温泉ブログ 山と温泉のきろく

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栃木県 那須湯本温泉 中藤屋旅館で日帰り入浴 500円で入れる鹿の湯源泉かけ流しの宿

那須温泉 中藤屋旅館

那須湯本温泉には、1300年以上前に発見されたという、歴史ある源泉「鹿の湯」を引いている宿がいくつかあります。今回ご紹介する中藤屋旅館さんも、そのうちの一つです。

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本家「鹿の湯」の名を受け継ぐ共同浴場は、もちろんすばらしい温泉施設ですが、シャワーが使えなかったりと、登山後の入浴に最適とは言いがたいですし、大抵いつも混んでいます。

近隣の温泉旅館で日帰り入浴すれば、鹿の湯源泉を独り占めできることも多い!というわけで、中藤屋旅館さんで日帰り入浴してきましたので、レポートしてみたいと思います。

ご近所の旅館 清水屋で日帰り入浴後、中藤屋旅館に立ち寄った

那須岳山腹の歩いてしか行けない温泉「三斗小屋温泉」に宿泊した翌日、那須連峰の茶臼岳の山頂を経由して下山した私。

三斗小屋温泉での宿泊についてはこちらの記事にて↑
絶景の露天風呂は混浴なんですが、女性専用時間もあるのでしっかり楽しめました。

下山後は那須塩原駅行きの路線バスに乗り、那須湯本で途中下車して、まずは「旅館清水屋」さんで日帰り入浴を。

実はこのとき、最初は旅館清水屋さんではなく、お隣の中藤屋旅館さんに行こうと考えていたのです。というのも観光案内所でいただいた「湯めぐりマップ」に中藤屋旅館さんが掲載されていましたので。

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ですが、宿の前まで来て「中藤屋旅館さんの日帰り入浴は11時から」だと気づき、このときまだ11時前だったので、すぐ近くの旅館清水屋さんでお風呂をいただくことにしたのですが。

清水屋さんのお湯はすばらしいお湯でしたが、けっこう熱めだったので長湯はとてもできず。思ったより早い時間で宿を後にすることになったため、外に出たときまだお昼前でした。

お風呂上がりはランチをいただきつつ風呂上がりの1杯でも……と思っていたけれど、まだそこまでお腹も空いていないし、せっかくだから、中藤屋旅館さんにも行ってみようか! 

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 中藤屋旅館は3階建て、全10室ほどの旅館です。

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では、入ってみたいと思います。

中藤屋旅館の日帰り入浴の営業時間&入浴料金

中藤屋旅館さんの日帰り入浴の営業時間は11時から20時までと、比較的長めですが「宿泊客で混み合う夕方は受付できないこともある」とのこと。土曜日の夕方などは避けたほうが良さそうですね。
入浴料金は500円です。清水屋さんは1000円でしたので、半額というのはかなりお値打ちに感じますね。 

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館内に足を踏み入れます。 

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フロントで「こんにちはー!」「すみません、日帰り入浴をしたいのですが」などと声をかけてみるものの、人が出てくる気配はありません。

呼び鈴があることに気づいて何度か鳴らしてみましたが、やはり誰も現れず。
遠くで、掃除機をかけているような音は聞こえるのですが……さすがに、宿の方を探して館内をウロウロするのはやり過ぎかなと思い、しばし待ってみることに。

「今日は日帰り入浴はやってない」というわけではなく、どうも少し前まではちゃんと宿の方がいて、入浴客を受け入れていたようです。男性の日帰り入浴客が2人ほど、フロントの奥にある浴室らしきところから出てきましたので……。

もう、ビール呑みたくなっちゃうなー。 

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などと、自動販売機を物色したり。
私は、アサヒスーパードライが苦手で、宿のビールがスーパードライしかないとちょっとがっかりしてしまうのですが、キリン一番絞りのビールが置いてあるのは良いですね!

ああ、お風呂上がりに自販機でビールを買って、このラウンジでだらだら飲んだりするの楽しそうだな……。

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などと考えつつ待っていたら、10分ほどで宿の方が戻ってこられました!

