温泉ブログ 山と温泉のきろく

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温泉津温泉 のがわや旅館 宿泊記 かけ流しの極上湯と山陰の魚介を満喫できる宿に一人泊

世界遺産に登録された温泉津温泉にある、大正元年創業の歴史ある宿

温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、島根県大田市温泉津町にあり、開湯は1300年前と言われる歴史ある温泉地です。戦国時代から江戸時代にかけて石見銀山の積出港として栄え、「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産にも登録されています。

のがわや旅館は、大正元年創業の歴史ある宿で、共同浴場の薬師湯から引かれる源泉をかけ流しで楽しめる宿です。

以前は、男湯・女湯と貸切風呂が1つだったようですが、現在は3つの浴室をすべて予約制で貸切利用する方式となっています。

また、食事は山陰の海の幸がめいっぱい並び、地酒や地ビールのラインナップもなかなかのもの。

6畳のコンパクトな和室があり、土曜日も1人泊のプランが出ています。今回初めて宿泊したところ、宿の方もとても親切で身も心も癒やされる宿でしたので、レポートしたいと思います。

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山陰本線温泉津駅から徒歩12分、温泉津港を眺めつつ歩く

実は、温泉津温泉に伺うのは今回が初めて。
何しろ、東京から向かうには交通の便が良くないのです。飛行機利用だと最も近いのは「出雲縁結び空港」だと思いますが、ANA便が飛んでいなくて、JALだけなんですよね……。私はだいたいANAのマイルで飛行機に乗るので、JAL利用はできれば避けたい。

というわけで東京から出雲市までは寝台特急の「サンライズ出雲」を利用しました。
サンライズ乗車については、後日旅行記として別途記事を書く予定ですのでここではご紹介だけ。

出雲市駅からはJR山陰本線に1時間ほど乗車します。

電車の窓から海が見え、旅気分が盛り上がります。

温泉津温泉駅に着きました。自然がいっぱいだ。

温泉津温泉駅で下車したのは私を含めて3人でした。

世界遺産に登録されている温泉地、というイメージからはかけ離れた静かな駅です。

駅舎にJAしまねの建物がくっついていて、駅なのかJAなのかよくわからない不思議な駅。調べると2004年に現在の駅舎が建てられたとき「駅の出札業務をJRがJAに委託」したんだそうです。そんなことがあるのか……。

しかし、委託は2022年の3月で終了し、2022年4月からは温泉津温泉駅は無人駅になったんだとか。コロナ禍で観光客が減少した影響などもあるのでしょうか。少し寂しいですね。

駅からのがわや旅館までは徒歩12分。
宿に連絡すれば送迎していただけるそうなのですが、この日はチェックイン可能時刻まではまだ時間に余裕があり、温泉街をぶらぶらしてから向かおうと思っていたので、徒歩で移動します。

