温泉ブログ 山と温泉のきろく

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黒川温泉で日帰り入浴!入湯手形で湯めぐりできるおすすめ宿7選

熊本県の黒川温泉で、入湯手形で湯めぐりしてきました

2014年12月に初めて黒川温泉に足を運んでから2年ほどの間に3回、黒川温泉に行ってしまいました。
黒川温泉は、熊本県と大分県の県境にあり、車がないと行くにはかなり不便な場所です。住まいが東京で、運転もできない私が行くにはけっこうハードルの高い温泉地だと思うのですが、それでも短い期間の間に3度も足を運んでいる大きな理由の一つは、入湯手形での湯めぐりが楽しいからではないかと思います。

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写真は、黒川温泉で冬の間行われるイルミネーションイベント「湯あかり」です。
例年、12月中旬から2月下旬ごろまで開催しているそうなのですが、2017年は3月28日まで開催されるとのこと。

泊まっても日帰りでも楽しい黒川温泉で、私がこれまで湯めぐりした宿を紹介したいと思います。

黒川温泉で湯めぐりするなら入湯手形を購入するのが絶対お得!

旅館で日帰り入浴する際、お得に使えるチケットや手形を販売している温泉地は、わりと多いかもしれません。

たとえば鳴子温泉にも「湯めぐりチケット」なるものがありましたので、前回鳴子に行ったときは購入して湯巡りしました。

黒川温泉には「入湯手形」という湯巡りチケットがあり、私は毎回、それを使って湯巡りしています。料金は1300円で、3つの宿のお風呂を利用できます。有効期限は半年間です。

黒川温泉は、ほとんどすべての宿の日帰り入浴料金が「500円」で統一されていますので、入湯手形を利用すれば200円お得に湯巡りすることができるわけです。

また、そのほかにも入湯手形を提示することで、温泉街のさまざまなお店で、割引などのサービスを受けることができます。

黒川温泉の入湯手形には、他の温泉地とは異なる特徴がありますので、ご紹介したいと思います。

特徴1:入浴可能時間は、すべての宿が午前8時30分から午後9時までで統一されている

湯巡りのチケットや手形を販売している温泉地は他にもありますが、入浴可能な時間は宿によって異なるのが普通です。清掃をいつするのかなどいろいろと都合がありますから、それが当然ですよね。
大抵、チケットを購入したときに「宿ごとの利用可能時間の一覧表」をいただいて、それを見ながら湯巡りすることが多いように思います。

それが黒川温泉は、ほとんどすべて(※1)の宿が共通した時間に日帰り入浴を受け付けており、しかも朝から晩までけっこう長時間営業している。。。これ、多くの宿が足並みを合わせるのはけっこうな企業努力だと思いますよ。。。

※1「ふじ屋」さんだけは、日帰り入浴営業開始が15時30分からです。

ただ、掃除のためにお湯を抜くような日もありますから、日によって臨時休業や営業時間の変更がある宿も当然でてきます。そのため、湯巡りを始める前にはあらかじめ、その日の入浴情報を、ネットで確認しておくと便利です。

→こちらから確認できます

湯めぐりする前に観光案内所に行くと、地図付きで、その日の各宿の日帰り入浴の営業状況が一目でわかるよう掲示されています。

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これまでにさまざまな温泉地で日帰り入浴や湯めぐりを楽しんでいますが、本来は日帰り入浴の営業時間中であっても、訪ねてみると

「今日は宿泊のお客さんで忙しいからやってない」

「掃除が遅くなったのでまだお湯がたまってない」

と言われて断られ、しょんぼりしたことも何度もあります。
宿にとっては日帰り入浴の客なんて、大してお金にもならないだろうしなあ……と思ったりしてね。。。仕方ないと思いつつもけっこう悲しいものです。

でも、黒川温泉ならそんな心配はないのです。
浴室の営業状況も、本当に毎日更新されていましたよ。

特徴2:すべての宿で、露天風呂に入れる(ただし内湯には入れないこともある)

普通の温泉地であれば、大小さまざまな旅館が混在しており、露天風呂がある宿もあればない宿もあるのが当たり前です。
しかし、黒川温泉の場合、すべての宿に露天風呂があり、かつその露天風呂に入湯手形で入浴することができるのです。

