温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく


※当サイトのリンクにはプロモーションが含まれます

2食付き1万5千円以下で土曜日に1人で泊まれる!リーズナブルな極上湯の温泉宿23軒

このご時世に2食付きでリーズナブルに、ひとり週末温泉三昧を楽しめる宿

全国旅行支援をきっかけに国内旅行客が増え、外国人観光客も戻ってきたことで「週末に温泉宿に1人で泊まる」ことの難易度が少し、上がってしまいました。

観光業界の人手不足もあると思いますが、コロナ禍以前は1人泊を受け入れていた宿でも現在は1人で泊まれなくなってしまったり、1人泊の受け入れは平日のみになってしまった宿もけっこうあります。また、続く物価高の影響で、特に「2食付き」の宿泊料金も上昇しています。

そんな中でもリーズナブルなお値段で宿泊できる温泉宿をご紹介したいと思い、先日「土曜日に2食付き1万円以下で泊まれる」宿を紹介する記事を公開しました。

今回はその第二弾ということで「土曜日に2食付き1万5千円以下で泊まれる」宿をまとめました。前回が1万円以下なので、今回ご紹介するのは「1万円~1万5千円」で泊まれる宿です。すべて過去に私が1人で泊まったことのある宿で、全部で23軒ありました。

土曜日の宿泊は平日よりも料金アップすることがほとんどなので、もし平日に休みを取れる方ならよりお安く泊まることができると思います。

旅好きな方の中には「宿は素泊まりにして食事は外に食べにいったほうが安いし選択肢も広がるのに」と思う方もいるでしょう。
ですが公共交通機関を利用して旅をしていると、チェックイン後に食事のために外出したり、夕食を食べた後チェックインすることがそもそも難しいことが多いのです。なので、温泉宿に泊まるのであればできる限り宿で2食食べたい!ということで、それが叶えられる宿のまとめを作りました。

各宿までの公共交通機関でのアクセスについてもご紹介していますので、参考にしていただけるかと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。 一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

週末に2食付き1万5千円以下で泊まれる宿は貴重になってしまった

仕方のないことですが「平日よりも土曜日の宿泊料金は高くなる」ことが多いですし「2人以上で泊まるよりも1人で泊まるほうが料金は高い」ことがほとんどです。

なので「土曜日1人泊1万5千円」の宿は「平日に2人で泊まったら1万円以下」なこともけっこうあり「リーズナブルな宿」であるという認識で泊まったほうが間違いがありません。

建物や設備が古かったりトイレが共同だったり、冷暖房の効きが悪かったり館内が雑然としていたりWi-Fiがなかったり。
刺身がちょっと凍っていたり天ぷらが冷めていたり、お品書きがなかったり。
入浴できる時間が短かったりアメニティがなかったり。
それからチェックイン時に部屋まで荷物を持ってもらえなかったり、布団敷きは自分でやらなければならなかったり、というようなことが発生する可能性は、宿泊料金がお高めの宿よりも高いです。不便に感じることもあるかもしれません。

ご紹介する宿はすべて私自身が泊まったことのある宿なので、なるべく「泊まってびっくり!」ということのないように、気になる人がいそうなポイントについては正直に書いています。ただ、私は気にならなかったポイントが気になる方もいるとは思いますので「ハプニングも旅の醍醐味」と楽しむ気持ちで泊まっていただけると良いかなと思います。

旅館らしいサービスを楽しめる宿に泊まりたい方は、いずれ「土曜日に2食付き2万円以下で1人泊できる宿」をまとめたいと思いますので、お待ちいただいたほうが良いかもしれません。

今回選んだ宿はすべて「土曜日に2食付き1万円5千円以下で現在も予約可能な宿」ですが、週末は人気があるので既に満室で予約できないこともあるとは思います。ご了承ください。

また、1万円5千円以下で泊まれるのは「狭い部屋限定」だったり「食事少なめプラン」だったりすることもあります。そのため、私自身が泊まった部屋、料理プランとは異なる場合もあるのですが、その点についても(記事中で都度断り書きはしていますが)ご理解いただけますと幸いです。館内の雰囲気や浴室などは共通となりますので参考にしていただけると思います。

青森県「百沢温泉 富士見荘」土曜日2食付き14524円

「百沢温泉 富士見荘」は、JR弘前駅から弘南バス枯木平線に40分ほど乗車し、岩木山神社バス停で降りた目の前にあります。

客室は10畳の和室のみですが、土曜日も1人で泊まることができ、かつ、土曜日も平日と同じ料金で泊まれます。岩木山神社は岩木山の登山口でもありますから、登山の前泊にもおすすめの宿です。

とにかくめちゃくちゃいいお湯!家庭的で素朴なサービスと食事

エントランスや共用部分は改築されて新しくなっているのですが、客室は昔のままの富士見荘。

私は7月に宿泊したんですが、エアコンがかなり旧式でなかなか冷えず難儀しました。青森とは言えそこまで高地というわけでもないので、真夏にエアコン効かないのはきつい気が。客室に冷蔵庫がないということもあり、暑がりな人は真夏の宿泊は避けたほうがいいかも……と思います。

トイレ・洗面所は共同ですが、こちらはリフオームされていてとてもきれいです。

トイレはもちろんウォッシュレット付きだし、洗面所に設置してあるドライヤーも新しいもの。

あとは、共用部ではWi-Fi利用可能なようでパスワードなど掲示があったのですが、部屋では利用できませんでした。

浴室は昔ながらの浴室だけど、シャワーはちゃんとあるし、シャンプー類も一応あります。こだわりある人はシャンプーなどは持参したほうが良いかなと。

笹濁りの41~42度の熱めの源泉がざばざばとかけ流されています。

いつも空いていてのんびり浸かれたし、内湯のみのシンプルな浴室ですけど、お湯にこだわりのある人なら満足できると思います。

食事処でいただく食事は、豪華な家庭料理という雰囲気。揚げ物も最初から並んでいるけれど、フライならやや冷えてもそれほど気になりません。

ドリンクメニューがなくて「お酒は何がありますか?」と聞いたら、ビールは大瓶でキリンかアサヒ、日本酒は熱燗か冷酒。とのお返事だったので、冷酒をお願いしました。

焼き物は鰻のかば焼き。けっこう量もあり、お値段のわりになかなか豪華だなと思ったり。
ちなみにこちらの宿には2連泊しまして、ご紹介したのは2日目の夕食です。1日目はヤマメの塩焼きと天ぷらという鉄板のメニューでした。

朝食は大きなハムに生野菜とゆで卵、切り干し大根、しらすおろし、焼き鮭など。

お味噌汁が具沢山でおいしい。

食事処で給仕してくれたのがおばあちゃんだったからかもしれませんが、全体的に「田舎のおばあちゃんの家に遊びに来た(極上の温泉付き)」という雰囲気でした。いわゆる「温泉旅館らしいサービス」ではありませんが、民宿だと思って泊まれば間違いないと思います。

青森県「上北さくら温泉」土曜日2食付き11360円~

「上北さくら温泉」は、東北新幹線八戸駅から青い森鉄道に乗り換えて「上北町駅」で下車して徒歩13分の場所にあります。

上北町駅周辺には、いわゆる温泉街があるわけではないのですが、自家源泉を持つ日帰り温泉施設や小規模な温泉宿が点在していて湯めぐりを楽しめる、温泉好きにとっては楽しいエリアです。

上北さくら温泉は日帰り温泉施設ですが、宿泊棟が併設されています。8畳あるいは12畳の和室に土曜日2食付きで1人で泊まって11360円です。

極上モール泉と青森の地酒!1万円台後半で温泉内湯&温泉露天付きの部屋にも泊まれる

日帰り温泉と宿泊客の玄関は分かれているのですが、チェックインしてお部屋に案内いだく際に日帰り温泉のロビーを通ります。

実は、私が宿泊したのは客室に温泉内湯と温泉露天風呂が付いている特別室でして、こちらは平日2食付き15320円、土曜日2食付きで18224円で1人で泊まることができます。温泉浴室付きの部屋に土曜日2万円以下で泊まれるところはなかなかないので、一度泊まってみたくて予約しました。

ちなみにこの露天風呂付きの部屋も、素泊まりであれば14000円で土曜日に1人で泊まれます。

露天風呂は周囲を塀で囲まれていて眺望はありませんが、前日に降った雪を眺めつつの湯浴みを楽しめました。露天風呂には極上のモール泉が常時惜しみなくかけ流されていました。

内湯はユニットバスで蛇口に源泉が配湯されています。
ツルツル浴感のモール泉を1人でじっくり楽しむことができました。

一般客室に宿泊する際は、日帰り温泉施設の営業時間内の朝6時から22時まで、大浴場でかけ流しのモール泉を楽しむことができます。

公式サイトより

また、有料の貸切風呂もあり、1時間1200円で利用可能です。

公式サイトより

食事は2食とも食事処でいただきます。
日帰り温泉では食事提供はしていないようで、食事処で食事をいただくのは宿泊客のみです。

豪華な家庭料理という雰囲気の夕食。品数は十分で、飲めるつまみになりそうなおかずが並びます。

特に説明はなかったのですが、陶板焼きは「十和田バラ焼き」かもしれませんね。

鍋の中身は具沢山な寄せ鍋。これは日本酒が飲みたくなる……と思い、ドリンクメニューを見せてもらうと……。

おや、青森の地酒がけっこう揃っているではないですか!
メニュー上で「辛口/甘口」「端麗/濃厚」の味のテイストが★で示されているのも、選びやすくてありがたいですね。