ちなみに、恐らく電車の時間に合わせているのだと思いますが、駅前にはたぬきのモチーフがペイントされたマイクロバスが停車していました。

太田市生活バス温泉津線」だそうで、乗車すれば140円で温泉津温泉街まで行けるようです。

駅を出るとすぐに「いらっしゃいませ温泉津温泉」と書かれたゲートがありますが、温泉街に入るのはここから10分ぐらい歩いたところでしょうか。

歩いていくと、海が見えて来たのでちょっと寄り道。

おお……良い感じですね。

Googleマップ上だとこの、湾のようになっているところに「温泉津漁港」という表示があるのですが……。

釣りをしている人はいるけれど、漁港と言うにはだいぶのどかな雰囲気ですね。

向こう側には少し、漁船が停泊しているのも見えます。

なんか鳥がいるな。

ずいぶんスタイルのいい鳥ですこと。
アップにしても何の鳥だかはまったくわからないですが……。

道なりに歩いてくると、温泉津観光案内所「ゆう・ゆう館」の前に出ました。

ベンチがあったので木陰で一休み。暑い……。
観光案内所を通り過ぎると、いよいよ温泉津温泉街です。

白い壁に瓦屋根の建物が建ち並ぶ、ノスタルジックな雰囲気の街並み。

まるで骨董品のようなルックスの「大浜製菓」は、温泉饅頭などを販売している現役の菓子店です。

チェックインは15時からですが、宿泊予定の宿に着いたときにまだ14時前だったので、一度通り過ぎて温泉街の奥にある共同浴場「薬師湯」へ。

こちらで一風呂浴びてから宿に向かいました。

のがわや旅館さんに到着です。
建物は大正期に建築されたと聞いていましたが、しっかりと修繕を重ねられているようで、外観もとてもきれいな宿です。

【部屋】★★★★ 洗面所とトイレは室外だけどWi-Fi完備で快適なお部屋

中に入ると、優しそうなご主人と女将さんが現れてチェックイン手続き&部屋に案内してくださいました。

玄関とフロント。

床も玄関のたたきの部分もピカピカで、随所に草花も飾られていて良い雰囲気。

櫛や歯ブラシ、カミソリなどのアメニティはフロントの前にまとめて置いてあり、必要なものを持っていく方式です。

宿泊するお部屋は2階の6畳間。翌朝の朝食をいただく食事処が目の前にあります。
マッサージチェアがなぜか廊下に置いてありました。

お部屋へ。入口に冷蔵庫があります。

6畳和室、広縁付き。トイレ・洗面は共同ですが廊下に出てすぐのところにあります。

部屋の隅には鏡台とタオル掛け。

卓上にはお湯の入った魔法瓶タイプのポットがあり、女将さんがお茶を淹れてくださいました。

部屋の隅の床の間にテレビが設置してあります。

客室内でもWi-Fiの利用が可能で、通信速度も問題なし。

広縁には一人掛けのソファタイプの椅子が2脚。座り心地が良かったです。

金庫と、浴衣とバスタオル、フェイスタオル、羽織。

冷蔵庫には有料の缶ビールと日本酒、ミネラルウォーターが。グラスと日本酒用のお猪口がちゃんと用意されているのがうれしかったです。


ちなみに、夕食時にいただけるドリンクメニュー(後ほど食事のところでご紹介します)がチェックイン時からお部屋に置いてあります。もし、ドリンクメニューの中に飲みたいものがあれば夕食前でもオーダー可能です。
というか私は、オーダーしました。風呂上がりに地ビールを……。

【風呂】★★★★☆ 3つの浴室をすべて貸切利用で、かけ流しの薬師湯源泉を楽しめる

のがわや旅館には「石風呂」「岩風呂」「たぬきの湯」の3ヶ所の浴室があり、すべての浴室を貸切で利用します。

また、浴室が利用できるのは15時~23時までと、翌朝6時から9時30分までです。

以前は「石風呂」と「岩風呂」を男湯・女湯として時間交代で使い、「たぬきの湯」のみが貸切風呂だったようなのですが、コロナ禍以降はすべて貸切利用に変更しているようです。

チェックイン時に空いている時間帯を予約する方式なので、早めにチェックインしたほうが希望の時間を押さえやすいと思います。

この日は、私の前にチェックインしていたのは1組だけだったようで、希望通りの時間帯にすべての浴室を予約することができました。

毎時0分~50分が入浴時間で、利用後はフロントに電話をします。利用の度に脱衣所内を消毒しているとのことで、すべて貸切利用というだけでも安心感がありますが、感染症対策としてこの上ないですね。

温泉分析書はすべての浴室で共通のものが掲示されていたので、先にご紹介します。

「薬師湯源泉」なる、共同浴場の薬師湯の裏から自然湧出している源泉を引いています。
泉質は「ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉」で、炭酸とメタケイ酸を多く含む美肌の湯です。

源泉温度は45度ほどで、冬季に温度が下がった際は「お湯を加える」ことで温度を調節しているそう。加温じゃなくて加湯なんですね。この日は気温が高かったので、恐らく源泉をそのままかけ流していたと思います。

