檜枝岐温泉 かぎや旅館
尾瀬や会津駒ヶ岳登山の前泊に最適な、福島県檜枝岐村の尾瀬檜枝岐温泉。
2018年のゴールデンウィークに、檜枝岐温泉の旅館ひのえまたに宿泊して会津駒ヶ岳に登ったことは、先日ブログでも紹介しました。
実は、檜枝岐温泉の中にはお気に入りの宿がもう一軒あり、これまでに2度泊まったことがありますので、その宿について今回ご紹介したいと思います。
かぎや旅館さんと言い、特に5月中旬から6月上旬にかけて開催している「山菜祭り」の夕食が最高においしいのです!
私はこれまでに2回宿泊していますが、2回とも山菜祭りの期間中に宿泊しました。2018年の山菜祭りは6月9日土曜日の宿泊までなので、まだ間に合います!週末の登山や温泉の行き先に迷っている方の参考になればと思います。
かぎや旅館へのアクセス
実は、かぎや旅館さんの所在地は、先日ご紹介した旅館ひのえまたのすぐお隣です。
なので、交通アクセスや最寄りのバス停などはすべて、旅館ひのえまたさんと同じです。
東京からの公共交通機関でのアクセスなどは、旅館ひのえまたについてのブログ記事に掲載していますので、こちらが参考になると思います。
かぎや旅館の予約方法
かぎや旅館さんの予約方法は「電話予約」か、もしくは「秘湯を守る会のWebサイトからの予約」になります。ただし、どちらかと言えば電話予約のほうが確実のようです。
というのは「秘湯を守る会」のWebサイトでは「即時予約」という予約完了=予約成立という一般的な予約方式のほかに、「Web予約後に宿から予約完了の連絡があって初めて予約成立となる」という「問いあわせ予約」という予約方式が用意されているのです。
かぎや旅館さんでは夏の間など繁忙期は、一人泊のプランは「問いあわせ予約」のほうを採用していることがあり、そうなると「問いあわせたけどお断りされてしまう」こともあり得るのですよね。
実は私も一度「問いあわせ予約」をしたけれど、後から宿から電話がかかってきて「タッチの差で電話予約のお客様の予約を受けてしまったのでごめんなさい」とお断りされてしまったことがありました。なので、最初から電話したほうが確実ではあります。
ちなみに、現時点では7月まではWeb上から即時予約が可能となっています。予約状況によって変動すると思いますので、宿泊を検討している方は早めに予約をしたほうが良いかもしれません。
【部屋】★★★★ 磨き上げられた清潔な館内で部屋も居心地良い
かぎや旅館さんの宿泊プランでは、お部屋の選択肢は特になく、予約状況と宿泊人数から最適なお部屋に案内していただく、という方式です。
最初に宿泊したときは、夕食時の食事処の混み具合から察するに、満室に近い状況だったのだと思います。そのときに案内されたのは6畳のコンパクトな和室でした。
トイレ・洗面所は共同ですが、清潔な設備だったので問題なく。
室内にもテレビ、湯沸かし機能付きの電気ポット、冷蔵庫など一通りそろっており、快適に過ごせました。
2度目に泊まったときは平日だったこともあり、お客は2組だけのようでした。
そのせいか、前回同様6畳の和室だったんですが、広縁もあり、前回より少し新しくてきれいなお部屋でした。
何回かに分けて改築しているようなので、新しく作られたほうの棟だったんだと思います。
冷蔵庫や電気ポット、冷水を入れたポット、テレビ、金庫など一通り揃っており、快適に過ごせたのも前回同様です。
冷蔵庫には有料の飲み物が入っていましたが、空きスペースもあり、買ってきた飲み物も冷やせます。
部屋に洗面所とトイレはついていませんが、共同のトイレはウォッシュレットで清潔だったし、洗面所もきれいでした。
室内もそうですが、館内全体が磨き上げられた木造の建物で、歴史ある旅館であることが感じられますね。
また、かぎや旅館さんでは深夜も入浴可能なのですが、浴室までの電灯が深夜でも点いていたのがうれしかったです。真っ暗だと正直なところ、深夜に浴室まで行くのが億劫になってしまったりするんですよね。。。
【風呂】★★★★ 全面ひのき張りの浴室は雰囲気良く、お湯もけして悪くない
加水はしていないけれど、加温・循環ありということだったので、正直なところあんまり期待していなかったのですが、予想に反して、よかったです。
まず、浴室の雰囲気がとてもよいです。全面ひのき張りで空調も悪くなく、お湯の温度も熱すぎず、ぬるすぎず保たれているので長湯しやすいです。
シャワーもちゃんと使えるし、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、石けんもきちんとあります。
脱衣所にも、ドライヤーのほか、綿棒なども置いてありました。
お湯も塩素臭がするようなこともなく、ほんのり温泉っぽい香りがしました。かけ流しにこだわる方以外なら、十分満足できると思います。
【食事】★★★★★ 山菜祭りの料理は毎年食べたくなるおいしさ!
