温泉ブログ 山と温泉のきろく

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すずらん咲く入笠山で夏山登山!花盛りの6月に行ってきました

 冬山トレッキングの定番、入笠山に初めて無雪期に行ってきた

雪山登山の入門編として登られることの多い入笠山ですが、夏山シーズンも、すずらんを始めとした高山植物が多く見られ、ゴンドラリフトを使ってかなり楽に登山できるため、多くの人で賑わいます。

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6月10日の土曜日に、すずらん祭り開催中の入笠山で夏山トレッキングを楽しんできましたので、レポートしたいと思います。
ちなみに今回も、マナスル山荘でおいしいランチをいただいてきました♪

夏の入笠山は登山初心者に超おすすめの山

八ヶ岳にほど近い場所にあり、標高1955メートルと2000メートル近いにも関わらず、1780メートル地点までゴンドラリフトで行くことができる入笠山。

ゴンドラリフトはスキーシーズンも営業しているため、夏も冬も登山者で賑わいますが、これまで私は冬しか行ったことがありませんでした。

こちらが、以前冬に登ったときの記録です。直近では2016年の12月に登りました。

何しろ、ゴンドラを使うと1時間ほどで山頂に着いてしまうため、夏に登るにはお手軽すぎるのではないか、と思っていたんですよね。。。
ゴンドラを使わずに麓から登る登山口もあるんですけれど、そうなると登山口まではタクシーを利用しなければいけないのがネックでした。ゴンドラ利用なら無料で利用できるシャトルバスが出ているんですよね。

夏に登るにはお手軽すぎる、と思っていたのになぜ今回は雪のない入笠山に来たかと言うと、彼氏と一緒だったからです。
土日でちょっと小旅行でも……ということで甲府に宿を取っていたんですけど、1日目に軽く登山でもする?ということになりまして。

私は、ガチな登山は1人で行きたい人なので、なるべくゆるめ、かつ標高が高くて涼しいところがいいなーということで、入笠山はその条件にぴったりでした。
コースタイム的には高尾山よりも短いぐらいですし、普段から登山をしない方でもトレッキングを楽しめる、素敵な山だと思います。でも、標高はそれなりに高く、晴れていると思っても天候が急変することはあり得ますから、トレッキングシューズと雨具の準備はしておいたほうが良いですね。

あずさに乗って中央線の富士見駅へ向かい、シャトルバスで富士見パノラマリゾートへ

ゴンドラリフトが出ている「富士見パノラマリゾート」へは、行き1便、帰り1便のみではありますが、中央線の富士見駅から無料のシャトルバスが出ています。

シャトルバスの発車時刻は、行きが朝10時に富士見駅前発。帰りは午後3時に富士見パノラマリゾート発です。乗車時刻は10分ぐらい。

東京方面からは、新宿駅を7時30分に出るあずさ3号に乗ると、9時42分に富士見駅に着くのでちょうどいいです。ただしあずさ3号は終点が松本駅ではなくその先、信濃大町駅や白馬駅を経由して南小谷駅まで行く特急のため、週末は、直前予約だとなかなか指定席がとれないことが多いですので注意が必要ですね。。。

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富士見駅へ到着!薄雲がかかっていますがまあまあいい天気。

この日は、すずらん祭りが開催されているとのことで、シャトルバス乗り場には長い人列ができていました。冬に来たときはシャトルバス、ガラガラだったんですけどね……スキーやスノボの人はあまり電車では来ないので。

ただしこちらのシャトルバスは、全員が乗れるだけ増便してくれるので、たくさんの人が並んでいても特に慌てる必要はありません。乗車時間は10分ぐらいなので、立っての乗車もそれほどしんどくはないですしね。

ゴンドラリフトで標高1780メートル地点まで移動し、らくらく登山

バスを降りたらチケット売り場で、ゴンドラリフトの往復乗車券を購入します。
ゴンドラリフトの料金は往復で1650円ですが、前回12月に登ったときにいただいた優待割引券を利用して1350円で購入できました。

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ちなみに、今回の往復割引券を購入したことでまた「翌日から1年間の割引券」をいただいたので、次回もまた、1350円で乗車できます♪

ゲレンデの前を通ってゴンドラリフト乗り場へ。

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冬は多くのスキー客で賑わうゲレンデですが、夏は登山道になっているというわけでもないので……無人です。

ゴンドラ乗り場は、スキーシーズンほどではないですが、ハイカーたちで賑わっていました。 

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冬と比べて、マウンテンバイクを持っているお客さんがちらほらいたのが印象的でした。
富士見パノラマリゾートは、日本最大級のマウンテンバイクフィールドなんだそうです。

ゴンドラは、最大で8人だったか6人だったかが乗れると聞きましたが、今回は4人で悠々乗車。 

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乗り合わせたお2人は、富士見パノラマリゾートの関係者の方で、富士見パノラマリゾートではマウンテンバイクの全国大会が開催されていること、それにしてもマウンテンバイクは日本人に向いていないのか、ぜんぜんマウンテンバイク人口が増えないことなどをお話しされていて、ちょっと興味深かったです。

