温泉ブログ 山と温泉のきろく

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岩手県花巻市 台温泉唯一の日帰り温泉施設 精華の湯(せいがのゆ)で熱い硫黄泉につかる

精華の湯

精華の湯は、小規模旅館が軒を連ねる台温泉にある、唯一の日帰り温泉施設です。

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もとは企業の保養所だった施設なのだそうですが、現在は日帰り温泉施設として朝6時から夜10時までの長時間、年中無休で多くの入浴客を迎えています。

2017年1月に中嶋旅館に泊まった翌朝、立ち寄って日帰り入浴してきましたのでレポートしたいと思います。

地元の人と観光客でいつも賑わっている、台温泉唯一の日帰り温泉施設

岩手県花巻市の台温泉で、築100年の木造建築で有名な「中嶋旅館」に泊まった翌朝。
チェックアウトの時間ギリギリまで部屋でのんびりして、10時ちょうどに宿をあとにしました。

中嶋旅館さん、建物の素晴らしさだけでなく、接客も温かくて、いい宿でした。

さて、台温泉から最寄り駅の花巻駅まではバスで移動しますが、9時以降の花巻駅行きのバスは

9:52
11:12
12:12

上記時刻で運行しており、10時台のバスはありません。時刻表はこちら。

既に10時を過ぎてしまいましたが、次のバスまで何をして過ごすかと言うと……お風呂です。

台温泉唯一の日帰り温泉施設「精華の湯(せいがのゆ)」へ。

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よかった!駐車場、そこまで混んでないですね。

実は昨日、宿にチェックインする前にも精華の湯の様子を見に来たんですが、駐車場が車でいっぱいだったので、きっと浴室も混んでいるだろうなあと思い、観光荘さんで日帰り入浴をしたんです。

観光荘もすばらしいお湯でしたが、精華の湯とはちょっと泉質もちがいますし、やっぱり精華の湯にも立ち寄りたかったんですよね。

のれんをくぐって玄関から中に入ると、券売機と無人の受付、自動販売機にコインロッカー。

靴を脱いで中に入ります。スリッパなどはないので靴下のまま、中へ。

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券売機で入浴券を買い、利用券を箱の中に入れます。料金は500円です。

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「ただいま席をはずしております」とありますが、この受付に人が現れることはありませんでした。建物のどこかには誰かいるんだと思いますが、受付にはずっと、誰もいません。

「当店はお客様との信頼関係により運営されております」たしかに。。。 

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館内での持ち込み品の飲食は禁止、とのことです。

持ち込んだとしても、食べる場所あるのかな?と思いましたが、どうやら以前は無料休憩室があったんですね。

f:id:happydust:20170607234311j:plain現在は、廃止されてしまったようです。

コインロッカーが、全部で8個ありました。が1個は故障中ですね。。。
100円が後から返却されるタイプです。

f:id:happydust:20170607234332j:plain脱衣所にはロッカーがないので、ここが唯一の鍵付きロッカーです。
実は最初すべてのロッカーが使用中だったんですが、けっこう荷物も多かったし、どうしてもロッカー使いたくて、空くまで待ちました。
ロッカーのサイズは、駅で300~400円で使えるコインロッカーぐらいの大きさです。

では、貴重品と入浴に必要ない荷物をロッカーに 預けたところで、浴室へ行ってみたいと思います!

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新しい施設ではありませんが、廊下は美しく磨き上げられています。

おんな湯ののれんも、青いんですね。

【風呂】★★★★ 浴室の広さのわりに混んでいることが多いが、熱めの硫黄泉でなかなかよいお湯

脱衣所へ。

脱衣所はけっこう湿度が高く、熱気がこもっています。お湯が熱いからでしょうかね。

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洗面台が3つ。ドライヤーが2つ。

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Panasonicのドライヤーなのはうれしい!けれど、この湿度ではなかなか髪が乾かなそうですね。。。

では、浴室内へ。
浴室は無人になることがなかったので、公式サイトから写真をお借りしました。 

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出典:http://www.sobabou-kamiya.com/gallery/%E6%B8%85%E8%8F%AF%E3%81%AE%E6%B9%AF-gallery/

 

浴室は木造りで、浴槽は石造りです。
光の入る明るい浴室ですが、実際には湯気が立ち込めており、窓ガラスも少しくもっていたので、ここまで鮮明に庭は見えませんでした。
でも、悪くない眺めの浴室でしたよ。 

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出典:http://www.sobabou-kamiya.com/seiganoyu/

横長の浴槽は、中央あたりで区切られており、湯口がある向かって左側は熱め、右側はぬるめになっていました。
ぬるめと言ってもおそらく41度ぐらいでしょうか。熱めのほうは43度ぐらいありそうで、けっこう熱かったです。

湯口はこちら。

f:id:happydust:20170607234600j:plain少量ずつではありますが、熱いお湯が静かに流れ続けています。
熱めのお湯とぬるめのお湯、両方に入ってみましたが、ゆっくりつかっていられるのは当然ぬるめのほうですけれど、お湯の良さは断然、熱めのお湯でした。

ぬるめのお湯のほうは「ほんのり温泉っぽい香りがする」程度でしたが、熱めのほうは硫黄の香りがうっすらとします。
湯口から流れ出たばかりのお湯を手ですくって鼻に近づけてみると、はっきりと硫黄の香りがしました。
そうなるとやはり、熱めのお湯につかりたくなってしまい、ときどき浴槽のふちに腰掛けたりしながら、熱めの浴槽で硫黄泉を楽しみました。

ちなみに、洗い場は6つほどでしょうか。シャワーも完備で、順番待ちが発生するほど混み合うことはありませんでした。リンスインシャンプーとボディシャンプーあり。

ひとしきりお湯につかった後、あがります。
ph8.3の低張性弱アルカリ性高温泉。泉温はなんと95.6度!!
含硫黄ーナトリウムー硫酸塩・塩化物泉でした。

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源泉利用状況の掲示もありました。 

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源泉温度が高いのでさすがに加水はしていますが、加温・循環ろ過・入浴剤・消毒すべてなしです!
こういった施設で、薬剤による消毒もしていないところは珍しい気がしますね。
源泉の特性をできるだけ損なわないよう、浴槽の手前30cmで加水しているんだとか。
たしかに、あらかじめ水と混ぜて冷ましてから運ばれてくるよりも、お湯の新鮮さが保たれるような気がしますね。

やや混み合ってはいましたが、とてもいいお湯でした。

【再訪したい度】★★★★ タイミングによってはかなり混むのと、休む場所がないのが残念だが、とてもいいお湯

旅館の立ち寄り湯よりは気軽に寄れますし、営業時間も長いので、台温泉に来るたびにこちらの日帰り温泉に立ち寄っています。

ただこちらの温泉、今回は比較的空いているタイミングで入れましたが、混むときはめちゃめちゃ混むんですよね。
観光客もいますが、地元の方も多いです。脱衣所の棚がいっぱいになって置き場所がなかったこともありました。混んでいるタイミングで来ると、ちょっと印象が変わってしまうかもしれません。

それと、無料休憩所がなくなってしまい、座って待てるところは受付の前にあるテーブル1脚とイス4脚のみ。

休憩所はなくてもせめて、男女のグループで来たときに座って待てる場所はあったほうがいいんじゃないかなと思うんですよね。そのあたりがちょっと残念ではありました。

でも、サッと入ってサッと帰るには、本当にいいお湯だと思います。たぶん、また来ます。

そして、お風呂の後は当然のように隣のお蕎麦屋さんへ向かいます!