温泉ブログ 山と温泉のきろく

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鶴岡市 珈琲店コフィア 全国のコーヒー専門店を巡っても「やっぱりここがおいしい」と思う至高のネルドリップコーヒー

ホームページもない、鶴岡駅近くの小さなコーヒー専門店

山形県鶴岡市にあるコーヒー専門店のコフィアに初めて足を踏み入れたのは、高校生のときでした。

私は鶴岡市内の高校に通っていたんですが、冬の週末に部活の練習が終わった私を、母が車で迎えに来てくれまして。帰りに

「おいしいコーヒー屋さんがあるって聞いたのよ」

と、連れて来てくれたのです。

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そうしたら本当においしかったので、高校生のくせに1人で何度も通いつめてしまいました・笑

旅をすると必ず各地の喫茶店やコーヒー専門店に立ち寄りますが、コフィアよりおいしいお店にって、なかなか巡り会わないです。

そんな思い出深いコーヒー専門店に、久々に再訪してきましたので、レポートしたいと思います。

「コーヒーの鬼」と言われた吉祥寺「もか」の店主・標交紀氏の愛弟子が営むお店

初めてコフィアに来た高校生のときは、マスターの門脇さんの他にもう一人、女性の方が一緒にお店をやってらっしゃいました。

女性の方が主にフロアを担当されているようでしたが、当時のコフィアにはトーストや、ちょっとしたお菓子のメニューもありましたので、もしかしたらそれらを作ったりもしていたのかな。

トーストやお菓子も本当にコーヒーに合うし素晴らしくおいしくて、母に何度か連れてきてもらった後は1人で来て、カウンターでコーヒーとトーストなどいただいていました。
思えば私の「おいしいものと1人静かに対峙するのが喜び」という嗜好は、この頃から始まったのかもしれません。。。

実は、コフィアは高校生だけでの入店を当時禁じており(今はどうだかわかりませんが、そもそも入ってくる高校生もめったにいなそう…)一度制服で行ったらお断りされたので、それからは休日に私服でわざわざ行って、読書などしてましたね。

当時からコフィアの店内には、マスターの門脇さんが吉祥寺の「もか」という自家焙煎コーヒーの名店で修業された後に、地元の鶴岡に帰ってきて「コフィア」を開いたということが書いてありました。

しかし当時の私はもちろん「もか」が何なのか知るはずもなく

「そもそも吉祥寺ってどこなんだろう」
「よくわからないけど、渋谷や新宿よりは田舎な気がする」

というような認識しかありませんでした。

大学進学で上京し、それから数年後に吉祥寺にほど近いところに住むことになることを思うと、なんだか不思議な感じがしますね。

結局、吉祥寺の近くに移り住んでからも「もか」に豆を買いに行くことはなく、店主の標さんが2007年に亡くなり「もか」も閉店してしまったのですが。

「もか」のあった場所は、現在は「チャイブレイク」というチャイのお店になっているようです。

行くことはなかったけれど「吉祥寺 もか」で検索すると、本当にファンの多いお店だったんだなとわかります。

昨年の秋には、国立民族学博物館で「標交紀(しめぎゆきとし)の珈琲の世界」という展示が行われていたり。

そして「もか」について調べると、必ず「鶴岡で珈琲店コフィアを営む門脇さん」の情報に行き当たるのです。こんな記事とか。

やっぱり「もか」に行ってみたかったなあ。私が吉祥寺によく行くようになったころは、もうカフェ営業はやっていなくて、豆の販売のみだったんだよね。自分ではそんなに上手に淹れられる自信がなかったからなあ。

いや待てよ、コフィアだって門脇さんが1人でやっているお店。永遠に鶴岡駅前にあり続けるわけではないのです。何度でも行かなくては、と思いました。

珈琲店コフィアは鶴岡駅から徒歩5分 主婦の店の隣にある

この日私は、朝一番の電車で酒田駅に着き、開店直後のこい勢で寿司を食べて一杯飲みまして。

最高にすばらしい寿司屋でした。

1時間ほどでこい勢をあとにし、ほろ酔いで酒田駅に戻ってきまして。

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鶴岡駅行きの電車に乗ります。

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見慣れた庄内の冬の風景を眺めながら、30分少々の各駅停車の旅。

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ああ、庄内に来たなあという感じの空模様ですね。

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そして鶴岡駅へ。

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酒田では路面にも雪がかなり残っていましたが、鶴岡ではほぼ溶けていましたね。

コフィアは、鶴岡駅から徒歩5分ほどのところにあります。隣に「主婦の店」というスーパーがあるのが目印。

駅前通りを直進し、右手に楽器店が見えたら右折します。

鶴岡市内のバンドキッズたちがおそらく全員お世話になる、イケハラ楽器店です。

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まあ、ギターやベースの弦をそれなりに在庫してるところがたぶん市内にここしかない、というだけの話なのですが……今の子はもしかしたら、Amazonで買ったりするのかもしれませんけど。