ただし、露天風呂には必ず入れるものの、宿によっては「日帰り客は内湯には入れない」というところもけっこうあります。

露天風呂だけだと洗い場がついていなかったり、脱衣所にドライヤーがなかったりすることも多いので、最初にそういう宿に入ってしまうと、体や頭を洗いにくくて困ってしまうこともありそうです。事前に下調べして、日帰り客が入れる浴室がどんな感じかわかっていればいいのになあと思ったのが、今回この記事を書いたきっかけだったりします。

特徴3:入湯手形のデザインがかわいい

最初に購入したときは、熊本県のかの有名なゆるキャラ、くまモンが温泉に入っているデザインでした。

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2016年12月に行ったときは、入湯手形30周年の記念の年ということで、また新しいデザインの手形を売っていました。

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たしか、こちらの30周年記念のデザインは、一般公募していたような気がします。

ちなみに、手形の裏側には3枚のシールがついており、入浴した宿ではシールを剥がして、代わりにスタンプを押してくれます。

シールを全部使い終わるとこんな感じで、スタンプが貯まります。

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使い終わった後も記念になりますよね。

黒川温泉内にある温泉神社には、まるで絵馬のように使用済みの入湯手形がぶら下がっていましたよ。

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ちなみに、手形を使って入浴可能な宿すべてを回ると、記念品と、宿泊補助券3000円ぶんがいただけるそうです。
なので、全軒制覇するつもりの方は、捨てたり絵馬替わりにしたりせずに、使用済みの手形もとっておいたほうがいいですね。

入湯手形で湯めぐりできるおすすめ宿のご紹介

黒川温泉には、湯めぐりできる宿が全部で24軒あるそうです。

これまで私が湯めぐりしたのはそのうち7軒。
正直まだまだたくさんの宿がありますので「あの宿が入っていないなんて!」と思われることもあるかもしれませんが、あくまで私が実際回った中での紹介とおすすめいうことで、ご理解いただければと思います。

まずは一湯目におすすめ!歴史の宿 御客屋

こちらの宿のみ、日帰り利用でなく宿泊で利用したのですが「日帰りでもかなり楽しめる宿だ!」と思いました。

御客屋のおすすめポイント1:アメニティ完備で設備がしっかりしている

御客屋さんですばらしいなと思ったのは、日帰り利用でも内湯と露天に両方入れますし、脱衣所の設備がしっかり整っていることです。

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脱衣所は清潔で、化粧水・オールインワンジェル・クレンジングが設置されています。
ドライヤーもPanasonicのイオニティですし、脱衣所内には無料で使える鍵付きロッカーもありますので、日帰り入浴の際の貴重品管理も安心です。

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内湯にはもちろん洗い場もあり、シャワーも使えます。
シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーが設置されていますので、タオルさえ持ってくれば手ぶらで入浴可能です。

御客屋のおすすめポイント2:日によって色や濁り方が変わる自家源泉のお湯

御客屋さんのお湯は、敷地内で湧いている自家源泉のお湯なのですが、鉄分が多く含まれており、時間帯や日によって色や濁り方がかなり異なるのです。

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2016年12月に宿泊した際はミルクティ色のお湯でしたが、その前に来たときは、ほとんど透明なお湯でした。

こちらの記事で、前回来たときの写真と比較しています。

【湯めぐりおすすめ度】★★★★★ 混んでほしくはないけど、なんで空いてるのか不思議

御客屋さんは、温泉街の中心に近い便利なところにあってお湯も設備も良いのに、なぜか日帰り入浴客はあまり多くなく、いつでもゆったりとお湯を楽しめるのも魅力の一つです。

正直あまり混んでほしくない気持ちもありますが、黒川温泉に来て湯めぐりをする際、まずはゆっくりと体や髪を洗ってさっぱりしたい!というときに立ち寄るのにおすすめの宿だと思います。

木漏れ日さす広い野天風呂を楽しめるお宿 のし湯

お宿のし湯さんも、温泉街の中心に近い便利な場所に位置する宿です。場所が便利なのと、初回に行ったときの印象がよかったので、これまで2回湯めぐりで利用しています。

のし湯のおすすめポイント1:広い野天風呂は意外にもすいている!

