長野駅ビルMIDORIに2軒ある、人気の蕎麦屋のうちの一軒
「信州蕎麦の草笛」は、小諸に本店があり、長野県内に6店舗ほどの支店を持つ、人気の蕎麦店です。
長野駅は
・戸隠高原(戸隠山・高妻山など)へ向かうバス
・白馬方面(八方池・唐松岳・五竜岳など)へ向かうバス
・妙高高原(妙高山・火打山など)へ向かう電車
などのターミナルとなっているため、登山者にとって身近な駅なのですが、北陸新幹線の開通と共に見違えるようにきれいになり、駅ビルのレストラン街もかなり充実しました。
長野と言えばやはり蕎麦!なのか、レストラン街には2店の蕎麦店が入っているのですが、どちらも大変おいしく、いつも混雑しています。そのうちの1軒が、今回ご紹介する草笛です。
登山帰りで疲れている&重いザックを背負っているときに、駅の外に出て食事をする場所を探すのはなかなか大変です。なので駅ビルの飲食店が充実しているのはかなりありがたいことなんですよね。
自家栽培の蕎麦粉で作ったこだわりの蕎麦を提供している草笛さんについて、レポートしたいと思います。
新しくなった駅ビルMIDORIはおみやげ&飲食店が超充実していた
レストラン街は3階ですが、2階にある「信州おみやげ参道ORAHO」をちょっと覗いていこうかなと。「ORAHO」って、信州の地ビールの銘柄にもありますよね。
「この土地の方言で“わたし達”“私たちの地域”といった意味」だそうです。私は山形県出身ですが、山形でも「おれたち」という意味で「おらほ」って使いますね。
このフロアで気になったのは
砂糖やオイル、保存料などの添加物を一切使用しない、信州ならではの果物を取り扱うドライフルーツ専門店。
小袋にパッケージされており、女子向けのお土産によさそうでした。
それから「信州くらうど」なるお店。
信州の酒造やワイナリー産の日本酒とワイン、酒の肴が揃っています。
立ち飲みできる「発酵バー」を併設しているほか、電車の中で飲めるようにワンカップの日本酒もたくさん冷えていました。
こちらが発酵バー。
甘酒を使った飲み物が人気のようでした。
長野県産の地ビール売り場。
ヤッホーブルーイングをはじめとして、南信州ビールに木曽路ビール、志賀高原ビール、オラホビール、軽井沢ブルワリーなど、長野県には本当に、クラフトビールメーカーが多いです。
やはり、水がおいしいからでしょうか?
ワンカップの日本酒もずらり。
「冷えたワンカップもありますのでお声がけください」との貼り紙がありました。
このほかにも「小布施堂」や「信州ハム軽井沢工房」、ジャム専門店の「沢屋」や、「ソースカツ丼明治亭 お弁当ショップ」など、全域から集められた長野の名店が勢揃いしていました。
2階を一通りぶらぶらした後は、エスカレーターで3階の「おごっそダイニング」に向かいます。
2階フロアは20時までの営業ですが、3階はレストランフロアなので22時まで。
一部チェーン店も入っていますが、ほとんどが、長野県産の食材を売りにしたレストランか、県内の名店の支店です。
2階にお弁当屋さんがあった明治亭、3階にも出店しています。
レストラン7軒のうち2軒が蕎麦屋でした。さすが長野!
そのうち1軒の「みよ田」には、松本で入ったことがあり、入り口でメニューを確認すると内容も概ね一緒だったので、今回はもう1軒の「信州蕎麦の草笛」に入ることに。
草笛では、時間によっては、店頭で蕎麦打ちの実演をやっていることもあります。
お子さんや外国人のお客さんが特に、興味深そうに見ていますね。
では、入ってみたいと思います!
蕎麦はもちもち、つまみの量多く、お酒が安い
日曜の夜でそれなりにお客さんは入っていましたが、店内が広いのですぐ席に案内されました。
草笛の店内
店の奥のほうに4人掛けの座敷席があり、2人掛けのテーブル席も多く並んでいます。
私も、2人掛けのテーブル席に案内されたのですが、すぐ前のテーブルは男性の1人登山客、すぐ後ろのテーブル席は女性の1人登山客でした。
店内の中央にはカウンターテーブルがあり、2人掛けのテーブルが埋まると、こちらの席に案内されるようです。
1人のときは、カウンター席も気楽でいいですよね。
つまみもお酒もボリューム多く、満足度高い
まずはお酒を注文。
七笑 辛口純米酒 460円
お通しはピリ辛の野沢菜漬け。
純米酒なのに460円は安いから、きっとグラスで90CCとか120CCなんでしょう、と思っていたら普通に1合徳利がきましたw
長芋の浅漬け 480円
ぬか漬けを想像していたら、ちょっと梅っぽい酸味がある、すっぱい浅漬けでした。
悪くはないけど、あまり日本酒には合わなかったかもw
そして量が多い!
