温泉ブログ 山と温泉のきろく

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宮城県 鳴子温泉早稲田桟敷湯 入浴記

鳴子温泉駅周辺には、2つの共同浴場があり、その1つが先に記事を書いた滝の湯。もう一つが早稲田桟敷湯です。
「早稲田」と付くのは、鳴子に早稲田という地名があるわけではなく、昭和23年に早稲田大学の理工学部の学生が、ボーリングの実習で源泉を掘り当て、そのお湯を使っているから、とのこと。

かつては「早稲田湯」という名前の共同湯だったそうなのですが、掘削から50年目の平成10年に全面改築を行い、現在の「早稲田桟敷湯」という名前に変わったそうです。
現在の建物は、こちらも早稲田大学の理工学部の教授、石山修武氏の設計だそうで、現代的というか前衛的というか、とても「共同浴場」には見えなかったですw

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正直、どこから入ればいいのか迷いました。
営業時間は午前9時から午後9時半まで。料金は大人540円です。

鳴子温泉の1枚1300円の湯めぐりチケットをお得に使うには?

朝8時前に鳴子温泉駅に着き、唯一7時30分から営業している共同湯・滝の湯さんで湯浴みを楽しんだ後、再び駅に向かいます。

滝の湯の記事はこちら。

駅に併設している観光案内所が8時30分から営業開始するので、そこで湯めぐりチケットを購入するためです。

↓こういうやつです。

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鳴子温泉観光協会サイトより

こちらのチケットは1枚1300円で6枚のシールがついており、利用可能な施設でシールを剥がして、利用料金の代わりに支払います。

施設によって必要枚数が異なり、たとえば現金払いの場合150円で入れる滝の湯は1枚ですが、現金払いだと1080円の大きなホテルだと4枚必要だったりします。余ってしまっても有効期限が6ヶ月あるので、また別の日に使うことも可能です。

詳しい使い方や対応施設の営業時間などはこちらのページにまとまっていました。

駅の観光案内所に行き、湯めぐりチケットを購入すると、対応施設の掲載されているマップや、営業時間やシールの必要枚数の一覧表をいただけます。

それを見ながらまずはどこに行くかを検討しました。
現在午前8時50分。お風呂に入れるのは9時からかな~。9時の時点でもう営業しているところは、旅館が2軒(姥の湯と岡崎荘)と共同湯が1軒(早稲田桟敷湯)。

うーん、9時の旅館って、チェックアウトする人でバタバタしてそうな気も……とりあえず共同湯に行くか。という流れで早稲田桟敷湯に行くことにしたのですが……。

湯めぐりチケットは旅館で日帰り入浴するにはお得だが、共同湯は現金払いのほうがお得だった

湯めぐりチケットは1300円なので、1枚約217円という計算になります。
一覧表を見ると、早稲田桟敷湯の入浴料金は大人540円で、シールの必要枚数は3枚……あれっ?

シール3枚だと651円になり、現金のほうがお得になってしまいます。
よく考えると、滝の湯も現金だと150円ですが、シールは1枚217円なので現金のほうがお得ですね。

うーんどうしよ。他のとこにするか。。。でも、早稲田桟敷湯は行ってみたいんだよなあ。
ということで結局、現金払いで早稲田桟敷湯に行くことにしました。

早稲田桟敷湯は、どこまでも共同湯らしくない施設だった

地図を見ながら歩いていくと、早稲田桟敷湯の目の前の広場では、なにやらイベント設営をしていました。

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いったい何のイベントでしょう?
それは後になってわかるのですが、このときは「いずれにせよこんないい天気の日でよかったよね」と思っていました。

さて、早稲田桟敷湯に到着です。

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これは……どこから入るのかしら??

手前の階段かな~と思ったらそうではなく、人が立っているあたり、建物と建物の間が通路になっていました。

館内の案内板が外に出ていました。

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1階に浴室があり、2階には中桟敷……?

