Peg
松本市の中町通りは、松本駅から徒歩10分ほどのところにあり、白壁の土蔵が建ち並ぶレトロな街並みが特徴的な通りです。
明治~大正時代の蔵だそうなのですが、単に古い蔵が並んでいるわけではもちろんなく、きれいにリノベーションされて飲食店や民芸店などとして利用されています。
今回ご紹介する、ワインバーPegは、中町通りからすぐのところに、2016年10月にオープンした、ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)のお店です。
平湯温泉からバスで松本に戻り、中町通りへ向かう
いつも一人旅ばかりしている私ですが、クリスマス前の連休ということで今回は珍しく二人旅。行き先は新平湯温泉の料理旅館です。
飛騨牛の炭火焼きが最高においしい宿でした。
夜食の岩魚の寿司を寝ている間に食べられてしまい、悔しいので次回は1人で行こうと思います。。。
さて、新平湯の宿をチェックアウトして路線バスで平湯温泉バスターミナルに向かい、平湯でバスを乗り換えて松本に向かいます。
新平湯温泉ではまあまあ晴れてたんですけど、平湯はくもり。。。
だったんですが、松本に着いたらピーカンでした!!わーい!!北アルプス!!!
あの、右のほうに一際大きく見える山は常念岳でしょうかね。。。
これね。きっと常念だよね。
駅の中に入って、窓越しに見てみるとやはり、常念岳でした。
燕岳と蝶ヶ岳には何度か登っているのですが、常念岳は実は、夏に一度登ったきりなので、また登りたいなあ。。。
さて、松本駅に来たのはいいものの、すぐにあずさに乗って帰るわけではなく、松本で寄りたいお店があるのです。
それが、今回ご紹介する自然派ワインとコーヒーのお店「Peg」でした。
Pegは、下北沢のワインバー「コモレビ」の店長だった方が、独立して地元松本に出したお店
下北沢駅の南口から歩いて20秒という場所に「コモレビ」というスタンディングのワインバーがあります。
そんなにしょっちゅう下北沢に行くわけではないのですが、たまたまライブの帰りか何かにこちらのお店に立ち寄りまして。
実はほとんどワインは飲めないのですけど、コモレビはとても居心地が良く、何よりも料理がとてもおいしかったので、ほとんどご飯を食べるためにときどき足を運んでいました。お酒は大抵、ビール1杯とグラスワイン1杯ぐらいでしたかね。。。
当時のコモレビは、オーナーは別におられるのですけど、店長の菅沼さんと奥様がほとんど2人で取り仕切っているお店でした。料理もすべて菅沼さんの手によるもので、何を食べてもとてもおいしかったんです。自家製のパンを焼いたり燻製を作ったり、常に新しい料理にチャレンジしているところも素敵でしたねー。
写真は、秋に「コモレビ」でいただいた柿とチーズのおつまみ。おいしかったなあ。。。
菅沼さんご夫妻はもともと松本の出身で、東京のお店を切り盛りしながらもずっと、松本でいい物件が空くチャンスを狙っていたんだそう。
そして夏に、お2人が「お店を出すなら絶対このあたり!」と決めていたエリアに空き物件が出たため、下北沢のお店を辞めて松本に戻り、10月にPegをオープンされたとのことでした。
菅沼さんが心に決めていた「中町」というエリアは、松本駅からは徒歩10分ほどと多少歩くものの、おしゃれな民芸店や飲食店が建ち並び、連休中ということもあり、観光客がたくさん歩いていました。
特に、若い方や外国人観光客が多いのが印象的でしたね。
「自然派ワインとスペシャルティコーヒー」という、こだわりのお店を出すには、たしかに、駅近くの繁華街よりもこちらのほうがふさわしいように思いました。
松本駅からは、徒歩12分ほどかかります。
着きました!
定休日は月曜日で、営業時間は[火~土] 11:30~17:00 18:00~24:00、 [日・祝] 11:30~21:00です。
昼からワイン三昧できますが、コーヒーを担当されている奥様が夜はいらっしゃらないこともあるそうで、コーヒー目当てなら17時までに行ったほうが確実なようです。
Pegの店内
店内は、白を基調にした明るい雰囲気のお店でした。
席はカウンター席のみで、壁際にもカウンターがあります。
お店の奥には立派なワインセラーが!!!
そして、厨房の奥にぶらさがっているのは……?
