温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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奥多摩の風 はとのす荘 宿泊記 全室鳩ノ巣渓谷ビュー!温泉大浴場とイタリアンの食事が魅力の宿に一人泊

渓谷の眺めに癒やされ絶品イタリアンが楽しめる、東京奥多摩の一人旅に優しい山岳リゾート

「奥多摩の風 はとのす荘」は、東京都西多摩郡奥多摩町にある温泉付きホテルです。
青梅線鳩ノ巣駅から徒歩4分と交通の便も良く、すべての部屋の窓から鳩ノ巣渓谷を眺められるという絶好の場所に建っています。

もともとは「国民宿舎 鳩ノ巣荘」という名称で1960年に開業した宿泊施設でしたが、老朽化により建て替えとなり、2015年に現在の建物でリニューアルオープンしています。

温泉付きの大浴場もあり、食事は奥多摩の食材を使ったイタリアンのフルコースが楽しめるということで、2021年に初めて宿泊したところ、食事は噂どおりおいしく非常に快適な宿でした。「2022年に泊まりたい宿」の記事でも「東京都で泊まりたい温泉宿」として選んでいます。

しかもありがたいことにこちらの宿、土曜日でも1人泊が可能です。人気の宿なので予約が取れるのは少し先の日程になってしまいますが、奥多摩の紅葉シーズンである11月はまだ土曜日の予約も取れるので、今から予約しておくのもいいかも……と考えているところです。

山梨や長野まで足を運ばなくても、温泉と美しい渓谷の眺めとおいしい食事を楽しめるはとのす荘。2022年の4月に再訪が叶いましたので、レポートしたいと思います。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。

 

青梅線鳩ノ巣駅から徒歩4分、登山や奥多摩観光に便の良い立地

はとのす荘の最寄り駅は、青梅線鳩ノ巣駅。
新宿から青梅駅まで青梅特快を利用すれば乗換1回、1時間50分ほど。立川で快速電車から乗り継いだとしても2時間弱で着きます。

鳩ノ巣駅は無人駅ですが、SuicaやPASMOなどの利用は可能です。

ただし「自動券売機」はなく、SuicaやPASMOなどICカードのチャージを行うこともできません。
ICカードを使用しない場合は「乗車駅証明書発行機」で証明書を発行し、降車する駅で精算することになるそうですが……この方式だと「無人駅で乗車して無人駅で下車」する場合はどうしたらいいんでしょうね。あまりないケースだとは思いますが。Suica対応している駅だと車内精算もやってないし。

鳩ノ巣駅の駅舎は、ちょっと古民家っぽい趣のある建物です。

はとのす荘は駅から徒歩4分とすぐ。

駅を出て線路を渡ることなく南西方向に進むと鳩ノ巣渓谷とはとのす荘があります。
線路を越えて北上する道を歩くと、川苔山の登山口に向かうことになります。鳩ノ巣駅は川苔山登山のために訪れる人も多い駅です。

案内標識に従って歩いていきます。

トンネルの手前を横切って進んでいくと間もなく、はとのす荘の建物が見えてきました。

4階建て、全27室の宿。

建物は新しく「ホテル」の趣です。ちなみに、リニューアルオープン前は公共の宿だったそうですが、現在は第3セクター運営となり、半分民間・半分行政の運営とのこと。

エントランスはこちらの、照明が落とされた通路を歩いていった先にあります。

ランチと日帰り入浴の案内書きがありました。
日帰り入浴は11時30分から最終受付が14時30分まで。ランチは3日前までの予約が必要だそうです。

フロントでチェックイン手続きを行い、食事の時間を決めて鍵を受け取ります。

ちなみに食事時間は、朝・夕共に早めのスタートのほうが人気のようです。混雑している日に16時以降にチェックインすると、翌日の朝食も遅いスタートになってしまうことが多いようです。翌朝早めのチェックアウトを予定している場合は、チェックインも早めにしておいたほうが良いかもしれません。