揚げ出し豆腐 400円
こちらも量はたっぷり!
かりっと揚がっていておいしかったです。
ちょっとつまみを食べ過ぎた感もあったのですが、やっぱり蕎麦でしめたいなあと思い「くるみ蕎麦 980円」を注文。
くるみだれを蕎麦つゆで割ったつゆでいただくようなのですが、くるみだれだけでなく、蕎麦つゆでも食べたかったので、空のおちょこも一緒にいただくことに。
7~8分で蕎麦が運ばれてきました。
けっこうな量がありますw
よくよくメニューを見ると、100円引きで少なめ盛りにもできたみたい……お願いすればよかった!
でも、ここの蕎麦、かなりおいしかったです!
まず、蕎麦自体がかなりコシがあり、もちもちとした食感です。7割そばだそうですが……、私はこういう蕎麦好きです。
基本の蕎麦つゆの味も悪くはないですし、くるみだれも、甘さもほどよく、コクもあり、割るそばつゆの量で、味の濃さや濃厚さも調節できます。
量が多かったので最後のほうは苦しかったですが、好みの蕎麦でした。
【追記】2018年8月 再訪しました
最初に伺ってから約2年後、ランチタイムに伺ってきましたので追記したいと思います。
夜はわりとスッと入れたのですが、ランチタイムは名前を書いて少し待つことになりました。ただ、ランチタイムはおつまみメニューなどを絞って提供しているようで、お酒を飲んで長居するお客さんもほぼいなそうだったので回転は早く、わりとすぐに名前を呼ばれましたね。
草笛長野MIDORI店のランチタイムメニュー
ドリンクメニューはこちら。
生ビールはサッポロ黒ラベル。瓶ビールやノンアルコールビールもあります。
こちらは地酒のメニューです。
すべて、長野県内の地酒なんですね。すばらしい……。値段も安いです。400円台~500円台のものがほとんどですが、これで一合の値段なんですよ!
こちらは温かい蕎麦とおつまみのメニュー。
夜はもう少しいろいろおつまみがあったんですが、昼は、かき揚げ、野沢菜漬け、きのこおろし、くるみおはぎのみ。
冷たい蕎麦のメニューはこちら。
前回いただいたくるみ蕎麦がおいしかったので、今回もくるみ蕎麦にしようかなあ……。
あとはアイスクリームで、ランチタイムのメニューは以上です。
わりとシンプルですね。品数を減らして、回転を良くしているのでしょうね。
ランチタイムにいただいたもの
まずは、おつまみメニューのかき揚げ天ぷら250円と、草笛 特別純米にごり酒。
お通しは枝豆でした。
いただきます!
にごり酒、というよりもどぶろくのようににごりが強く、とろりとしています。
案外雑味はなくすっきりとした味わいで、かき揚げにも合いましたね。これなら、くるみ蕎麦を食べながら飲んでも大丈夫そう。
かき揚げをつまみつつ飲んでいると、来ましたよ!草笛セットが。
蕎麦湯も一緒についていました。左上がくるみおはぎ。
蕎麦一人前に、くるみだれと、とろろが両方ついており、胡桃蕎麦、とろろ蕎麦の2種類を味わえるメニューです。
そしてやはり、蕎麦は多い!
これほど多いと、くるみだれだけで食べるのはちょっと飽きてしまうので、2種類の味わい方ができるのがちょうどいいんですよね。
くるみだれは、こんな感じでくるみのペーストが蕎麦ちょこの中に入っており、蕎麦つゆでこちらのペーストを好きな濃度までのばしていただく方式です。
もちもち感の強いお蕎麦はやはり、かなり私好みです。
7割ほどのお蕎麦をくるみだれで、3割ほどをとろろ&蕎麦つゆでいただきました。
くるみおはぎも、案外にごり酒に合ってデザート的に楽しめてよかったです。
ごちそうさまでした!
【再訪したい度】★★★★★ 再訪するなら次はディナータイムかな
お酒もつまみも蕎麦も、とにかく大盛りな店でした。
今回、ランチタイムに再訪してみて、ランチだとかなりメニューが絞られてしまっていることに驚きました。人気店ゆえ、仕方のないことなんでしょうが……。
ディナータイムは、蕎麦味噌や板わさ、自家製厚揚げなどの蕎麦前がけっこう充実していましたので、次回伺うならランチタイムをはずして来よう!と思っています。