ソーセージに、ベーコンでしょうか。自家製ですよね。。。期待大です!!
ちなみに、トイレは店内にはなく、お店の外に出てこちらの通路の奥にあるとのことでした。
看板に書かれた文字を見て……そうか、こちらのお店のウリは「ヴァンナチュール」と「スペシャルティコーヒー」そして「シャルキトリ」なんですね。
さて、カウンターに席を取り、菅沼さんとお久しぶりトークをしながらワインのメニューを眺めます。
ちなみに私、下北沢のお店にはいつも1人で行っていたのですが、この日は彼氏と一緒だったのでなんか気恥ずかしかったです。特に何も突っ込まれなかったけどw
カウンターの中。
グラスや食器類が整然と並んでいます。
ワインのメニュー。
グラスワインは概ね850円~900円という価格帯です。
コモレビのときもそうでしたが、いろいろな種類をグラスで楽しめるのですごいありがたいなと思うのですが、実は私も彼氏も、普段まったくワインを飲みません。なのであまりよくわからず。。。
「赤だとなんか翌日残りやすいので白かロゼでおすすめで」
みたいな感じの、すごいいいかげんな、もったいない注文の仕方をしていました。
一応この日はクリスマスイブということで、1杯目はスパークリングワインで乾杯しました。
フルーティで、しっかり果実の味わいが感じられる泡でした。いいワインはおいしいですねえ。。。
フードのメニューはこちら!何を食べようかな~。
やはり、ここは久々に。。。
コモレビでもいつも食べていたパテにしました。
うまい、本当にうまい。
そしてここで2杯目のワイン。
「赤以外で~」と言ったら、まさかの「オレンジ」を勧められました。
しかし、フルーティで飲みやすく、大変おいしかったです。
そしてここで、自家製のパクチーソーセージ!!!ナイフで切ると肉汁が溢れ、付け合わせの豆までおいしくいただきました。
なめらかレバームース。
パンと一緒にいただきました。
本当になめらか!2人いるといろいろ食べられるのはいいですね。。。1人だとせいぜい2皿だからなあ。
次はロゼで。
「シ ローズ」というロゼでした。おいしいとしか言えなくてあれなのですが、おいしかったです。
料理の最後は……ラザニア!!
おいしいに決まってる。
そう言えば、ワインと一緒に出していただいたお水のグラスも、なんだか凝っていて素敵だったなあ。グラス類も、地元の工芸家の方が作られたものを使っているとおっしゃってました。
ワイン、あまり飲めないのに、気持ちよく3杯いただき。
そろそろ〆にいきましょうということで、奥様のコーヒーを!
こちらがコーヒーのメニューです。
そしてデザートに「大人の生チョコ」も注文。
生チョコ!なるほどこういう感じなんですね。
コーヒーにも、赤ワインにも合いそうです。
少ししてコーヒーも来ました。
コーヒーはフレンチプレスで淹れられており、フルーティな酸味がしっかり感じられる、本格的な味わいでした。
カップがちょっと、山小屋っぽいですよねw
お店の名前からもわかるとおり、菅沼さんご夫妻は共に、アウトドアがご趣味なんだそう。キャンプがお好きなんですね。だから「ペグ」なんです。
料理も、ダッチオーブンを使ったり燻製にしたり、キャンプでいただく料理のテイストを取り入れています。
ご夫妻は本格的な登山は今のところされてないみたいなのですが「いつか、常念とか燕とか一緒に登ってみたいですね!」みたいな話を、下北沢にいたときからしていました。
本当に、いつか一緒に登ってみたいですね~。
【再訪したい度】★★★★★ ワイン好きじゃないのに、ワインも楽しめてしまう素敵なお店
ワインには本当に馴染みのない私なのですが「すばらしい肉料理」「あたたかい接客」「リラックスできる雰囲気」「おいしいコーヒー」などが揃っているから?ついついワインもいただいてしまいましたw
彼もワインはほとんど飲まないのですが、このときは「肉料理だからやっぱり赤を」と、勧められるままに赤ワインのグラスを何種類か飲んでおり「やっぱりいいワインはおいしいねえ」という、普通の感想を残していました。
普通ですが、私も同感です。
1人でも入りやすいし、昼から飲めるので登山の帰りに立ち寄るのもいいなあと。
また必ず、行きたいお店です。