最初に伺ったときは夕方で、宿泊客もいる時間帯だったのですけど、先客は2名ほどで、かなり空いているなと感じました。

それで2度目はお昼過ぎに伺ったのですけど、今度は誰もいませんでしたw

f:id:happydust:20170301191648j:plain広い野天風呂を独り占めできて、最高に気持ちよかったです!

脱衣所も、アメニティなどは特にありませんでしたが、とてもきれいです。

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100円の有料ではありましたが、ロッカーもありました。
ただし、のし湯さんに行く際注意したいのは、日帰りで利用できるのは野天風呂のみで、野天風呂にはシャワーも洗い場もない、ということ。
最初からわかっていてそのつもりで来れば問題ないと思いますが、実際に「シャワーないの?」と驚いている立ち寄り利用の方もいましたので、先にどこかで体を洗ってから来たほうが良いかなと思います。

のし湯のおすすめポイント2:飲泉所や喫茶室など、浴室以外の設備も充実

今回ご紹介する7軒のお宿の中では、唯一のし湯さんだけが「飲泉所」を用意していました。(ほかの宿で、私が見逃してしまっている可能性もありますが…)

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あるとやっぱりちょっとうれしい飲泉所。温泉卵も作れますよ。

また、日帰り入浴の受付の前には喫茶室もあり、お連れの方との待ち合わせたりするのに便利そうでした。

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カップルやご夫婦で日帰り入浴すると、先にあがってしまった人が待つ場所に困る……ということがたまにありますが、これなら安心です。

詳細は、こちらの記事に書きました。

【湯めぐりおすすめ度】★★★★ とにかくのんびりお湯につかれるし、立地も便利

肌に優しい弱酸性のお湯ですし、すいていることが多いのでのんびりとつかることができます。

温泉街の中心に近いので「あと一軒立ち寄りたいけど、あまり時間がない!」というときにもおすすめかもしれません。浴室は露天風呂のみでシンプルですので、シンプルに、時間の許す限り湯浴みを楽しむことができます。時間がないときに露天も!内湯も!ってやってると、何か慌ただしくなってしまいますからね。。。

広い野天風呂と看板猫に癒やされる 山あいの宿 山みず木

黒川温泉の温泉街からはかなり離れた高台の上にある宿「山みず木」には、2016年の12月に初めてうかがいました。

山みず木のおすすめポイント1:眺望も泉質も最高の野天風呂

山みず木では内湯と野天風呂に入ることができますが、露天風呂のお湯は、ほんのりと硫黄の香り、白い湯の花が舞う最高の泉質です。

しかも、かなり広く、川のすぐ側で、眺めもすばらしいの一言。

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ただそのぶん、これまで紹介した2つの宿と比べるとかなり混み合っています。

この日は日曜日のお昼過ぎでしたが、平日の昼に行くことができれば、もっとのんびり楽しめることができるかもしれませんね。

内湯は、やや泉質が異なるのか硫黄の香りはしなかったのですが、滝を眺めながら入浴することができます。

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内湯には洗い場もついており、シャンプーやボディシャンプーも利用することができます。

また、日帰り客用の脱衣所は、服を脱ぎ着するだけのシンプルな脱衣所なのですが、日帰り客も利用できる別の建物内に、ドライヤーが利用できるパウダールームも用意されていましたので、体や髪を洗うのにも不自由しません。

おすすめされるのも納得な、すばらしいお風呂でした。

山みず木のおすすめポイント2:湯上がりにコーヒーをいただける喫茶室と看板猫

実は、山みず木の日帰り入浴の受付は、旅館の中で行うのではなく、併設の喫茶室で行います。

この喫茶室(茶房井野屋と言います)が、日帰り入浴の待合所も兼ねており、先にお風呂を上がったお父さんが1人でコーヒーを飲んでいたりするのですが、このコーヒーがなかなかおいしいのですよ。

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私は、プリンの上にソフトクリームの乗った「プリンソフト」とセットでいただきました。

コーヒー豆の販売もしていて、コーヒーにこだわっているお店のようです。フードメニューも充実していて、近所にあったら通ってしまいそうな喫茶店でした。

そして、特筆すべきはこの茶房井野屋さんの看板猫の弁慶くんです。

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山みず木Facebookページより

 

かわいいにゃーーーーーーもう!!!