かぎや旅館さんの食事は、かなりあたりでした。
毎年、5月中旬~6月中旬ごろまでが山菜まつりだそうで、最初に宿泊した日は5月23日だったのですが、まさに祭りの真っ最中。山菜大好きなので山菜づくしの料理で幸せでした。
かぎや旅館のドリンクメニュー&追加料理メニュー
ドリンクと追加料理のメニューはこんな感じで、1枚にまとまっていました。クリックで拡大します。
一合から頼める日本酒はやや少ないのですが、利き酒セットがあるので問題なし!
檜枝岐村の名物料理である「はっとう」のお替わりができるのも素敵!
好きすぎて、毎回おかわりを頼もうかと真剣に悩んでしまいます。
2015年5月に宿泊した際の夕食
かぎや旅館さんでは、夕食はいろりのある大広間でいただきます。
お品書きはこちら。
お膳に最初に並んでいた料理です。岩魚の刺身に、山菜の酢の物、煮物、和え物。天ぷら、まさに山菜祭り!
利き酒セットを注文しました。どれもおいしかった。
つめっこ(そばのすいとん)と自家製豆腐。
いろりで焼いた岩魚の塩焼きは、頭からいただけます。
裁ち蕎麦(十割そば)と、はっとう。山菜ご飯。
旅館ひのえまたのはっとうもおいしかったけれど、かぎや旅館のも負けないおいしさです。
そして、山菜ご飯がものすごくおいしくて。蕎麦も食べたのに、何杯でも食べれそうでした。
味噌汁の味噌も自家製とのことでした。
2015年5月に宿泊した際の朝食弁当
翌日、早朝から登山の予定だったので、朝食はお弁当にしてもらいました。
食べやすく、ごみが多くならないよう工夫されていてありがたかったです。
でもきっと、朝食もおいしかったんだろうなあ……と思い、朝食を食べられなかったことを少し後悔しました。
脱衣所に「ドライバーの方以外は、朝食時もお酒を注文できます」と書いてあり、めちゃめちゃ心ひかれたり。運転しない者の特権ですよね。。。
2016年6月に宿泊した際の夕食
朝食が心残りだったこともあり、約1年後に早くも2度目の宿泊をしました。
このときの食事も大変よかったです。ただちょっと残念だったのは、前回はあったはずのお品書きが、今回はなかったこと。
一品一品丁寧に説明してくださったので不満というほどではないのですが、山菜の名前など、なかなか後から思い出せないので、お品書きはあったほうがよかったですね。
今回も、利き酒セットを注文。
内容は前回と同じでしたが、500円で3種類飲めるのはうれしいですね。
最初にセットされていたお料理。
今思うと、天ぷらが最初から置かれているのはちょっと残念かも。。。
山菜のおひたし。自家製豆腐。お新香。
岩魚の刺身。山菜ときのこの煮物。
山菜の天ぷら。山菜のあえもの。
天ぷらは少し冷めてしまったけれど、それでもやっぱりおいしいのです。
つめっこ。そばのすいとんです。素朴な味でおいしい。
岩魚の塩焼き。炭火でじっくり焼いてあり、頭まで食べれます。
このあたりで利き酒セットがなくなり、熱燗を注文。
檜枝岐村の名物、裁ちそば。
はっとう。そば粉ともち米粉を練って、茹でてえごまをまぶしたものだそうです。
ほんのり甘くてすごくおいしい。
山菜ご飯とお味噌汁。
この山菜ご飯が本当においしくて、これを食べたくて来たと言ってもよいかも。
6月10日の宿泊でしたので、5月23日に泊まった前回とは山菜の種類がだいぶ変わっていました。でも、それ以外のメニューは前回とほぼ同じですね。
でも、この季節しか食べられない料理&檜枝岐村ならではの料理のコンボという感じで、何の不満もありません!また食べに行きたいです。
2016年6月に宿泊した際の朝食
2度目の宿泊は、前回早朝出発だったために食べ損ねてしまった朝食をいただきたい!という目的があったのですが、期待していた朝食はやはり、とてもおいしかったです。
6時半から用意していただけたので、朝8時に出る尾瀬方面行きのバスに乗るのに、十分間に合いました。
朝食は前夜夕食をいただいた食事処ではなく、テーブルに椅子の食堂のようなところでいただきました。
岩魚の一夜干しをさっと炙っていただきます。
珍しく、おいしかったです。お土産に買うこともできるそうだけど、家で上手に炙るのはなかなか難しそうでもありますね。。。
温泉卵、大根おろしときのこ、お新香、自家製のお味噌、わらび、海苔、ご飯とお味噌汁。
デザートにジャム入りのヨーグルト。
温泉水で淹れたコーヒーは、セルフで好きなだけ飲んでOKです。大満足の朝食でした。
【再訪したい度】★★★★★ 山菜ご飯を食べにまた絶対行きたい
首都圏からですとかなり時間はかかりますが、公共交通機関でスムーズに行ける場所にありますし、食事がおいしかったので、ぜひまた行きたいです。
山菜まつりのときにまた行きたいんですが、新蕎麦の季節も良さそうだなあと。。。
家族経営でがんばっておられる感じの、本当に感じの良い宿でした。