温泉ブログ 山と温泉のきろく

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乗鞍高原の日帰り温泉施設 湯けむり館で乳白色の硫黄泉につかり窯焼きピザと地ビール

乗鞍高原温泉 湯けむり館

乗鞍岳の登山の起点となる「畳平」には、岐阜県の平湯温泉バスターミナルからと、長野県の乗鞍観光センターからバスが出ていますが、湯けむり館は長野側の、乗鞍観光センターに隣接する日帰り温泉施設です。

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2017年6月、残雪の乗鞍岳に登った際に立ち寄って極上の白濁硫黄泉につかり、併設のレストランでピザをいただいてきましたので、レポートしたいと思います。

かつては観光センターの並びにあった湯けむり館、リニューアル後はお向かいに

湯けむり館は、かつては乗鞍岳の畳平行きのバスが出る「乗鞍観光センター」の隣にあったものが、2013年の4月に場所を移して現在の位置で新装オープンしたんだそうです。現在の湯けむり館は観光センターの道路を挟んで向かい側にあります。

口コミサイトなどで「以前の湯けむり館のほうが露天風呂が広くて開放感があった」とか「新しくなって木のあたたかみがなくなった」などと書かれているのを目にしたこともあるのですが、幸いというか私は、以前の湯けむり館には行ったことがありません。

なので、特に昔と比べるということもなく、まっさらな気持ちでお湯に浸かってきました。

6月3日、梅雨入り直前の土曜日に、松本から路線バスで乗鞍高原におとずれ、観光センターで下車。

f:id:happydust:20170716062243j:plainこの日は乗鞍高原温泉の宿に泊まり、翌日に乗鞍岳に登る予定です。

登山の詳細については後日別の記事に書きたいと思いますが、この時点では

「乗鞍観光センターからバスで『大雪渓』まで行き、登山後は『畳平』に下りて、平湯温泉から帰る」

というルートを想定していました。

乗鞍高原には下山後は立ち寄らない予定だったので、初日のうちに湯けむり館に寄っておこう!と思い、バスで乗鞍高原に着くなり、湯けむり館に向かったのです。

f:id:happydust:20170716062826j:plainこの日の乗鞍岳。
比較的晴れていますが、前日は天気が悪く、6月だというのに雪が降ったんだそうです。

湯けむり館は、観光センター前の道路を渡った向かい側にあります。

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手前に広い駐車場があり、駐車場の奥に、まだ新しい湯けむり館の建物がありました。

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入湯料は大人720円。営業時間は午前9時半から午後9時までと、比較的長いです。
休館日は毎月第3火曜日とのことで、月1回のもよう。

f:id:happydust:20170716063304j:plain併設のレストランも午前11時から午後9時まで営業しており、レストランだけの利用も可能です。このあたりは、夜遅めの時間まで営業している、食事を取れる店があまりありませんから、レストランのほうもありがたい存在ですね。

中に入ったら靴を脱いで下駄箱に入れます。

f:id:happydust:20170716063510j:plain鍵付きの下駄箱と開架棚があり、鍵付きに入れた場合は、鍵は自分で管理します。

入ってすぐ左側がレストラン「プリマベーラ」です。 

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玄関からまっすぐ行くと受付と売店があります。

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この日は昼食がまだだったので「食事券付き入浴券」を購入しました。
入館料720円に、1200円分の食事券がついて1500円という、かなりお得な券なのです。食事と飲み物をいただくと概ね1200円を超えますので、しっかり食事をするつもりなら食事券付き入浴券を購入したほうがお得です。

本当は、お風呂に入ってから風呂上がりのビールといきたいところなのですが、あまり昼食が遅くなると宿での夕食に差し支えるので、先に併設のレストランで食事をいただくことにしました。

【食事】★★★★ こだわりが感じられるメニューで味も良い。

湯けむり館に併設されているレストランは、窯焼きのピザと手打ちパスタが売りのレストランです。

この日は土曜日のお昼時で、混雑しているかなと思いましたが案外すいていて、お客が私1人というタイミングもありました。

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天井が高く、自然光がたくさん入って明るい雰囲気の店内です。 

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レストランの手前側には、このように1人掛けのイスが横一列に並べられているスペースもあります。 f:id:happydust:20170716123209j:plain

ソフトクリームだけいただくようなときは、こちらでいただくのもいいかもしれませんね。

 レストラン プリマベーラのメニュー

レストランプリマベーラの一押しメニューは、なんと言っても窯焼きピザです。

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20cmと25cmのサイズがあり、テイクアウトもできるそう。
もちもちシーフードピザが気になるけれど、1人で25cmはでかいな。。。

