温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


※当サイトのリンクにはプロモーションが含まれます

私の理想をすべて叶えてくれた!折りたたみ式トレッキングポールの新商品 シナノのTWIST115を全力で紹介する

登山を楽にする三種の神器「アミノバイタルプロ」「サポートタイツ」「トレッキングポール」

なければないでどうにかなるけれど、あると確実に翌日に残る疲れが減る、というアイテムがあります。私は「アミノバイタルプロ」「サポートタイツ」「トレッキングポール」「登山を楽にする三種の神器」と勝手に呼んでいます。

f:id:happydust:20191125121147j:plain

アミノバイタルプロは商品名なので「アミノ酸サプリメント」と言うべきなのかもしれませんが……他のものを飲んだことがないので。そして、そういう意味ではサポートタイツは実は「CW-X」しか使ったことがないのですが……。

アミノバイタルプロとCW-X(ちなみにスタビライクスモデルです)は、最初に購入したのと同じ商品をずっと、買い換え&買い足しで使い続けていますが、トレッキングポールに関しては「現行商品ではこれが一番いいかな?」というものを選んでは来たものの、なかなか理想を叶えてくれる商品がこれまではなかったのです。

ですが今回ご紹介するシナノのTWIST115(男性用のTWIST125もあり)は、まさに理想的で、これまで私が「ここ、もうちょっとどうにかなんないかなあ」と思っていた希望をすべて叶えてくれました。

こちらは↓同モデルでやや長めのメンズ向け

本当にいい商品だと思うのですけど、なぜか誰も知らないようで……シナノさん、宣伝が足りないのでは?(失礼)と思ったので、このすばらしいトレッキングポールの知名度を上げるべくブログに書くことにしました。まあ、トレッキングポールって1組買ったら壊れるまで買い換えないから新商品ってあまりチェックしないですしね。でも「あまり売れないから廃盤にしよう」なんてことになったら私が困るのです。。。

TWIST115、125は今年発売された新商品ですが、たくさん売れて定番商品として定着するように、レポートしたいと思います。

私がこれまで使ってきたトレッキングポール

この理想的な商品が発売されるまでも、いくつかのトレッキングポールを使ってきたのですが、選ぶ際に際条件にしていたのは「Wストック」「そこそこ軽量」「そこそこ頑丈」「105cmもしくは110cmの長さで使用する」「縮めたときの収納サイズはなるべく短く」ということでした。

登山を始めて間もない、2011年に最初に購入したトレッキングポールもシナノののもので、もう販売終了していますが「VIP CBN4」という商品でした。長さの調節方法が今では珍しくなったスクリューロック、ネジを回してしめるタイプのものでしたが、全長120cmまで伸ばせるのに、収納サイズは49cmとかなり短くなり、重量も1本195gと、当時としては超軽量だったのです。

ブラックダイヤモンドやLEKIには当時も、現在主流のレバーロックのものもあったのですが、収納サイズが小さいものはZポールなどと呼ばれる折りたたみ式のもので、伸縮式のポールにはあまり軽いものやコンパクトなものがありませんでした。そして、Zポールは当時私の中で「トレラン向けで軽量だけど耐久性がないポール」というイメージがあり、選択肢からはずしていたのです。

シナノは折りたたみ式のポールに関しては後発で、2011年当時はおそらくラインナップになかったのですけど、そのぶん伸縮式のポールには軽量でコンパクトになる商品があったので、スクリューロックでもまあいいか、とまずはそれを買いました。

数年間使いましたが、どうしても「ネジで締める部分」から劣化して壊れてしまうんですよね。何度か修理にも出した後「そろそろ買い換えようかな」というタイミングが来ました。そのときにはシナノの中でもレバーロックの商品が増えており「これなら良いかも」と思える商品があったので、それに買い換えました。そのとき購入したのが、現在も販売されている「FAST-115」という商品です。

ストレート型で軽量なSINANO シナノ FAST-115 カーボンW

使用サイズは90~115cm。収納サイズは58cmで、1本の重量は210g。レバーロック式のWストックです。

以前使っていたスクリューロック式のポールに比べると収納サイズも少し大きく、やや重くなりましたが、他社のストレート型のポールに比べれば軽量コンパクトだし、店頭で見てみると作りもしっかりしていたのでまあいいか、と思い、買いました。

後ほど写真も出しますが「収納サイズがやや大きい」こと以外はすばらしいトレッキングポールでした。軽くて丈夫で、使っている間一度も壊れなかったし、山行中にはずれてしまいやすい先ゴムを、シナノが特許を取得したというはずれにくい先ゴム「PP-25」に交換できるところも良かったです。

これ、本当に外れないんですよ!
はずれにくいのに、冬用のバスケットに交換するときなどに「外したい!」と思えば簡単にはずせるんです。すばらしい……全部のメーカーがこれになればいいのに……と思いましたが、シナノが特許を取ってしまったようなので、恐らく今後もシナノのストックだけでしょう。

