フルーツショップ青森屋
フルーツショップ青森屋は、鶴岡駅から徒歩2分のところにある3代続く果物屋さんですが、今回紹介するのはその果物屋さんに併設されているカフェです。
見た目はこのような「ザ・果物屋」という雰囲気の建物なんですが……実はこの建物に、内装もメニューも女子ウケ100%のカフェが埋め込まれているのです!
鶴岡市民なら知らない人はいないほどの有名店なのですが、うちは母がへそ曲がりで、青森屋は人気がありすぎて気に入らないとのことで・笑。帰省のタイミングでは青森屋でお茶したり、タルトをテイクアウトすることがなかなかできませんでした。
それで最近、帰省と関係なく旅行で鶴岡に行った際に満を持して立ち寄ってみたところ、やっぱりとても素敵なお店でしたので、ご紹介したいと思います。
フルーツショップ青森屋は鶴岡駅から徒歩2分
私が初めてフルーツショップ青森屋に立ち寄ったのは、2017年の3月に帰省と関係なく鶴岡に旅をしたときで、そのときは彼氏も一緒でした。
コフィアでおいしいコーヒーを飲んで、それはそれで非常に満足したのですが、実は小腹が空いていたらしい彼。
「コーヒーはすごくおいしかったけど、何か食べたかったかも」
と言うので、それならば、と青森屋に寄ってみたのです。
コフィアの記事はこちら↓です。
本当においしいコーヒーをいただけるのですが、残念ながらフード類の提供はありません。私が高校生の頃はあったのですけど、現在はマスター1人で営業されているので、手が回らないのかもしれませんね。
フルーツショップ青森屋さんは、コフィアからも鶴岡駅からも目と鼻の先です。
着きました。
どうも2階はカフェらしく、それらしいテーブルと椅子が窓から見えます。
しかし、1階はどう見ても普通の果物屋。どこから入ったらいいの?
ちなみにこの、赤いでっぱりみたいなところは、タルトのテイクアウト用の受付のようです。
よく見ると、建物の1階の向かって右側のほうもカフェっぽいね。
もしかして、裏側に入り口があるのかな?と私たちは建物の陰に回り込みました……が、何もありませんでしたw
で、果物屋の正面まで戻ってくると……あ!あそこだ!
向かって右側にメニューの黒板が出てるよね?たぶんあそこがカフェの入り口だわ。。。カフェ専用の入り口があるわけではなく、いったん果物屋の中に入るのが正解なんですね。
中に入り、色とりどりの果物を眺めつつ、右側の入り口からカフェスペースに入ります。
フルーツショップ青森屋のメニュー
店内に入る前に、メニューが置いてありました。
黒板に書かれているのが飲み物やフルーツジュースなど、タルト以外のメニューで、その下に置いてあるカラーのメニューがタルトのメニューです。
入店するまで知らなかったんですが、青森屋さんて、席に着く前にカウンターで注文してお金も払ってしまう方式なんですね。
セルフサービスというわけではなく、席まで持ってきてくれるし片付ける必要もないのですけど、恐らく「席でメニューを見てオーダーするよりも、カウンターでタルトの実物を見てオーダーしたほうがいいよね?」という心遣いなんだと思います。
しかし、そうとは知らず「席に着いてからゆっくり考えればいいよね」と思って中に入ったので、入るなり「ご注文をお先にお願いします」と言われて「え?え?今決めるの??」とちょっと焦ってしまいました・笑
なので、入る前にメニューを見て、どれを注文するかの目星は付けておいたほうは良いかと思います。売り切れの場合もあるとは思いますが……焦って決めて「やっぱりあっちにすれば良かった」になるよりは、第3候補ぐらいまで決めてから入店したほうがいいなと。。。
ちなみに私が、彼氏と一緒に初めて青森屋に来たのは2017年の3月でしたが、その9ヶ月後に帰省にかこつけて今度は1人で来たんです。ところが前回のことをすっかり忘れてまた、オーダーを検討する前に中に入ってしまい、慌てる羽目になりました。次回こそは忘れません!