ゴンドラの下に見える道が、登山道ではなくマウンテンバイクのコースなんですよね。
時折、このコースをものすごいスピードでマウンテンバイクが駆け下りてくるのが見えました。

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ゴンドラを下りると、いきなり、一面のすずらん畑です!
ですがここは、帰りに立ち寄ろうということでとりあえずスルー。
午後から天気が崩れる予報だったので、とりあえずとっとと山頂に行っておこうと思いまして。

ゴンドラリフトの往復乗車券を購入すると、入笠山の散策ガイドブックを貰えます。

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この中に、簡単な地図も書いてあるので、山頂に行って帰ってくるだけならこの地図だけで十分かもしれません。

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わりと詳しい地図です。
ちなみに、きちんとした登山地図を購入する場合、入笠山の地図は山と高原地図だと「北岳・甲斐駒」に掲載されています。

八ヶ岳がとても近いのでちょっとややこしいのですが、入笠山は南アルプスに含められることが多いようです。

天気が崩れる前に……ということで、さくさく歩きますよ!

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しかし……さくさく歩いていたためか、山頂までぜんぜん写真を撮っていなくてびっくりw

お花の写真が2枚あったのみでした。。。

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こちらはクリンソウですね。いただいた散策ガイドブックに載っていました。

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ほかにもさまざまな花が咲いていたのですけど……彼氏は高山植物とかにぜんぜん興味がない人なのでオールスルー。。。

入笠湿原の写真すら1枚も撮っていなくて、どうしてこうなった。。。
ちなみに、6月10日の段階では入笠湿原のお花はちょっと早かったようなんですけど、6月中旬には湿原の奥の斜面でスズランを愛でることができるそうです。

f:id:happydust:20170702214953j:plain次回は1人で来よう……そうしよう。。。

新緑の美しい登山道を1時間ほど歩くと……。

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あっという間に山頂です!山頂はこの日も賑わっていましたね。

f:id:happydust:20170701182028j:plainしかし、この日の山頂はとても風が強かったです。天気が持てば山頂でコーヒーでも淹れて……と思って用意してきていたのですけど、強い風が土を巻き上げて目が痛い……みたいな状態だったので、山頂からもそそくさと退散w

この時点ではまだ天気もなんとかもってくれていて、うっすら雲はかかっているものの、良い眺めでした。

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本当はこんな感じで八ヶ岳を長めながらコーヒーをいただくつもりだったんですけどね。まあ、次回のお楽しみということで。

f:id:happydust:20170701182044j:plain次はいつになるんだろうねえ。。。

マナスル山荘でおいしいランチ!新メニューのマナスル丼とカツカレーをいただく

山頂からマナスル山荘まで下ってきました。

f:id:happydust:20170701182109j:plain前回もこちらでビーフシチューをいただいたのですが、できれば今回もこちらで何かいただきたいところ。席があるといいのですが。。。

冬に来たときはなかったと思うんですが、今回は山荘の周りに、ソフトクリームなどののぼりが立っていました。

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お店の前では「鹿カレーおやき」や「鹿肉のパニーニ」など、鹿肉を使ったテイクアウトメニューを販売していました。

f:id:happydust:20170701182136j:plainふむ……もし、店内がいっぱいだったらこちらでテイクアウトメニューをいただくのでもいいですね。

店内に足を踏み入れると、幸いにも奥のこたつの席が空いていました! 

f:id:happydust:20170701182701j:plainささっと陣取って、受付で食事を注文します。

ランチメニューは、前回ビーフシチューをいただいたときと同じでした。

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しかし、聞いているとメニューには掲載されていない「マナスル丼」なるものが提供されているようです。

聞いてみると、マナスル丼はちょうどこの日(6月10日)から提供開始したメニューだそうで、まだメニューにも載っていないんだとか。
鶏の唐揚げと野菜をご飯に載せた丼で、おすすめですよ!とのことでした。さあ、どうしましょう。。。

結局、私は前回来たときから気になっていた「カツカレー」のハーフサイズを、彼氏は「マナスル丼」を注文しました。

ちなみに「ハーフ」と「フル」の違いは「ご飯の量」だけで、具の量はどちらも一緒だそうです。ハーフサイズはご飯茶碗に軽く一杯ぐらいで、フルサイズだとどんぶり一杯のご飯だそう。女子ならハーフサイズで十分ですね。。。

待つこと20分ほど。まず、カツカレーが運ばれてきました。
野菜ときのこがたっぷり添えられていて、想像以上においしそうです。

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野菜はしゃきしゃきしていてとても新鮮、きのこと枝豆も良いアクセントになっています。カツも揚げたてで、肉質も柔らかくおいしいです!
ビーフシチューを食べたときも思ったけど、これで1100円でいいんでしょうか。。。
そしてなんと言ってもルーがおいしいです!甘過ぎず、辛すぎず、ほどよくスパイシーで、万人に好かれそうな味。
山小屋のカレーと言うとレトルトっぽいものを出されることもけっこうありますが、こちらのカレーは間違いなく自家製、大変おいしいカレーでした。