メニューに載っていても今日は在庫がないお酒もあるという話でしたが、メニューには書いていない「田酒」もありました。

グラスで日本酒をいただきつつ。寄せ鍋やバラ焼きをいただき、お腹いっぱい。

朝食も同じ食事処で。

なぜかお味噌汁を出すのを忘れられていまして……。
少し経ってから「あの、お味噌汁は……?」と聞いたら、大急ぎでたっぷりのあたたかいお味噌汁を持ってきていただき、サービスできな粉餅もいただきました。

「コーヒーとかお茶とか好きに飲んでくださいね!」と言われたので、スティックのカフェオレを食後にいただきました。

あまり旅館の食事っぽくはないけれど、親戚の家に遊びに来たような雰囲気で、のんびりできました。

旅館っぽいサービスを求める方にはおすすめできませんが、極上のモール泉を楽しみたい方に。飲食店も近所にそこそこあるので、素泊まりにして外食するのも良いかもしれません。

青森県「酸ヶ湯温泉旅館」土曜日2食付き11550円~

豪雪地帯としても知られる酸ヶ湯温泉の一軒宿「酸ヶ湯温泉旅館」
八甲田山の登山口にある宿なので、登山と絡めてこれまで何度も宿泊しています。

酸ヶ湯温泉までの交通は、青森駅発の路線バスもあるのですが、コロナ禍以降減便されたままで、2023年5月現在はかなり不便なダイヤです。

毎日運行しているのは青森駅を8時10分発と11時発の2本のみ。あとはお盆や紅葉の期間のみ9時発のバスがありますが、午後発のバスはありません……。
東京駅を6時32分に発車する新幹線「はやぶさ1号」に乗れば11時発のバスには乗れますが……酸ヶ湯に12時30分ごろ着いてしまいます。チェックインは15時からなのに……天気が悪かったりしたら散歩もできないし、暇を持て余してしまいそうですね。

もともとこの路線は外国人観光客の乗車率が高かったので、コロナ禍で減便されてしまったのは仕方ないか……と思っていたのですが、外国人観光客が戻ってきている今になっても減便されたままなのは乗務員不足が原因だそうです

お客さんが増えても増発することができないため、満席で乗れないこともある旨がアナウンスされていました。青森駅まで来て乗れなかったらつらすぎる……。

なので酸ヶ湯温泉に行く際はぜひ、1日2本運行している予約制の送迎バスを利用しましょう。予約時に備考欄に何時のバスに乗車したいと記入すればOKです。予約なしでの乗車や当日電話予約は難しいと聞いたことがあるので、前もって予約しておくことをおすすめします。

改築されてお高い部屋も増えたけど、湯治和室なら2食付き1万ちょっと

湯治棟、旅館棟共にどんどん改築されて新しい部屋が増えている酸ヶ湯温泉。

現在は「湯治棟であっても客室にトイレ・洗面付き」の部屋が多くなり、それらのお部屋は「トイレ洗面なしの古い旅館棟の部屋」と同じぐらいの宿泊料金だったりするのですが……。

昔ながらの「トイレ洗面共同の湯治和室」であれば、土曜日2食付きで11550円で1人で泊まることができます。(この料金の場合、食事も会席膳ではなく湯治食になります)

ちなみにこちら↓は、昔ながらの和室ですが、湯治和室ではなく、古いタイプの旅館棟の部屋です。「イ棟」と呼ばれている棟にあります。

酸ヶ湯に泊まるときは大抵「登山前あるいは登山後」なので、湯治食だとちょっと物足りないんですよね……。なのでリーズナブルな部屋で和会席膳の食事をいただけるプランで予約することが多い私です。このあたりは予約時に「湯治食か和会席膳か」「部屋にトイレ洗面付きか」「禁煙か喫煙可能な部屋か」などをお好みと予算に合わせて選びます。

酸ヶ湯温泉と言えば、混浴の「ヒバ千人風呂」が有名ですね。
ヒバ千人風呂は「午前8時~午前9時」までと「午後8時~午後9時」までの時間は女性専用時間帯となるため、女性の方も宿泊すれば、ゆったりと千人風呂に浸かることができます。

また、ヒバ千人風呂にはシャワーなどの設備はありませんが、別棟にある「玉の湯」という男女別の内湯にはシャワー付きの洗い場もしっかりあり、脱衣所にドライヤーも設置してあります。

酸ヶ湯温泉は日帰り入浴も可能な宿ですが、宿泊すれば強酸性の白く濁る硫黄泉を存分に楽しむことができます。

食事は……私は湯治食は食べたことがないのですが、会席膳はいつも普通においしいです。

会席膳でもめちゃめちゃ量が多いということはなくて、女性でも会席膳のほかに別注メニューを頼んでいる方を見かけたことがあります。(私も頼めばよかった……と思った)

湯治食は定食のような感じだと思いますので、大食らいな人は会席膳にしておいたほうがいいかもしれません。料金は上がってしまいますが、会席膳でも1万5千円ぐらいで土曜日1人泊可能です。

朝食はバイキングです。コロナ禍に1度定食方式になりましたが、去年泊まったらバイキングに戻っていました。

品数もそこそこ多いし、私は取らなかったけれどパンもあります。
朝食は湯治棟宿泊でも旅館棟宿泊でも同じ内容ですし、青森らしくりんごもあって楽しめるバイキングです。

ちなみに……酸ヶ湯温泉は料金高めの旅館棟であっても冷房はありません。高所なので夏でも気温は低めですが、日中は多少気温があがりますので、暑がりな方は真夏の宿泊はやめておいたほうが良いかもしれません。

秋田県「駒ヶ岳温泉」土曜日2食付き11000円~

「駒ヶ岳温泉」は、秋田県の田沢湖周辺にある水沢温泉郷の温泉宿です。秋田新幹線の田沢湖駅から羽後交通の路線バス「乳頭線」か「駒ヶ岳線」に乗って「休養センター前」で下車します。

バス停からは徒歩10分かからないぐらいですが、連絡すればバス停まで送迎してもらうこともできるはずです。
秋田駒ヶ岳登山の前泊にも便利な宿で、夏から秋にかけての登山シーズンに何度も泊まっています。

本稿でご紹介する宿は家族経営の民宿や小旅館が多いのですが、駒ヶ岳温泉は秘湯宿として有名な乳頭温泉郷の鶴の湯温泉の系列旅館で、リーズナブルな料金ながら食事やサービスもしっかりとしている宿です。

過去にも「2021年に1人で泊まったコスパ最強の温泉宿」の3位に選んでいます。

↑上記と同じ趣旨で選んだ「2019年に泊まった宿のコスパ重視総合ベスト10」という記事では、駒ヶ岳温泉を1位に選びました。

宿泊レポートも公開していますので詳細は以下にてご確認いただけますが、簡単にご紹介したいと思います。

あの「乳頭温泉鶴の湯」の姉妹館で鶴の湯まで送迎あり!食事も大変おいしい

2021年の8月に宿泊した「かえでの間」は、トイレ無し洗面所付きのシンプルな和室ですが、土曜日に2食付きで11000円で宿泊可能です。*1

人気なので予約は平日も含めてかなり先まで埋まっていますが……トイレ付きの部屋でも1万円台前半で泊まることができます。共同のトイレも男女別で、部屋を出てすぐの場所にあるので特に不自由は感じませんでした。

浴衣やタオル、バスタオル、歯ブラシなどの基本的な備品は部屋にあり、テレビはちょっと小さいけど空の冷蔵庫や湯わかし機能付きのポットもあり、Wi-Fiも利用できます。

ちなみにお布団は、以前は夕食時に敷いてもらう方式でしたが、2021年宿泊時は感染症対策でスタッフが客室に入らないようにしているため、自分で好きなタイミングで敷く方式に変わっていました。

浴室とお湯はすばらしいの一言。

大浴場は日帰り入浴で混み合う時間帯もあるものの、朝晩は空いていて内湯も露天も広々。

泉質は、ほのかにたまご臭があり、とろみを感じさせるようないいお湯です。

大浴場のほかに、宿泊客専用の貸切露天風呂が2ヶ所あり、深夜は入浴できないものの空いているタイミングで鍵をかけて入ります。

貸切露天風呂は趣も少しずつ異なり、川沿いでロケーションもすばらしいです。川の音を聞きながら1人のんびりと湯に浸かれる幸せを噛みしめます。

さらに、夕食後には姉妹館の鶴の湯のお風呂に入りに行くための送迎バスも運行しています。日帰り入浴客のいない時間に鶴の湯の白濁硫黄泉を楽しむことができるのです。

駒ヶ岳温泉は食事も良くて……1万円以下で泊まれる宿の食事ではないなあといつも思います。

食事は1階にある食事処で。お昼は蕎麦屋さんとして営業しているそうです。

地酒の呑み比べセットもあり、いぶりがっこを始めとした漬けものの盛り合わせはつまみにも良いし、お酒を飲まずご飯を食べるときにも良いですよね。

秋田名物「山の芋鍋」もたっぷりいただけるし、自慢のお蕎麦もおいしい。

お腹いっぱいでとてもご飯は食べられないので、あきたこまちは朝食時のお楽しみに……。

朝食は地鶏の生卵(前夜に生卵を食べられるか確認してくれる)をはじめ、ご飯に合うおかずが並びます。

人気過ぎてなかなか予約が取れないのですが、行きたいタイミングで空室があれば予約して間違いない宿だと思います。

岩手県「花巻温泉郷 台温泉 中嶋旅館」」土曜日2食付き11150円

岩手県花巻市の「台温泉 中嶋旅館」は、20軒ほどの旅館が軒を連ねる台温泉の一番奥のほうに位置する、宮大工によって建てられた純和風建築の宿です。

台温泉までは、JR花巻駅から1時間に1本程度路線バスが運行しており、比較的交通の便の良い温泉地です。路線バス花巻温泉線の終点・始発停留所が「台温泉」になります。

スタンダードな2食付きのプランで11150円で土曜日に1人で泊まることができます。
平日の宿泊であればさらにリーズナブルな「湯治プラン」も選ぶことができ、2食付き8400円で1人泊可能です。

