温泉ブログ 山と温泉のきろく

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由布院の高級旅館・山荘無量塔併設の日本蕎麦店「Murata不生庵」で大分名物とり天と蕎麦と昼酒

Murata不生庵

由布院には「御三家」と呼ばれる高級旅館が3軒ありますが、Murata不生庵はそのうちの一軒「山荘無量塔(さんそうむらた)」に併設する日本蕎麦店です。

山荘無量塔に一人旅で泊まるのはちょっと無理……ですが、敷地内のレストランやカフェは宿泊しなくても気軽に利用することができるのですよ。

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湯布院の街並みを見下ろす高台の上にたたずむ本格日本蕎麦店に、2016年12月に立ち寄って昼食をいただいてきましたので、レポートしたいと思います。

別府・湯布院・黒川温泉一人旅も終盤へ!黒川温泉から九州横断バスで由布院駅に戻ります

黒川温泉では老舗旅館の御客屋さんに宿泊し、入湯手形をフルに使って湯めぐりを満喫してきました。

御客屋さんには1年ぶりの再訪でしたが、ふっこう割を使ってお得に宿泊させていただき、今回も大満足。

入湯手形は、半年間の有効期限内に、黒川温泉の3つの宿を湯めぐりできる手形で、こちらの3軒の宿に立ち寄りで入浴させてもらいました。

 チェックアウト後に近くの新明館に立ち寄りで入浴したのですが、ありがたいことに御客屋さんがバス停まで送ってくださるとのこと。なので10時30分ごろ宿に戻り、バス停へ。本当にお世話になりました。

さて、寂しいけれど2泊3日の旅も今日で終わり。
本日の予定は、黒川温泉からバスで由布院駅に戻り、そこからさらにバスで別府駅へ向かい、大分空港から羽田に向かう最終便に乗り込むため、バスで大分空港に向かわなければなりません。なんかバスに乗ってばかりだな今日。。。

移動が長いので予定はけっこうタイトです。立ち寄る場所も厳選しないともったいないなあ。

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まずは九州横断バスに乗り、黒川温泉から由布院へ!
熊本駅を出発し、熊本空港・阿蘇駅・黒川温泉を経由して、由布院・別府まで走る長距離バスです。
車の運転できない私にとって、この九州横断バスは熊本・大分を旅行する際の生命線と行っても過言ではないのですが、今回もフル活用させていただきました。

休憩を挟みつつ1時間30分ほどで由布院駅前に到着。時刻は12時30分ごろ。お昼どきです。由布岳が今日も美しいですな。

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週末は大賑わいの由布院駅前のメインストリートですが、月曜日の昼間なのでやや閑散としていますね。

さて、バスの中でずっと今日の計画を練っていたのですが「お昼ご飯はここでいただこう!」と心に決めていたのが、今回ご紹介する日本蕎麦店「Murata不生庵」でした。

山荘無量塔、そしてMurata不生庵は、由布岳の麓に近い高台にあるため、由布院駅からは徒歩30分ほど。

実は以前一度、歩いて行ったこともあるのですが、今回は時間短縮のためにこの旅行中で初めてタクシーを使いました。帰りは下り坂なので寄り道しながら歩いて戻ろう♪

10分ほどの乗車でMurata不生庵の前に着きました。
「これが蕎麦屋さんで、向こうに歩いていくと山荘無量塔ね」
と運転手さんに教えていただきます。

こちらがMurata不生庵。駐車場には車が2台ほど。

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駐車場には、ちょっと古びていましたが周辺の案内図もありました。
宿泊客以外でも利用できる施設についての案内のようです。

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地図内の黄色く塗られている建物がMurata不生庵で、青く塗られているあたりは併設の美術館ですね。

赤紫色で塗られているところは山荘無量塔のラウンジを兼ねたカフェで、こちらも外来利用できるのですが、そのあたりが旅館の建物ですね。

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では、いざ、Murata不生庵へ。
蕎麦と書かれた白いのれんをくぐります。

平日なら空いている店内でのんびりと、おいしいお蕎麦をいただける

Murata不生庵の営業時間は11時から17時まで。ラストオーダーは16時30分と、お昼のみの営業です。

このとき、時間は13時ごろ。世間的にはランチタイムの真っ最中ですが、店内に足を踏み入れると……

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おお!誰もいません!