広めで明るい「岩風呂」を16時から予約

3つの浴室はすべて1階にありますので、予約の時間になったら1階へ向かいます。

「岩風呂は外が見えるので明るいうちがおすすめ」と女将さんから助言いただき、16時からの予約にしました。

のれんをくぐって廊下を進みます。

脱衣所。もともと大浴場扱いの浴室だったところなので、空間は広いです。使用する度に清掃・消毒しているだけあって清潔感も抜群。

洗面台は1つでドライヤーも1つなので「女湯」として使っていたころは、夕食前の時間など、ドライヤー待ちで混雑したかもしれないですね。

浴室へ。

この広さを貸切で使えるとはなんと贅沢な。

シャワー付きの洗い場には、ちょっと高級感あるシリーズの、シャンプー&コンディショナーとボディシャンプーが。

水圧も問題ありません。

外が見える……と聞いたけれど、景観が良いというわけではなく、石垣みたいなところにツタのような植物が育っているのが見える……という感じでした。

でもまあ、窓が大きいお風呂は明るいうちに入るのがいいですよね。

大小2つの浴槽がありますが、源泉浴槽は小さいほうです。大きい浴槽は湧かし湯を循環しています。

こぢんまりとした浴槽。正直、他人同士で2人入るのはきつそう……。できれば1人で入りたい大きさです。

温泉津温泉は源泉供給量が少ないため、宿泊客数に見合う大きさの浴槽を作るとなるとかけ流しで提供するのは難しくなります。そこで、加水や循環をするよりは……ということで「大きい湧かし湯の浴槽と、小さな源泉浴槽」がセットになっている宿が多いんだそうです。

源泉浴槽はぴりっと熱めで、浴槽内は緑色のような、茶色のような濁り湯。
入ってみるとかなりガツンと来る、湯力を感じさせる良いお湯です。

もし、貸切利用ではなかったとしたら源泉浴槽は譲り合って入らなければならず、このすばらしいお湯を飽きるまで独り占めすることはできなかったでしょう……貸切になって良かった!

最長50分の利用できますが、20分も浸かればもう十分!という力強いお湯でした。

もともと貸切風呂だった「たぬきの湯」は22時から予約

「たぬきの湯」は、コロナ禍以前から貸切風呂だった浴室です。写真を見たところ、この浴室には窓がないか小さいようだったので、夜の入浴がいいだろう、と22時で予約しました。

左側の、障子を模した引き戸がたぬきの湯の入口。右に見えるのれんは「石の湯」のものです。

元々少人数で利用する浴室なので、脱衣所はコンパクト。

洗面所にはドライヤーが1つ。

浴室もコンパクトですが、源泉浴槽の大きさは「岩の湯」と同じぐらいです。

お酒を飲んだ後なのであまり長湯はできませんが……実は22時からの入浴のために、夕食時のお酒は控えめにしました。

濁り湯を楽しんだら部屋に戻り、湯上がり用にキープしていたお酒を楽しみたいと思います!

「石風呂」は6時から予約し朝風呂を堪能

最後に、たぬきの湯と隣り合う浴室の「石風呂」を翌朝6時から予約していました。

たぬきの湯に入ったときは夜だったので気がつきませんでしたが、浴室に向かう途中の廊下からは庭を眺めることができます。

のれんをくぐって石風呂へ。

こちらも岩風呂と同じ「元大浴場」の浴室ですが、脱衣所は岩風呂よりはややコンパクト。とは言え1人で利用するには十分すぎる広さです。

脱衣所の隅に洗面台があり、ドライヤーが1つ置いてありました。

浴室へ。

浴室全体と湧かし湯の大浴槽の大きさも「岩風呂」と比べるとややコンパクトですね。

源泉浴槽の大きさは同じぐらいかな。

今日も暑くなりそうですが、朝6時台なので空気も少しひんやりしています。

熱めのお湯に浸かり、しゃきっと目が覚めました。

すばらしいお湯を堪能させていただきました!

岩風呂と石風呂が貸切利用でなかった頃に宿泊していたら、夕食前の時間帯など、混雑して窮屈な思いをしたかもしれません。貸切で良かったです。

惜しむらくは、入浴可能時間が少し短めなことでしょうか。湧かし湯の大浴槽を加温・循環している都合上、深夜に入浴できないのは仕方ないとは思いつつも。

ちょっと思ったのは、貸切利用なら湧かし湯の大浴槽に浸かりたい人はあまりいないと思うので、深夜は循環を止めてしまっていいんじゃないでしょうか。
そのうえで「深夜も源泉浴槽は入れるから空いているときに内側から鍵をかけて貸切利用OK」とすると、かなり満足度が上がるのではないか……と。感染症対策との兼ね合いが難しいところではありますが。

とは言え、現状でもすばらしいお湯を貸切で最大3度利用できるのですから、満足度は高い宿だと思います。

【食事】★★★★★ 烏賊素麺はじめ山陰の海の幸をめいっぱい楽しめる

のがわや旅館では、予約の際に夕食の内容でプランを決定します。
「基本の夕食プラン」のほか、基本プランに「石見銀山和牛ステーキ」「のどぐろの煮付け」「烏賊素麺」をプラスするプランが用意されていました。

