伊香保神社奥、黄金の湯源泉がすぐ側で湧出する露天風呂
伊香保露天風呂は、伊香保温泉の歴史ある源泉「黄金の湯」の湧出地のすぐ側にある共同浴場です。
男女別の露天風呂のみですが、源泉地に近いだけあって泉質は抜群!
しかしそれゆえ土日は非常に混雑する……と聞いてちょっと尻込みしていたのですが、空いているタイミングを図って日帰り入浴してきましたので、レポートしたいと思います。
伊香保温泉の歴史ある源泉・黄金の湯を正真正銘のかけ流しで味わえる
1月下旬に、伊香保温泉の洋風旅館ぴのんに宿泊した翌日の朝、チェックアウト後に私は、黄金の湯源泉地のすぐそばにある「伊香保露天風呂」に入るために石段街の方向に向かいました。
土日はかなり混雑するという伊香保露天風呂ですが、営業開始直後の時間であれば混んでいない&冬はわりと空いているという噂を聞き、行くなら今しかない!と考えたのです。
伊香保石段街から徒歩で露天風呂へ向かう
ぴのんを10時にチェックアウトし、石段街の一番上にある伊香保神社へまず向かいます。
ちなみに、ぴのんから伊香保露天風呂までは徒歩30分ほど。
私は散歩がてら歩くのにちょうどいいと思いましたが、上り坂も多いので、歩くのが嫌な方はタクシーを利用するのも良いかと。
それと私の経験上ですが……「○○まで行きたいので○時にタクシーを呼んでほしい」とフロントにお願いすると「宿の車でお送りしますよ」ということもたまにあります・笑
この日は天気が良かったし、ぴのんでおいしい食事をたっぷりいただいた後ですから少し歩かなくては!ということで、また上りますよ。
石段の歴史など眺めつつ。
1段目から365段目までの標高差は68メートルか。
最初のうちは広い階段ですが、神社の手前まで来ると幾分狭くなります。
今回は神社には寄らず、手前の道を右方向へ。
さらに歩いていきます。
このあたりにも何軒か宿がありますね。 そして、あれ……露天風呂改修工事のお知らせが。
やはり、工事は混んでいない冬の期間に行うことが多いのでしょうか。ちょっと時期がずれていたら入れないところでした。
気がつくと、前を歩く人もチラホラ出てきました。道すがらに茶店のような建物もあったんですが、2月末まで休業中のもよう。
「河鹿橋」なるスポットまで来たら、露天風呂はもうすぐです。
この橋、紅葉のシーズンにはライトアップされたりして、かなり賑わうようです。
私は紅葉にあまり興味がないので知りませんでしたが、群馬県内でも有数の紅葉スポットのようですね。
河鹿橋のすぐそばに「橋本ホテル」なる宿があり、目指す伊香保露天風呂はこのすぐ億です!
「橋本ホテル」は源泉地に一番近い宿なのでお湯が良いらしいと聞き、ちょっと気になっていたのですが料理やサービスの評判の良さでぴのんを選んだのでした。
露天風呂の少し手前に、飲泉所もあります。
私も、立ち寄って飲んでみたのですが、宿で浸かった黄金の湯の印象から比べると、案外あっさりした味というか、そんなに癖がないお湯でしたね。湧出して間もない、新鮮なお湯だからかもしれません。硫黄泉も、湧いたばかりだとあんまり硫黄の香りしないですもんね。。。
露天風呂のすぐ側では、ガラス越しに噴出口を眺めることもできます。
ポコポコと、まん丸な泡が湧き出てくる様子は何か神秘的な感じがしました。
さて、10時30分ごろ、伊香保露天風呂に到着です!
