温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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温泉での水着着用は是か非か、というテレビを見て考えたこと

「温泉での水着着用」について話していたのでつい、見てしまった

普段の朝なら、出勤前にテレビをつけることはしないのですが、実は今朝は、とある山麓の温泉宿にいました。
チェックアウトまであと30分少々、そろそろ荷物をまとめなくては……ということで、時計替わりにテレビを付けたのです。そうしたらたまたま映った「スッキリ!」という情報番組で温泉についての話題が出ていたので、荷物をまとめつつ、つい見てしまいました。

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※こちらの画像は、昨日止まった宿のものではありません。

荷物をまとめながら見ていたので細部異なるかもしれませんが

「外国人観光客は近年、温泉に興味を持っている。日本で行きたい場所は1位富士山、2位温泉」
「でも、海外のスパは水着を着て入るものなので裸で入る日本の温泉には馴染みにくい」
「日本の温泉も水着で入れたらいいのに!という要望があるようですが、さてみなさんはどう思いますか?」というような内容でした。

ふむ……。
普段なら気に留めなかったかもしれないのですが、たまたま自分が温泉宿にいて、しかも同じ日に泊まっていた5組の客のうち3組が外国人観光客だったので、なんだか気になってしまったのです。

泊まっていた温泉宿は、すべての風呂が貸切で利用できる宿だった

実は、今週の私は長期休暇をいただいて旅をしています。
勤続○年の節目にいただける休暇で、そこそこ長い会社員人生ですが、この類いの休暇を取得できたのは今回が初めて。直前まで休めるかどうか微妙な状況だったけれど、関係各位に頭を下げまくってようやくようやく取れた休暇でした。

当初はもちろん、長期縦走をしてやろうと目論んでいたのですが、蓋を開けてみると3日連続で晴れることがないという天気予報……。なので気持ちを切り替えて晴れた日は山に登り、天気が微妙な日は休前日は一人泊できなかったりと、これまでなかなか泊まれなかった宿に泊まる、という旅のプランを立てたのです。

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登りたかった山にもなんとか登れて、疲れた体を癒やしに向かった先が、前述の「すべての温泉浴室が貸切利用できる宿」でした。しかも、全6室の宿なのに、浴室が6つあるので「入りたい!」と思ったら必ずどこかの風呂に入れるという仕組み。

私自身はそこまで貸切風呂にこだわりがあるわけではないですが、混んでいる風呂は嫌なので、あればあったでありがたく利用させてもらいます。彼氏は貸切風呂大好きな人なので、今回泊まった宿とはちがうところですが、以前「すべての浴室が貸切風呂」の宿に泊まったときは、たいそうテンション上がっていましたね。

以前泊まったのはこちらの宿です。

料理もすばらしくおいしい宿でした。

さて本題ですが昨日泊まった宿、夕食時にダイニングに全宿泊客が揃ったのを見て驚いたんです。5組中3組が外国人観光客だったので。
3組のうち1組がアジア系、2組は欧米系でした。ご主人は英語が堪能みたいで、接客も慣れている風でしたね。

しかし、こんな山の中の小規模旅館、よく見つけたものだよなあ。。。
なんて思っていたんですけど、スッキリ!を見て謎がとけました。そうか、大浴場に裸で入ることに抵抗があるから、全部の浴室が貸切風呂の宿に外国人の需要があるわけか。

じゃあ、そういうタイプの宿にとってはビジネスチャンスだし、たとえば遠刈田温泉のだいこんの花なんかも、外国人観光客が増えているのかもしれないなあ。

「スッキリ!」ではdボタンで視聴者投票を行っていて、「温泉での水着着用に反対!」が「水着着用に賛成!」の1.5倍ぐらいの票を集めていました。
反してスタジオゲストは賛成派のほうが多く「それで外国人観光客がお金を落としてくれるならいいじゃない」とか「水着着用が不潔と言っても、不潔なタオルを持ってきてお湯に入れてるおじいちゃんとか今でもいるでしょ」とか、「それ言っちゃいかんだろ」と思わず突っ込みたくなるようなことを加藤浩次が言っていて。

そんな中で本上まなみが
「水着で入れる施設があるのは良いけど、すべての温泉が水着OKになって、今度は水着で入るのが普通な文化、裸で入るのが恥ずかしい文化になってしまったら寂しい」
というようなことを言っていて、私もちょっと頷いたりしました。

街の人の反応が気になったので検索してみました

Twitterを検索してみたら、やはり反対派のほうが圧倒的に多いようではありました。
特に多かったのが「水着を着て入るとしたら、体はいつ洗うの?」問題。

たしかに……番組ではなぜあまり問題視されなかったんだろう……。

あとは「そんなに媚びる必要あるか?」「旅先では郷に入っては郷に従うものでは?」というもの。

ふむふむ、たしかにこれも頷ける意見。
反対派の方は少数のようだったけれど「私も水着でいいなら温泉行きまくる」「人に裸見せたくないし、人の裸も見たくない」というような意見をチラホラ見かけました。

たしかに……友達でも大浴場嫌だから温泉入りたくないって人はいるもんなあ。
会社の研修やら合宿が、温泉付きのホテルで開催されると私なんかはそれだけを楽しみに行くけど、大浴場嫌だから、部屋のシャワーで済ませちゃうって人もたまに見かける。
でもきっと、そういう人って大浴場が水着OKになったら水着着て入るかって言われたらそうでもないような気がするんですけどね。温泉に入って「ほえーーーーっ」ってなるような楽しみを、たぶん求めてないような気がするんだけど……さて、どうなんでしょう。

今回のテレビを見て、考えたことがある

まあ、この話に特に結論はなく、このブログは私の近況報告のような記事なのですが、今回のテレビを見てぼんやり考えたことがありました。

タオル巻きNGの混浴風呂のこと

温泉を巡っていて「これは理解できん」と思うのが「タオル巻きNGの混浴風呂」だったりするのです。OKなところだって多いのに、NGにしてるところの理由はなんなの?と。

で、大概の場合理由は「衛生上の理由」と「混浴文化を守りたい」のどちらかなんですけど、これ、今回の街の声とまったく同じではないか……と。

「衛生上の理由」は「タオル巻きしたらいつ体を洗うの?」「タオルがきれいじゃなかったらどうするの」ということだと思うし、「混浴文化を守りたい」は「ここは昔から裸で混浴するのが当たり前だったんだ!郷に入っては郷に従え!」ってことですよね。

混浴風呂については、同じことを言われてもあまり納得できていない私がいるのに、男女別の大浴場での水着着用については、頷いてしまっている私がいる。
何が正しいとかではないけれど、なんだか不思議だなあと。
人の気持ちは時代の流れに従って変わっていくもので「混浴文化を守れ!ジジイ」(ジジイって勝手に決めつけたけどw)は、未来の私たちなのかもしれない。

そんなことを考えた朝でした。