1人泊でもさまざまな料理プランが選べるのはうれしいですね。

のがわや旅館のドリンクメニュー

夕食は部屋食なので、ドリンクメニューはチェックイン時からお部屋に置いてあります。

温泉津の地酒、自家製梅酒、ソフトドリンク、島根ワインと焼酎の芋・麦はグラスオーダーも可能です。

日本酒は、1合、もしくはグラスでオーダーできるのは2種類のみでやや少なめ。

また、ビールは生ビール(アサヒスーパードライ)のほか、キリンとアサヒの中瓶と、地ビールの瓶も2種類あります。

ゆのつみかんを使った「温泉津ビール」と、ゴールデンエールの「温泉津エール」です。

それと、スパークリングの日本酒があるようです。こちらは低アルコール、かつ200mlの瓶なので1人でも注文しやすいですね。

お部屋に案内いただいた際に、相談して食事の時間を決めるのですが、このとき「飲み物のオーダーが何かあれば伺います」と聞かれました。

1杯目だしまずはビールかなと、地ビールをオーダーしておきました。

夕食前に風呂上がりの温泉津ビールをいただいた

ところが、その後お風呂に入ったら「もうビール飲みたいなー」と思ってしまいまして。

フロントに電話をして「さっきお願いした地ビール、もう持ってきてもらえますか?」とお伝えしました。

というわけで、夕食前に広縁で、風呂上がりの温泉津ビールをいただきます!

ゆのつみかんを使用しているとのことで、ほんのり柑橘系の香りがして、苦みは穏やか。飲みやすくてあっという間に飲み終わってしまいました。

夕食はお部屋で。烏賊素麺付きプランで予約した

夕食の開始時刻は18時・18時30分・19時から選択できたので、私は19時スタートでお願いしました。

開始時刻の10分ほど前になると、係の方がお部屋に来て、まずは冷たいお料理をセットしてくださいます。

夏が近いので冷たいお料理が多めですね。

最初に頼んだビールを食前に飲み終わってしまったので、グラスでオーダーできる日本酒「亀五郎」を追加でお願いしました。

ワイングラスのようなグラスで提供されました。

いただきます!
こちらのお酒は「酒仙蔵人・五郎の会」の会員しか購入できないという限定酒なんだそうですが、マスカットのような爽やかな香りとほのかな酸味のある、おいしいお酒でした。

お品書きがないので口頭で説明いただいた内容になります。説明がなかった食材や調理法については名称が間違っていることもあるかもしれません。

アスパラ豆腐。ほんのりとアスパラガスの風味が感じられる豆腐に、海老とウニ、山椒がのっています。夏らしい一品。

お刺身は3種盛り。

鯛、いさき、かつおの刺身……かな。三種盛り、とのことで魚の名前の説明がなかったのですが、とても新鮮です。

そして今回のプランの料理「烏賊素麺」

烏賊素麺用として出された醤油が、おそらく出汁醤油なのでしょうか。たくさんつけても塩辛くならず、イカの甘みを引き立ててくれたのが良かったです。素麺だからめんつゆということなのかも。ねっとり甘い烏賊素麺を、めいっぱい楽しめました。

タコの湯引き。酢味噌でいただきます。こちらも量たっぷりでうれしい。

冷たいお蕎麦。島根県には「出雲蕎麦」がありますもんね。
少し柔らかめの蕎麦で甘めの出汁。信州や東北の蕎麦とは趣が異なりますが、食べやすくおいしいです。

ここで、煮物と蒸し物が熱々の状態で運ばれてきました。

煮物は「鰆のけんちん蒸し」です。見た目にも美しく、味も良いです。

茶碗蒸しはあんかけになっており、冷めにくい仕様。茶碗蒸しの具も白身の魚と海老で、本当に地物食材にこだわっているんだなと思いました。

このあたりで最初の日本酒がなくなったので「雪香」というスパークリング日本酒を。

「まるでシャンパンのよう」とのことでしたが、甘めで乳酸飲料のような風味があり、カルピスソーダのような味わいでした。たしかにとても飲みやすいです。

焼き物は「鯛の葱味噌焼き」
甘めの味噌がお酒にも合います。

食べかけでごめんなさい。鯛の下には玉ねぎの輪切りを焼いたものが敷いてあり、これも味噌とよくあっておいしい。

マトウダイと野菜の天ぷら。
野菜は椎茸、かぼちゃ、ピーマン。熱々で持ってきていただきました。
鯛の天ぷらは、ただ切ったものを天ぷらにしたのではなく、青じそを巻いた鯛と海苔を巻いた鯛の2種類があり、淡泊な白身魚の天ぷらをよりおいしくいただくための工夫がされていました。