信州名物の野沢菜を使ったピザ。

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ふき味噌のピザもあります。

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春に取れたふきのとうを使って作った、ふき味噌がなくなるまでの限定メニューのようです。

 パスタメニューも6種類あります。

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こちらは「山菜スパゲティ」と「信州きのことチキンのクリームソース」あたりが、信州の食材を使ったメニューでしょうか。
パスタは、なんと淡路島の製麺会社の生地を使っているという、こだわりの麺のようです。生パスタもおいしそうだなー。

 

食事とドリンクのセットメニューと、おつまみのメニューです。

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野沢菜漬け100円が、いい感じですね♪
枝豆よりもずっと野沢菜漬けが安いところが信州っぽいなー。

 

こちらはドリンクとデザートメニューです。
アルコール類もけっこう豊富で、地ビールもありますね。

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デザートは100円の和デザートとソフトクリーム。

それと、チーズ入りアイス大福があるようです。こちらは50円。

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さて、何をいただきましょうか。 

地ビール、ピザ、コーヒー、ソフトクリームをいただく

席でメニュー表を見て、オーダーが決まったら、カウンターで注文します。

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ビールは、グラスと瓶の見本がありました。大きさがわかって親切ですね。

迷ったすえ「野沢菜ピザ」と「セットコーヒー」と「地ビールのグラス生」をいただくことに。

f:id:happydust:20170716123113j:plain地ビールはセットドリンクにならないので、コーヒーを食後にいただくことにして、セットにしました。

来ました!穂高ビールのアルトです。

f:id:happydust:20170716122508j:plainほんのり甘みと苦みがあり、飲みやすいビールです。

野沢菜のピザ。 5分ほどで出てきました。

f:id:happydust:20170716122550j:plain窯焼きということだから、かなり火力の強い釜なんでしょうかね。

 

ピザカッターで切って、いただきます! 

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うん、おいしそうだ。。。

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やや塩気は強めですが、ビールによく合うおいしいピザでした。

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生地は薄めなので1人でもぜんぜん平気です。おいしかった!

食後のコーヒーと一緒に、せっかくなのでソフトクリームもいただくことにしました。

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こけももとバニラのミックスを注文。

薄いピンク色がとてもきれいです。

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わりとクリームが固めで、酸味はあまりないタイプのソフトクリームでした。

 

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コーヒーと一緒にソフトクリームをいただきつつ、ビールの酔いを冷ましました。

2016年5月にいただいたメニュー

実は約1年前、2016年のゴールデンウィークに白骨温泉に宿泊した帰りにも、こちらのレストランで昼食をいただきました。

その日は白骨温泉の泡の湯旅館で日帰り入浴 をして、さんざん温泉ざんまいした後だったので、湯けむり館ではお風呂には入らず、レストランだけ利用したんです。
木こり風ピザと、ふき味噌のピザをいただきました。

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ふき味噌の甘みと苦みが、不思議にチーズとよく合って、おいしかったです!
そのとき、本当はお風呂にも入りたかったんですが……あと、ピザと一緒にビールも飲みたかったのですが、車だったので運転してくれる彼に遠慮して飲まなかったのですよね。

今回は、そのときやり残したことを取り返しに来たような感じです。
では、酔いもやや冷めたところで、お風呂に行ってみたいと思います!

【風呂】★★★★★ 新鮮さが感じられるかけ流しの硫黄泉。設備もよく露天風呂も開放感あり

受付の奥の廊下を歩いていくと、男女別の大浴場があります。

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脱衣所には、無料で使える貴重品ロッカーがあるので、お財布などはこちらに預けます。

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脱衣所。今日はそれほど混んでいないようです。
午後1時過ぎと、時間が早めだったのが良かったのかもしれません。

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洗面所にはドライヤーとティッシュ。それと日帰り温泉によくある化粧品。

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角質除去ジェルと……

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洗顔フォームでした。f:id:happydust:20170717134630j:plain

試供品的なものかもしれないので、常時あるのかは不明です。
洗顔&化粧水や乳液関係は、自分で持って行かれたほうがよいと思います。

源泉分析表がありました。源泉46.8度、使用位置42度、ph3.2の酸性の硫黄泉です。

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源泉利用状況も明記されていました。

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加水なし、源泉温度の低い時期は加温あり、入浴剤・消毒なし。

浴室へ。浴室内には濃い硫黄の香りがたちこめていますが、空調がよく効いているのか湯気はあまりありません。

f:id:happydust:20170717135309j:plain洗い場は10個ぐらいあり、この日はまったく混んでいなかったので悠々使えました。

リンスインシャンプーとボディシャンプーあり。

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シャワーも古くはないのですが、水流が弱いシャワーもいくつかありました。
硫黄泉のところって、カランがすぐダメになってしまうと聞いたことがあるので、そのせいでしょうか。

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硫黄成分がしっかりカランに付着しています。
実は、この日泊まる予定の宿も硫黄泉なんですが「シャワーの調子が悪い」という口コミが予約サイトにあったので、チェックイン前に湯けむり館で、しっかりシャンプーしておこうと思っていたんです。

頭と体を洗ってまずは内湯へ!

