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温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく

熊本県・黒川温泉 洞窟風呂で有名な「新明館」入浴記

九州地方 九州地方-熊本県

黒川温泉 山の宿 新明館

新明館は、温泉中心街の渓流沿いに立つ、黒川温泉では古い歴史を持つ宿です。

メインストリートを通ると川の向こうに新明館が見えるので、通るたびに「どんな宿なんだろうな」と思いを巡らせていました。

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いつもたくさんの方が、橋の上で記念写真を撮っています。温泉の湯気がたなびいているのが見えますね。

2016年の12月に、入湯手形を使って日帰り入浴をしてきましたので、レポートしたいと思います。

 黒川温泉復興のリーダー的存在 後藤哲也氏の経営する宿 新明館

今でこそ、人気の温泉地としての地位をすっかり確立したかのように見える黒川温泉ですが、もともとはひなびた湯治場で、やまなみハイウェイの開通によって一時的に賑わった時期もあったものの、その後しばらくは混迷時期が続いていたんだそうです。

そんな中でこの新明館の主、後藤さんが「これからは風呂に魅力がなければ客は来ない」と一念発起し、自らノミを持って宿の裏山に洞窟を掘って温泉をひき、洞窟風呂を作ったり、自然を感じさせる露天風呂を作ったりしたんだとか。

それが功を奏して新明館は大変繁盛し、後藤氏のノウハウを借りて黒川温泉の周辺の宿も露天風呂を作って客を呼ぶようになり、そこから「入湯手形を使って各宿の露天風呂巡り」が観光の目玉となっている現在の姿につながっていった、というお話で。

しかしですね……実は私、入湯手形を持ってこの宿に行ったのは「前日泊まっていた御客屋さん」からかなり近いところにあったから、というのが一番大きな理由でして。

御客屋さん、本当にいい宿でした!また行きたいです。

10時58分に黒川温泉バス停を出る「九州横断バス」に乗って由布院方面に戻るつもりでいたので、御客屋をチェックアウトした後、近場でもう一軒立ち寄りたいなあと思っていて、ただそれだけだったのです。新明館の歴史については何も知らず。。。宿を出てからネットで検索して「ああ、そんなに有名な宿だったんだ……」と知ったのですが。

ただ、通りかかるたびに、川向こうにある特徴的なこの宿の建物は気になってはいたのです。

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でも、なんだかいつも人がたくさん橋の上にいるし。。。

こちらの写真は、2014年の12月、初めて黒川温泉に来たときに「向こうに見える宿、なんだか素敵だな」と思って思わず撮影した写真です。

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秘湯を守る会の会員宿でもあるのですね。橋の色は、2016年12月には赤く塗られているんですけど、2年前は黒かったようです。

そんな歴史のある宿だとは知らなかったので、人がたくさんいて賑わっているのは目立つ建物だから?立地がいいから?と思っていたのですが。とにかくいつも人がたくさんいるような気がしたので、混んでるお風呂は嫌だなあと思い、避けていたのでした。

しかし、今回は日曜日の宿泊だったので、チェックアウトした今日は月曜日です。
月曜日の午前中なら、そんなに混んでいることはないんじゃないかしら……?

そう思って、ついに橋を渡り、新明館の中に足を踏み入れました。

日帰り入浴で利用できるのは洞窟風呂のみ

橋を渡って正面にあるフロントで、日帰り入浴をしたい旨を申し出て入湯手形を出すと、日帰りで入れるのは洞窟風呂のみで、洞窟風呂は一度建物を出て渓流沿いに歩き、手前にあるのが女性用の洞窟風呂だ、ということを教えていただきました。

これで、入湯手形のシール3枚がきれいになくなり、代わりにスタンプが3つ集まりましたよ。

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前日に行ったのし湯さんも、山みず木さんもすばらしいお宿で、お湯でした。

今日はいったい、どんなお風呂でしょうか?期待が高まります!

言われたとおりに、いったん建物の外に出て、渓流沿いを少し歩きますと……

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建物の手前に人が歩いてるのが見えますが、そこを奥に向かって進みます。

 

あ、ありました。あれが「女性専用洞窟風呂」の入り口ですね。

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男性用(名目上は「混浴」ということになっているけど、女性用の洞窟風呂もあるので実質男性用)の洞窟風呂は、これよりもさらに先にあるようです。

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「穴湯」と書かれているのが男性用(一応混浴)の洞窟風呂です。

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この奥にさらに「岩戸風呂」という案内がありますが、それはどうも、宿泊者専用の露天風呂のようですね。

穴湯はこっちか……。あれ?脱衣カゴみたいなものが見えるけど、あそこが脱衣所なら完全に外から見えちゃうけども。。。

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誰もいなかったし、見なかったことにしておこう。

 

さて女性用の洞窟風呂です。「東入口」と書かれたところから中に入ると、すぐに脱衣所がありました。
脱衣所は、さっき穴湯でちらっと見えたのと同じ、カゴが置いてあるだけの簡素なもの。先客はお1人だけでした。

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脱衣所に貼ってあった説明書き。

「ジュースやコーラ等を容器のまま温泉水に触れさせて飲んでみてください」って、ちょっと、どういうことなのかよくわからないのですが……。瓶やペットボトルを温泉水で温めろと……?なんか、炭酸飲料を温めたら大変なことになりそうですけども。
温泉水自体は、飲用不適なんですね。