ちなみに、タルトは季節によってメニューが変わりますが、青森屋さんのホームページにもちゃんと、提供中のタルトのメニューが掲載されていますので、いっそ来店前に目星を付けてきてもいいかもしれません。そこまで気合い入れるか?と言われてしまえばそれまでですが……でも、せっかくだから悔いなくいきたいですよね。
2017年の3月に来た際の、タルトのメニューはこんな感じでした。
6種類のタルトのうち、実に4種類がイチゴのタルト。
実は私も彼も、イチゴのデザートはあまり得意ではないのですが、でも、ここまでイチゴづくしということは、きっとすごく自信があるのでしょうね。悩ましい。。。
タルトのほかにも「フルーツプレート」なるメニューもあり。あまおうのシャーベットとでこぽんのシャーベット。
しかし、まだ寒さの残る季節ですので、どちらかといえばフルーツタルトに紅茶をいただくのがいい気はする。。。
しかし、カウンターでのオーダーなのであまりじっくり悩んでいられません!
タルトの入ったショーケースを覗いて、直感でピンと来たやつを選ぶしかない。。。
2017年3月訪問時のショーケース
ガラスに反射してあまりちゃんと写っていないのですが、雰囲気だけでもお伝えしたく。
左上が「あわゆきのキャラメルバナナ」その右が「ロイヤルクイーンのいちごチョコ」
左下は「やよいひめのベリーレア」その隣が「ミックスフルーツタルト」
上段真ん中が「あまおうのいちごみるく」で、下段の右端が「せとかとさくらんぼ」です。
せとかって何だ?と思ったんですが「柑橘の大トロ」と言われるぐらい糖度の高い柑橘類らしいです。何でも「甘く、種がなく、皮が薄い」のだとか。
結局直感で選びましたが、何を注文したのかは後ほど紹介しますね。
2017年12月再訪時のショーケース
続いて、2017年の年末に、帰省直前に青森屋に一人で立ち寄った際のショーケースです。
前回は「やよいひめのベリーレア」というタルトがありましたが、今度は同様のタルトがあまおうで提供されているようです。上段左の「あまおうのベリーレア」がそれ。
左上「シャインマスカット」 左中央「紅まどんな」右上「ラ・フランスとザクロ」
下段の左右が「ミックスフルーツタルト」で、下段の中央は前回も同じものがあった「あまおうのいちごみるく」です。
前回、3月だったからいちごが多いのかなーと思っていましたが、12月で既に、いちごのタルトがたくさん出ているんですね。。。
Instagramで「青森屋フルーツショップ」の位置情報がついた投稿がこちらから見れます。
いちごは、ほとんど通年出ているみたいですね。。。
夏になるとメロンや白桃、いちじくなどのタルトも出てくるみたい。ああー、私の好み的には夏のフルーツのほうがむしろ好きかもw
フルーツショップ青森屋の店内
オーダーを終えると「1階のお席でよろしいですか?」と聞かれ、何も考えずに「はい」と答えたのですが、1階は週末にも関わらず、けっこう空いていました。
椅子やテーブルは敢えて種類を揃えず、アンティークな感じを出しているみたいですね。
これはこれで、とてもおしゃれな店内です。
1階奥の窓辺には、横並びのカウンターっぽいソファ席もあり、この席はなんか妙に落ち着く感じ。
1人だとここに通されるみたいですね。
窓から見える景色は、特別いい眺めというわけではなく、普通に住宅街ですが……。
店内では目立たない席だから落ち着くのかもしれません。ちなみに最初に彼氏と一緒に来たとき、この席では男性の1人客がタルトを食べてましたよ。
しかし、人気店っぽいのに案外空いているんだな、と思ったら、どうも青森屋さんで人気の席は、ちょっと隠れ家っぽくなっている2階席だからのようです。
2階席には、1階のカウンターで注文した後にいったん入り口まで出て、階段を上ります。
階段を上った先に、ちょっとロフトっぽい部屋があるのが見えますよね。
そちらの席には通されたことがないので写真はないのですが、お店の公式サイトに画像がありました。
2階には「白い小部屋」「屋根裏の白い部屋」「屋根裏のロフト」「屋根裏の奥の隠れ部屋」と名付けられた4つの部屋があり、内装はすべて白で統一されているようです。椅子、テーブル、壁、天井、床まですべて白!インスタ映え意識でしょうかね・笑
たしかに、カラフルなタルトを白いお部屋で撮影したら、ちょっとおもしろい写真が撮れるんだろうなとは思います。興味がある方は2階の席を希望してみるのもいいかもしれませんね。
フルーツショップ青森屋の絶品フルーツタルト