かなり大きな猫です。気まぐれらしく、会えたらラッキー、だそう。。。

山みず木は、黒川温泉の中心街からはかなり離れており、車がないと行くのが大変な場所にあるのですが、実は温泉街から無料送迎バスが出ていると、今回教えていただきました。

送迎バスなどの詳細は↓こちらの記事にまとめてあります。

【湯めぐりおすすめ度】★★★★☆ お湯もサービスも◎ 弁慶くんに会いにまた行きたい

お湯よし、サービスよし、猫もかわいい!で、ほぼ言うことなしの宿なのですが、時間帯によってはかなり混み合ってしまうのだけが、ちょっぴり難です。

すばらしい宿なので仕方ないのかな~とも思いますが、もうちょっと空いてたら何度でも行きたいんだけどなあ、と個人的には思っています。私は、混んでる風呂がとにかく苦手な人なので、あまり気にならない人にとっては百点満点の宿なんではないでしょうか。

手づくりの洞窟風呂で有名な新明館

黒川温泉が現在のような発展を遂げることになるきっかけを作ったのがこの宿、新明館です。

詳しくはこちらの記事に書きました。

新明館のおすすめポイント1:温泉街の中心かつ川の側という最高の立地

黒川温泉街を歩いていると、川の向こう岸に立っていて、橋を渡って行くことになる新明館の建物は、嫌でも目につきます。

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橋の上では、いつも多くの人たちが記念撮影をしていますね。

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洞窟風呂も川からすぐのところにあり(ただ、洞窟なのでお風呂から川は見えないのですがw)かけ流された温泉と思われるお湯が川に向かって流れ、湯けむりがたなびいている光景はなかなか壮観です。「いったいどんなお風呂に入れるんだろう?」と期待感を高めてくれます。

新明館のおすすめポイント2:なんとご主人の手彫り!の洞窟風呂

日帰り入浴で新明館に立ち寄った場合、利用できるのはこの宿自慢の「洞窟風呂」になります。

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こちらの浴室、天然の洞窟というわけではなく、なんと宿のご主人が掘ったものだというから驚きです。

洞窟風呂は、入ってみると全体がミストサウナのような霧に満たされており、アトラクション気分と蒸気浴を両方楽しめます。

ただし、洞窟風呂は脱衣所は服を脱ぐカゴが置いてあるだけでドライヤーなどはありませんし、洗い場やシャワーもなかったと思いますので、湯めぐりするならこちらのお風呂を一湯目にはしないほうがいいかなと思いました。

【湯めぐりおすすめ度】★★★ とにかく混んでいるので私はもういいかな

実はこちらの宿、先にご紹介した山みず木と同経営の宿なんだそうですが、日帰りで行くんだったら私は、山みず木のほうがいいですね。

というのも、とにかくめちゃくちゃに混んでいるんですよ……。

黒川温泉の中でも有名な宿な上に、立地も最高なので仕方ないのかもしれませんが、洞窟風呂は物珍しくはありますけど、あまりゆっくりつかれる雰囲気ではありません。

もし、こちらのお風呂をゆっくり楽しむのなら、宿泊して、日帰り客がいない時間に入りにくるのが一番いいんだろうなと思いました。

とは言え、黒川温泉を代表する宿の一つですから、平日に行けるのであれば、話のタネに行ってみてもいいんじゃないかと。行ってみて混んでそうだったらやめときましょうw

二種類の泉質のお湯につかれる 旅館山河

黒川温泉の中心街からは、徒歩だと15分ぐらい離れた静かなところにある宿です。

15分ぐらいだと私は歩いてしまうんですが、あんまり歩いてここに来る人はいなそうでした。

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日本秘湯を守る会会員宿、かつ九州八十八湯巡りの対象施設でもあります。