客室も浴室も清潔で、食事はたっぷり、お湯もすばらしい

客室はシンプルな和室で、チェックイン時から布団が敷いてありました。

窓際にフットマッサージャーがあったことにびっくり。すべての部屋にあるのかはわかりませんし、泊まったのも少し前のことなので今はない可能性もありますが……。

古い建物ということもあり、客室にトイレと洗面所はついていませんが、それ以外は至極快適なお部屋でした。また、館内の雰囲気もとても素敵でした。

浴室は小さめの「大理石風呂」と、大きめの「天然岩風呂」があり、時間帯で男湯女湯が交換になります。

大きめの岩風呂は雰囲気がとても良いです。以前は足元湧出の浴室だったそうですが、現在は台温泉の共同源泉からの引き湯となっているそう。

岩風呂は浴槽内循環しているかな……?という感じでしたが、湯口からはほんのりと硫化水素臭が感じられる良いお湯。
コンパクトな浴槽の「大理石風呂」のほうは循環していないようで、お湯のフレッシュさは大理石風呂のほうが上のように感じました。どちらも雰囲気の良い浴室です。

食事は、泊まった日は部屋食でしたが、プランの紹介文には「食事場所は宿お任せになります」と書いてあったので、会場食の場合もあるのかもしれません。

部屋食だったからかもしれませんが、最後のご飯とデザート以外は一気に持ってきていただく方式でしたが、揚げ物がなかったので特には気にならず。

ビーフシチューがおいしくて、ご飯をお願いして一緒にいただきました。

朝食には湯豆腐や焼き鮭をはじめとした、旅館の朝食らしいおかずが並びました。イクラの醤油漬けがあって、豪華だなあと思ったことを覚えています。

風格ある建物ということもあり、リーズナブルなお値段で温泉旅館気分をたっぷり味わえる宿だと思います。

岩手県「藤七温泉 彩雲荘」土曜日2食付き13100円~

藤七温泉彩雲荘は、岩手県八幡平市の標高1400メートルという高所にある山の温泉宿です。冬の間は雪で周辺の道路が不通となるため、毎年GWごろから10月下旬まで営業しています。

スマホの電波も入りにくい秘湯の宿ですが、お湯は絶品で食事もなかなかおいしい。
そして八幡平のすぐ近くにある宿なので、トレッキングと合わせて3度泊まっています。土曜日でも1人泊が可能で、2食付きで13100円~で泊まることができます。

公共交通機関でのアクセスはけっこう大変ですが……岩手県北バスの路線バスの「八幡平頂上行き」か「八幡平自然散策バス」を利用できます。どちらもこちらのページから時刻表を確認できます。

こちら↑の宿泊レポートにもアクセスについて詳しく書いておりますので、気になる方はご参照ください。

足元湧出の混浴露天風呂は湯あみ着OK、山のごちそうのバイキングもすばらしい

客室は、四畳半ぐらい……?のコンパクトな和室で、チェックイン時から布団が敷いてありました。

登山をされる方は「山小屋の個室」をイメージしていただいたら間違いないかもしれません。

お湯の入ったポットとお茶セット、ストーブ、鏡、箱ティッシュ、浴衣と羽織、タオルとバスタオル、歯ブラシなど、備品類は山小屋よりずっと揃っています。

客室にないものはテレビとエアコンです。エアコンはまあ、高所なので夏でも必要なさそうな気はしますが。テレビがなくWi-Fiもなく、スマホの電波も微妙なので、部屋にいる時間が人によっては退屈に感じるかもしれません。私はいつも持ち歩いているiPadminiで読書して過ごしました。

トイレと洗面所は共同ですが、清潔に掃除されていました。トイレはウォッシュレットではなく、便座が温かいウォームレットタイプ。

浴室は「男女別の内湯」と、内湯から出ることができる「混浴露天風呂」、それから宿泊者専用の男女別の露天風呂があります。

内湯は昔ながらの木造りの湯小屋です。洗い場にはリンスインシャンプーとボディシャンプーが設置してありますが、シャワーはなくて、カランのみです。

開放感抜群の混浴露天風呂!は、バスタオル巻きや湯あみ着着用OKなので、女性の方もたくさん入っています。浴槽の底からぷくぷくと源泉が湧いてくる「足元湧出」の露天風呂です。

湯あみ着着用OKな混浴にはわりとあちこちで入っていますが、ここは広くて浴槽がいくつもあるし、お湯も濁り湯なので難易度としては低めの混浴だと思います。

ここまで山奥で開放感があると、いわゆる「ワニ」的な人も現れにくいのか「1人で入っている女性に話しかけてくる」ような人ともここでは出会ったことがありません。(他の混浴では話しかけられたことがあります……)

奥のほうに、完全に囲いで覆われている「女性専用の浴槽」もありますし、夜に女性専用時間もありますので、女性の方でも足元湧出のすばらしいお湯を楽しむことができます。

また、宿泊者専用の露天風呂は足元湧出でこそないものの、こちらも開放感抜群。

晴れていれば、こちらの浴槽からは朝日を眺めることもできるそうです。

食事は朝夕共にバイキングですが、ありきたりなメニューではなく、山菜や岩手県産の食材を使った料理が並ぶ「山のごちそう」です。

山菜や筍を使った料理がこれでもかと並びます。稲庭うどんなど秋田や岩手の郷土料理もあるし、カレーもありました。

天ぷらは揚げたてがどんどん追加され、じゅんさいも取り放題です。お酒の種類はあまり多くないですが、地ビールなどもあって個人的には十分満足できました。

朝食もバイキングです。

焼き鮭や卵焼き、ソーセージ、サラダなど朝食の定番料理のほかに、ゼンマイの煮物や姫竹の煮付けなど、朝もやっぱり山菜と筍がたっぷり並んでうれしかったです。

アクセスの微妙さと混浴をネックと思う方も多いかもしれませんが、個人的には大好きな宿ですので、興味をひかれた方はぜひ宿泊レポートをチェックしてみてください。

山形県「赤倉温泉 湯守の宿 三之亟」土曜日2食付き14300円~

山形県の最上温泉郷の一つ「赤倉温泉」は、東北新幹線の古川駅から陸羽東線で14駅、あるいは山形新幹線の終点新庄駅から陸羽東線で9駅の「赤倉温泉駅」が最寄りです。

ご紹介する「湯守の宿 三之亟」は駅から送迎がありますので、電車が着いたら宿に電話して迎えに来てもらいます。徒歩でも30分ぐらいなので、車なら10分弱の道のりです。

土曜日2食付きで1万円以下で泊まれる宿」の記事でご紹介した「旅館いづみ荘」も同じ赤倉温泉の宿でした。

いづみ荘は全7室の小旅館でしたが、「湯守の宿 三之亟」は「旧館」と「新館」の棟がある全22室の中規模の宿です。

旧館のトイレ無しの部屋であれば、土曜日2食付きで14300円~で1人で泊まることができます。

客室・浴室共に古さは目立つがお湯は抜群!食事もなかなかおいしい

私が泊まったのは「トイレ付き」の旧館のお部屋でしたが、実はこちらの部屋はWi-Fiが利用できません。「旧館トイレ無し」と「新館」の部屋はWi-Fi利用可能とのことなので、利用される方はそちらを選んだほうが良いでしょう。

部屋は広めの和室ですし、ポットやテレビ、冷蔵庫など必要な備品はひととおり揃っています。ちなみに旧館の部屋のトイレは和式だったので、正直これだったらトイレ無しの部屋で良かったなと思ったりも……。新館の部屋はウォッシュレット付きの洋式だそうなので、料金は上がりますけどトイレ付きならそっちのほうが良いかもですね。

客室内もけっこう傷みが目立ちますし、きれいな宿、清潔な宿じゃないと嫌な方にはおすすめできません。でも、お湯は本当にすばらしいのです……。

私が宿泊した2019年にはまだ露天風呂も営業していたのですが、現在は露天には入れないようで、利用できるのは2箇所の内湯のみです。

ひょうたん形の浴槽がある内湯(ひょうたん風呂)は、2~3人入ればいっぱいのコンパクトな浴槽ですが、お湯が入れ替わるのが早いため湯の新鮮さは抜群です。

ただ、狭いので先客がいると入るのに躊躇する広さではあります。露天風呂があれば「ひょうたん風呂に先客がいるから露天に行くか」ということができたんですけど、復活は難しいのでしょうかね……。

そしてもう1箇所の内湯は、巨岩をくり抜いた岩風呂です!


