温泉に向かった日のきろく
最後に、3月上旬に手白澤温泉に宿泊した際の遊歩道の様子をご紹介したいと思います。
時折雪がちらつく寒い日で、積雪量もかなり多かったです。
夏は特にこわいことのなかったこの吊り橋ですが、冬は雪がたくさん積もっているので、手すりが低くなりすぎて手すりとして役に立たないんですよね。足を滑らせたら落ちてしまいそうで、ここはちょっとこわかったです。
もちろん、アイゼンやストックなどの冬山登山装備をしっかり装着しての雪山ハイクでしたが、あまりトレースもないので歩くのにも時間がかかり、そんなに楽な道ではなかったですね。
ルート上で美しい氷柱を間近で眺められる場所があったことはうれしかったです。
かなり迫力があって立派でした。しかも、私たち以外周りに誰もいないし・笑
ほぼ新雪状態のスノーハイクを楽しめたのはなかなか良かったです。
あまり傾斜のない道なのも幸いでしたね。この雪の量できつい登りだったりしたら、かなり大変だったことでしょう。
八丁の湯も雪に包まれて、なんだか東北あたりの湯治宿のような、いい感じの風情を醸し出していました。
ここからさらに歩いて……。
手白澤温泉に到着です!こちらもすごい雪ですね。
山仲間と3人で話などしながらの道中だったので「案外きついね」とか言いつつ楽しく歩けたのですが、冬の間の遊歩道は他に歩く人も少ないので、1人でのハイクだったら少し、心細くなってしまったかもしれません。
帰りは林道を歩いて帰りました。
冬山登山の経験が少ない方は、冬は林道を歩いたほうが無難だと思います。
遊歩道は歩く人が少ないので、夏ならば迷うようなことはない道ですけれど、冬はトレースを見失ったら危ないんじゃないかな?と少し思いました。
【再訪したい度】★★★★☆ 人気がありすぎて予約が取りにくいのだけが難
6月下旬の、梅雨の晴れ間にお邪魔した手白澤温泉は、天気にも恵まれ、幸いにもまだ虫も多くなく、ハイキングも宿での滞在も、最高のコンディションで楽しむことができました。
チェックアウト後は、宿の方が玄関前で見送ってくださいます。お世話になりました。
場所が場所ですので、できれば天気がいい日に泊まりたいところですが、休前日に関してはシーズンオフであっても1ヶ月前には予約で埋まってしまう宿ですので、天気が良さそう!とわかってから電話したのでは予約は取れません……。平日であれば数日前の予約でも取れることもあるので、今回は1週間ぐらい前に週間天気予報を確認してから予約したのですが。
土曜日や紅葉時期は本当に予約が激戦のようですし、2人以上で泊まってもまあまあ宿泊費は高い部類の宿だと思います。それでも、万難を排してもまた泊まりたい!と思わせてくれる魅力が手白澤温泉にはあります。しかし欲を言えばもう少しだけ、予約が取りやすかったらなあと、本当に、それだけです。あと、冬は脱衣所が寒い。
【1人旅に優しい度】52点:料金はアップしてしまうが、一人泊はしやすい宿
泊まりやすさ 10/20
週末だから・繁忙期だから1人泊は受け付けない、ということはなく、宿泊予約は常に先着順となる。
ただし、土曜日や繁忙期の1人泊の際の料金アップはかなり大きいほう。
食事場所の配慮 7/20
食事処で一斉スタート。
特に間仕切りなどはなかったが、外を眺められる端のほうの席にしていただけた。
プランの選択肢 20/20
宿泊プランというものが特に存在しないので、1人泊だから選べないプランがある、ということはない。
ドリンクオーダー 5/20
1合でオーダーできる日本酒は1種類のみ、グラスワインについてはメニューには記載はないが、聞けば用意があったはず。ただ、ワインもボトルでの提供が中心で、あまり少量オーダーできるお酒は多くない。
フリーWi-Fi完備 10/20
FreeWi-Fiを客室や食堂で利用可能。速度はやや遅めだが普通に使えるレベル。