山河のおすすめポイント1:含鉄泉の露天と硫黄泉の内湯に入れる

旅館山河で、入湯手形を使って入れるお風呂は「男女別の内湯」と「混浴露天風呂」と「女性専用露天風呂」です。

混浴の露天風呂はタオル巻きなどはNGでしたので、実質男性用露天風呂となってはいるのですが、特に気にしない女性であれば、3つのお風呂を楽しむこともできるわけですw

内湯は、脱衣所もちょっと雰囲気のある素敵な建物でした。

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しかも、温泉街からやや離れているためか、空いています!
ドライヤーもちゃんとありますね。

内湯の泉質は、ほのかに硫黄の香る硫黄泉です。

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シャンプー・コンディショナー・ボディシャンプーもあり。
湯加減もちょうどよく、かなり長湯してしまいました。

露天風呂は内湯とは泉質がまったく異なり、含鉄泉です。

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露天風呂はかなり広く、お湯はちょっと青みがかっているいいお湯でした。

山河のおすすめポイント2:日帰り利用でも貸切風呂も使える!

黒川温泉では、貸切風呂については「宿泊客専用」としている宿がほとんどのようですが、山河では「10時から14時」という時間帯に限り、40分800円の別料金で貸切風呂の利用も可能とのこと。

六尺桶風呂、檜風呂、切石風呂の3つの貸切風呂があり、どれも雰囲気のある浴室のようです。詳細は宿のホームページをご参照ください。

【湯めぐりおすすめ度】★★★★★ 次回はぜひ、泊まりで行ってみたい

黒川温泉に次回行くことがあれば、ぜひ泊まってみたいと思っているのが、実はこの「山河」です。

お湯や浴室の雰囲気もすばらしかったですし、宿の周辺の、お庭の雰囲気もなんだかよかったんですよね。

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ただ、こちらの宿は残念ながら1人泊はできなかったと思うので、誰かを連れて黒川温泉に行くことがあれば、ぜひ泊まってみたいなと思います。

もちろん、1人で黒川温泉に行ったらまた、立ち寄りでも行きたいですね。

森の中で立って温泉につかる ふもと旅館別邸 こうの湯

黒川温泉の中心街からやや離れたところにある宿です。
位置的には、先に紹介した山河と温泉街の中間あたりでしょうか。山河まで歩いて行った帰りに立ち寄りました。

「ふもと旅館」という宿が黒川温泉中心街近くにあるのですが、ふもと旅館の「全9室がすべて客室露天付き」の別邸になります。

日帰りで利用できるのは、男女別の露天風呂のみです。

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九州八十八湯巡りの対象施設です。

こうの湯のおすすめポイント1:深さ130cm!立って入る露天風呂

立って入る温泉といえば、岩手県の鉛温泉がなんと言っても有名ですが、鉛温泉の立ち湯は内湯で、眺望はありません。

ですが、こうの湯の立ち湯は露天風呂にあるのです。

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周りに木が生い茂っています。
深さは女湯で130cmとのこと。酔っぱらって入ったら絶対危険ですねw

男湯のほうは、もっとも深いところは水深162cmらしいです。私は完全に足がつきませんね。。。

こうの湯のおすすめポイント2:泉質最高!設備も整っているのに、空いている

こうの湯さんで日帰り利用できるのは露天風呂のみですが、脱衣所は大変清潔に整えられており、高級感がありました。

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脱衣所にはドライヤーもありましたし、露天のみですが一応洗い場もあります。

温泉の泉質も、アルカリ単純泉とのことなのですが、これで単純泉?と、いい意味で疑ってしまうような、トロみを感じさせるような濃いお湯です。

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時間帯によって色が変わるそうで、この日は青っぽい色になっていました。
温度も適温で、長湯できます。

入浴を終えて外に出ると、無料で利用できる足湯もありました。

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待ち合わせに利用できて便利ですよね。

こんなに設備が整っていてお湯もいいというのに、ずっとずっと無人でした。
おそらく、温泉街からやや離れているという立地と、全室客室露天風呂付きの宿なので、宿泊客もあまり頻繁に、共同の露天風呂をおとずれないからではないかと思います。