【部屋】★★★★★ バストイレ付きのツイン+琉球畳のスペースがついた和洋室

はとのす荘で1名で宿泊可能なのは「3階洋室」と「2階和洋室」の2種類の部屋です。この2つのタイプの部屋は、宿泊料金・部屋の広さ共に同じです。
これまで2度宿泊しましたが、たまたま泊まりたい日に空室があったので、2度とも2階の和洋室に宿泊しています。

こちらが2階の廊下です。壁や絨毯なども傷みなくきれいです。

お部屋へ。

めっちゃきれいじゃないですか……。

お部屋の入口には室内用のスリッパと、消毒用アルコールジェルが。

最も入口に近い手前部分にトイレがあり、その奥にベッドが2つ置かれた洋室、さらに奥に畳敷きのスペースとバスルーム・洗面所があります。

ベッドはシングルタイプかな。寝心地は良かったです。

デスク周りにはテレビ、冷蔵庫、金庫、お茶セット、空気清浄機などがまとめて設置されていました。

もちろんWi-Fi完備で回線速度も問題ありません。
電気ポットとサービスのペットボトルの天然水、お茶とコーヒーのドリップパック。

紅茶と緑茶のティーパックがありました。

クローゼットの中には羽織と足袋ソックス。浴室に行く際に利用するカゴバッグが。

浴衣と帯は1階のエレベーター前にまとめて置いてあり、自分で持っていきます。

好みの柄のものを選べるし、サイズも最初から自分に合ったものを選べるのでいいですよね、この方式。

お部屋は全室バス・トイレ付き。

トイレは部屋の入口近くにあり、新しくきれいなウォッシュレット付き。

バスルームは部屋の奥のほうにあって、中に入ると洗面台があって、男性用・女性用の化粧水などのアメニティが用意してあります。

バスタオルとフェイスタオルもこちらに置いてありました。ブラシ、カミソリ、ヘアゴム、ボディタオル、コットンと綿棒のセットもしっかり。

そして……部屋のドライヤーもPanasonicのナノイーじゃないですか!
全室にナノイードライヤーを置くとは……志が高いな。部屋にナノイーが置いてあるとすごいグレード高い宿のように思えてしまう・笑

浴室はその奥に。

温泉ではありませんが、鳩ノ巣渓谷側に窓があるのがいいですねえ。大浴場に行かなくても、窓から渓谷の緑を眺めながらお風呂に入れるとは素敵。

バスルームから部屋に戻ってきます。2階の部屋は「和洋室」なので、奥には4畳半ほどの琉球畳が敷かれたスペースがあります。

座卓ではなくテーブルと椅子が置いてあるので「畳に寝転んでごろごろ」という気分にはなりませんでしたが、寝転がりたければそうすることもできます。まあ、ベッドでがあるのでベッドに橫になってしまうのですが……。

テーブルの上には室内の案内とサービスの案内を1枚にまとめた紙が。

照明の位置の案内や、数量限定で枕のレンタルサービスがあることなども書いてありました。チェックインしたらまずはこの紙に目を通すと良さそうですね。

また、はとのす荘は全室に鳩ノ巣渓谷に面したテラスがついているのもうれしいポイント。

晴れた日はこちらで景色を眺めながらお茶や風呂上がりのビールを飲むのが楽しそう。テラスのテーブルと椅子もほこりなどついておらず、ちゃんとお手入れしてありました。

フロント前でコーヒーサービス(14時~17時30分、7時~9時45分)も行っており、自室で飲んでもOKなので、テラスで朝のコーヒーを飲むのが気持ちよかったですね。

部屋の居心地がいいので、チェックアウトの11時ギリギリまでお部屋で過ごしてしまいました。

【風呂】★★★★ 脱衣所も浴室も清潔で快適、露天風呂もあり

はとのす荘には1階に男女別の大浴場があり、15時から23時30分までと、朝は6時から9時まで入浴可能です。

浴室の交換はありません。

脱衣所は片側に脱衣カゴが並び、片側に洗面台が3つ。

主に日帰り利用の方用かもしれませんが、鍵付きのロッカーも6つほど、脱衣所内にありました。

ブラシやヘアゴム、シャワーキャップなどのアメニティも、お部屋のバスルームにもあるのですが脱衣所でもカゴの中に入っていました。定期的にスタッフの方が点検・清掃に回られているようで、脱衣所も洗い場も常に補充・整頓されていました。

