温泉ブログ 山と温泉のきろく

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甲州市勝沼ぶどうの丘 地下ワインカーヴで試飲しまくり&展望レストランでランチの贅沢な休日

美食とワインと温泉まで楽しめる!勝沼ぶどうの丘

勝沼ぶどうの丘は、山梨県甲州市勝沼町の小高い丘の上にある、日本最大級のワインショップを有する観光施設です。2005年に合併されるまでは勝沼町が運営していましたが、合併後は甲州市の運営となっています。 

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実は私「酒はビールか日本酒派。ワインはあまり飲めません」という人のはずなのに、なぜかこのぶどうの丘が大好きで……これまで一人でも何度も来ているのですが。
今回、隣の甲斐大和にある嵯峨塩鉱泉嵯峨塩館に泊まった帰りに立ち寄ったので、レポートしてみたいと思います。

嵯峨塩鉱泉に泊まった翌日、甲斐大和駅から一駅電車に乗って、勝沼ぶどう郷へ

2018年の12月、クリスマスイブを含む連休中に、大菩薩嶺の山麓にある鉱泉宿に彼氏と2人で泊まりまして。

翌日は、宿の車で最寄りの甲斐大和駅まで送ってもらい、中央線で一駅乗って隣の「勝沼ぶどう郷駅」で下車します。

快晴で、駅のホームからは雪のついた南アルプスが見えました。

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近くで何かを燃やしている匂いがしてちょっと煙かったですが・笑
↑の写真の、右上に写っているちょっと大きな建物が、今回の目的地の勝沼ぶどうの丘です。

勝沼ぶどう郷駅からぶどうの丘までは、徒歩15分ほど。
駅前から甲州市の市民バス(運賃は300円)で行くこともできますが、バスを待つのも面倒ですし、天気がいいので散歩がてら歩くことに。

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ぶどう畑やビニールハウスが並ぶ道を歩いていきます。

春から秋にかけては、いちご狩りやぶどう狩りを楽しめる農園があちこちにあって賑わっていますが、果物がない12月は、ほぼ無人です……。

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私はいちごもぶどうも狩らないですし、空いているときに来たいので、ぶどうの丘に来るのはだいたい冬ですね……。

でも、春から秋に来れば人は多いけれど、イベントを開催していたり、全体的に賑わってはいます。

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ぶどうの丘が見えてきました。
宿泊施設や日帰り温泉も備わった大きな施設です。

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このとき午前11時ぐらいでしょうか。
営業しているのか不安になるぐらい人がいませんが、ちゃんと営業しています!

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1階はワインショップで、ワインやドライフルーツなどのおつまみを販売しています。
ワインショップのレジで「ワインカーブで試飲したい」旨を告げると……。

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試飲用の「タートヴァン」が購入できます。料金は1500円です。
タートヴァンについている紐は、首や腕にかけて持ちやすくするためという用途のほかに「前回購入したものを持ってきて入場する」のを防ぐ用途もあるようで、毎回紐の色が変わりますね。

試飲はタートヴァンを持っていないとできませんが、ワインカーヴへの入場は無料なので、試飲せずに見学だけなら購入する必要はありません。そのまま地下への階段を下りていってOKです。

1500円で200種類の甲州ワインを試飲できる地下ワインカーヴへ!

私たちはもちろん試飲するぞ!ということで、1500円払って地下へ! 

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こんな感じで壁際の棚にワインの在庫があり、樽の上に載っているのが試飲用のワインです。ワインカーブ内にある200種類ほどあるワインが、すべて試飲可能&購入可能となっています。

在庫しているワインは、ほとんどがフルボトル1000円台のもの。1300円とかが多かったですね。

こちらは、作家の山本周五郎さんが好きだったという「周五郎のヴァン」という甘口の赤ワイン。

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棚にあったワインたちの中ではかなり高い値段だったので、つい写真を撮ってしまいました。こちらも試飲できるんですが、濃厚でおいしかったです。買わなかったけど・笑

まずは白ワインから! 