画像:じゃらんnet提供

源泉が湯船のすぐ側から湧き出ており、3つの浴槽に硫酸塩泉の源泉がかけ流されています。


画像:じゃらんnet提供

無色透明、無味無臭の源泉ですが、お湯の新鮮さはすばらしいの一言。
混浴ですが、女性専用時間帯もありました。今は浴室が2つになってしまったので、混浴時間帯が長いと、混浴に抵抗のある女性はお風呂に入れない時間帯が長くなってしまったかもしれません。残念ながら、湯あみ着やタオル巻きもNGなんですよね……。

食事は、朝夕共に食事処でいただきました。

正直なところあんまり期待していなかったのですが、おいしかったです。
天ぷらは最初から置いてあったりしますが、そのあたりを気にしなければ、品数も味も十分です。

山形の地酒メニューもなかなか豊富で、1合瓶が4種類と2合瓶が3種類あるのもうれしい。

山形らしく芋煮もあり、デザートも手作りのプリンでおいしかったです。

朝食はシンプルな内容ですが温泉卵のゆで加減が絶妙で、おいしくいただきました。

きれいな宿でなくても大丈夫で、とにかくお湯が良い宿に泊まりたい方におすすめしたいです。あとはやっぱり、岩風呂が混浴なことを考えると男性向けでしょうかね……。

もし露天風呂が復活したら私もまた泊まりに行きたい宿です。

山形県「肘折温泉 若松屋村井六助」土曜日2食付き11000円~

湯治場の雰囲気が残る山形県の肘折温泉。東北新幹線の新庄駅から村営バスが出ています。
連泊して滞在する方が多いこともあり、リーズナブルに泊まれる宿が多い温泉地です。

ご紹介する「若松屋村井六助」さんは、「1泊2食付きのスタンダードプラン」で、トイレ無しの部屋であれば土曜日2食付き11000円で宿泊可能です。*2

宿泊レポートも公開しています。

ちなみに若松屋村井六助さんのすばらしいところは、なんと13時にチェックインできることです。早めに着いてお風呂三昧を楽しみたいですね。

朝市が目の前で開催され、山菜料理がおいしく自家源泉の貸切風呂が良い

客室は8畳の和室で、1人泊の場合はスペースがあるのでチェックイン時から布団が敷いてありました。

客室内には冷蔵庫やグラスもあり、浴衣、バスタオル、フェイスタオルに歯ブラシもあります。

ただ、宿泊したタイミングでは客室にエアコンはなく、またWi-Fiも1階ロビー周辺では利用できるものの、客室内では利用できませんでした。
公式サイトには

WiFiの使えるお部屋、エアコン付きのお部屋が増えワーケーション等快適にご利用いただけます!是非ご活用下さいませ。詳しくはどうぞお問い合わせください。 

との表記がありましたので、すべての部屋ではないもののエアコン付きの部屋、Wi-Fiの使える部屋もあるようです。気になる方は宿泊前に問いあわせてみると良いかもしれません。

浴室は、男女別の大浴場と空いているときに貸切で利用できる小浴室があります。

大浴場は肘折温泉の共同源泉のかけ流し。かなり熱めですが浴室の雰囲気はとても良く夜通しの利用が可能です。

貸切浴室は夜は22時まで、朝は6時から。

村井源泉という43度ほどの自家源泉を使用しており、ぬるめで長湯したくなるすばらしいお湯です。

食事は個室か部屋にお膳を運んでいただきます。

山菜料理がたっぷりでうれしい。地酒を飲みつついただきます。それと白いご飯がとてもおいしい宿でしたね。

朝食はシンプルなおかずですが、ご飯がおいしいのでやはりご飯が進んでしまいます。

肘折温泉は冬季以外毎日開催される朝市が有名ですが、朝市の会場は大友屋旅館の目の前です。

しそ巻きやおこわなどをつい買い物してしまいました。
人気の宿で現在はなかなか予約が難しいのですが、リーズナブルに泊まれるし、次回は連泊したい宿です。

山形県「新高湯温泉 吾妻屋旅館」土曜日2食付き14850円~

山形県米沢市の吾妻山の山麓、標高1126メートル地点にある「新高湯温泉 吾妻屋旅館」は、吾妻連峰に登山の玄関口でもある秘湯の宿です。

米沢駅から白布温泉行きのバスに乗り、終点「湯元駅前」で下車して、そこからは宿の送迎車があります。

楽天トラベルでプランが出ていることもあるのですが、現時点では出ていないようで……Web予約は秘湯を守る会の公式Webサイト経由になります。

一人旅専用の6畳間の和室があり「プチ湯治控えめプラン」で予約すると、土曜日に14850円で宿泊可能です。

西吾妻山登山と絡めて宿泊した際のレポートも公開しています。

山の宿らしい素朴な食事がおいしく、お湯も風情もすばらしい

一人旅専用の6畳の和室は、湯治宿っぽいシンプルな作りですが、テレビや湯わかしポット、金庫、鏡、内線電話など必要な備品はしっかり揃っています。

エアコンはありませんが、高所なので夏に泊まったときも暑さは感じませんでした。布団は部屋の隅にまとめて置いてあり、好きなタイミングで自分で敷く方式です。
Wi-Fiは、コロナ禍前に宿泊したときはフロント周辺のみで提供されていましたが、現在どうなっているかはわかりません。

洗面所・トイレは共同ですが清潔で新しい設備です。

洗面所に設置されていたドライヤーも、新しめでちゃんと使えるものでした。

新高湯温泉は、男女別の内湯と、玄関前にある貸切風呂以外はすべて露天風呂です。

女性専用の露天風呂1つ以外はすべて混浴露天風呂となります。混浴露天風呂は湯浴み着の着用もOKですが、夜18時31分から20時1分までは女性専用になります。また、朝の6時から7時29分の間は女性専用露天風呂が男性用になります。

含硫黄-カルシウム-硫酸塩泉の源泉は、ほんのり硫化水素臭がありツルツル浴感のとても良いお湯です。

内湯にはシャワーも一応ありますが、水道ではなく源泉が出るようになっていて、かなり熱いので頭を洗うのはちょっと厳しかったです。このあたりは現在は改善されている可能性もありますが……。

空いているときにいつでも入浴可能な貸切露天風呂は、樹齢300年の栗の木をくりぬいて作った浴槽です。内湯や他の露天風呂とは異なるやや温めの源泉が使われており、1人でゆったり入れます。

混浴露天風呂からは滝を間近で眺められたり。

夕暮れどきには夕日を眺めることもできました。

食事は2食とも部屋に運んでいただけるのがうれしい!

わらび、玉こんにゃく、さやいんげん、うどの和え物、漬けものなど、山の宿らしいおかずが並び、どれも素朴な味わいながら大変おいしいです。

宿泊した際は「ステーキ付き」のプランで予約したので、後から焼きたてのステーキが運ばれてきました。

プチ湯治控えめプランの場合は、ステーキではなくすき焼きか陶板焼きか……?の提供になるようですね。

最後の根曲り竹のお味噌汁もおいしく、山形らしくデザートがさくらんぼなのもうれしかったですね。

朝食も手作りのおかずが並び、すべておいしくいただきました。

秘湯の宿かつ混浴ではありますが、館内も客室内も新しくきれいでサービスもしっかりしている宿です。

群馬県「草津温泉 綿貫ペンション」土曜日2食付き13750円~

草津温泉の「綿貫ペンション」は、草津温泉バスターミナルから徒歩10分ほどの場所にある、全15室の温泉付きペンションです。

「アルロドデンドロ」なる完全予約制のイタリアンレストランを併設していて食事の評判が良く、温泉浴室は夜通し入浴可能。土曜日も2食付きで13750円で1人で泊まれます。

宿泊レポートはこちらです。

草津温泉までの交通や、バスターミナルから宿までの道についてもこちらの記事に書いています。

食事は抜群においしく湯も極上!系列宿の大浴場にも無料で入れる

1人で予約できるお部屋は洋室の「ツインルーム」なんですが、中に入るとベッドは1つでした。

客室内ではWi-Fiの利用が可能で、速度も普通に使えるレベルです。
建物は古めですがきちんと掃除されていますし、トイレは共同ですが客室内に洗面所はあります。

浴室は、男女別の内湯で時間帯による交換はありません。

2人入ればいっぱいのコンパクトな浴槽ですが、ph1.5、泉温96度の酸性ー塩化物・硫酸塩温泉、高温の「万代鉱源泉」が、加水なしでかけ流されています。

毎日湯を抜いて清掃しているそうで、浴室も浴槽内も清潔で、湯もフレッシュ。

一つ言えば、脱衣所にあるドライヤーの風量が弱めのものだったので、髪の長い女性は乾かすのに時間がかかるかもしれません。

実は、綿貫ペンションに泊まると徒歩5分ほどの場所にある姉妹館の温泉ホテル「ホテルヴィレッジ」の大浴場を無料で利用することができます。

画像:じゃらんnet提供 

ホテルヴィレッジでは、綿貫ペンションの浴室とは異なる「湯畑源泉」を楽しめますし、ドライヤーもこちらで使うと良いかもしれませんね。

画像:じゃらんnet提供

ホテルヴィレッジでは、露天風呂にも入ることができます。

さて、お楽しみの夕食です。朝夕共に1階の食堂でいただきます。

和洋折衷の料理で、季節の食材がふんだんに使われているのがうれしい。

お酒はスパークリング日本酒の「水芭蕉」の1合瓶をお願いしました。

「キノコのホイル焼き」は、地元で取れる「シモフリシメジ」なるキノコをバター醤油味で調理してあり、後から熱々で持ってきていただきました。

ステーキの焼き加減も絶妙だし、ディジョンのマスタードソースもおいしい!

丸ごとオーブンで焼いたピーマンの甘さに驚いたり。

〆は、秋の味覚「栗ご飯」です!