お部屋のドライヤーもナノイーで感動しましたが、脱衣所のドライヤーも、もちろんナノイーです。

奥多摩の天然水がいただけるウォーターサーバーが設置してありました。

温泉分析書がこちら。
実は、はとのす荘は自家源泉を持つ宿で、毎分19Lほど湧出するアルカリ性の源泉が大浴場の内湯で使われています。

露天風呂は、奥多摩駅前の荒澤屋旅館などと同様に、奥多摩湖に源泉のある鶴の湯温泉の運び湯でまかなっています。

源泉使用状況が掲示されていました。
加水・加温・循環消毒すべて有りで、泉質第一!な方にはおすすめはできませんが……それ以外の部分を見てくださいということで。清潔でアメニティが整っていることについては、奥多摩のどの宿にも負けないと思います。

浴室へ。

入ってすぐ正面に内湯の浴槽があり、奥のほうに洗い場があります。

洗い場は数も十分あり、隣との間隔も広く仕切りもあるのがうれしいですね。

浴室内アメニティはすべてPOLAのもの。シャンプー&コンディショナーとボディーシャンプー。メイク落としとフェイシャルソープもそれぞれあります。

体を洗って内湯へ。内湯は宿の近くから湧出する自家源泉で、メタケイ酸を多く含む船室だそうです。

内湯は4名ほどがゆったり浸かれる広さでしょうか。
そんなに広くはありませんが、滞在中は浴室も脱衣所も混み合うことはなく、大抵独占状態でゆったりと浸かれました。

お湯は41度の適温に調整されています。

塩素の香りなどは特にせず、ほんのりと温泉ぽい香りを感じることができました。

洗い場の横にある扉から、露天風呂に出ることができます。
露天風呂はアルカリ性の「鶴の湯温泉」で、こちらも41度に調節してあります。加水循環していますが、アルカリ性の源泉の持つぬるつきを感じました。

こちらは内湯よりもやや小さめの浴槽で、2~3人が限度でしょうか。常に独占状態だったので狭さを感じることはありませんでした。

鳩ノ巣渓谷を眼下に臨む露天風呂なのですが、対岸の川沿いにある遊歩道から見えてしまうため、窓ガラスに目隠しのシールが貼ってあります。

眺望がないのは残念ですが、渓谷の緑と山から吹いてくる風を感じながら、湯浴みを楽しむことができました。

飲料の自動販売機は浴室前の廊下にある

はとのす荘内の自動販売機は、1階大浴場の奥に自動販売機がいくつか設置してあります。

KIRINのソフトドリンクの自動販売機は、すべて100円~120円という価格設定で、宿泊施設内の自動販売機とは思えない良心的さ。

コーヒー牛乳やフルーツ牛乳や豆乳、カフェオレなどの自動販売機もあり。

KIRINのアルコール飲料の自動販売機も。缶ビール類はコンビニとだいたい同じ値段ですね。

おつまみになりそうなスナック類やカップラーメンの販売もありました。
ルームサービスはおそらく行っていないため、お風呂上がりのビールはこちらで調達することになります。

【食事】★★★★★ 焼きたてのパンが絶品!奥多摩の食材を使ったイタリアンコース料理

はとのす荘では夕食・朝食共に1階にあるレストランでいただきます。
フロントの奥に、レストランのエントランスがあります。

夕食は17時30分以降で数組ずつ開始する方式です。
1回転目が満席になった場合は
「だいたい19時30分ぐらいからですが、お席の準備ができたらお部屋にお電話します」
と、チェックインの際に案内されます。
2度目に宿泊した際はおそらく満室で、チェックインが少し遅めだったので19時30分スタートになりました。

はとのす荘のドリンクメニュー:グラスでいただけるワインが10種類以上ある!