ただ、使い続けるうちに唯一の欠点だった「収納サイズの大きさ」がどうしても気になってきました。58cmの長さだと、テント泊用のザックならサイドポケットに入れても問題ないですが、日帰り用のザックだと盛大にはみ出てしまうし、サブザックには長すぎて括り付けることができません。

もうちょっと短く収納できるストックがあれば……と思いましたが、ストレート型のポールはどれも似たり寄ったりの収納長で、これはもう、折りたたみ式のポールにするしかないのか……?と。

あと、この商品に関しては「ポールの柄に印刷してある模様がちょっとおばさんぽくて、ある意味日本的だけどあまり好きじゃない」と感じることもあり、もうちょっとシンプルなデザインのほうがいいな、と思っていました。

長さの調節可能な折りたたみ式 Black Diamond ブラックダイヤモンド WsディスタンスFL

ブラックダイヤモンドは、他のメーカーに比べても折りたたみ式のポールを出したのは早いほうだったと思います。ずっと作っているし、使っている人も多いからそれなりに良い商品でしょう、と思い、スペックを見比べて「WsディスタンスFL」というモデルを買いました。現行商品の「WsディスタンスFLZ」の一つ前のモデルです。

1本あたり220gと、先に紹介した伸縮式のシナノと同じぐらいの重さ。折りたたみ式のポールの中ではやや重めですが、そのぶん耐久性があるのではないかと思いました。デザインもいいし、収納時は34cmと圧倒的にコンパクトになります。使用サイズは95cmから110cmでレバーロックで長さの調節が可能です。やや短めですが私は110cmで使うことがほとんどなので、ギリギリ大丈夫。

いいことづくめのようですが、気になるポイントもありました。まずこのモデルは、スノーバスケットを付けることができないので雪山では使用することができません。改造すれば付けられる、という人もいましたが私は不器用なので改造などできません……。

それから、シナノのポールは先のゴムが柔らかいのでアンチショック機能などはなくても手に感じる衝撃が柔らかだったのですが、このモデルは先端が固めなんですよね。岩の上に突くと「カチッ」と音がしたり、地面の固さが直に伝わって来るのが少し気になりました。また、この先端部分の仕様は現行商品でも変わっていないようです。

また、折りたたみに少しコツが必要で、下山後に折りたたむことができなくなり、バス停で居合わせた方に力尽くで折りたたんでもらったこともありました。現行モデルはもしかして改善されている可能性もありますが、他の方のレビューにも同様のことが書いてあるのを見たことがありますので、やはり「誰でも簡単に折りたたみできる」というわけではなかったのだと思います。(私が人より不器用なことは否定はできませんが……)

そんなわけで「ディスタンスFLぐらい軽量コンパクトで、もっと簡単に折りたためて、先端のゴムが柔らかくて、冬用のスノーバスケットが着けられるポールが欲しいよ!」と思っていたのですが、それがまさに、シナノの新商品TWIST115、TWIST125だったのです。

SINANO(シナノ)TWIST115の紹介とこれまで使ったモデルとの比較

2019年に発売されたばかりの最新モデル、シナノのTWIST115は、使用サイズは100-115cm、収納サイズは36cm、1本あたりの重量は228gです。

先にご紹介したブラックダイヤモンドの「WsディスタンスFL」より、大きさ、重さはほんの少し大きくなりますが、気になるほどではなく、むしろ見た目にも使い心地にも大きさと重量の差以上の安定感があります。

写真で比較してみます。すべて、左から

ストレート型の「FAST-115」、ブラックダイヤモンド「WsディスタンスFL」、そして最新モデルの「TWIST115」です。まずは袋に収納した状態から。

f:id:happydust:20191126191245j:plain

私は、ストックは山行中以外は収納袋に入れています。荷物を預けるときに袋に入っていないと嫌がられることがあるので。右の2つは商品に付属する収納袋で、左のは石井スポーツで買ったストック収納袋に入れています。

ストレート型と折りたたみ型では20cmの差があるので収納袋に入れても大きさがぜんぜん違いますね。

袋から出してみます。

f:id:happydust:20191126191600j:plain

折りたたみの2つは長さはほとんど同じですが、右のシナノのほうが全体的に太く見えますね。

次に、いつも使っている110cmの長さに伸ばしてみます。

f:id:happydust:20191126191808j:plain

真ん中のブラックダイヤモンドは、長さ調節などのパーツがすべて、かなり持ち手に近いところに集中しています。

これは長所なのか短所なのかはたして?と思い、調べてみると、どうやら長所のようです。なんと、シナノのホームページに書いてありました。

「手元に近いところに重心があるほうが、軽く振りやすいモデルである」とのこと。たしかに、重さで言えばブラックダイヤモンドは2番目ですが、一番軽く感じていました。重心の位置のせいだったのか。

次に先端部分。

f:id:happydust:20191126192250j:plain

シナノの先端ゴムは交換可能ですが、真ん中のブラックダイヤモンドは交換はできません。好みもあるかもしれませんが、私はシナノのゴムのほうが固い岩に突いたときもショックを吸収してくれて、使いやすかったです。また、シナノは両方ともスノーバスケットも着けることができます。

