温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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新潟県 越後駒ヶ岳 駒の小屋避難小屋泊の旅

紅葉シーズンが始まったばかりの越後駒ヶ岳に、避難小屋泊で登る

2016年の9月24日から25日にかけて、1泊2日で越後駒ヶ岳に登りました。

越後駒ヶ岳は、標高こそ2003メートルとあまり高くはありませんが、中ノ岳、八海山と共に「越後三山」と呼ばれ、日本百名山にも選ばれている、新潟県の代表的な山の一つです。「魚沼駒ヶ岳」と呼ばれたりもしますね。

数年前から登りたいと思い、何度か計画を練っていたのですが、越後駒ヶ岳は公共交通機関利用だと、正直アクセスがかなり悪い山なのです。
ルートの詳細については後述しますが、登山口まで直接連れていってくれるバスは、一応あるのですがほぼないと言って差し支えない状態です。

また、越後駒ヶ岳は登る季節を選ぶのも難しいと思います。
山頂周辺以外は雪が消えて、一般登山者でも登れるようになるのは6月ぐらい。でもその頃にはブヨなどの虫が大量発生しています。
また、標高のそれほど高い山ではないので、真夏に登るのはかなりきついはず。。。
虫なんか気にするか!暑さなんて気にするか!という方から見たら「何甘いこと言ってんだ」という感じかもしれませんが、せっかくなので快適なシーズンに登りたい……。

9月以降、虫が減ってきたころがベストシーズンのはず!と踏んでいた私は、毎年9月になると越後駒ヶ岳登山の計画を立てていたんですが、予定していた週末が天気が良くないことが多くて、今回、3年越しでようやく登ることができました!

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紅葉にはまだ早いかなと思いましたが、山頂周辺は赤く色づき始めており、うれしかったです!
タイトル画像にも利用している写真です。今回の登山で撮影しました。

公共交通機関利用では難しい?日帰りできる?越後駒ヶ岳の登山ルート紹介

越後駒ヶ岳に登る際、よく使われるルートは、私の知る限りでは3つあります。

中ノ岳などからの縦走ルートを含めればもっとありますが、直接越後駒ヶ岳に登るルートだけを紹介したいと思います。

【枝折峠ルート】最も一般的で登山者の多くはこのルートを使う

最も一般的で、おそらく登山者の8割は枝折峠に車を停めて登っているはず。

登山口の標高が1065メートルと高いので、全体的になだらかな道が多いルートです。

山と高原地図に掲載されているコースタイムの目安は、上りが6時間20分、下りが4時間45分と11時間強で、相当体力がなければ日帰りは厳しいのでは?と思われがちですが、正直、このルートのコースタイムは甘めに書かれているように思います。

道もよく整備されていますし、それなりに登り慣れている方が日帰り登山の荷物で登るなら、10時間もかからずに日帰りできるのではないかなあと。
とは言え、11時間かかっても大丈夫なように、朝早い時間に出発したほうがいいとは思いますが。

実は、この登山口までは7月3日から10月6日までの日曜祝日のみ、バスが運行しています。
ただし、行きは上越線の小出駅を6時30分に出発する1本のみ。
帰りも、枝折峠を16時35分に出発する1本のみです。
→バスの時刻表はこちらから

なぜ、日曜祝日のみなんでしょうね。せめて、土曜日も運行してくれたらもうちょっと早くこの山に来れたと思うんですが。。。
それに、枝折峠到着は7時35分ですから、帰りのバスまでの時間は9時間ちょうど。
日帰りで登山してその日のうちにバスで帰れるかどうかは、ギリギリな感じです。健脚な方以外は厳しいんじゃないかなー。

しかも、朝6時30分発というのがネックで、東京方面から電車で来てこのバスに乗るには、朝イチで東京を出たのでは間に合いません。

また、前泊する際も、最も近い新幹線の駅である浦佐や、越後湯沢など上り電車の始発では間に合わないため、各駅停車だと7駅先にある長岡駅まで前夜のうちに移動しておき、朝5時39分長岡駅発の始発電車で小出駅に向かうことになります。
あるいは、小出駅前に一つだけあるビジネスホテルに泊まることになります。実は、この前泊プランも何度か検討していました。翌日の月曜日が祝日になっている日曜日なら、利用できるかなあと。