夕食時にいただけるドリンクメニューです。

生ビールはキリン一番搾り、瓶ビールはラガーとスーパードライが。

青梅市の小澤酒造の地酒「澤乃井」は3種類あり、いずれも1合からのオーダーが可能です。

ウィスキー、梅酒、杏酒、焼酎は麦・芋がありました。

ソフトドリンクはコーラやジンジャーエール、ウーロン茶や果汁100%のジュース、炭酸水のサンペレグリノ。

ノンアルコールドリンクも、定番のノンアルコールビールの他にワインテイストのぶどうジュース、ノンアルコールのサワーなど、わりと豊富に揃っています。

ビールはクラフトビールも2種類ありました。キリンビールの提供する「タップマルシェ」から。

ウィートエールの「オンザクラウド」と、セッションエールの「TOKYO BLUES」です。

そしてワインリスト。うれしいことにグラスで提供しているワインがかなりの数あります。

スパークリングワインが1種、白ワインが4種、赤ワインが5種、グラスでいただくことができます。ジャパニーズブランデーの提供もあり。産地もフランス・イタリア・国産とさまざまで、料理に合わせていろいろと楽しめそうです。

2021年5月宿泊時の夕食はイカ墨パスタのおいしさに感激

2021年5月に宿泊した際は、レストランの1番奥の席に案内していただきました。

周りに衝立もあって半個室っぽい雰囲気。
こういう奥まった席って、1人のときは特に落ち着いて食べれるので良いのですが、飲み物をオーダーしたいときなどになかなか気がついて貰えないのが難しい……といつも思っていたのですが、はとのす荘のレストランスタッフの方たちは、奥まった席にいる私にも常に気を遣ってくれ、料理を運んでくださるスピードもちょうどよくてすばらしかったです。

窓に面した席ではありますが、夜なので窓の外は真っ暗……。その代わりか、テーブルの橫に大きなディスプレイがあり、奥多摩の自然の映像がずっと流れていました。

こちらが、本日の夕食メニューです。アンティパストの後に「プリモピアット」としてパスタが出る、イタリアンのコース料理です。

飲み物は……この日は炭酸水の「サンペレグリノ」を。

というのもこの日、緊急事態宣言発令中で、レストランで酒類の提供をしていなかったのです。
ずっと前からの予約だったし、都内なんだし……ということで、中止せずおとずれた旅でした。コロナ禍中、お酒を提供していない宿に泊まったのはこのときだけでしたね。

アンティパスト。一番手前に見えるのが「合鴨とパプリカの香草テリーヌ サフランマヨネーズ」

左奥のココットに入っているのが「白魚のアヒージョ クラッカー」
右奥が「ムール貝の白ワイン蒸し、桜海老のサラダ」
中央が「スモークサーモンパテの桜葉包み 和風ピクルス添え」です。和風ピクルスは、なんとワラビのピクルスでした。
お皿に載っている桜の花びらのようなものは百合根です。

そして、ココットに入っていた白魚のアヒージョには塩漬けにした桜の花びらが入っていました。見た目にも食材にも春らしさが溢れています。

プリモピアットは「リングイネ イカ炭ソース」

上にのっている白いものは焼いたイカでした!イカスミにイカのパスタ。濃厚でめちゃくちゃおいしいです。1人だし、宿泊なので、イカスミも気にせず食べれてすばらしいですね。

焼きたてのパンが提供されました。
「リュスティック」というフランスパンの1種と「桐生酵母のパン」です。

シンプルな味わいのパンですが、焼きたてで中がしっとりしていてめちゃめちゃおいしいです。添えられていたオリーブオイルもフレッシュな味わいでこれをつけていただいてもおいしいし。

お行儀良くはないですが、この後提供されたクラムチャウダーに浸してもおいしかったです。特に酵母パンはふわふわで気に入りました。

セカンドピアットは「青梅豚ロース肉のピッツアオーラ」

青梅の豚ロース肉をチーズとトマトソースでピザ仕立にしたもの。青梅市内の契約農家から仕入れたさまざまな野菜が添えられており、フレッシュなトマトソースでいただく野菜も、もちろん豚肉も大変おいしく、ボリュームもしっかりありました。

メイン料理は、グレードアップして「秋川牛」を使った料理にすることもできますが、豚ロース肉でも十分満足できる一品でした。

デザートは「ラズベリーケーキ 苺のムース 北海道ミルクジェラート 春のフルーツの盛り合わせ」です。

ミルクジェラートが滑らかでおいしかったですね。

最後に食後のコーヒーをいただいて、ごちそうさまでした!