ですが、本当にノーゲストだったわけではなく、テーブル席にお客さんがいなかっただけでした。
こちらのテーブル席を通り抜けて右手に曲がったところにカウンター席があり、私はそちらの席に案内していただきます。

カウンター席には、入店した時点では奥のほうに2人の先客がいました。あと、お店の奥のほうにも席があって、そちらにもグループのお客さんがいたようでしたね。

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カウンター席の先客お2人が帰られた後に、また2人組のお客さんが来たのですが、その方たちもこちらに通されてました。

案内するときの説明を聞いていたら、カウンター席のほうがテーブル席よりも眺めがいいので、1~2人のお客さんのときは「テーブル席のほうがいい」という希望がなければ、こちらのカウンター席に案内しているとのこと。ちなみに、この日使っている人がいたかどうかはわかりませんが、テラス席もあるとのこと。

外を眺めながら食事をいただけるのは、たしかに気分がいいですよね。特に今日は、天気もいいですし。

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でも、もしかしてさっきまでその席にいたお客さんがやったのかもしれないですけど、一番奥の窓にかかっているブラインドがちょっと斜めになっていて、やや残念な感じがしたりもw

いや私、普段はそんなに細かいことが気になる人間じゃないんですけど。こちらのお店、フロアのスタッフの方もホテルマンらしい洗練された物腰で、完璧なサービスを提供してくださるのでね……。なんか、気になってしまったんですよ。惜しいなって。。。
たぶん、普段はきちんとまっすぐになってるんだろうとは思います、きっとねw

窓の外には、由布院の街並みと、もうもうと立ち上る湯けむりが。

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温泉地らしい風景に「もうすぐこの旅も終わりだけど、今回も楽しかったなあ」と旅情を噛みしめるわたくし。向こうに見える山々は九重連山でしょうかね?

とは言え今日はそんなに時間に余裕はないのでした!さっそくメニューを拝見したいと思います!

Murata不生庵のメニューは、シンプルながらツボを押さえた過不足ないもの

席に着くとまず、お茶の入った急須と、おしぼりを出していただきました。

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お茶もおいしいし、なんかおしぼりの出し方もおしゃれですな。

 

飲み物からコースまで、メニューのほとんどはこの1ページに凝縮されていました。

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セットメニューとして「そば懐石」と「親子丼セット」。
温かいお蕎麦が5種類。冷たいお蕎麦が2種類。
天ぷら数種と、ちまきやそばがきなどの一品料理もいくつか。
飲み物は、ビールが中瓶のエビスorドライ。ノンアルコールビールも。
日本酒は3種類。デザートの甘味も2種類。

お子様連れでも、一杯飲みたいときでも、しっかり腰を据えて食べたいときでも、いろんな用途に対応できるメニューですね。

メニューはあと2ページあったのですが、さっきのメニューの中で特におすすめの品をピックアップして、説明しているというものでした。

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冠地鶏の鳥天。

 

 そして、店長のおすすめとして、親子丼セット、黒豚蕎麦、鴨せいろ。

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蕎麦屋だけど、肉に自信あり!というところなんですね、きっとね。

特におすすめで、このお店の名物なのは「黒豚蕎麦」のようです。
公式サイトにも「名物の黒豚蕎麦はとろとろに煮込んだチャーシューとたっぷりの白髪葱をトッピングした温かいお蕎麦です。黒胡椒との相性が抜群です」との紹介がありました。

まずは、お酒を一杯いただきました。
お酒とおつまみを最初に頼んで、後で蕎麦を頼もうかなと。

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お酒は老松(山水)を冷酒で。
大分県日田市の酒造のお酒だそうです。おいしい。

そしてまもなく、おつまみとして注文した冠地鶏の鳥天がきました!

