パティスリー麓
パティスリー麓は、黒川温泉の中心街にある、焼き菓子や季節のロールケーキがおいしい洋菓子専門店です。
店舗は黒川温泉に1店舗あるのみなので、黒川温泉に行かなければ食べることができないのかなと思いきや「大九州展」などのイベントでデパートの催事場に出店していたり、冷凍が可能な、ロールケーキやチーズケーキ、プリンなどは通信販売も行っていたりします。食べログの口コミを読むと「催事場で食べてファンになり、黒川温泉のショップに行った」という方もいるようです。
実はこのパティスリー麓、催事場や通信販売では決して購入できない、黒川温泉のショップ限定の名物スイーツがあります。
注文後にその場でクリームをつめてくれる「塩麹のシュークリーム」です。
実は私も、黒川温泉にこれまで3回行って、3回とも食べているのですが……2016年の12月に再訪した際もいただいてきましたので、レポートしたいと思います。
パティスリー麓の読み方は「ふもと」かと思いきや「パティスリーろく」だった
2016年12月に黒川温泉をおとずれた際、初日はチェックイン前に2軒の宿を湯巡りしました。
1軒目は温泉街の中心近くにある「お宿のし湯」
2軒目は少し離れたところにある「山みず木」に、無料送迎バスで行ってきました。
お湯もすばらしく、看板猫もかわいい「山みず木」の送迎バスで黒川温泉の中心街に戻ってくると、もうすぐ15時というところ。
今日泊まる宿には「14時以降なら部屋に案内できる」と言われていたので、そろそろ宿に向かいましょうかね。
観光案内所の近くで山みず木の送迎バスを降り、宿泊する宿に向かって坂道を下ります。
いかにも、温泉街という風情の坂道です。
温泉街って、なぜだか急な坂道があるイメージ。山の近くにあることが多いからでしょうか。宿で借りたサンダルを履いて出歩くと、下り坂で脱げそうになって困ったりした記憶がけっこうある。
途中には「黒川地蔵尊」なる、お地蔵様を祀った社もありました。
絵馬のようなものがめちゃくちゃいっぱい、かかっているのですが。。。
よく見ると、絵馬ではなく、使用済みの入湯手形なのでした!
ここにかけておくと、御利益があるのでしょうかね。
黒川地蔵尊を過ぎると坂が終わるのですが、坂道を下りきったところで振り返ると、パティスリー麓があります。
あ!今日はそんなに混雑してないですね!
こちらのお店、有名店らしく、時間帯によってはかなり混み合うんですよ。
特に、チェックアウト後の朝10時ぐらいに寄ると、お土産を買う人で溢れていたりするんですが、今日は午後だから空いているのかな。
というわけで、前回、前々回に続いて今回も立ち寄ってみることにしましたよ。
ちなみに、お店の名前は、山麓の「麓」という字を書くのですが、私はずっと「ふもと」と訓読みにするのかなあって勝手に思っていましたw
「麓(ろく)」と言うのが正しい店名のようですね。
パリパリのシュー皮にその場でクリームをつめてくれる。名物の塩麹のシュークリームは220円
店内に足を踏み入れます。
向かって右側に焼き菓子が陳列してあり、左側のショーケースにはロールケーキなどのクリーム類を使ったスイーツが並んでいます。
お客さんが多い日は、お店から人が溢れるような状態になりますので、今日はやっぱり空いていますね。
そして、突き当たりに見えるのがキッチンと言いますか厨房と言いますか。シュークリームを注文すると、焼き上がって出番を待っているシュー皮に、クリームを詰めて渡してくれます。
今回は、シュークリーム1個を、テイクアウトでお願いしました。220円です。
宿に入って、お部屋でゆっくり食べようと思ったんですよね。
すると、持ち歩きの時間を聞かれ、一応「30分ぐらい」と答えたら、保冷剤を入れてくれました。
「時間が経つと皮のパリパリ感がなくなってくるので、なるべく早めに食べてくださいね」
とのこと。
なるほど「できたてのシュークリーム」と「できてから時間が経ったシュークリーム」の何が違うのかと思ったら、クリームを詰めてからしばらくは、皮がぱりっとしているんですね。ここのシュークリーム食べるの3回目にして、初めて知りましたよ。。。
ちなみに、人が並んでいるときも、8割ぐらいのお客さんはシュークリームが目当てです。
注文を受けてからクリームを入れるので、用意するのに多少時間がかかるんですね。それで大勢並んでいたりするんですが、まあ、日持ちしないものなのでそこまで大量買いする人もいません。並んでいる人がいたとしてもちょっと待てばすぐ、シュークリームにありつけますよ。
別のお店でテイクアウトしたコーヒーと共に、お部屋でシュークリームをいただいた
パティスリー麓のお店の隅には、3席ほどイートインスペースがあるのですが、コーヒーや紅茶など飲み物は提供していません。なので、同じ通りにある別のお店でコーヒーをテイクアウトし、宿に戻りました。
じゃーん。
赤い紙袋に入れてくれました。
中には紙ナプキンと保冷剤が入っています。
皮はまだパリパリです。
普通のシュー皮よりもざらざらしているというか、固めでカリッとしたシュー生地です。食べて見るとまだ、サクッとした食感がしっかり残っています。
というのも、皮の表面に塩麹を使っているそうなんですね。クリームの中身ではなく。塩麹を使うことで、皮にパリっと感を出しているもよう。
割ってみます。
クリームは昔懐かしい感じのカスタードクリームで、比較的もったりとした重めのクリームです。量も多すぎず、少なすぎず適量です。
なので、食べ進めていっても
「クリームがシュー生地からどんどんこぼれてきて大惨事」
になるようなことはありません。
外で食べながら歩く人が多いので、工夫されているのかもしれないですね。
クリームの中にはバニラビーンズが見えますね。
とてもおいしいクリームでしたよ。温泉街で小腹が空いたときにぴったりですね。ごちそうさまでした!
これまでパティスリー麓でいただいたスイーツをご紹介
と言っても、毎回シュークリームをいただいているのですが、一応ね。。。
イートインスペースが空いていたので、座って食べたときに撮影しました。
シュー生地の上にちりばめられている粒々が、塩麹なんでしょうかね。
一度だけですが、ショーケースの中の洋菓子をいただいたことも。
モンブランをいただきました!
平均以上においしいモンブランではありましたが、特にお皿を借りれるわけでもないですし、飲み物も注文できないですから、あんまりイートインの意味はないかなって思いました。スプーンも、テイクアウトするときに付けてくれるプラスチックのスプーンですしね。
外で食べながら歩いたこともあります。
垂れてくることがない程度のほどよい粘度があるクリームなので、食べやすいですね。
お店の周りでは、多くの人がシュークリームにかぶりつきながら歩いていて、それを見て「あれはなんだろう?」と思った方がまた、お店の中に入っていく感じです。
【再訪したい度】★★★★ 実はお土産に買った焼き菓子もおいしかった
イートインスペースがあまり居心地のいいスペースではないのが残念ではありますが、まあ、カフェをやっているわけではなく、角打ちみたいなものでしょうからそこは仕方ないかな。
クリームをつめたばかりのシュークリームって、なかなか食べる機会がないし、期待を裏切らないおいしいシュークリームなので、混んでいなければまた立ち寄りたいなと思います。
それと、以前お土産で買った焼き菓子もなかなかおいしかったんですよね。お腹や荷物に余裕があれば、またお土産に買ったり、買ってきて宿で食べたりしてもいいなと思いました。