↓小出駅の本当に目の前にあるビジネスホテルです。


ちなみに、タクシーだと最寄りの小出駅から、片道8000円ほどかかるそうです。1人だとちょっとためらう金額なんですよね。。。

【グシガハナ(水無川・十二平)ルート】交通の便は悪くないが不人気ルートで整備がいまいち

枝折峠とは逆方向にのびる尾根を歩くルートです。

標準コースタイムで上りは6時間40分。下りは5時間35分とのこと。
上りも下りもけっこう時間はかかりますが、こちらのルートの良いところは、最寄り駅が新幹線の浦佐駅となり、登山口までタクシーで20分、3500円ほどで来れることです。

ただしこちらのルート、あまり人気がなく、登る人も少ないためか道の整備があまりされていないという話で。ヤマレコを見ても歩く人が極端に少ないので、1人で登ることを考えるとちょっと不安かも、と。
駒の小屋に宿泊する際、登山ルートをノートに記入するんですが、こちらの道を歩いてきた方はその日は見当たりませんでした。やっぱりねー。

【駒の湯ルート】途中から枝折峠ルートに合流する、比較的歩く人が多いルート

駒の湯山荘という、温泉好きなら知る人も多い秘湯の宿を起点に歩くルートです。

今回、上りはこちらのルートを選択しました。

枝折峠ルートと比べるとやや険しいとは聞いていましたが、枝折峠までの道路が冬季閉鎖されている11月中旬から5月頃までは、この登山口が最もアクセスしやすいということもあり、ヤマレコを見ていてもそれなりに登る人がいる印象です。
標準コースタイムは上りが6時間30分、下りが4時間40分と枝折峠ルートとだいたい同じぐらいですが、ルートのちょうど真ん中ぐらいで通過する「小倉山」から枝折峠ルートと合流するので、枝折峠ルート同様にコースタイムより早く歩けるらしく、日帰りで利用する人も多いようです。

ただし、登山口の標高360メートルと低いため、小倉山までの3時間強の上りはかなりきついと聞いていました。

アクセスについては、最寄りのバス停である「灰ノ又」は、先に紹介した枝折峠行きの、日曜祝日に1本しか運行しないバスしか通らないのであまり使えないのですが……Googleマップによれば、こちらの登山口までは栃尾又温泉から歩いて50分ほどなんです。

栃尾又温泉行きの始発バスは、朝6時40分小出駅発、7時8分栃尾又温泉着。このバスには東京からだと前泊しなければ乗れませんが……、次のバスは8時発の8時30分着です。
→時刻表はこちらから


東京から新幹線に乗ってくると小出駅に着くのは7時55分!間に合います!
登山口に9時30分で着いていれば、山中で1泊する計画ならなんとかなるでしょう!

ということで、駒の湯ルートでの登山を今回は計画していました。

駒の湯登山口から駒の小屋まで

東京から当日の朝の新幹線で来る計画を立てていましたが、連休中で前日の天気が悪かったので、結局栃尾又温泉の神風館に前泊することになりました。

飛び石連休を有休1日とって4連休にしていたんですが、実はもともと2日目に神風館を予約していたんです。
理想としては、初日と2日目で越後駒ヶ岳を登り、下山後に神風館に宿泊して、最後の日は自宅で完全休養にするつもりだったのですが……最初の2日間の天気が悪かったので、思いがけず神風館が前泊になることに。なかなかうまくいかないものですねー。

宿泊記はこちら。

でも、栃尾又温泉から駒の湯までは歩くつもりでいたのが、滞在中にいろいろあって宿の車で送っていただけることになり、本当にありがたかったです。
(送迎サービスがあるわけではないので、詳細は宿泊記をお読みください)