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大分名物の鳥天をいただくのは初めてじゃない(というか大好きなのでいろんなところでいただいている)ですが、どちらかと言えばジャンクな食べ物というイメージなので、地鶏で作った鳥天なんて初めて食べるよ。。。

とり天は、酢醤油で食べたり、専用のタレで食べたり、ポン酢だったり天つゆだったりとお店によって推奨する食べ方はさまざまですが、こちらのお店の鳥天はポン酢でいただくものでした。
さっぱりといただけておいしかったです。私は、ポン酢で食べる鳥天が一番好きですね~。大分は柑橘系の果物も豊富ですしね。
冠地鶏」は「価格的にかなりリーズナブル。旨い・安い・柔らかいの三拍子が揃った地鶏」だと後から調べて知ったのですが、まさに!

普通のブロイラーの鳥天に比べたら旨みが強い肉だけど、地鶏にしては固くなくて食べやすいです。648円という値段もたしかに、リーズナブルですよね。

鳥天を食べ始めたぐらいで、ざる蕎麦を注文しました。
実は、鳥天の量が少なめだったら、名物の「黒豚蕎麦」いっちゃおうかな~なんて思っていたのですが、思いがけずしっかりした量のとり天が来たので、ここは基本のざる蕎麦(864円)だなと。

蕎麦って、なんとなく寒いところのイメージが強くて、長野や山梨、あるいは東北に行くと「ここは蕎麦でしょう!」という気持ちになりますけど、実は九州に来て蕎麦屋に入ったのはこれが初めて。

なんかね、九州ってお醤油が甘いじゃないですか。それもあってお蕎麦のイメージがなかったんですけども。。。果たしてこちらの蕎麦は、どうなのか。

などと考えてながらとり天とお酒を平らげたところで、来ましたよざる蕎麦!

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見た目は美しいですね~。

で、一口いただくと、これがかなりのおいしいお蕎麦!
コシもしっかりあって、蕎麦つゆも辛目でおいしい!好みのタイプの蕎麦です。

いやー、さすが山荘無量塔プロデュースのお店だけあるなあ。。。
ちなみに、自家製粉した信州産のそば粉を使って、由布院の水を使って手打ちしているそうです。なんか、美味しんぼとかに出てきそうなこだわり具合だわ。おいしいわけですね!

お蕎麦が出てまもなく、蕎麦つゆを持ってきていただきました。

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この急須も、ちょっとかわいくていいなーと。。。

ガラス張りになっている厨房で、蕎麦を打っているところも見えました。

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そういえば、お客さんの少ない平日だからそうだったのか、いつもそうなのかはわかりませんが、フロアスタッフの方は1人か2人でした。

そのせいか、それともいつもそうなのかはわかりませんけど、お蕎麦は厨房のスタッフの方が席まで持ってきてくださったんです。で、その方がまた、はきはきとして気持ちの良いしゃべり方の方で。

接客を担当するフロアの方が、ホテルマンらしい物腰なのは納得でしたけど、厨房のスタッフにまで教育が行き届いてるのか、すごいなーと思ったりしました。(たまたま感じのいいしゃべり方をする人が来ただけかもしれませんけどw)

気持ちよくお蕎麦をいただいて、お店をあとにしました。

【再訪したい度】★★★★★ またぜひ平日に来て、今度は黒豚蕎麦を食べてみたい

この日は月曜日でしたが、実は由布院駅周辺のお店はそれなりに賑わっていまして。。。というのも、外国人観光客がかなり多いんですね。

それで「せっかくの人の少ない月曜日に、外国人観光客でいっぱいの駅前でご飯は食べたくない」と思い、なるべく遠くの店に行こうと思ったんです。それでこの店を選んだのですが、いろんな意味で当たりでした!

目論見どおりお店は空いていましたし、サービスもすばらしく、お酒もお料理もおいしかったです。
ぜひまた、できれば平日に来て、今度は名物の黒豚蕎麦を食べてみたいなーと思いました。
ただ、昼だけの営業ですし、あまり飲む人は多くないのかもしれないですけど、軽めのつまみのメニューは少なかったので、もうちょっと何かあるとなおうれしいなとは思います。
まあ、1人で来たんじゃなければね。2人以上いれば鳥天食べて黒豚蕎麦食べるのも余裕なんですけどねw