デザートの梅シャーベットは煮梅付き。すべておいしくいただきました。

朝食は和食と洋食から選べるので、私は洋食をチョイス。

お替わり自由のパンとコーヒーに、自家製ジャム。朝からお腹いっぱいにいただいてしまいました。

群馬県「草津温泉 旅館美津木」土曜日2食付き14300円~

草津温泉の旅館美津木は、草津温泉バスターミナルから徒歩15分、湯畑から徒歩10分ほどの、温泉街の喧噪から少しはずれた静かな場所にある全13室の小旅館です。

4.5畳もしくは6畳の部屋であれば土曜日も2食付きで1人泊可能です。
食事は「上州牛しゃぶしゃぶプラン」か「上州牛すき焼きプラン」で、土曜日14300円に1人で泊まって14300円~です。

プラス1000円ほどで、朝夕お部屋に食事を運んでいただけるプランもあります。

冬はこたつでまったり。すべての浴室を貸切利用で楽しめる

宿泊したのは6畳の和室で、チェックイン時から布団が敷いてありました。

トイレも洗面も共同ですが、冬だったのでこたつがあって暖かく快適に過ごせました。

ただ、こちらの宿、どうやらエアコンがないんですよね……。草津はそこまで標高が高いわけでもないですし、きっと夏は暑いと思います。浴衣やタオル、電気ポット、テレビ、金庫、内線電話などはしっかりあり、Wi-Fiも利用可能です。

あとは……エリアとしては温泉街から離れていて静かな場所なんですが、部屋によっては車道に面しているので、車の音が気になる方はいるかもしれません。

私は「選べる群馬県産おみやげ付き」のプランで予約したので、川場シードルをいただきました。

浴室は、内湯が3箇所と露天風呂が2箇所で5箇所、私が泊まったときは入れたのですが、レビューなどを読むと現在は4箇所になっているようです。

すべての浴室を夜通し利用可能です。浴室にあるのはリンスインシャンプーなので、こだわりのある方は持参しましょう。

すべての浴室に、草津温泉の万代鉱源泉がかけ流されています。

予約制ではなく、空いているときに内側から鍵をかけて入る方式です。夕食前・朝食前の時間帯は混雑するようでしたが、ありがたいことに夜通しの入浴が可能なので、早めにチェックインしたり、深夜早朝、朝食後などを狙うとゆっくり入れそうです。

私は部屋食にはせず、食事処でいただきました。

地酒の「赤城山」をいただきつつ、上州牛のしゃぶしゃぶコースを。

メインのしゃぶしゃぶもおいしかったし、メイン料理のほかに陶板焼きの鱈などもあって品数も十分、満足できました。

朝食も食事処で。

朝は陶板焼きで巣ごもり卵を。ちょっと珍しいですね。
エアコンのこともありますし、お湯も熱めの宿ですので、寒い季節にまた泊まりに行きたいです。

新潟県「関温泉 朝日屋旅館」土曜日2食付き12650円

新潟県妙高市の関温泉は、妙高山の麓の標高900メートルほどの場所にあり、11軒あるすべての旅館が「加水・加温・循環・消毒すべてなし」のパーフェクトな源泉かけ流しの湯を提供することにこだわっているという温泉地です。

ご紹介する関温泉の朝日屋旅館は、土曜日2食付きで12650円~1人泊が可能です。平日も休前日も同じ料金で宿泊可能という、ありがたい宿。

最寄り駅は「えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン」の関山駅で、駅からは妙高市市営バスの「関・燕温泉線」に乗って30分ほど。

詳しい交通については宿泊レポートにも掲載しています。

部屋は清潔、食事おいしく、赤茶色の細かい湯の花が舞う極上湯が楽しめる

建物は新しくはありませんが、客室はきちんと手が入れられていて日当たりも良く、快適なお部屋です。

空の冷蔵庫やテレビ、金庫もあり。ポットは湯沸かし機能はないタイプだけれど、洗面所もトイレも付いているし、どちらも清潔でした。

1点気になったのは、エアコンがないことです。宿泊したのは春先でしたが、標高900メートルほどの場所なので真夏は暑そうな気がしますね。

浴室は、露天風呂と内湯がセットになった男女別の大浴場。夜通し利用可能なのがうれしい。

浴槽の中に入ると、底に貯まっていた細かい赤茶色の湯の花がふわーっと舞います。

湯口からは源泉がドバドバとかけ流され、加水も加温もされていないそうですが41度ほどの適温でした。

露天風呂は内湯よりもややぬるめで、眺望はないものの、山から吹いてくる風を感じながら湯浴みを楽しめました。

食事は1階の食事処で。ドリンクメニューはさほど多くないですが地酒の飲み比べセットがあったので個人的には問題なし。

山菜やホタルイカなど春らしい食材がしっかりと使われていました。山の中の宿ですが、日本海にも比較的近いので魚も新鮮です。

朝食も山菜たっぷり。ご飯もおいしい。

山菜料理がおいしかったので、個人的にはまた春に泊まりたい宿ですね。

新潟県「赤倉温泉 ホテル金甚」土曜日2食付き13200円~

「ホテル赤甚」は、新潟県妙高市の赤倉温泉の赤倉温泉スキー場からすぐの場所にある、全18室の宿です。

宿のオーナーがスキー業界では有名な方だそうで、冬の間はスキー客で賑わう宿らしいのですが、雪のない時期はそこまで混み合いません。白や黒の細かい湯の花が浮かぶ、とろみを感じさせるようなすばらしいお湯と和洋折衷のおいしい食事をのんびり楽しめる宿です。

ダブルベッド1台の洋室が実質シングルルームとなっており、土曜日や連休中でも1人泊のプランが出ており、土曜日も2食付き13200円で1人泊可能です。

しなの鉄道の妙高高原駅が最寄りで、駅からは妙高市市営バスの「赤倉線」に乗って15分ほど。「赤倉銀座」バス停で下車して3分ほど歩くと着きます。

宿泊レポートに、交通についても詳しく書いています。

内湯のみだが湯は極上!夕食の「ビーフシチューのパイ包み」がおいしい

1人で泊まれる洋室は、フローリングにダブルベッドのお部屋。

ライティングデスク的なものはないのでワーケーション利用には向きませんが、湯沸かし機能付きポットやテレビなどの備品はしっかり揃っているし、エアコンも設置あり。

トイレはウォッシュレット付きではないけれど、ユニットバスが付いているので、共同トイレ・洗面所に抵抗がある人でも大丈夫でしょう。

浴室は内湯のみですが、黄色と白のガラスを組み合わせた壁が印象的。

お湯は熱めですが……新鮮さが感じられるいいお湯です!

とろみを感じさせるようないいお湯で、チェックインから朝9時まで、夜通しの利用が可能なのもうれしいポイントです。

食事は地下1階にある食堂でいただきます。品数もしっかりあるし、揚げ物・焼き物は後から熱々のものを持ってきてくれるのがうれしい。

野菜たっぷりの豚しゃぶ。

揚げ物はヒレカツ。揚げたてだし、天ぷらは蕎麦屋や旅館でちょくちょく食べるけど、カツは普段そんなに食べる機会がないので実はうれしかったです。

そして、ビーフシチューのパイ包み!これがおいしい。
パイを破ると器の中にはたっぷりのビーフシチューが。上にかかっている白いミルクは、コーヒーミルクのポーションでした。ミルクをかけるとコクが増していっそうおいしくいただけます。

朝食は、席に着いてから焼きたてのオムレツを持ってきていただけたのがうれしかったです。

妙高山登山の前後に泊まるにも便のいい宿なんですが、お湯も良くて食事もおいしいので、できれば早朝出発したりせずにのんびり過ごしたい宿です。

新潟県「赤倉温泉 ほてる千家」土曜日2食付き11000円

1つ前にご紹介した「ホテル金甚」と同じ、妙高山麓の赤倉温泉にある「ほてる千家」
ホテル金甚から徒歩5分ぐらいの場所にあります。

妙高高原駅から妙高市市営バスの「赤倉線」に乗って「赤倉中央通り」バス停で下車します。

ほてる千家さんも、冬の間はスキー客で賑わう宿なので、スキー目当てでなければ雪がない時期に行くのがいいでしょう。空いていて、のんびり楽しめます。

2食付きで泊まる場合、食事の内容で2つのプランがあり、スタンダードプランだと8800円、まんぷく温泉満足プランだと11000円で泊まれます。

土日はスタンダードプランの設定がなく「まんぷく温泉満足プラン」になってしまうため、土曜日に2食付きで泊まる際の料金は11000円になるようです。

宿泊レポートはこちらに掲載しています。既に3度泊まっている宿なので、食事の内容など参考にしていただけると思います。

古い宿だけどお湯は良く、この値段で本当に?と思うほど食事がすごい

お部屋は6畳の和室で、トイレ・洗面所は共同です。

建物は古いけれど、テレビ、電気ポット、金庫などの設備はちゃんと揃っているし、エアコンも新しいので個人的には特に不便には感じませんでした。

Wi-Fiも利用可能で、速度も問題ありません。
あえて難を言うのであれば、隣の部屋の方がドアを開け閉めするときに音がやや響く、ということでしょうか。静かに開け閉めする人が隣だったらそれも気にならないかもしれませんが……こればかりは運なので。

浴室は内湯のみで、シャワー付きの洗い場あり。リンスインシャンプーだったので、こだわる人は自分で用意したほうがいいでしょう。

浴室は窓も小さめで開放感があるとは言いがたいのですが……お湯は極上です!