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天井が高く、内湯からも外の緑が眺められ、開放感のある浴室です。

お湯が青っぽく見えますね。

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内湯はやや熱めで42度ぐらいでしょうか。青っぽい濁り湯です。

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新鮮さを感じられる、とてもよいお湯です!
熱いのであまり長くは浸かっていられず、浴槽の縁に腰掛けたり、また浸かったりを繰り返します。

湯口は温泉の成分で真っ白です。

f:id:happydust:20170717135511j:plainお湯は、投入口では透明なんですが、浴槽にたまった後に濁りが出てくるようですね。
しばらく内湯に浸かっていると、露天風呂が空いてきたので露天に移動します。

露天風呂!

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おお……いいじゃないですか!
屋根はありますが、けっこう開放感ありますし、女子的には露天風呂に屋根はあったほうがいいのです。日差しがきついと日焼けが気になって長風呂もままならないですからね。。。

露天のお湯は内湯よりは温めで、40度ぐらいでした。

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のんびりとつかりながら、遠くの山並を眺めます。
今日はわりと雲が多いので、もうちょっと晴れていたらもっと眺めが良かったのかもしれないですね。

移転前の湯けむり館の露天風呂はもっと広く、もっと開放感があったとの話なんですが、女湯の露天風呂でそんなに開放感があることもあまりないですし、きっと男湯だけの話なんじゃないかなーと予想。私はこのぐらいで十分です!

それに浴槽は、大きすぎないほうがお湯が入れ替わるのも早くなりますから、新鮮さが保たれるはず。

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なのでこの露天風呂で大満足です♪

いいお湯だなあ……。

f:id:happydust:20170717135716j:plainけっこう濁っているので、お湯に浸かっている足はうっすらとしか見えません。

湯口からは透明なお湯が常時流れ続けています。

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他のお客さんが入ってくるまで、のんびりと湯浴みを楽しめました。

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ちなみに、この日は土曜のお昼過ぎの時間帯だったんですが、午後2時ぐらいになるとけっこう混んできたので、早めの時間帯がおすすめかもしれません。

入浴後は休憩室でりんごサイダーをいただく

思いがけず浴室が空いており、長湯してしまったので、お風呂上がりは休憩室で一休みします。

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カーペット敷きの休憩室で、マッサージチェアも置いてあります。

ゴザとお昼寝用?の小さな布団が置いてあるスペースもあり、横になることもできそうです。

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私は、寝たら起きなそうなので横にはなりませんでしたが……。

そういえば、受付の売店でおいしそうなサイダーが数種類売っていたはず……と思い、売店に向かいます。

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サイダーは「信州白ぶどう」「信州りんご」「完熟もも」の3種。どれもおいしそう。。。

信州安曇野牛乳やコーヒー牛乳もありました。

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りんごサイダーを購入して、休憩室でのんびりいただきました。

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果汁が50%も含まれており、濃厚なりんごジュースに炭酸を加えた感じで、とてのおいしかったです。風呂上がりに飲むには最高の選択でした!

【再訪したい度】★★★★★ この日ぐらいの混雑具合ならかなり満足度高い

湯けむり館の評判は移転前からよく聞いていたのですが、ようやく立ち寄ることがかない、のんびりと温泉と食事を楽しめました。

この日は土曜日とは言え6月初旬で、乗鞍岳の山頂付近にはまだたっぷりと雪が残っており、本格的な登山シーズンが始まる前の時期です。

それでも、バックカントリーを楽しむ人たちは大勢集まってはいたのですが、この日はお昼過ぎと早めの時間に立ち寄ったので、まだ混んでいなかったんでしょうね。

夏になると、あるいは冬のスキー場の営業中はどのぐらい混み合うのか想像がつかないのですが、時期や時間帯をはずして混雑を避けることができれば、お湯は最高だし設備の食事も良い日帰り温泉ですから、かなり楽しめるのではないかと思います。

私もまた、混んでない時期に来たいです。
きっと、紅葉が終わった後、スキー場オープン前の11月中旬以降12月上旬ぐらいとかが、かなり空いていそうで狙い目な気がしています。