ワインカーヴはコの字型になっており、階段を降りて入り口すぐの場所に白ワイン、進んでいくとロゼ、最後に赤という構成になっています。赤にしか興味がなければもちろん、最初から赤を飲むことも可能ですが……。

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私たちは、順路に従って白から飲んでいきました。

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すっきり辛口なものから、フルーティなものから、デザートのように甘いものまでさまざま。

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私も彼も、あまりワインを飲み慣れているとは言いがたいので「こんなにいろんなワインが作られているんだねえ」と、ものすごく初心者な感想を述べつつ飲んでいきます。

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白ワインを10種類ほど飲んだところでけっこう酔っ払ってきてしまい

「白を全部飲もうと思ったらもう他のが飲めないよ!次に行こう!」

と、少し奥のコーナーに移動します。
そこは、2018年に作られたばかりの「新酒」コーナーでした。

新酒コーナー

その年作られたワインが市場に出回るのは11月ごろだと思いますから、12月のこのときは、まだ出始めて間もない時期だったと言っていいのではないでしょうか。

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新酒コーナーには少しにごりのあるワインもいくつかありました。ぜんぜん詳しくないからよくわからないのですけど、すぐに飲んでしまうものだから、果実の成分が混ざっていてもOK!みたいなことなんでしょうか。。。(違う気がする) 

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白・ロゼ・赤といろいろありましたが、新酒のワインは総じて甘口で、デザートのような、ジュースのような味わいのものが多かったです。 

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私たちは普段あまりワインを飲まないので「ジュースっぽくて飲みやすい」とは思ったのですが、ワインは飲まないけど酒好きではあるので「しかし、ここまで酒っぽくないのはあまりおもしろくない」なんて、わがままな感想を言ってみたりして。

しかし、新酒コーナーの後半に「これは!!」と思うワインがあったのです。

今回最高に気に入った、希少な葡萄「アジロン」のワイン

新酒コーナーにあった「あじろん初しぼり」なるワインが、なんだかすごく気に入ってしまって。
↓この中の、一番右の画像がそうなんですが。

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香りはものすごく果実っぽさが強くてフルーティ。味もほんのりと甘みがあり、渋みは少なく飲みやすいのですが、ジュースのように甘いわけではなく、ちゃんとお酒の味がするので食事にも合わせやすそう!

最初「あじろん」が何なのかもわからず「原茂みたいにワイナリーの名前かな?」などと考えていたのですが、新酒コーナーから赤ワインコーナーに移動すると、他にもいくつも「アジロン」と書かれたワインがあります。

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そこでググってみて初めて、ぶどうの品種名だと知りました。
なんでも「粒がこぼれやすいためにいつの間にか生産されなくなり、幻のぶどうと言われていた」のが、現在は勝沼の周辺でだけ栽培されているんだそうです。知らなかった!来てよかったです……。甘い香りが特徴だそうです。

この後赤ワインコーナーでいろいろ飲みましたが、私も彼もこのアジロンが気に入ってしまい、2人とも別の「アジロン」ワインを1本ずつ買いました。

私が買ったのはこちらの「あじろん初しぼり」

「酸化防止剤無添加」も、心引かれた理由の一つだったのですが、そのせいかはわかりませんが、帰ってからこのワインを飲んでも、頭が痛くなったりしませんでしたね。

実は、赤ワインを飲むと後で頭が痛くなることが多くて、それで普段あまり飲まないんです……。これは大丈夫でした。

 最後に赤ワインコーナーへ

最後にアジロン以外の赤ワインもいろいろ試しました。

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もうけっこう酔っ払ってきていたので「どれもおいしい」と思ってしまったのですが、本当に、甘いものから辛いものから思いものまで、様々でしたね。

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ユニークなラベルのボトルもあり、楽しい時間でした。

ぶどうの丘展望ワインレストランでランチをいただく

さんざん試飲しまくった後は、お腹がすいたので2階にある展望レストランに向かうことに。

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レストランと書かれた案内板に従って進むと、見晴らしのいいテラスに出ます。

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ここで食事できたら気持ち良さそうですが、展望ワインレストランはこちらではありません。まあ、このときは12月なので実際は外は寒いですしね……。
気候のいい時期はこのテラスで、バゲットサンドやピザなどがいただけるカフェテラスの営業を行っているようです。土日祝日のみの営業とのこと。

というのも、これからご紹介する展望ワインレストラン、気候のいい時期の休日はものすごく混み合ってしまうんですよね。1時間待ちとかざらな状態で……。
なので、展望カフェテラスはワインレストランの混雑暖和(というか、あぶれた人の救済策)にもなっているんだろうなと思います。

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レストランは、テラスのある階からさらに少し階段を上ります。

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こちらです!

