イワテテトテト(iwate tetoteto)
盛岡には「盛岡市民なら知らない人はいない」「盛岡のソウルフード」などと呼ばれている「福田パン」なるコッペパンがあります。
パッケージされたものがスーパーなどで売られているのですが、直営店舗に行くと、コッペパンにその場でお好みの具やクリームを入れて売ってくれるんだそう。ただし近年「秘密のケンミンSHOW」などのテレビ番組で取り上げられる機会が増え、直営店舗には開店前から列ができていることも珍しくないとか。。。
ちょっと気になってはいたものの、直営店に並ぶほどではないかなーと思っていたのですが、実は岩手駅構内で、もっと気軽に出来たての福田パンを楽しめるお店がありました!
盛岡駅構内の、新幹線改札口にほど近い一角にある、岩手県内のご当地グルメを集めた、イートインもできる駅ナカショップ。
イワテテトテト(iwate tetoteto)で、出来たての福田パンをいただいてきましたので、レポートしたいと思います。
岩手旅行最終日、軽めにお昼をいただけるお店を探した
初日は台温泉の中嶋旅館、2日目はつなぎ温泉の旅染屋山いちに宿をとり、今回も気ままに楽しんできた2泊3日の岩手一人旅の最終日。
宿をチェックアウトした後は盛岡駅に戻り、駅から徒歩10分ほどのところにある、宮沢賢治ゆかりの歴史ある喫茶店「可否館」でおいしいコーヒーをいただきました。
宮沢賢治にまったく詳しくないので、100%楽しめたかと言われると自信ないですが、雰囲気のある喫茶店だったので満足。
さて、可否館を出ると時間はお昼前。
この日は19時ごろに出る新幹線を予約しており、17時から営業しているお気に入りの居酒屋で早めの夕食をいただいて帰るつもりでした。
となると、夕方まではだいぶ時間があるので、軽めにお昼をいただきたいところ。
喫茶店の軽食メニューぐらいがちょうどいいな、と思ったのですが、可否館には軽食メニューはなかったので、とりあえず盛岡駅に戻ることにしました。
盛岡駅に戻りつつ考えます。
駅前で軽食が取れる店……いろいろあるだろうけれど、たとえばカプチーノ詩季でトーストなんかをいただくのも魅力的だけれども。
ああそうだ、駅ナカでちょっと気になっていた店があったんだ!なんだっけ、店名が早口言葉みたいなお店。。。
それが「イワテテトテト」でした。
「岩手 手と手と」みたいな意味なんでしょうかね。。。
イワテテトテト(iwate tetoteto)ってどんなお店?
イワテテトテトは、盛岡駅構内、新幹線の改札から数十メートルのところにある、岩手県内のご当地グルメを集めているショップです。
営業時間は朝8時から夜9時まで。比較的長めに営業していますし、店舗内にイートインスペースもあるので、電車の待ち時間にちょっと立ち寄るのにも使い勝手がいいな、と思っていました。
こんな感じのお店です。一見するとお土産屋さんですね。
新幹線の駅によくあるよね、という感じのお店です。
ただしこのイワテテトテト、お店の一角のあるスペースだけは、普通のお土産屋さんとは一線を画した光景が繰り広げられているのです!
それがこちら。
大量に並ぶ、ビニール袋に入ったコッペパン。
マスクに制服姿でパンにクリームを塗り続けるおねえさんたち。
これが、噂に聞いていた盛岡市民のソウルフード、福田パンの実演販売です!