2017年3月、初めて青森屋に行った際に私が注文したタルトは「あわゆきのキャラメルバナナ」です。飲み物は紅茶で「AOMORIYAスペシャル」を。
「あわゆき」は2013年に品種登録された白いいちごです。生産量が少なくかなり珍しい品種とのこと。
私はバナナのタルトが好きなので、このタルトは基本的にはバナナベースだし良かろう!と思ってオーダーしたのですが、これ、めちゃめちゃおいしかったです。。。
「バナナのタルト」として普通に完成度が高いのですけど、この苺がぜんぜん酸っぱくなくて、甘いバナナタルトと一緒に口に入れてもまったく違和感なく、おいしくいただいてしまいました。すごいなー。
こちらは、やはり苺のケーキがそんなに好きじゃない彼氏が選んだタルト。
「せとか」という「柑橘類の大トロ」と言われるほど糖度の高いフルーツをベースにしたタルト。クリームはチョコレート系なんですね。
こちらも一口いただいたんですが、かなりおいしかった。。。せとかが本当に甘くて、柑橘類の常識を覆された気分でした。
私「苺とクリーム」も苦手なんですけど、実は「チョコとオレンジ」もどうかと思っていたんですよね。甘みと酸味の組み合わせがなんか、ダメで。。。
でも、このせとかはぜんぜん酸っぱくないので、チョコクリームともかなり合ってましたね。
そして最後に、2017年12月に再訪した際にオーダーした「ラフランスとザクロ」のタルトです。
ちなみに青森屋さんでは、特にかわいらしく盛りつけたりはせずに、普通にテイクアウト販売してるのと同じ感じで、透明セロファンが巻かれた状態で提供されます。
なのでこのセロファンをうまく剥がせずにタルトを崩してしまったりすると、写真を撮影する際にかなり悲しい感じになるので注意が必要です。。。
ドリンクは今回も紅茶で。やはり、フルーツタルトにはコーヒーよりも紅茶が合う気がします。ポットサービスでお得感もありますし。。。
セロファンはうまく剥がせたのですが……食べてみると、あれれ?前回いただいた2つのタルトに比べるとこのラフランスはわりと、普通だな。
なんでしょう。フルーツ自体はおいしいんですよ。でも、下のタルト部分が今回はいまいちというか、前回感動したような「フルーツとクリームがめっちゃ合ってる!」マリアージュが感じられないとでもいいますか。タルト生地もちょっといまいちかな……。
まあ、当たり外れがあるんでしょうね。もしかして、ラフランスのようにもともと甘みの強いフルーツよりも、苺や柑橘類のように「普通はそんなに甘くない」フルーツのほうがこちらのお店、得意なのかも。
うーん、シャインマスカットにすれば良かったかな?前回ほどではないけれど、おいしかったんですけどね。
ごちそうさまでした!
【再訪したい度】★★★★★ おいしくコスパも◎ 夏の果物のタルトも食べてみたい
1つは味見程度ですけど、全部で3つのタルトをいただいてみて、青森屋さんのフルーツタルトについては「フルーツは総じてめちゃめちゃおいしい」「ケーキとしては感動的においしいものと、そこまでじゃないものがある」という感想でした。
でも、ここまであまり触れないできましたが、青森屋さんのすばらしいところは味、お店の雰囲気以外にもあります。値段が安いんです。
たとえばこれ、カフェコムサのタルトですが↓
大きさもフルーツの盛りの良さも青森屋さんと同じぐらいかなあと思うのですが、カフェコムサのタルトは1ピース600円以上、種類によっては1000円以上するものもあります。
でも、青森屋さんのタルトはだいたい450円です。
カフェコムサでイートインすれば、上の写真のようにかわいくお皿を飾ってくれたりもしますが、これが絶対必要かって言われると別にそうではない……。
もちろん、人件費やら家賃やらが違うと思いますから一概には言えないですけど、やはり、青森屋さんのタルトは「スイーツ好き、フルーツ好きなら食べておいて損はない」一品なことは間違いないです。
旅をしていると、地方都市の駅前でバスや電車の待ち時間が発生することはよくありますが、そんなときに気軽に立ち寄れる、駅近の喫茶店やカフェは非常にありがたい存在です。
私の場合、駅前に素敵なカフェがあるだけでなんだかその街が好きになってしまったりします。たとえば、小諸のティーサロン寿徳など……。
地元の鶴岡駅前に、コフィアとフルーツショップ青森屋という、すばらしい喫茶店とカフェがあることを思うと、なんだか誇らしい気持ちになります。これからも、近くに来たらできる限り立ち寄りたいです。