展望ワインレストランの営業時間

ぶどうの丘展望ワインレストランの営業時間は、ランチが11時30分から15時30分ラストオーダー。

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15時30分から16時30分ラストオーダーのティータイムを間に挟み、ディナータイムが17時から20時ラストオーダー、21時閉店の通し営業です。

食事をしようと思ったら、15時30分~17時の時間帯だけは外さないといけない、というわけですね。

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12時過ぎというランチタイムのまっただ中の入店でしたが、席には余裕があったのでホッとしました。

本当に、混む時期は11時30分ちょうどに行かないとなかなか座れなかったりするので。。。

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天気がいい日だったので、窓からの眺めもすばらしかったです。

 展望ワインレストランのランチメニュー

 では、展望ワインレストランのランチメニューをご紹介したいと思います。

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ランチセットは1500円から2500円まで、ABCDと3種類あります。
2000円以上するAとBのセットにはデザートのシャーベット付き。すべてのランチセットにコーヒーか紅茶がつきます。セット以外にビーフカレーもあり。

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一品料理として、オードブルやチーズ盛り合わせ、ビーフシチューやあわびの煮貝、ステーキなどもラインナップされています。

お安くはないですが、食事をしたいときも、ワインを注文してつまみながら飲みたいときでも対応可能なメニューです。

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飲み物は、ノンアルコールワインやウーロン茶などのソフトドリンクのほか……。

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ビールはエビス。それと、前日泊まった宿で飲んで非常においしかった「甲斐ドラフトビール」も用意がありました。

ワインカーヴで販売されていた「周五郎のヴァン」もありますね。あれは食後酒の扱いなのか……。

グラスワインもいろいろあります!スパークリングが白とロゼと2種類あるのはうれしいですね!泡好きなので。

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白ワインが4種、赤ワインが3種、ロゼが1種のグラスワインが用意されているのは、さすがワインレストラン!と思いましたが、本当にワインが好きな人から見たら、もしかしたら、ワインのタイプだけで銘柄が書かれていないのは不満だったりするかもしれませんね……。

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デザートはゼリーやシャーベットのほか、日替わりのケーキがいくつかあって、それもなかなかおいしいです。

ちなみに、ディナータイムには来たことがないのですが、コースメニューなども用意されているようです。こちらに記載がありました。

この日はクリスマスが近かったので、クリスマスディナー用のカクテルメニューが卓上に置いてありました。

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ワイン系のカクテルがさまざま並んでいて、ちょっと飲みたくなってしまいました。
ワインを大量には飲めないんですけど、食前酒でキールロワイヤルとか飲むの、好きなんですよね~。

ワインビーフ&ブランドポークの手作りハンバーグランチとケーキを注文!

今回は2人とも、Cのワインビーフとブランドポークの手作りハンバーグランチにしました!

ちなみに、せっかくだからグラスワインを飲むか?かなり迷ったのですが、さんざん試飲しまくった後なので、もったいないような気がしてやめました・笑

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カップのコーンスープ。クリーミーでおいしい。

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ハンバーグは小ぶりですが盛り付け方が凝っています。
味は、赤ワインを使ったソースということで酸味がわりと強いのですが、おいしかったです。

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ワインソースは最後、パンにつけていただきました。

パンも焼きたてで温かく、おいしかったです!ちゃんとしたバターがついていたのがうれしい。

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実は、あえてシャーベットの付かないCランチを選んだのは、最後にケーキを注文したかったから。
バナナのケーキをオーダー。盛り付けも凝っていて味も良かったです。

ごちそうさまでした! 

ぶどうの丘には日帰り温泉や宿泊施設も併設されている

ぶどうの丘は、ワインレストランのほかにも、バーベキューが楽しめたり、日帰り温泉施設宿泊施設も併設されています。

今回は利用しませんでしたが、温泉は泉質は普通ですけれど、眺めのいい露天風呂もあります。日帰り温泉内にも軽食やワインがいただけるスペースもありますので、家族で1日楽しめる施設ではないかと思います。

【再訪したい度】★★★★★ ワインが特別好きじゃなくても楽しめてしまうすばらしい施設

ワインがメインの施設ではありますが、お酒を飲まない方(運転があるから飲めない方)でも楽しめる要素が多いと思います。

「展望ワインレストラン」だけで見るとややお値段高めですし、オンシーズンの週末の混雑など、諸手を挙げておすすめできない部分もありますが、バーベキューや温泉なども含めて楽しめるし、駅から徒歩圏内なのも貴重だなと。勝沼にはワイナリーはたくさんありますが、歩いて行けるところはなかなかないんですよね……。

私もまた必ず、行くと思います。