どうやら、犬の散歩に行かれていたようで、犬と一緒のご帰還でした。入浴料金500円を支払い、フロント奥にある浴室へ向かいます。 

【風呂】★★★★☆ お湯はやや温めと熱めの適温に調整されていた

1階フロントの奥、衝立の影に浴室はあります。 

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脱衣所は、脱衣カゴが並んでいるシンプルな脱衣所です。なんとなく家庭的な雰囲気。 

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洗面台が2つ。 

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ハンドソープと箱ティッシュのほか、化粧水、乳液、綿棒のアメニティがありました。 

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ドライヤーはPanasonic。よくある青いやつ。

温泉分析表が貼ってありました。 

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この分析表は、旅館清水屋に掲示してあったものとまったく同じですね。 同じ配湯施設からお湯が供給されているというところでしょうか。

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では、入ってみたいと思います。 

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檜造りの浴室……これはまた、旅館清水屋とは趣が異なりますが、良いです!

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壁ぎわには洗い場が4つ。

ボディシャンプーとリンスインシャンプーあり。 

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源泉の硫黄成分で、カランは真っ黒に変色していました。これは硫黄泉の浴室ならではといいますか、防ぎようがないですよね。硫黄泉につかるとアクセサリーなどが黒ずんでしまう、あれです。

シャワーはちゃんと使えるので問題ありません。

さて、ついさっき一風呂浴びた直後ですので、ささっとシャワーで体を流して浴槽へ。 

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檜造りの浴槽は中央で2つに分かれており、それぞれの浴槽に対して源泉投入量を変えることで、湯温の異なる2つの浴槽を提供しているのですね。

左側の浴槽のほうがやや広めなのですが、こちらのほうが源泉の投入量も多いです。 

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右側の浴槽のほうはやや狭めですが、こちらは源泉の量も絞ってあるもよう。

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水飲み場のように、細い流れでちょろちょろとお湯がつぎ足されています。

入ってみるとやはり、右側の浴槽はややぬるめ。40度ぐらいでしょうか、かなり入りやすい温度です。

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お湯の新鮮さという意味では、投入量の多い浴槽のほうが勝るのでしょうが、ぬるめのお湯にじっくり浸かるのもそれはそれで、いいものですよねー。 

同じ源泉のはずですが、お湯の色も旅館清水屋さんとは少し違うのが不思議ですね。あちらはもう少し白濁していて、やや青みがかったお湯でしたが。

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中藤屋旅館さんは、いわゆる「笹濁り」というのでしょうか。濁り方はほんのりで、緑がかった色でした。温泉は生きているんですねえ。

ぬるめの浴槽にゆっくり浸かり、最後に熱めの浴槽に短時間入ってあがりました。熱めの浴槽は42度ぐらいでしょうか。酸性泉ということもあり、入った瞬間はぴりっと軽い刺激を感じますが、あがる直前に短時間入ると気分がしゃきっとしますね。

【再訪したい度】★★★★☆ 露天風呂はないが、お湯は長湯しやすい温度で良い

旅館清水屋さんと同じ源泉で、場所もお隣の中藤屋旅館さんでしたが、源泉の色や浴感がかなり異なることに驚きました。

個人的にはぬるめのお湯にじっくり浸かりたいタイプなので、どちらか一箇所で日帰り入浴するなら、中藤屋さんを選んでしまうかもしれないですね。どちらもすばらしいお湯だったので、好みの問題だとは思いますが。

ただ、旅館清水屋さんでは小一時間の入浴中、ほかに誰も入ってくることがなく1人きりで楽しめましたが、中藤屋さんでは1人になる時間もありつつも、前後は他のお客さんも入ってこられました。

中藤屋さんのほうが入浴料金も安く、湯めぐりマップにも載っているということで、日帰り入浴のお客さんは多めかもしれません。今回はお昼ごろの訪問だったので混んでいるというほどではありませんでしたが、午後2時~3時ごろになるともっと混むかもしれないですね。

そのあたりを踏まえつつ、時間帯や曜日で選ぶと良いかなと思いました。

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さて、お風呂の後は那須湯本のバス停周辺まで戻って、風呂上がりの一杯をいただきますよ!