大満足の食事でしたが……だからこそ「やっぱりお酒と一緒に味わいたかった!」気持ちも強く、約1年後に再訪することにしたのです。

2022年4月宿泊時の夕食は牛肉のタリアータの焼き加減が絶妙だった

約1年後に再訪したはとのす荘。
今回も前回も土曜日の宿泊でしたが、今回のほうが混雑しており食事の開始時間の選択肢は少なめでした。
とは言えレストランは隣の席との間に衝立もあり、人目も気になりにくく、他のお客さんとの距離が気になるようなこともありませんでした。

こちらが本日のメニュー。
今回も、特にグレードアップはせずにスタンダードな夕食ですが、今回のメインは牛肉のようですね。

前回は飲めなかったお酒が今回は飲めます!まず1杯目はビールを……。

クラフトビールの「オンザクラウド」をいただきました。ウィートエールで苦みが少なく飲みやすいビールです。

アンティパスト。
左手前から「はかた地鶏の香草パイ包み焼きと筍のマリナータ」
手前右側が「ソフトシェルブラックタイガーの素焼き」で、殻ごと食べれます。

中央が「紅茶鴨のオレンジソース」、左奥のグラスに入っているのが「飯蛸のトマト煮込み サンタルチア風」、右奥が「奥多摩ヤマメの炙り焼きとリコッタチーズのサラダ仕立」です。

色とりどりの前菜であっという間にビールがなくなったので、次はグラスのスパークリングワインをいただきました。

そしてプリモピアットは「桜海老・ツナ・春キャベツのペペロンチーノ リングイネ」です。

前回のイカスミもおいしかったですが、今回もかなり本格的な味わいのパスタです。訪れた季節が前回とほぼ同じ(前回5月初旬、今回4月下旬)だったので、メニューが似通ってたらおもしろくないな……と思っていましたが、前菜もパスタもまったく趣向の異なる料理でした。

スープは「春のコンソメ」です。

コンソメの中には白魚と桜の花びら、そしてつくしが。春をいただくコンソメスープでした。

今回のパンも、もちろん焼きたて。

「桐生酵母パン」と「グラハムファイン」という全粒粉のパンです。

ここで白ワインをいただきます。次が肉料理なので赤のほうがいいのでしょうけど、白が好きなので……。

国産の「グランポレール 余市ミュラートゥルガウ」です。ほのかな甘みがおいしいワインでした。

そしてメイン料理は「牛肉のタリアータ ローズマリー風味」です。

前回は豚肉をピザ仕立にしていましたが、今回は「タリアータ」という、焼いた牛肉をを薄く切った料理で、レアなローストビーフのような感じ。

焼き加減も抜群!たっぷりの野菜と一緒においしくいただきました。

デザートは「ピスタチオケーキ パンナコッタ苺風味桜葉包み 北海道ミルクジェラート 春のフルーツの盛り合わせ」です。

桜餅に見立てて、桜の葉で包んだ苺味のパンナコッタが、見た目も味も遊び心があって素敵でした。

最後はコーヒーをいただき、ごちそうさまでした。
満席で、2周り目の夕食となったので食べ終わったのはかなり最後のほうでしたが、急かされるようなこともなく、デザートまでゆったりといただくことができました。