イワテテトテトは、盛岡駅構内で気軽に、出来たての福田パンがいただける貴重なお店なのでした。
福田パンとは何なのか
福田パンは、盛岡市内に本社を置く、1948年創業の製パン業者です。
創業当初は普通のパン屋さんだったそうなのですが、1975年に岩手大学の売店でパンの販売をすることになった際に「安い値段で学生のお腹をいっぱいにしてあげたい」という思いから独自のコッペパン商品の開発を行い、現在につながっているようです。
直営店以外では、袋詰めにされたものがスーパーやコンビニ、高校や大学の売店などで売られているそうです。
大学の売店での販売が始まりということで、やはり、大学生協でよく売られている「頭脳パン」を彷彿させるものがありますね。
ちなみに私は、岩手県と同じ東北地方の山形県の出身ですが、この福田パンについてはまるで知りませんでした。お隣の宮城県では、販売されていることもあるらしいですね。
直営店舗は盛岡県内に2店舗あり、そこでは注文してから商品に具材やクリームを詰めて売ってくれるんだそう。
実演販売は、ショッピングセンターなどで不定期に開催されることもあるそうですが、イワテテトテトの実演販売は、その常設店舗版というところでしょうか。
イワテテトテト(iwate tetoteto)で福田パンを購入
お店の前の一番目立つところに「フクダパン」と書かれた箱が積まれていました。
1人で大量に買われる方が多いので、どんどんなくなっていきます。食べログの口コミを見ると、夕方には売り切れてしまっていることもよくあるそうです。
人気第1位は「あんバター」だそう。1個170円です。
昔ながらのこしあんと、塩気がきいたバター。福田パン王道の組み合わせです。
とのこと。
あんバター以外には「いちごジャム」「チョコ」「カスタード」「粒入りピーナツ」「北海道かぼちゃ」「青森ふじりんごクリーム」「果肉いちごマスカルポーネ」
1個170円~200円というお値段です。
ここで、気になった2点をチョイス。
店内のイートインスペースでいただこうと思うのですが、何か飲み物が欲しいところ。
店内で販売している飲み物は……スープ。
そして、ペットボトルや缶飲料、牛乳の紙パックなど。
うーん、味を考えると牛乳とか合うんでしょうけど、私は牛乳が飲めない体質です。。。
缶コーヒーを選んで、レジに並びます。
レジの横ではおねえさん2人が、パンにクリームを塗り続けていました。
実演販売ではありますが、注文を受けてからクリームをつめる、という方式ではなく、作り置きされたものを販売しているようですね。
イートインで、出来たての福田パンをいただいてみました
イワテテトテトのお店の奥には、イートインできるスペースがありました。
テーブルが4脚とカウンター。けっこうスペースを割いてあるんですけど、イートインしている人はほとんどいませんでした。
今回購入したのはこちら。
「あんバター」と「果肉いちごマスカルポーネ」そして缶コーヒーのブラックです。
まずは、あんバターからいただいてみたいと思います!
薄いビニールにくるまれていて「あんバター」と書かれたシールが貼ってありました。
真ん中で切り目を入れられている、コッペパンのお腹の部分をそっと開いてみました。
こしあんが詰まっており、上の面にはバターが塗られているようです。
あまり美しく撮影できませんでしたが、断面です。
生地がみっしりつまっている感じがありますね。いただきます!
コッペパンって、普段あまり食べることないんですが……さすが有名になるだけあってか、フクダパンはパン自体がおいしいです。ふわっと柔らかいのにもちっとした食感があるんですね。これはおいしい!
某有名パンメーカーの「つぶあん&マーガリン」という菓子パンとちょっと似ていますが、比べるとこちらはなんか全体的にしっとりしている感じがします。
しかも、マーガリンではなく、バターを使っているんですね!最近バター高いのに……これは人気出るわけですね。
次に「果肉いちごマスカルポーネ」をいただきます。
こちらは、クリームがあふれんばかりにたっぷり!詰まっていますね。
クリームの量も多いですが、トロッと柔らかいクリームなんですね。
マスカルポーネというよりもつぶつぶいちごヨーグルト、みたいな味わいかも。
でも、いちごの酸味がしっかり感じられて、これもおいしいです!
「軽めにお昼を」と思って入ったのに、結局2個買ってしまい。。。ぜんぜん軽くないじゃん、よし、微妙だったら残そう!と思ったのに、どちらもおいしかったので「残そう」と思っていたことを忘れてしまいましたw
ごちそうさまでした!
【再訪したい度】★★★★ このお店に再訪というよりも、福田パンの直営店に行ってみたくなった
福田パンは期待以上のおいしさでしたが、欲を言えば「おいしいコーヒーと一緒に食べたかった」というところかもしれません。
うーん、タリーズあたりでコーヒーをテイクアウトして、新幹線の中で食べればいいのかしら。。。でもなんか、新幹線の中でパン食べるのって、あまり気分じゃないなと思ってしまうんですよね。近くに公園でもあればいいんですけど。難しいなー。
しかし、このブログを書くために初めて、福田パンについて詳しく調べてみたのですが、オーダー制で注文を受けてから作ってくれ、おかず系の具もあるという福田パンの本店にかなり興味が湧いてきてしまいましたw
パン自体がおいしいので、おかずを挟んでもきっとおいしいはずだ!と思いまして。
なんでも「スパゲティナポリタン」や「メンチカツ」「コンビーフ(ポテトサラダ入り)」などがラインナップされているようなのです。絶対おいしいに決まっている。。。
本店も、盛岡駅から徒歩15分ぐらいのところにあるようなので、まあ、行けない距離ではありません。いつか行きたい。
イワテテトテトに関して言えば、福田パン以外にも岩手県内のおいしいスイーツや、岩手産食材を使ったお弁当、ジェラートなども販売しており、朝8時から夜9時まで営業しているので、盛岡駅前のホテルに泊まる際などに朝食を調達するにも使えそうだなと思いました。
スイーツ系も、なかなか魅力的なラインナップが揃っていましたよ。
福田パンで小腹を満たしたところで、スタバでブログを書きながら夜が来るのを待ちます!