私が高校生のときとまったく変わらない佇まいだったので、なんだか懐かしかったです。

右折してちょっと行ったらすぐそこにコフィアがあります。

この建物の1階です。

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入ってみたいと思います。

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アンティークなコーヒーミルが外に出ているのが目印です。

珈琲店コフィアの営業時間・定休日

コフィアの営業時間は午前10時~20時30分まで。
定休日は火曜日です。
お盆や年末も営業していることが多いのですが、ホームページやFacebookページなどはおそらくないので、微妙なタイミングで行きたいときは電話して聞いてみるのがいいでしょう。電話番号は、0235-22-8778です。

ちなみに2017年の12月29日は、営業していました。

珈琲店コフィアの店内

コフィアの店内は、2人がけのテーブル席×4、カウンターが4~5席。

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入店したタイミングではかなり空いていましたが、注文してしばらく経つと「近所のおじさん×5」みたいなグループが来て、一気に騒がしくなりました・笑

でもまあ、近所にこんないい喫茶店があったら、通わずにはいられないですよね。。。

磨き上げられたテーブルが美しい。。。

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壁際には、アンティークのコーヒー器具が並んでいます。

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とは言え雑多な感じはまったくせず、どこもかしこも整然としていて美しい店内です。

珈琲店コフィアのメニュー

店内でいただけるメニューはこの1枚。
「ストレート珈琲」「ブレンド珈琲」「アレンジ珈琲」「エクセレント珈琲」に分かれています。

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ちなみに、私が高校生のときはブレンドコーヒーは500円は超えていなかったと思います。さすがに100円ぐらいは当時より値上がりしてるかなあ、という感じです。消費税も上がりましたしね。。。

そして、販売している自家焙煎のコーヒー豆のメニューです。

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100gのお値段が700円~950円。
東京の自家焙煎コーヒー店と比べると同じぐらいか、少し安いぐらいの価格帯ではないかと思いますが、地元鶴岡でこの値段は受け入れられるのだろうか……などと思いきやそんなのはまったくの杞憂で、小一時間ほどの滞在中に地元のお客さんが2人も豆を買いにやってきました。

本当においしいものはどこであっても、認められて、求められるのかもしれない。よかった。

珈琲店コフィアでいただいたおいしいコーヒー

実は約1年前に、彼氏と2人でもコフィアを訪れているわたくし。

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そのとき注文したのは、彼氏が「エクセレントウィンナー珈琲」で、私が「タンザニア」のストレート珈琲でした。

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紺地に金色の小花柄のソーサーに、縁が金色のカップ。とてもかわいい。

もちろんコーヒーは、おいしい……とてもおいしいです。

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彼氏も一口飲んで「これは……豆を買って帰りたいかも」と。

そう、彼も普段からコーヒーを飲む人なのですが、この日はメニューを見て「エクセレントウィンナー珈琲」の文字になぜか惹きつけられてしまったらしく、普段はあまり飲まない甘いコーヒーをオーダーしていたのです。

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ツンと立った生クリームが見た目にも美しいですが、これも本当においしかったです。
深煎りのコーヒーに生クリームがよく合って、甘みも、舌に残らない上品な甘み。

飲み終わるとカップの底にブラウンシュガー?が残っていました。

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最初のほうでもっとゴリゴリかき混ぜていたら全体的に甘いコーヒーになったのかもしれませんが、これはこれで非常においしかったとのこと。

そして2017年の年末、帰省のついで旅で1人で再訪した際にいただいたのは、ノーマルなほうのウィンナー珈琲です。

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ちょっとデザート的な甘みが欲しくなりまして。
エクセレントウィンナー珈琲とどこがどう違うのかよくわからなかったのですが・笑
ノーマルなウィンナー珈琲もとてもおいしかったです。
実は、高校時代にほぼすべてのメニューをいただいたことがあるのですが、それから長い時間が経ち、あまたあるコーヒー専門店を渡り歩いた後であってもやはり、コフィアのコーヒーは格別だな!と思いました。

【再訪したい度】★★★★★ 個人的には、コフィアは鶴岡の代名詞。鶴岡と言えばコフィアと思っている

鶴岡にもおいしいお店はいろいろあると思うのですが、魚介系やお寿司などは港町の酒田のほうが分があるのかな?という気がしますし、かの有名なアルケッチャーノも、ちょっと行きにくい場所にあることもあり「鶴岡に行ったら絶対ここに立ち寄りたい!」店にはなり得ません。そもそも私自身、まだ行ったことないですしね。。。

でも、駅から徒歩5分の近さにあり、予約の必要もなくふらっと立ち寄れてすばらしくおいしいコーヒーをいただけるコフィアが、私にとって鶴岡市のマスト。
鶴岡に、いえ、庄内に来たら必ず寄ってほしい!と自信を持って言えるお店がコフィアです。
「必ず立ち寄ってほしい」と言いつつ、メニューが本当にコーヒーのみなので、コーヒーが苦手な方にはおすすめできませんが。。。コーヒー好きの方は、一度行ってみても損はしないと思います。

そして、一度行けばきっと「またここに来てコーヒーを飲みたい」と思う方が多いのではないかなと。

うちの彼も実はそうで、コフィアのコーヒー豆が、私の帰省土産の定番になってしまいました。

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見とれるほど美しく、いい香りがする豆です。

さて、コフィアで食後の一杯をいただいた後は本日泊まる宿に向かうために、鶴岡駅からバスに乗ります!