伊香保露天風呂の営業時間・定休日・入浴料金
伊香保露天風呂の営業時間は、4月から9月までの間は午前9時から午後7時まで。
10月から3月までの間は午前10時から午後6時までです。
定休日は毎月第1木曜日と第3木曜日。ただし、その日が祝祭日の場合は営業するそう。
また、改修工事を時折行っているようです。行く前に、渋川市のサイトなど見て情報を確認していったほうが良いかもしれません。
実は、このブログを書いている現在も6月11日から6月22日まで、改修工事のために休業しているとのことでした。
入浴料金は大人450円、子供200円です。
【風呂】★★★★☆ 混むと大変そうだが、源泉に近いだけあって次元の違うお湯の良さ
受付で、料金450円を払って浴室へ。 ちなみに、入浴料金の450円に脱衣所の鍵付きロッカーの利用料も含まれており、受付で鍵を渡されます。
ちなみにタオルは、レンタルがなく買取のみとなり、値段がけっこう高かったので持参したほうが良いです。
細い通路を歩いていくと……。
塀の上から露天風呂が見えました。しかも、誰もいません!!うれしい。。。
脱衣所。しかし、露天風呂から脱衣所内が丸見えだから、鍵付きロッカーは必ずしも必要ではない気もしますね・笑
まあ、あるに越したことはないか。
加水・加温・循環ろ過・消毒オール無しの完璧な源泉かけ流しの湯
脱衣所に温泉分析表が貼ってありました。
伊香保温泉の黄金の湯。カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉。なかなか成分の濃いお湯のようです。
加水なし・加温なし・循環ろ過なし・入浴剤ももちろんなし。そして、浴槽水を毎日交換して清掃しているため、演奏系薬剤などを私用しての消毒はしていません。とのこと、すばらしい!
ということは、営業開始間もない時間に入って、先客が誰もいないので、一番風呂の可能性が高いのではないでしょうか?
浴槽は真ん中で2つに分かれており、38度ぐらいの温めと、40度ぐらいの適温の湯になっています。加温していないので、おそらく季節によってお湯の温度は変わると思われます。
シャワーとカランがありますが、水のみでお湯は出ません。*1シャンプーやボディシャンプーなども置いてないですし、体を洗う場所ではない感じですね。
私は、泊まっていた宿で朝風呂を済ませてきた後ですので、かけ湯して浴槽に入ります。
おお……。
思った以上にいいお湯で驚きました。
たしかに、宿で入ったお湯と同じ源泉なのですが、お湯の新鮮さが圧倒的に違います。営業開始直後だったのも良かったのでしょうね。
ぴのんや松本楼の浴室ではそれほど感じることのなかった源泉の香りが、お湯に浸かった瞬間にふわーっと漂ってきます。含鉄泉ではないのですが、やや鉄っぽいような香りです。毎日換水して浴槽内を清掃しているだけあってか、とても良い香りに感じました。
お湯もあまり熱くないので、のんびりと湯浴みを楽しんで、他のお客さんが入ってきたタイミングで上がりました。
伊香保露天風呂には入り口に休憩所があり、飲み物の自動販売機などが置いてあります。男女で来たときに入浴後の待ち合わせにも使えるし、こういうスペースってけっこう貴重だと思います。
バスの時間までやや余裕があったので、休憩所で少し休んで、寒いバス停で長時間待たなくていいように時間を調整してからバス停に向かいました。
【再訪したい度】★★★★☆ 季節と時間帯を選んで、空いているときにまた行きたい
口コミなどを読むと「激混み」とか「お湯が汚い」というようなことが書いてあることも多く、実際どうなんだろうと思っていたのですが、今回の「冬の営業開始直後」というタイミングでは先客もおらず、お湯も大変きれいで見るからに新鮮な状態で楽しむことができました。
紅葉の名所のすぐ近くにありますし、紅葉のタイミングで来たりしたらきっとめちゃめちゃ混むんだろうなと。そして「お湯が汚い」も理由はわかるのです。混んでいることも一因でしょうけれど、何よりもカランやシャワーから水しか出ないから。みんながみんな、朝風呂してから来るわけではないでしょうからね……。
ちょいちょい改修工事も行っているようですので、もしもシャワーやカランからお湯が出るようになっていたら、状況も変わっているかもしれませんが、そうでなければやはり、営業開始直後の午前中に行くのがいいだろうなと思います。冬ならより空いているし、お湯もややぬるめで長湯も可能だし、よりいっそう楽しめそうです。
伊香保露天風呂からは、徒歩でバス停まで来ました。
バスで、渋川駅まで向かう予定です。
実は渋川駅前で、目をつけていたおいしそうなお店があるのです。そこでランチと昼酒をいただきたいと思います。
*1:改修工事で変わっている可能性はありますが……。