加水も加温もしていないかけ流しの源泉を、滞在中は夜通し楽しめます。
ただし、洗い場のシャワーは、深夜は水しか出なくなってしまうそうなのでその点だけご注意を。

そして、ほてる千家さん、食事がなかなかすごいのです。
山の宿なのにやたら魚介が多いのですが、妙高高原は新潟の海にもそこそこ近いので、魚介も新鮮です。

「鮎正宗 本醸造生貯蔵酒 初鮎」なる、妙高市内の酒造のお酒を飲みつついただきました。

お酒のメニューはそんなに多くないのですが、こちらの日本酒はおいしかったです。

お刺身が、いつも3点以上の盛り合わせで、すべて新鮮なのもうれしい。凍った刺身はここでは出ません・笑

海老の刺身は青い卵を抱いていました。

朝食も、シンプルだけど手作りのおいしいおかずが並びます。

ちなみに食事の場所については特にプラン詳細には案内がないのですが、これまで3回泊まった経験上は「スタンダードプラン」のときは会場食で、「まんぷくプラン」のときは個室食でした。確約ではないと思いますが、なんとなくそんな感じで分けているんじゃないかなと思っています。

山梨県「日の出温泉」土曜日2食付き14850円

山梨県の石和温泉駅から徒歩10分ほどの場所にある旅館日の出温泉は、庭から36度の人肌のぬる湯の源泉が自噴しているという、恵まれた自家源泉を持つ宿です。

最寄り駅の石和温泉駅は新宿から中央線特急で1時間30分と交通の便が良いうえに、土曜日も2食付きで14850円~で1人で泊まれるので「ひとり旅が好きでぬる湯が好き」な人にとっては非常に使い勝手が良い宿ではないかと思います。土曜日の予約は、最近はなかなか取りづらくなりました……。

宿泊レポートも公開しています。

ぬる湯好きならきっと満足できるすばらしいお湯、食事もおいしい

宿泊したお部屋は8畳広縁付きの和室。バストイレ付きで、トイレはウォッシュレット有りです。

チェックイン時から布団が敷かれていますが、1人ならスペースは十分です。
テレビ、冷蔵庫、金庫、電気ポット、ドライヤーもあります。ただし、Wi-Fiの提供は1階のロビー周辺のみで、客室内では利用できません。

浴室は、以前は露天風呂も利用できたのですが、現在は内湯のみ。

浴槽は真ん中で2つに区切られ、やや熱めの石和温泉の共同源泉と、庭から湧き出る自家源泉のぬる湯がそれぞれに注がれています。

熱めのお湯と人肌のぬる湯を行き来するのが気持ちよくて、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

1点だけ、こちらの宿では日帰り入浴をわりと遅めの時間まで受け入れているので、夕食前の時間帯など、宿泊客以外の入浴客も合わさって混雑してしまうことがあるのが、難点と言えば難点でしょうか。

宿泊すれば夜通し入浴可能なので、混んでいるときは諦めれば……と思っていたのですが、最近泊まった方のレポートを読むと、深夜は入浴できないと書いてあったりもするので、現在は深夜の入浴はできない可能性もあります。

夕食は1階の食事会場でいただきます。

日の出温泉には2021年に1回と、それより10年ほど前に1回、計2回宿泊しているのですが、最初に泊まったときの印象より、2度目の宿泊のときの食事は良くなったように思いました。

最初に泊まったときは海老フライとか出てきて、旅館の食事というよりは家庭料理色が強かったんですよね。それはそれでおいしかったのですけど。

飲み物は山梨県の地酒「七賢」をぬる燗でいただいたり。

甲州ワインの赤ワインをグラスで注文したら、おまけで白ワインもお猪口に1杯いただけてうれしかった&おいしかったです。

お魚の刺身もしっかりありつつ、馬刺もあったし。

〆がざるうどんなのも、ちょっと変わっていておもしろかったです。油揚げたっぷりで、やや甘めのつけ汁のおいしいうどんでした。

デザートは山梨らしく、フルーツ3種盛り合わせでした。

朝食もおいしかったです!

ほんのり甘い卵焼きに、大ぶりな焼き鮭。ナスの揚げ浸しとひじきの煮物など、しっかりと手作りされたおかずだとわかる朝食でした。

長野県「毒沢鉱泉 神の湯」土曜日2食付き14800円~

長野県下諏訪町にある毒沢鉱泉神の湯は、強酸性でミネラル豊富な冷鉱泉を楽しめる全14室の宿です。

最寄り駅の下諏訪駅からは車で10分ほど、送迎やバス便がないので、公共交通機関利用の場合は駅からタクシーになります。片道2000円弱ほど。

タクシー代をプラスするとリーズナブルとは言えないかもしれませんが、単純泉の多い諏訪・松本エリアでは唯一無二の個性的な源泉で、食事もなかなかおいしいのでこれまで何度も泊まっている宿です。

宿泊レポートもかなり前に公開したものですが……記事公開後も何度か宿泊しています。

レモンジュースのような冷鉱泉と湧かし湯を交互浴で楽しめる

神の湯は「旧館」「本館」「新館」の3つの棟に分かれ、旧館が1番古く「訳あり」部屋としてお安く提供されています。最も新しいのが新館です。

私も、だいぶ前に旧館に泊まったことがあるのですが、築70年とかなり古く、虫が多いのが気になったのでその後は泊まっていません……。しかし、この旧館であれば土曜日2食付きで14800円で1人で泊まることができます。

旧館に泊まったのが昔過ぎて写真も撮っておらず……公式サイトの写真もあまり参考にならないのですが、古い部屋、エアコンがない部屋、トイレ洗面所が付いていない部屋でも大丈夫な人であれば旧館を予約してみてもいいかもしれません。

私は、旧館に1度泊まった以降はいつも「本館」を予約しているのですが、こちらは新しくはないけれど平均的な旅館のお部屋です。

トイレ洗面所は室外ですが新しくてきれいでしたし、客室内にエアコンもあります。本館は、土曜日15000円以下にはならないけど、旧館のお値段にプラス2000円ぐらいで泊まれます。

浴室は男女別の内湯のみですが、ちょっと他では味わえない個性的な源泉です。

大きな浴槽は源泉を41度ぐらいに加温した湧かし湯ですが、隣に湧出温度2度だという、冷たい源泉浴槽があります。

湧かし湯で十分に体を温めてから源泉浴槽に入る……この交互浴が気持ちいいのです。

非加熱の源泉浴槽の湯口からは飲泉も可能ですが、酸性度が高く、レモンジュースのような酸っぱさがあります。成分が濃いので、加温循環している浴槽のほうはオレンジ色っぽい濁り湯なのですが、非加熱の浴槽は濁りなく透明なのもおもしろいですね。

食事処でいただく食事は、山の宿らしい料理が並びます。オニオンスライスたっぷりのサーモンのサラダが定番なんですが、これもなかなかおいしい。

鍋料理は鶏団子と野菜を優しい味の出汁で煮たもの。

〆のご飯には、汁物代わりに温かい蕎麦が添えられます。

朝食にならぶ、素朴なおかずもおいしい。

夕食の鶏団子鍋以外に肉料理がないので、若い男性などは物足りなく思うかもしれませんが、味はいいし、全部食べてもお腹が重くならないのが気に入っています。

長野県「棧温泉」土曜日2食付き11550円~

長野県木曽郡にある棧温泉(かけはしおんせん)は、木曽福島駅から車で10分ほどの、木曽川沿いにある一軒宿です。

交通は、木曽福島駅からタクシーか、上松町のコミュニティバス倉本線で木曽福島駅から10分ほどの「かけはし大橋」で下車して徒歩10分です。

コミュニティバスは土日は本数が少ないので、利用する場合はあらかじめ時刻表を確認しておいたほうが良いでしょう。

棧温泉ではいくつかの食事プランから予約時に選択することができ、品数少なめの「ライト宿泊プラン」であれば土曜日2食付きで11550円~で1人泊可能です。

宿泊レポートを公開しました。

冷鉱泉の天然炭酸泉が気持ちよく、おいしい食事と木曽の地酒が楽しめる

建物は古いですが客室は一般的な和室で、チェックイン時から布団が敷いてありました。Wi-Fiの利用もOK。

テレビはあるけれど客室内に冷蔵庫と金庫はありません。設備的なところで気になったのは、冷房が室外機のない窓に設置するタイプのもので、あまり冷えなかったことでしょうか。暑い日だとちょっとつらいかもしれません。

しかし、窓からの眺めはすばらしかったです。

トイレと洗面所は共同になります。古い建物なので洗面所などは昔ながらの雰囲気でしたが、トイレはウォッシュレット付きでした。

浴室は、洗い場と浴槽の間にカーテンがあるという独特の作り。

洗い場の水しぶきが浴槽にいかないようにという配慮だろうか……と思いきや、木曽川に面している大きな窓があるため、川向こうの国道から洗い場が見えてしまうからなんだそう。なるほど……湯につかってしまえば見えないから、洗い場だけカーテンで覆っているわけですね。

窓から中が見えないように曇りガラスにしてしまう宿も多いですが、それだと中から景色を眺めることもできなくなるので、よく考えられているなと思いました。

浴槽は2つに分かれており、手前側の大きな浴槽は源泉を加温循環しており、奥側の小浴槽は泉温13度の冷鉱泉をそのままかけ流しにしています。

茶色い濁り湯だからか浸かると泡付きはよくわからないのですが、非加熱源泉浴槽の湯口では炭酸がパチパチと弾けるのがわかります。加温浴槽との交互浴が気持ちいいです。

食事は、部屋食のプランと食事処のプランが分かれていて、予約時に選択します。

ビールは大瓶のみということで日本酒は何がありますか?と聞くと、地元の酒蔵の2合瓶をたくさん並べてくださいました。どれも見たことがない珍しいお酒で、いただいた純米吟醸も華やかな香りがしておいしくいただきました。

夕食は、アルプス牛の豆乳しゃぶしゃぶ、馬刺し、鮎の塩焼きなど山の宿らしいメニューが並びます。

天ぷらは後から揚げたてを持ってきてくれたし、その場で炊き上げる舞茸ご飯もおいしくいただきました。

朝食も、シンプルながら手作りのおいしいおかずが並びました。

最後にフルーツの盛り合わせとコーヒーが出たのもうれしかったです。

冷鉱泉を楽しみつくすためには、初夏~秋口ぐらいに泊まるのが良いかなと思います。

静岡県「温泉や 神代の湯」土曜日2食付き12100円~

静岡県伊豆市にある「神代の湯」は、伊豆箱根鉄道修善寺駅から車で15分ほどの場所にある全8室の小旅館です。

修善寺駅が最寄りなので、旅行サイトなどだと「修善寺温泉」の括りに入れられていることがありますが、修善寺温泉とは場所も離れており泉質も異なります。

泉温50度弱の硫酸塩泉の豊富な源泉を持ち、新宿にあるテルマー湯では、この神代の湯の源泉をタンクローリーで運んで露天風呂で使用しているそうです。

公共交通機関だと駅からの便は良くありませんが、公式サイトからの予約特典で時間は決まっているものの修善寺駅から送迎があります。

送迎については宿泊レポートにも詳しく書きました。

ちなみに、宿泊レポートに「Wi-Fiない」と書いてありますが、2022年に泊まったらWi-Fi利用できるようになっていました!