そして、やや遅れてマナスル丼が運ばれてきました。

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おお……こちらも野菜たっぷり。お味噌汁付きなのも素敵ですね。

温泉卵を落として、かき混ぜていただきます。

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ちょっと分けてもらいましたが、こちらもとてもおいしかったですよ!
どちらも、野菜がたっぷり載っているのがうれしい誤算でしたね。
食事を終えてマナスル山荘の外に出ると、雨が降り出していました。
そこまで激しい降りではなかったですし、マナスル山荘からの道は登山道というよりも遊歩道という感じなので、レインウェアは着ずに、折りたたみ傘をゴンドラ山頂駅まで戻ります。

すずらん山野草公園ですずらんを愛でた後は、ルバーブのソフトクリームをいただく

ゴンドラ山頂駅まで戻ってくると、雨はやんでいました。
山頂駅の目の前は「すずらん山野草公園」で、一面にすずらん畑が広がっていました。

f:id:happydust:20170701183103j:plain冬場はここ、ゲレンデなんですけれど、ゲレンデの下にすずらんがじっと根をはっていると思うと、なんだか不思議な感じですね。。。

山頂では見えていた八ヶ岳も、頭のほうはすっかり、雲に隠れてしまいました。

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先ほどの雨に濡れたすずらん、美しいです。

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間近に見れるのはうれしいですね。

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ひとしきりすずらんを眺めた後は、ゴンドラリフトで下る前に、ちょっと気になっていたお店に立ち寄りました。

すずらん畑のすぐ側にある、こちらの茶店。 

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「赤いルバーブソフトクリーム」と書かれたのぼりがはためいています。
この「ルバーブソフトクリーム」が気になっていたんですよ。

 

ログハウス風の建物で、テラス席もあります。

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メニューはこちら。

ドリンクメニューには、地ビールの「諏訪浪漫」も並んでいます。生ビールも飲めるんですね。

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フードメニューは山菜てんぷらそば・うどん。カレーライスとカレーそば・うどんと山小屋っぽいラインナップ。
しかし「ルバーブおにぎり120円」っていうのもちょっと気になるな。

この、下にある大きな鉢がルバーブなんですね。 

f:id:happydust:20170701183320j:plainジャムにするとおいしい……とな。
しかし、実がなっているわけでもないし、この鉢のどの部分を食べるの?と思ったら、茎を食べるんだそうです。大きな葉にはなんと毒があるんだとか。

富士見パノラマリゾートでしか食べられないというルバーブソフトクリーム350円、バニラとのミックスでいただきます! 

f:id:happydust:20170701183329j:plain鮮やかなピンクです。
食べてみると、見た目を裏切らない鮮烈な酸味!
でも、バニラと一緒に食べるとまろやかになってとてもおいしかったです。
ご当地ソフトクリーム好きなので、いろんなところで食べていますけど、このルバーブソフトは中でもかなりおいしいほうなんじゃないかな、と思いました。

富士見パノラマリゾートから徒歩で「すずらんの里駅」へ

ゴンドラリフトに乗って地上に戻ると、14時前。
富士見駅行きの無料シャトルバスは15時には出るんですが、どうもそれに乗ると電車の乗り継ぎがうまくいかなそう……というので、富士見パノラマリゾートから最も近い在来線の駅「すずらんの里駅」まで歩くことにしました。

30分ほどの道のり。曇りで涼しかったし、基本下り坂なのでさくさく歩けました。
まだお酒も飲んでいなかったですしね。。。

すずらんの里駅の近くの街灯は、すずらんの花の形をしていました。

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駅舎。無人駅で、周りには駐車場ぐらいしかありません。

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少し離れたところに民家はあるので、たぶん諏訪あたりの高校に通う学生が利用したりするんでしょうね。 

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無人駅ですが、待合室はしっかりしているのがうれしいですね。
すずらんの里駅から在来線に乗って、宿を予約していた甲府に向かいました。

半年ぶりの入笠山。なぜかあまり写真が撮れていなかったり、途中で雨が降ってきたりとやや不完全燃焼な感じもありましたが、美しいすずらんとルバーブソフトクリーム、そしてマナスル山荘のおいしいランチを楽しめたので満足です!

ちなみに、入笠山のすずらんは、山野草公園に咲いていたドイツすずらんのほうは既に終わってしまいましたが、入笠湿原の日本すずらんは、7月2日現在、盛りは過ぎたもののまだもう少し楽しめそうとのことです。

すずらんが終わった後はアヤメなども楽しめるようなので、私もまた、諏訪の温泉に行った帰りなどにふらっと立ち寄ってみようかなと思っています。