さて、通路を歩いていきまして。

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突き当たりを曲がります。

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すると階段が現れ、階段を下りたところに受付がありました。

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コンクリート造りの不思議な建物。
ちょっと図書館っぽいな、と思ったら私設図書館も併設されているそうです。(営業は10時から)

階段を下りたところのスペースです。

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受付からおじちゃんが出てきて

「券売機で入浴券を買って、靴を脱いでそっちの靴ロッカーに入れてください。貴重品も一緒に入れてください」

と教えてくれました。
脱衣所内には貴重品ロッカーがないので、貴重品は靴ロッカーに入れたほうが良いということですね。なるほど。。。

ちなみに、靴ロッカーは無料で、鍵は自分で管理します。入浴券はおじちゃんに渡します。

ちなみにおじちゃんは、館内を掃除したりもしていて、受付にいないときもありました。

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改築オープン時のポスターが貼ってあったりしました。

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この建物ができたとき、地元の人は「ええ~っ!」って思わなかったかなあw

さて、浴室に向かいます!

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ピンク色のシンプルなのれん。ちょっとかわいい。

【風呂】★★★ 設備は清潔で使いやすいが、お湯は消毒・循環ありでちょっと残念かも

脱衣所は、木の棚とカゴが並んでいるシンプルな造りです。

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椅子にタイヤが入っていたりとか……そんなところもなんとなく変わってる。。。
そして……コンクリートの床だから冷たそうに見えるのに、なんだか床があったかい。。。日当たりがいいから?

と思ったら、実はこちらの施設、高温の源泉を熱交換で冷ます際の熱で、床暖房になっているんだそうです。なるほどねー。

温泉分析書です。含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。。。あれ?

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・源泉が高温のため、常時加水しています。

・浴槽衛生管理のため、かけ流し、循環併用式を使用しています。

・浴槽衛生管理のため、塩素系薬剤を使用しています。

そっかー。

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「かけ流し式」だけど「温度調節のために撹拌」していて、ろ過しているわけではないと。

さて、どうなんでしょう?と思いながら浴室に向かいます!

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営業開始後すぐだったので、一瞬だけ無人でした。内湯のみです。

浴槽の中にあるすべり台のようなものからお湯が流れ落ちてきます。高温泉なので流れてくる間に冷ましているんでしょう。
浴槽のお湯は、左ほど熱く、右に行くほどぬるくなります。

しかし、熱交換しても加水しないと追っつかないほど熱いんですかね~。なんだかもったいないというか。

熱め~適温のお湯がどんどん投入され、そんなに悪くはないと思うのですが、お湯の特徴はやや薄いです。

成分には硫黄の表記もありましたが、硫黄のにおいなどは特に感じられず。
ただ、逆に言うと成分が濃すぎず、酸性度も7.1でほぼ中性ですので、肌の弱い人でも入りやすい、やさしいお湯ではあると思います。

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天井が高いので圧迫感がなく、上から光が入っていて気持ちいいです。このあたりはさすがに、有名建築家が設計しただけある、というところでしょうか。

洗い場にはシャワーとボディシャンプーはありましたが、シャンプーやコンディショナーはなし。

しばらく使っていると、グループが何組か入ってきたので、湯浴みを終えることにしました。

ちなみに、脱衣所の洗面所はきれいですが、アメニティなどは何もありません。

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ドライヤーも、フロントで100円払って借りることになるようです。

【再訪したい度】★★★☆ 風呂については鳴子温泉の中であえて行くほどではないかなと思うが、休憩所があるところは良い

なんというか評価が難しいところで、お湯も、特徴は薄いけどそんなに悪くはないと思うのですが、名湯揃いの鳴子温泉の中であえてここに再訪するかというと、それはないかなという感じ。

もし、奥多摩にこの施設があったら……うーん、いやでも、ドライヤー有料とか、リンスインシャンプーもないとかいうことを考えると、540円はちょっと高い気がする。

ただ、この施設の良いところは、2階に無料の休憩所があるところです。案内板には「中桟敷」と書かれており、畳敷きの広間でした。
昔ながらの共同湯である滝の湯にはこのようなスペースはありませんし、旅館やホテルで日帰り入浴した際も、畳の上でゴロゴロしたいとなると、部屋利用になってけっこうなお金がかかってしまいますよね。

 

湯巡りしてちょっと疲れた、喫茶店でコーヒーじゃなく足を伸ばして座りたい、ちょっと横になりたい、というときには、こちらの共同湯が選択肢に上がるのではないでしょうか。駅からも近いので電車の時間までのんびりするのもいいですしね。

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