なんにせよ、混んでいる風呂が苦手な私にとってはすばらしく好印象でした。

【湯めぐりおすすめ度】★★★★ 立ち湯は普通だけど、また訪れたい宿

空いていてお湯もよくてすばらしいのですが、あえて言うなら「自慢の立ち湯はそうでもなかった」というところでしょうか。

なぜ立ち湯を作ったのかよくわからないのですが、正直なところ、あまりリラックスして入れる感じではなかったので、ほとんどずっと、立ち湯ではない普通の露天のほうにいました。

鉛温泉のように足元湧出だったりすれば、深い浴槽にも意味があるだろうと思うんですけどね。
でも、立ち湯のことは置いておいても大変印象が良い宿でしたよ。

温泉街の近くで湯の花が舞う硫黄泉につかれる 旅館壱の井

最後にご紹介する旅館壱の井は、実は現在、浴室改装のため休業している宿です。

休業期間は2016年の12月から2017年の7月いっぱいとのことで、まだしばらくは利用できませんが、お湯と立地がとても良い宿でしたので、復活したらまた行きたいなあと思い、こちらに記すことにします。

旅館壱の井のおすすめポイント:黒川温泉でも多くはない、白い湯の花の舞う硫黄泉

壱の井さんの一番のおすすめポイントは、なんと言ってもその泉質ではないでしょうか。

さまざまな泉質の温泉が湧いている黒川温泉ですが、はっきりと硫黄の香りを感じ取れる硫黄泉の宿はそんなに多くありません。
今回紹介した7つの宿の中では、この壱の井と山みず木の2軒だけではないでしょうか。

ただ、山みず木は黒川温泉の温泉街からはかなり離れており、移動には自家用車か送迎バスを利用する必要があります。でも、壱の井さんは黒川温泉街にかなり近いところにあって、それでいて白い湯の花が舞う、硫黄泉のお湯なのです。素敵!

もしかして、このあたりも改装後は変わっているかもしれませんが、露天風呂の脱衣所へ続く道です。

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脱衣所は比較的シンプルですが、脱衣所に行く前の廊下に、鍵のかかるロッカーがあったと思います。

f:id:happydust:20170302222415j:plainただ、そのあたりの設備も改装後どうなっているかはわかりませんので、参考までに、という情報ですが。。。

露天風呂です。

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やや青みがかっていますが、白いにごりがあり、硫黄泉らしさが感じられます。

湯口には温泉成分が白くかたまっていますね。

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硫黄泉大好きなのでテンションあがりましたw

浴槽はそれほど大きくないのですが、温泉の量に見合った湯遣いをしているのではないかなと思います。

改装後も、そのあたりは変わらずにあってほしいものですね。。。

【湯めぐりおすすめ度】★★★★☆ お湯も立地もいいのに空いていてすばらしい

こちらの宿も、お湯も立地もいいのになぜか、不思議なくらい空いていました。

浴室の改装が終わって営業再開したら、また必ず訪れたいと思っています。

黒川温泉で日帰り入浴を最大限に楽しむコツは?

何度か黒川温泉で湯めぐりをしてみて、楽しむためには2つのコツがあるように思いました。

①お昼ごろ~15時ごろの時間帯を狙う

日帰り入浴は朝8時30分から午後9時までできますが、朝は午前11時ごろまでは混み合うことが多いようです。
チェックイン後、一軒ぐらい立ち寄りで入って帰ろうという方が多いのかもしれませんね。

そして15時以降になると今度は、宿泊者がチェックインして一風呂浴びにきますから、その間の11時30分~15時ぐらいが狙い目だと思います。

②あまり有名じゃないところを狙う

正直なところ、これまで湯めぐりをして混んでいたのは「新明館」「山みず木」だけでした。

その2つの宿は系列が同じで、共に「黒川温泉を復興に導いた」とされる方が経営されている宿です。どちらもすばらしい宿だとは思いますが、きっと宣伝もうまいんだろうなと、個人的には思っています。日帰りで行くには正直混みすぎかなと。。。

黒川温泉には他にもすばらしい宿がたくさんありますし、ブログなどで口コミを調べて、有名ではない宿にあえて行ってみることで、すばらしいお湯との出会いが楽しめるんじゃないかなと思いました。

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また、黒川温泉に行きたいです。