初めてのテント泊では、登山口からすぐ着くキャンプ地を選んだほうがいい
2020年から2021年にかけては「テント泊登山を始めてみようかな」と思う人が、例年よりも増えたのではないでしょうか。
見ず知らずの人と同室になることなくプライベートスペースを保てることはテント泊の最大の利点ですが、そのことの価値がこれまでにないほど高くなった1年だったと思います。「重いし」とか「初期費用が嵩むし」といったデメリットが、この1年に限っては霞んで見えた方も多いのではないかと。
しかし、テント泊装備は特に女性の単特登山者にはやっぱり重たいものです。また女性でなくても初めてのテント泊では忘れ物をする可能性も高いので、リカバリーがしやすいよう登山口から2時間以内で着けるテント場を目指すことをおすすめしたいです。
すぐ着くキャンプ場なんてあまりロケーションが良くないんでしょ?と思われるかもしれませんが、登山口の標高が高い山の場合は、ご来光を目の前で眺められるような眺望のいいキャンプ場に着けることもあります。
とは言え高所では風が強くなりやすく設営に難儀することもありますので、できれば2度目以降のテント泊で選んだほうが良いとは思いますが……。
この記事ではテント泊初心者、あるいは久々にテント泊をする方におすすめしたい「登山口から徒歩2時間以内でつけるテント場」についてまとめました。
また、手前味噌ですが、ひとりで登山を始めてテント泊をするに至るまでのあれこれについては昨年出版した著書に詳しく書いていますので、ご興味のある方は手に取っていただけたらうれしいです。