チェックインが12時から可能で、送迎利用でも12時30分にはチェックインできますので、なるべく早く来てお風呂三昧を楽しみたい宿です。

湯量豊富な源泉に浸かり、野菜たっぷりの料理を楽しむ

客室はシンプルな6畳間。冷蔵庫は客室内にありませんが廊下にある共同の冷蔵庫を利用できます。

シンプルな和室ですが清潔で設備も新しめ。トイレ洗面所は共同ですがきれいです。布団敷きは自分で好きなときに。

気になる人がいるかもしれないポイントとしては、やや音が響きやすいことでしょうか。廊下にも「音が響くので20時以降はお静かに」との貼り紙がありますし、1人か2人で泊まる方が多いのであまり気になったことはありませんが、テレビを大きな音で点けている部屋があるとちょっと聞こえたりします。

浴室は男女別の大浴場と、予約制の貸切風呂が1箇所あります。

大浴場は内湯・露天風呂にミストサウナあり。
深夜は利用できませんが、高アルカリでつるつる感のあるフレッシュな源泉を楽しむことができます。

また、宿泊棟には宿泊客専用の予約制の貸切風呂もあり。

広々とした内湯を独り占めできるのがうれしいですね。
貸切風呂は予約表に希望時間を書いて予約する方式なので、早めにチェックインしてすぐに予約したほうが良いです。

食事は、1階の食堂でいただきます。18時に一斉スタートなので食事付きで泊まるならそれより早くチェックインしておく必要があります。

日本酒の種類がなかなか豊富で、静岡県内の地酒と、全国のおいしい日本酒も揃っており、1合からオーダーできました。

料理はとにかく、おいしい野菜がたっぷり並びます。

最近宿泊したのは夏だったので、ピーマン、トマト、ゴーヤなど、目にも鮮やか夏野菜を、シンプルな調理法でいただきました。野菜のおいしさがはっきりとわかる料理ばかりで、豪華ではないけれど一般的な旅館の料理とは一線を画しています。

最後は玄米ご飯と赤だしのお味噌汁。
料理は本当に野菜中心で、スタンダードな「1泊2食付きプラン」だとこれプラス魚料理1品という感じ。

男性の方には物足りないかもしれません。よく食べる方は豚しゃぶ付きのプランなどがおすすめです。
ちなみに、土曜日1泊2食付きの最低料金である12100円は「一汁一菜・粗食プラン」で、かなり食事の量が少ないプランです。スタンダードな2食付きプランでも14300円なので、旅行で泊まるならせめてスタンダードプランにしておいたほうが良いかと思います。

朝食は、鯵の干物と野菜料理が4品、具沢山な味噌汁に玄米粥。

どれも本当においしいし、朝からお腹が苦しくなるほど食べてしまうこともないので、神代の湯に泊まった日はランチもおいしく食べられます。

朝食のおかずを心からおいしいと思えることってそんなにないですし、少量で満足できるすばらしい朝ご飯だと思います。

鳥取県「皆生温泉 三井別館」土曜日2食付き14300円~

鳥取県の海辺の温泉地、皆生温泉の「三井別館」は、全50室の温泉付きホテルです。
砂浜を眺められる海沿いにはリゾートホテルっぽい温泉施設や、高級宿も並ぶ皆生温泉の中では「目の前が海ではなく道路」で、建物なども古めということもあって地味な存在だと思います。

泊まってみると、ロケーションはもちろん、建物や食事は予想どおりの「昔ながらの温泉付きホテル」でしたが、予想以上のお湯のすばらしさに感動しました。また、フロントや食事処で対応してくれたスタッフの方たちも親切で、居心地の良い宿だったと思います。

「和室おまかせ」か「訳ありツイン」で「リーズナブル会席フラン」を選べば、土曜日に2食付きで14300円~で1人で予約できます。*3

広々とした大浴場にすごい勢いでかけ流される源泉

「おまかせ和室」で予約し、客室は古めの旅館の和室そのものですが、掃除はきちんとされていて清潔でした。

Wi-Fiも、速度はやや頼りないながらも利用可能ですし、浴衣、バスタオル、フェイスタオル歯ブラシなどの基本的な備品もあり、冷蔵庫、湯沸かし機能付きポット、ドライヤーもあって設備的には何の問題もありません。

すべての客室にウォッシュレット付きのトイレと洗面所が設置されているのもありがたいですね。

浴室は大浴場が2つあり、夜間に男女が入れ替えになります。入浴可能時間は深夜は0時まで。朝は5時30分からです。

露天風呂はなく内湯のみですが、広い浴槽にざばざばとものすごい勢いで源泉がかけ流されています。

ほぼ中性の食塩泉ですが、フレッシュさがわかる良いお湯で、お湯の温度も適温です。

源泉温度が高いため加水していますが、循環消毒なしのかけ流しでした。

皆生温泉は以前、海辺にある別の宿にも泊まったことがあり「ロケーションはいいけどお湯は平凡」と思っていたのですが……湯使いでこれほど違うのかと驚かされました。

食事は場所柄カニの付くプランがあり、せっかくなので申し込んだのですが、そもそもそんなにカニ好きってわけでもなかったので量的にもシンプルな会席で十分だったかもしれません。

地物食材も多く温かいものは後から持ってきていただいたし、お刺身もおいしかったです。地酒を飲みつつすべていただきました。

朝食はシンプルですが、食後のコーヒーがおいしかったです。

皆生にこんないいお湯の宿があったか!と驚かせてくれた宿で、米子に行くときはまた泊まりたいと思っています。

大分県「由布院いよとみ」土曜日2食付き13000円~

高級旅館も多く立ち並ぶ、大分県を代表する温泉地の一つである由布院温泉。

そんな由布院温泉で、土曜日でもリーズナブルに一人泊可能なありがたい宿が「由布院いよとみ」です。

由布院駅から徒歩8分と交通の便が良いのもうれしいですね。宿泊レポートも公開しています。

5つある浴室はすべて空いているときに貸切で利用。夕食の地鶏鍋がおいしい

由布院いよとみは、かつては全13室の小規模な旅館でしたが、別館を増築して現在は21室の宿になっています。

「別館 荘」にあるコンパクトシングルルームに、土曜日2食付きで13000円で宿泊可能です。

コンパクトシングルルームは畳の上にラグが敷かれ、シングルベッドが置かれている部屋ですが、1人で泊まるなら広さは十分。

テレビ、冷蔵庫、電気ポットなどの設備も揃っていて、ゆったり座れるチェアもあるけれど、個人的にはPCを広げたりお茶を飲んだりしにくいので、小さくてもいいのでテーブルがあるとうれしいなと思ったりも。

トイレ洗面所は共同です。トイレが男女共用なのが気になる方はいるかも……と思います。それとWi-Fiは、私が泊まった部屋では普通につながりましたが、口コミを読むと部屋によってはつながりにくい部屋もあるようです。

浴室は5つあり、すべて貸切で利用します。

露天風呂と内湯の一つはもともと大浴場として利用されていた浴室なのでかなり広々としています。

以前は浴室は3つでしたが、客室が増えたタイミングで小浴室が2箇所新しくできました。ただ、全21室で5つある浴室を貸切利用するのはちょっと少ないかもしれません。Web上でリアルタイムに空き状況をチェックできるのですが、満室のときだと「空いた!と思って急いで向かったら既に使用中……ということもありました。

食事は食事処でいただきます。

ドリンクメニューもいろいろと揃っているし、1人でも楽しめます。

最もリーズナブルな食事メニューが「地鶏鍋会席プラン」ですが、おいしいし、量もたっぷりなので十分満足できます。

最後に地鶏の出汁の雑炊をいただけるのもうれしい。

朝食はバイキングで、品数はかなり多いです。

バイキングの料理の味は正直普通ですが、大分の郷土料理「だんご汁」をバイキングとは別にいただけます。

大きなお椀にいっぱいのだんご汁、大変おいしかったです。

由布院で2食付きでリーズナブルに泊まれる宿はなかなかないので、貴重な宿だと思います。

佐賀県「嬉野温泉 旅館一休荘」土曜日2食付き12100円~

嬉野温泉の旅館一休荘は、嬉野温泉バスターミナルの目の前にある、全7室の小旅館です。

嬉野温泉の最寄り駅は、新しくできた新幹線の嬉野温泉駅になりますが、駅から温泉街までは距離があり、徒歩だと30分弱かかります。新幹線が駅に到着したタイミングでも駅にタクシーが待っていない……というレビューもありましたので、武雄温泉駅からバスで向かうのが現実的かなと思います。

宿泊レポートも公開しています。

かけ流しの浴室を貸切利用、食事もおいしい、漫画が読める

「6畳和室・トイレなし」の部屋と「6畳和室トイレ付き」の部屋に1人で泊まることができます。土曜日に2食付きで泊まったときの宿泊料金はそれぞれ「12100円」と「13200円」です。夕食を部屋食にすると若干料金アップします。

私は、トイレ付きの部屋に宿泊しました。

建物は古いですが客室の手入れ・清掃はしっかりされておりとても清潔です。トイレもウォッシュレット付き。

窓際にリラックスできるオットマン付きのチェアと洗面所もあり。

それから、廊下に漫画の書棚が置いてあってお部屋で自由に読めるのもうれしい!