小倉山までの急坂で下山に不安を感じ、下山ルートの変更を検討し始める

さて、登山口に8時45分ぐらいに着き、スパッツをつけたりなど身支度を整えて9時過ぎに出発します。

ちなみに、駒の湯山荘および登山口には携帯の電波はありません。20分ぐらい登ると、電波のある場所に出ますが。

登山口のすぐ側には、駒の湯山荘方向に渡る橋がありました。

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木の隙間から駒の湯山荘が見えます。
こちらに前泊することも考えたんですが、温泉好きとしてはこの宿には、山に登らないときにゆっくり泊まりたいんですよねー。

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木々の間から駒の湯山荘が見えました。
いつかまた来たい。。。

登山口。

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登山者カードを提出するポストの側に注意書きがあり

「このルートは全般的に急峻で岩場や鎖場もあり、上級者向けのルートです。滑落事故も多発していますので自信の無い方は枝折峠から登ってください」

とのこと。。。本当に、ヤマレコ見てるとこのルート「危険箇所はないが虫が多いので対策を」とか書いてる人がほとんどなんだけどなー。

そう言えば、車を停めるスペースが登山口付近にもありましたが、1台しか停まっていなかったです。やはり、枝折峠から登れる時期は、自家用車の方はそっちに行ってしまうよねえ。

まあでも、もう来てしまったからね。下りはともかく、上りはなんとかなるでしょう!で、登り始めます。

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行ってきます!

歩き始めてすぐ、吊り橋があるんですが、この季節は濡れた落ち葉でかなり滑ります。

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気をつけましょう。私は滑ってこわかったです。。。

登り始めるとすぐに目指す方向に山並みが見えます。稜線がくっきりと見えて興奮!

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お天気、もってくれるといいなあ。。。

さて、急峻で危険と登山口で脅された駒の湯ルートですが、小倉山までの3時間30分は本当に、急坂が多くてきつかったです。

写真では、急坂っぷりが伝わらなくて残念なのですが。

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道も濡れていて、岩が滑るんです。昨日は雨でしたしね。。。

アップダウンではなく、ずっと上りなんですが、たまになだらかな道もあるものの、概ね急坂です。垂直に近いような岩場も1箇所ありました。さすがに鎖はついていましたが。。。

実は、私が持っていた2012年版の「山と高原地図」では、このルートの注意書きとして「急坂・クサリ3箇所」と書いてあるんです。でも、鎖がついていたのは1箇所だけでした。

登っているとき

「ここも鎖つけてくれたらありがたいんだけどなー。上りだからいいけど、下り大丈夫かな」

と思う場所が何ヶ所かあり、もしかしたらそのうちのあと2箇所に、かつては鎖がついていたのかもしれませんね。
実は登る前の時点では、翌日も同じ道を下山して、栃尾又温泉かあるいは大湯温泉まで歩いて、お風呂に入ってバスで帰るつもりでした。登山届けにもそのように書いていました。
しかし、登っているうちに同じ道を下る自信がなくなり、下山ルートの変更を考え始めました。登山計画書に書いたルートを変更すること、私はめったにやらないんですけどね。さて、どうしようか。。。

小倉山を目前にする頃、視界が開けてきますが、やはり天気は下り坂のようで、雲が増えてきました。

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最後はなだらかな上りになります。

近くの山並みはまだ楽しめますね。

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12時50分ごろ、小倉山に到着。

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この後枝折峠との合流地点では視界が開けるのですが、山頂碑のある場所は周辺の木々で視界はよくありません。

枝折峠との合流地点。

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ここまで来ると、目指す越後駒ヶ岳の姿がはっきり見えます……が、山頂付近には雲がかかってしまいましたね。

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雲は仕方ないけど、できれば雨が降る前にたどり着きたい。

小倉山から先の道は、別の山かと思うほど道も整備されていて、なだらかだし、歩きやすいです。

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小倉山から30分少々で百草の池に到着。

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でも、どこに池が?

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あ!ありました。ちなみにこれ以上は近寄れません。。。

標準コースタイムだと小倉山から百草の池は1時間10分なんですが、大して急いでもいなかったのに30分少々で着いてしまいました。枝折峠ルートは本当に、コースタイム甘めみたいですね。

この後、前駒を通過すると岩場の道が出てきますが、そんなに危険な感じではありませんでした。

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慎重にいけば問題ないと思います。
鎖などはないので、雪が残ってたり凍ってたりする時期だと、下りはちょっと嫌な感じかもしれませんが。

小屋のすぐ直下も岩場の連続です。

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きちんとマーキングがあります。ありがたいですね。

14時50分、駒の小屋に到着です!