最後に持ち手の部分です。

f:id:happydust:20191126192441j:plain

左のシナノの、持ち手に近い部分のデザインがちょっと気になっていたんですよね……。右の新モデルはシンプル、というか、長さ調節用に1cmずつガッツリ目盛りがついています。これはなんか、国内メーカーっぽくて私は好きです。

グリップは、右のシナノが一番長いですね。これは、傾斜によって微妙に持ち方を変えたりしやすいので、長いほうが便利だと思います。

SINANOシナノTWIST115のどこがすばらしいか

これまで使ってきたトレッキングポールと比較することで、TWIST115がいかにすばらしいかを説明してきたつもりですが、なんとなく「比較ポイントを小出しにしすぎて伝わりにくのでは」という気がしてきたので、最後にまとめてみたいと思います。

折りたたみ式で、収納サイズが36cmとコンパクト

「折りたたみ式」と「伸縮式」があります。
「折りたたみ式」はコンパクトになるし軽量なものが多いが強度が低いものもある、伸縮式はあまり軽いものはなくコンパクトにならないが強度は高いものが多い、という特徴があります。

f:id:happydust:20191126222156j:plain

TWIST115は収納サイズが36cmと、折りたたみ式らしくコンパクトです。サブザックにも余裕で入れることができます。

軽量だが、一定以上の強度はある

TWIST115は1本あたりの重量が228gで、これは折りたたみ式としてはあまり軽いほうではありません。

でも、そのぶん持ち手から先端まで太さもしっかりあり(軽いものは先端に近くなるほど細くなるものが多い)持ってみても強度が感じられます。

f:id:happydust:20191126222456j:plain

素材は軽量なカーボン製です。

折りたたみ&組み立てが微調整なく簡単にできる

折りたたみと組み立てが非常に簡単で、長く伸ばすときに「カチッ」と音がするところまで伸ばすのですが、その音が気持ちよいです。

f:id:happydust:20191126222719j:plain

ここにはめるときにカチッと音がするのです。


【軽量コンパクト!】フォールダーTWISTの組立&折畳み方法(シナノ)

公式の組み立て&折りたたみ動画がありました。

レバーロックで長さの調節ができる

実は、TWIST115の1つ前のモデルまでは、シナノの「折りたたみ式で長さが調節できるポール」は、調節の方法がなぜかスクリューロックだったんですよ。

レバーロックのほうが調節も楽で、壊れにくいのでレバーロックになったら買おう!と思っていたんです。

f:id:happydust:20191126222944j:plain

長さ調節用ガイドも、しっかり1cm刻みでついています。大抵のポールは5cm刻みなので、ここまでしっかり刻んでくれるのは日本のメーカーらしくていいです。

デザインがださくない

模様もなく、シンプルになりました。私は模様ないほうが好きです。

ワインレッドの色味も良いです。ブルーもあるので好みで選べます。

先端のゴムは特許取得の「落ちにくい先ゴム」

シナノが特許を取った「落ちにくい先ゴム」であるPP-25が標準で付いています。

f:id:happydust:20191126223405j:plain

アップにするとこんな感じなんですが、先ゴムに輪のようなものがついており、もしゴムがはずれても、この輪がひっかかるため、脱落しないというわけです。

スノーバスケットを付けて冬季も使用できる

雪山登山をする場合は、別売りのスノーバスケット(PB-F2)に付け替えが可能です。

この1本で年中使えますし、何ならトレイルランニングにも使えます。オールラウンドなモデルです。

TWIST115、TWIST125は自信を持っておすすめしたいトレッキングポールの逸品

本当にすばらしいモデルですが、カーボン製なので少々お高く、定価だと税込みで2万円を少し超えてしまいます。

ただ、TWIST115に関しては、楽天で税込み15,790円で販売しているお店がありますので、そこで買いましょう。私もそこで買いました。

ちなみに、使用サイズが110-125cmの、男性向けと思われるTWIST125というサイズ違いの商品もあるのですが、こちらも楽天の同じ店で15,480円で買えるので楽天で買いましょう。

1万円以内で買えるトレッキングポールもあるので、定価よりは安く買えると言ってもそんな高いもの買いたくない、という方もいらっしゃるとは思います。

ただ、実は私も本当に最初の最初は、1万円しない安いポールを買ったんです。

でも安いポールは重いんですよね。それで、腕の疲れのほうを強く感じてしまって……その後、軽量なシナノのポールに買えたら「こんなに楽なのか!」と感動したという過去があります。

高価な部類ではあると思いますが、私が何本も失敗した挙げ句にやっと「これが最高!」と思えたポールなので、どれを買うかで迷っている方にはぜひ、候補の1つに加えていただきたいです。

シナノ、あまり目立たないところに置いてあることが多いですけど、ちょっと大きな山のお店に行けば取り扱っていると思いますので、ぜひ店頭で試していただけたらと。