やっぱりお酒が飲めるってうれしいですね。ごちそうさまでした。

2021年5月宿泊時の朝食は3種類の焼きたてパンに大満足

はとのす荘の朝食は、チェックイン時に決めた時間に昨夜と同じレストランでいただきます。

7時30分から30分刻みで時間帯を選べるのですが、1番早い7時30分の回は人気のようで、チェックインが遅いと選べないこともあるようです。

朝食では、こちらのドリンクメニューにある飲み物を、好きなだけいただけます。

ドリンクは以前はビュッフェ方式で提供していたそうですが、感染症対策のためにオーダー式になっていました。

2021年5月宿泊時は、宿泊客が多くなかったこともあり、窓際の席に案内していただけました。

渓谷は見えませんが、窓から緑の木々を眺めることができます。

ドリンクオーダーはトマトジュースにしました。その他にアサイージュースも置いてあります。

席につくと、出来たての料理が一気に運ばれてきました。

品数豊富な朝食に、食欲が湧いてきますね。

パンは朝も焼きたてで、しかも夕食時のパンよりもバラエティに富んでいます。左から「牛乳のパン 竹炭のパン さつまいものパン」です。

なめらかなコーンスープと新鮮な野菜サラダ。

ペンネ、粉ふきいも、スクランブルエッグ、ラタトウィユ、ベーコン、ソーセージの盛り合わせ。
それぞれにいただいても、ちょっと混ぜて味を変えていただいてもおいしいのが素敵ですね。

最後に、フルーツとゼリーのデザートとコーヒーをいただきました。

2022年4月宿泊時の朝食はなめらかなカボチャのポタージュがおいしかった

1年後に再訪した際は、お客さんが多かったので窓際の席ではありませんでしたが、広々とした席でしたので特に気にならず。

今回もおいしそうです!

前回はペンネでしたが今回はコンキリエという貝殻の形のパスタです。トマトソースでブロッコリーと合わせてあり、おいしい。

前回はコーンスープでしたが、今回はかぼちゃのポタージュ。朝食もバリエーションあるのですね。

パンの種類も少し異なりました。

「ミルクのパン、グラハムのパン、さつまいものパン」
焼きたて熱々をジャムやバターにつけて。夜はオリーブオイルでしたが、朝はバターとジャムなのも楽しい。

ちなみに、朝食ではご飯と味噌汁の用意もあるそうです。おかずが洋風なので私はパンで十分ですが、朝はご飯が食べたい!という方にはうれしい心遣いですね。実際、ご飯を食べている方もいらっしゃいました。

最後にヨーグルトとフルーツのデザートをいただき、食後のコーヒーを。

食後はフロント前のコーヒーマシンで、さらにコーヒーをテイクアウトし……お部屋でいただくのもいいですが、レストランの手前にあるテラスも広々としていて気持ちいいので、こちらでいただきました。

はとのす荘は秋の紅葉シーズンが1番人気のようですが、暑くも寒くもなく新緑が気持ちいい春もかなり良かったです。

チェックアウト後は鳩ノ巣渓谷沿いを奥多摩駅まで歩いた

はとのす荘をチェックアウトした後は川苔山登山、という選択肢もあるにはあるのですが、比較的コースタイム長めの山ですので、朝の出発が慌ただしくなってしまいます。

おいしい朝食をゆっくり楽しめないのも悲しいので、今回は川苔山登山は最初から諦めて、快適なお部屋でぎりぎりまでのんびりと過ごしました。登山を楽しむなら、初日に早朝から上って下山後にチェックインするほうが良いでしょうね……本当はそうしたかったのですが、1日目があまり天気が良くなかったのでした。

そしてチェックアウト後は、宿のすぐ側にある鳩ノ巣渓谷沿いを歩くことに。

渓谷沿いをのんびり歩いて1時間ほどでしょうか。奥多摩駅まで歩くことができます。
登山地図アプリを参考に歩きましたが、案内板もありますし、はとのす荘のフロント前にもハイキングコースの地図などが置いてありますので、参考にできると思います。

まずは、宿のすぐ橫にある通路を通って、渓谷に下りていきます。

緑がまぶしい遊歩道。

渓谷に下りてきました。

川沿いの道を歩いていきます。

途中、はとのす荘直下を通っていきます。渓谷のこんなに近くだったんですね。露天風呂に目隠しシールを貼らなければならないのも、これなら仕方ないか……。

遊歩道はよく整備されており、危険を感じるような場所はなく、美しい景色を間近で眺められるハイキングコースです。雨の日に岩が濡れていたり、増水していたりするとまた状況は変わるかもしれませんが……。