そして、脱衣所から洞窟風呂に移動するとき、通路から見えそうでかなり焦りました。
というか、あがって外から見ていたら、やっぱり見えてました。。。
「ここ見えそうだな」というポイントを通るときは、本当に急いだほうがいいと思います。

いざ、洞窟風呂の中へ

脱衣所からしてかなり湿気が多かったのですが、中はもうもうと湯気が、こもっています。

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入り口にはかけ湯用の桶などありましたが、シャワーとかはなかったと思います。まあ、あったとしても落ち着いて体を洗える雰囲気ではないので、別のところで洗ってから来たほうがいいでしょう。

入り口付近はまあまあ明るいです。

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奥に行くと、かなり暗い場所もありました。本当に洞窟っぽいですね。

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うん、アトラクションとしては楽しいと思う。

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湯気は立っているんですが、ミストサウナほどは蒸し暑くなく、まあ、耐えられるぐらいの蒸し風呂です。

 

ここが湯口かな。

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勢いよく、というほどではないですが、岩壁をつたって、絶え間なく源泉が流れ込んできます。

しかし、なんかもうね、いいお湯か?と言われると、よくわからない。。。

何より、先客は1人だけだったんですけど、私が入った後、どんどんどんどん人が入ってきまして。
脱衣所は3人並んだらぎゅうぎゅうな狭さで、湿気もすごいし、外から見えそうだし、落ち着いて着替えられる場所ではそもそもないのに、そこで10人ぐらいの人が着替えてるんですよ。。。
私は、最初に入ったからカゴも使えたけど、後から来た人はカゴもなく。もちろんロッカーなんてものもなく。

浴室も混んでくるし、私ももう、あがりたいんですけど脱衣所がずーっとすし詰め状態だから、あがることもできないという。

入り口付近で脱衣所の混雑状況を見極めて、なんとか3人ぐらいになったところで「今だ!」とあがって着替え始めたんですが、そこにまた、新たなお客さんがやってくる。

もう無理だよ!キャパオーバーだよ。。。
受付で、どのぐらいの人が今中にいるか、だいたい把握してないんでしょうかね……ちょっと入場制限とかしたほうがいいような気がするよ。

というか今来たお客さん!脱いだ服を置く場所もないんだから、私が着替え終わるまで待ってればいいのに、どうしてもう服を脱いじゃってるの……。見えちゃうよ?

というわけで、もう、ぐっちゃぐっちゃになりながら適当に服を着て、裸足で外に出ました。

外に出ると、東屋のようなものがあったので、そこで座って靴下を履きました。

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なんか疲れたな。

後からわかったんですが、実は私が入った「東入口」のすぐ近くに、同じ女性用の洞窟風呂に通じている、もう1つの入り口があったんですね。

左に見えるのが私が入った東入口。まあ、目立つので普通はこちらに行っちゃいますよね。

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で、右側に写っている別の建物の1階にも、扉があるのが見えますが、どうもあそこも女性用の洞窟風呂の入り口のようで、中を探検していたら脱衣カゴがいくつか置いてあるのが見えたんです。

あっちから入っていたら(ものすごい湿気だったけど)脱衣所でぎゅうぎゅうにはならなくてすんだんだけどなあ。もしかしてあちらは、旅館の中からも行けるようになっていて宿泊者専用の入り口だったりするのかもしれませんが。それにしても、近年希にみるすごい混み具合でした。

【再訪したい度】★★ 日帰りではもう、行かなくていいかな。。。

宿泊すると内湯や露天風呂にも入れるようなので、そうしたら少し印象が変わるかなとも思うのですが、日帰りで入れる洞窟風呂にはもう、入らなくていいかなあと思いました。

ミストサウナと思えば、そして空いていれば楽しめないこともないかもしれませんが、大人が落ち着いてお湯を楽しめる環境ではないように思いました。

しかし実は、こちらのお宿、昨日日帰り入浴をした猫のかわいい宿、山みず木と経営は同じなんですね。

あちらのお宿は、立地こそ便利な場所ではないですけれど、日帰りでも無料でロッカーが使えて、露天も内湯も入れて、パウダールームもあって、喫茶併設で、猫もいて、無料で送迎もしてくれて、ものすごい至れり尽くせりだったんですけどね。どうしてこんなに違うのかしら。。。

それで思ったんですが、もしかしたらですけど、洞窟風呂を作って、黒川温泉の繁栄の立役者となった後藤さんのおかげで新明館はいつでも激混みになってしまい、日帰り客にまで手厚いサービスを提供するのは難しくなってしまった。立地も中心街なので、これ以上、建物を広げたり浴室を広げるのも難しいだろうし。

それで、新明館では難しくなったサービスを提供しているのが山みず木、ということなのではないかな?と勝手に想像してみました。それならまあ、納得です。

なので、伝説の宿新明館に行ってみたい!と思う方は、日帰りより泊まったほうが絶対いいと思います。それで、日帰り客が来ない時間帯に洞窟風呂は満喫したほうがいいです。

日帰りの人は山みず木に行きましょう。

きっとそれが、満足度が高い楽しみ方なんじゃないかと思います。
でも、新明館もあまり混んでるときは入場制限ぐらいはしたほうがいいと思う。。。