この春から登山を始めようと思っていたのに……という方、書を読み長い雨が止むのを待ちましょう!
9年前、2011年の4月に私は登山を始めました。
東日本大震災の1ヶ月ほど後のことです。「あんな時期によく、新しいことを始める気になったね」と言われたりしますが、震災で防災意識が高まり、非常用持ち出し袋をしっかり作っておこうと思ってアウトドアショップに足を運んだことが大きなきっかけとなったのです。そのときのことについては、こちらの記事にも書きました。
2011年の今頃はたしかに、例年に比べて特殊な雰囲気だったとは思いますが、とは言え春は「新しいことを始めたい」という気持ちになりやすい時期だと思うのです。きっと、2020年の今年も「春から登山を始めるぞ!」と意気込んでいた方もいたのではないでしょうか。
しかし、2020年の春もかなり特別な春となってしまいました。「春から登山を始めようと思っていたのにいきなり出鼻をくじかれた!」とお思いの方も多いのではないかと思います。
しかし、昔の人は言いました。「止まない雨はない」そして「山は逃げない」と。
いつか雲が切れて太陽が顔を出すその日のために、本を読んで登山についての知識を蓄え、イメージトレーニングしたり持ち物リストを作ってみたりしながら、いつでも登山を始められるように準備をしておくのが、この時期の過ごし方としてベストではないか?と思うのです。
そのための手助けになる本を、さまざまなジャンルから10冊選びました。すべて私が購入して、読了済みの本です。始めたころは山に登る知り合いもいなかったのでとにかく本だけが頼りで、本当にいろいろ読みました。もともと本好きでもあるので、今も良さそうな本があると初心者向けであってもチェックしています。
なお、表題は10冊ですが「このジャンルについてより詳しく知りたい方はこちらの本もおすすめ」という風に、副読本的に何冊か併せて紹介していることもあります。ですが「1冊目としておすすめ」なのは、表題で紹介している本だという風にご理解いただけたらと思います。
続きを読む