流れる川の水の色も美しいですね。

遊歩道は途中で「白丸ダム」というダムの側を通り抜けます。

まだまだ歩きます。

どうして水の色がこんな色になるんでしょうね……不思議。

しばらく遊歩道を進んでいくと「数馬峡橋」という橋があるところに着きます。

ここまではとのす荘から30分ほどでしょうか。この橋を対岸に渡ると、鳩ノ巣駅と奥多摩駅の間にある「白丸駅」に出ることができます。もう歩くのは飽きたから電車に乗りたい!というときはここで渡ってしまえばOK。

私は川を渡らず、遊歩道を先に進みます。

途中にトンネルがあってちょっとドキドキ。短いトンネルです。

ああ、なんとなく、見知った感じのところに出ました。

橋を渡ると、もうすぐ奥多摩駅です。

着きました。

奥多摩駅では2階にあるポートおくたまに立ち寄り、アイスクリームをのせたコーヒーゼリーとホットコーヒーをいただいて、電車の時間まで一休み。

日曜なので鳩ノ巣渓谷にはそこそこ人がいましたが、奥多摩駅まで歩く人はあまりいないようです。ダムの手前ぐらいからは人も少なくなり、静かな奥多摩散歩を楽しめました。

【再訪したい度】★★★★☆ 快適な部屋とおいしい食事、サービスも良く紅葉の季節にまた訪れたい

駅から徒歩4分と公共交通機関でのアクセスも良く、川苔山の登山口も徒歩圏内、鳩ノ巣渓谷はすぐそこ!という抜群の立地の上に、建物も新しく部屋は快適、食事はおいしくサービスも良い、という何拍子も揃った宿でした。

お湯については特に特徴はないので「温泉宿」と思って訪れないほうがいいように思います。イメージとして近いのは、上高地の河童橋周辺にあるホテルですね。鳩ノ巣渓谷では、天気が良ければ上高地に負けない美しい景色を楽しめますし、身近な山岳リゾートホテルとして活用したい宿です。おいしい食事をいただいて、温泉に浸かって、湯上がりに近くを散歩するだけでかなり充実した休日になりそうだなと。

奥多摩の紅葉シーズンである11月に、今ならまだ土曜日も予約が取れるので、どうしようかなと思っているところです。

【1人旅に優しい度】75点:近場で1人のんびり過ごすのにとても良い宿

泊まりやすさ 15/20
お盆や正月など特定時期はわからないが、基本的には土曜日でも1人で泊まれる。
ただし、土曜日は人気があるのでかなり先まで予約が埋まっていることが多い。6月中旬時点で、土曜日に予約が取れるのは11月以降だった。
1人泊の料金アップは2人で泊まったときの1人分料金+2000円程度。

食事場所の配慮 10/20
1階のレストランでの食事。空いていて席に余裕があるときは、衝立で見えにくい席などに案内してもらえる。混雑している日はそこまで配慮いただくのは難しそうだったが、できる限りの気遣いは感じられた。

プランの選択肢 15/20 
プランは1人で泊まっても2人以上で泊まっても共通。4階にある広めの和洋室には1人で泊まれないが、1人でもプランの選択肢は多いほう。

ドリンクオーダー  15/20
グラスワインの種類はかなり多め。
ビールもグラスオーダー可能なものが3種。日本酒は1合からで焼酎グラスもあり。
ソフトドリンクもなかなか凝っている。ワイン以外のお酒が好きだとそこまで選択肢は多くないが、1人でもかなり楽しめるし、がんばっているラインナップだと思った。

フリーWi-Fi完備 20/20
全室Wi-Fi完備で速度も問題なし。

◆ お知らせ ◆
2020年10月に著書が発売となりました。
一人旅をもっと楽しみたい方に向けたエッセイです。
一人で泊まれるおすすめの温泉宿もたくさん紹介しています。