これも、スパークリング日本酒に合います。

22時から貸切風呂の予約をしていたこともあり、スパークリング日本酒は半分ほど飲んで、あとは風呂上がりに取っておくことにします。

ご飯とお吸い物と漬物。固めに炊かれたご飯もおいしい。
吸い物の具は海老のしんじょうで、最後まで魚介づくしでした。本当にまったく肉がなくて、それでもボリュームたっぷりだからすごいです。

最後はフルーツをのせた自家製プリンをいただきます。大満足で夕食を追えました。

朝食は食事処で……またしても烏賊素麺が

翌日の朝食は7時30分、8時、8時30分からチェックイン時に開始時刻を選び、指定した時間に朝食会場に伺います。

朝食会場は、宿泊したお部屋の目の前でした。

ものすごく広々とした会場で、隣の席との距離がかなり遠いです。ここまで広いと1人でもあまり気にならないような気がします。

品数豊富な朝食ですが……おや、右側にあるのは?

烏賊素麺アゲイン!
夕食の1/4ぐらいの量ですが、大好きなのでうれしいです。しかし、これなら夕食は烏賊素麺プランじゃなくても良かったかも……と思ったりも・笑

それから、おいしかったのは温泉津名物だという「海苔汁」です。お味噌汁とは別に、生海苔がたっぷりのお吸い物に、白玉団子と銀杏が入っています。優しいお味で大変気に入りました。

イカの煮物や切り昆布の煮物も良いお味です。烏賊素麺もそうだけど、朝から酒を飲みたくなるメニューですばらしいですね!

定番の温泉卵に、一夜干しは、小ぶりだけどノドグロでしょうか……?

朝もご飯が大変おいしく、お腹いっぱいにいただきました。

朝食を終えて部屋に戻ろうとすると「よろしければお部屋にコーヒーをお持ちしますよ」とお声がけいただきました。

食後のコーヒーをいただきながら、チェックアウトまでお部屋でのんびり過ごしました。

【再訪したい度】★★★★☆ お湯も食事もすばらしく、サービスもあたたかくて癒やされる宿

温泉津温泉には10軒ほどの宿がありますが、1人で泊まれてネット経由でも予約しやすい宿は本当に少なく、のがわや旅館さんは本当にありがたい存在です。

泊まってみると宿の方も気さくで優しく、食事もおいしく、現在はお風呂もすべて貸切利用なので混み合うこともなく、ゆったりと過ごすことができました。

食事は味もよく、地物食材へのこだわりが感じられる内容でした。どれもおいしくて味・量とも大満足でしたが、肉が食べたい年頃の男性なんかは、ステーキ付きプランで予約したほうがいいでしょう。

チェックアウト後は車で駅まで送っていただきました。お世話になりました!

【1人旅に優しい度】70点:温泉津温泉で唯一と言っていい、一人旅に優しい宿

泊まりやすさ 10/20
お盆など特定時期以外は、6畳の和室であれば土曜日でも予約可能。ただし、人気があるので土曜日は満室の日が多いのと、あまり先の日程での予約ができないで予定を立てづらいところはある。

食事場所の配慮 15/20
夕食は部屋食なので1人でのんびり食べられる。
朝食は食事処だが、広くて隣のテーブルと席が離れているのでそんなに気にならなかった。

プランの選択肢 15/20 
1人で泊まれる部屋は6畳か8畳の和室に限定されるが、料理プランなどは2人以上で泊まるときとほぼ同じ選択肢がある。「鯛の奉書焼き」が付くプランのみ、1人泊では予約できない。

ドリンクオーダー  10/20
ワイン・ビール・焼酎・梅酒などのグラスオーダーが可能。
日本酒については、一押しの「亀五郎」はグラスで注文できるが、300ML以上の瓶での提供が多い

フリーWi-Fi完備 20/20
全室Wi-Fi完備で速度も問題なし。

◆ お知らせ ◆
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