金田一少年の事件簿(何度も読んでいるのに……)を借りてきて、ビールを飲みつつ風呂上がりに読みました。

ちなみに一休荘は、食事どきを含めて飲み物の持ち込みOKな宿です。夕食時にオーダーできるお酒のメニューはやや少なめなので、飲みたいお酒がある方は持参したほうがいいでしょう。客室内に冷蔵庫もあります。

気になる点は、Wi-Fi利用が「15分×4回」と制限のあるところでしょうか。宿独自のWi-Fiではなく、観光地によくあるフリーWi-Fiを利用する形なのです。最近は小さな宿でもWi-Fiは完備しているところが多いので、そのつもりで行くとがっかりすることもあるかもしれません。あまり使えないと覚えておいたほうが良いと思います。

浴室はちょっと大きめの岩風呂とコンパクトなタイル張りのお風呂の2つ。どちらも畳敷きで清掃もしっかりされています。

嬉野温泉の高温の源泉がかけ流されており、水を足さないとかなり熱いですが、できればなるべく水を足さずに入って、つるつる浴感の美肌の湯を楽しみたいところです。

入浴可能時間は「朝6時30分から夜10時まで」で若干短め。なるべく早めにチェックインして楽しみたいところですね。

夕食は「食事処」のプランのほうがお安いのですが、私はお部屋でのんびりいただくプランにしました。

一気だしですが、揚げ物がないので特に気になりませんでしたね。

熱燗を1合オーダーして、炙りしめ鯖などお刺身と共にいただきます。

お安い料金ながらメインは佐賀産牛の陶板焼きです。

量もたっぷりあり、大変おいしくいただきました。

朝食は食事処で。

嬉野温泉名物の、豆腐の角がとれてとろけるような食感になった温泉湯豆腐も朝食に並びます。

陶板焼きの中身はベーコンエッグでした。こちらもおいしい。

最後にコーヒーとチョコレートまでいただき、リーズナブルなお値段ながら大満足の食事でした。

宮崎県「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」土曜日2食付き12700円~

「ホテル ピコ ラナイ えびの高原」は、霧島連山の韓国岳の登山口であるえびの高原にある温泉宿です。

以前は「国民宿舎 えびの高原荘」という名前でしたが、運営管理会社が変わり、グランピングなどを打ち出した施設となってリニューアルオープンして現在の名前になりました。

もともと公共の宿ということでリーズナブルに泊まれましたが、現在も「洋室シングルルーム」「8畳和室」「10畳和洋室」「12畳和洋室」などで、土曜日2食付き1万5千円以下で宿泊可能です。

また、平日泊と土曜日泊で宿泊料金が変わらない、休前日の料金アップがない、ありがたい宿でもあります。

交通はちょっと不便で……住所で言うと宮崎県の宿ですが、宮崎県側から公共交通機関で行くことは難しいようです。鹿児島県側からのアクセスになります。

まず、鹿児島空港から空港連絡バスの霧島線に乗り「丸尾」バス停で下車します。
丸尾から「霧島連山周遊バス」に乗って「えびの高原」で下車し、徒歩2~3分の場所にあります。

丸尾に12時30分に着いていなければ周遊バスに間に合わないのですが、12時30分までに丸尾に着ける午前中発の空港バスは土日祝日運休という接続の悪さで。土曜日の早朝に羽田を出発したのではバスのみでたどり着くことができません。平日ならなんとかたどり着けますが……もうちょっと接続良くなるといいんですけどね。

ちなみに宮崎県の宿だからか、宿の方は鹿児島側からのバスについて認識していないようで「バスで来た」と言ったら「どこから?」みたいな反応でした。

韓国岳を眺められる露天風呂はお湯もすばらしい

チェックインして部屋の鍵をいただくと、ロビーの隅に浴衣や作務衣、アメニティやお茶類がまとめて置いてありました。

最近増えている「必要なものを自分で持っていく方式」ですが、お茶よりはコーヒーがいいなとか、好みのものが選べるのでありがたいですね。

宿泊したのは10畳の和室です。もっと狭い部屋でも良かったけどここしか空いておらず……。
ユニットバス付きでトイレもしっかりウォッシュレット。バスルームとは別に洗面台もありました。

和室の他に四畳半の洋間もあり、大きめの冷蔵庫もありました。布団は自分で敷きますが、部屋は快適そのものでした。

浴室は男女別の大浴場。サウナ付き。

内湯は片方の浴槽は加温循環ありで「ぬる湯」と書かれた低温の浴槽はかけ流しのようでした。

人肌のぬる湯で、11月の宿泊だったこともあってぬる湯に入ろうとする人は他におらず、ゆったりと湯浴みを楽しめました。

また、露天風呂からは韓国岳を眺めることができます。露天風呂の泉質は内湯と少し異なるようでしたが、こちらもいいお湯でした。

韓国岳登山の前後泊で利用すれば、登ってきた山、あるいはこれから登る山を眺めつつ湯浴みを楽しめるわけで、すばらしいですよね……。

食事は朝夕共にレストランでいただきます。

ほぼ一気出しでしたが、揚げ物がないので特に気にならず。

温泉卵でいただくすき焼きがおいしかったです。

朝食は、おかずだけテーブルに並んでいて、ご飯や味噌汁、サラダや飲み物と納豆などのご飯のお供はセルフという方式。

豆腐が汲み上げ豆腐のようでおいしかったです。

交通の便があまり良くないので、登山しない人はわざわざ泊まりに行かないかもしれませんが、お湯が良くて部屋もきれいでリーズナブルなので、えびの高原の散策がてら行くと楽しめるんじゃないかと思います。

鹿児島県「紫尾温泉 旅籠しび荘」土曜日2食付き13600円~

鹿児島県薩摩郡さつま町にある紫尾温泉の旅籠しび荘は、お湯がすばらしく良くて食事もおいしいのにリーズナブル、ということで以前から気になっていた宿でしたが、公共交通機関での行き方がわからず、なかなか行けずにいた宿でした。

電車バスだけで行くのはやはり難しいのですが、鹿児島空港あるいは出水駅から空港バスに乗り、「宮之城」で降りてタクシーを呼べば片道3000円ぐらいで行けることがわかりました。

タクシー代を入れると安くはなくなってしまうかもしれませんが、それでもまた行きたいと思えるすばらしい宿だったので、同じ年に2度宿泊してしまいました。

宿泊レポートは以下に公開しています。

熱めとぬるめの2種類の源泉を持ち、食事もおいしく量もたっぷり!

現在1人泊できるのはトイレ付きのシングルルームのみですが(土曜日2食付きで13600円~)建物は古いけれど客室はきれいに改装されており、設備的には不自由ありません。

Wi-Fiの提供もありますが、回線速度はやや遅めだったり、不安定だったりしました。

浴室は男女別の内湯と、宿泊客専用の貸切で利用する露天風呂です。

熱めとぬるめの2種類の源泉があり、2つの浴槽にそれぞれ注がれています。

ライオンの湯口のある楕円形の浴槽は42~43度のぴりっと熱いお湯。

四角い浴槽は人肌のぬる湯です。

どちらもぬるぬる、トロトロの浴感で、交互浴まで楽しめるすばらしい浴室でした。

貸切露天風呂は川沿いにあります。

こちらは2種類の源泉を混ぜて適温にして使用しているようでした。
ちなみに、大浴場の利用時間が朝6時から22時まで。露天風呂は朝7時から20時までとやや短めです。

食事は食事処でいただきますが、しっかりとした敷居があるのでほぼ個室のような感じでした。

鹿児島の宿というと、一昔前までは焼酎はたくさんあるけど日本酒はほぼなく、ビールはスーパードライのみ、という宿が多かったんですが、鹿児島県産にこだわらずビールや日本酒を揃えてくれていて、個人的にはとてもありがたかったです。

料理は、1万円台前半で泊まれる宿とはとても思えない充実ぶり!前菜もしっかり手作りされているし、刺身は4点盛り。キビナゴが美しい……。

ぼたん鍋に黒豚のしゃぶしゃぶなど、お酒がすすむ肉料理もたくさんあり、お腹いっぱいになりました。

朝食では、鹿児島らしくさつま揚げも並び、焼き魚はよくある焼き鮭や焼き鯖ではなく西京漬け焼きなのも素敵です。

お豆腐もできたてふわふわ。すべておいしくいただきました。

現在ご紹介できるのはこの23軒ですが、また状況が変わったり、土曜日にお安く泊まれる宿に宿泊した際は追記したいと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

*1:2023年1月時点では9500円でしたが、若干の値上げで1万円オーバーとなりました。

*2:2023年1月時点では9900円で宿泊できたが、若干料金アップして1万円オーバーに。

*3:2023年1月時点では「ビジネス会席プラン」を選択で9350円~で泊まれたが、ビジネス会席プランの設定が現在はない。