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出発が9時過ぎだったので、6時間はかからずにここまで来ることができました。

雨にも降られずにすんで、本当によかったです。

駒の小屋滞在。小屋の目の前で日の出が見れる、清潔で居心地の良い避難小屋

駒の小屋に到着すると、まずは受付をします。
小屋泊まりの場合は、協力金を2000円支払います。テント泊の場合は500円。

実は、小屋は混むかもしれないので、テントを担いでくることも考えたんですが、あまり張れる場所は広くないとのことなので車で枝折峠から早い時間に上がって来た人でいっぱいになってしまうんじゃないかなあ、と思ったら、案の定でした。

テント場は小屋のすぐ近くでしたが、7~8張でいっぱいかなという感じ。この日も既にいっぱいな状態でした。やっぱりねー。

ちなみに、小屋の前にはくつろいだり食事をしたりできる広場があるのですが、ものすごく混み合う時期は「張る場所がないから小屋に泊まって」というのも無理なので、仕方がないからそこにもテントを張ってもらう、と管理人さんがおっしゃってました。

ちなみにテント場は小屋の裏で、山を背にしてこんな感じで並べて張ります。(翌日の朝撮った写真なので晴れてます)

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いい環境ですねー。平日来れるならテント担いできたいな。。。普通は逆なんだけどw

小屋前のスペースはこんな感じ。

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ここにテントを張るのはちょっと、嫌かもw

ちなみに、この小屋がそれほど混み合う時期とはいつなのか、というと、10月の体育の日の連休ごろの週末だそうです。紅葉目当ての登山者で、富士山の山小屋並の混雑になるとか……。
正直私はその時期は絶対泊まりたくないですね。管理人さんも「紅葉時期は日帰りで登ったほうがいい」とおっしゃってました。

さて、宿泊料金を支払った後は、管理人さんに寝る場所を決めてもらいます。
駒の小屋は基本的には無人の避難小屋ですが、GW後から10月中旬ごろまでは週末のみ、管理人さんが常駐しているのです。

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右の方が今回いらっしゃった管理人さんです。
話好きな、おもしろい方でした。

小屋の就寝スペースは1階と2階がありますが、このとき既に1階は宿泊者でおおむねいぱいだったので、2階に案内されました。

こちらが1階です。翌朝誰もいなくなってから撮りました。

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そして↓こちらが2階です。

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避難小屋に宿泊する際は、板の間に寝ることがほとんどなので、マットとシュラフを持参する必要があります。

避難小屋泊についてのあれこれはこちらの記事にも書きました。

ただ、マットについては管理人さんが銀マットを出してくれたので結局使いませんでした。

自分のマットのほうが快適ではあるのですが、私のマットはインフレータブルタイプなので、畳む際に空気を抜いたりするのがちょっと面倒なんですよね。

これです。

軽くてコンパクトになる、とても良いマットなのですけどね。

ちなみに、マットのほかに毛布も借りれるという話も聞いたことはあるのですが、周りを見てみると毛布を借りている人はいなかったので、駒の小屋に泊まる際は、少なくともシュラフは持っていったほうが良さそうです。

この日、宿泊した登山客の中には、女性の単独登山者が私を含めて4人いました。けっこう多いですよね。
管理人さんは、見知らぬ男女が隣合わないように気を遣って割り振りしてくださったので、女性1人客はみんな同じ区画にまとめられることにwありがたいことです。

それなりに混んではいましたが、そんなにぎゅうぎゅうではなく、きちんと寝る場所は確保できたので良かったです。

さて、寝る場所も決まったところで、水をくみに行きます。
小屋前にも水場らしきものがあるのですが、そちらは雪解け水を使っているらしく、夏が始まるころには涸れてしまうんだそうです。
水場は、小屋の向かって右側の道を3分ほど下ったところにあります。

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こういう道。夕方が近づいているのでちょっと暗いですね。。。
近いですが、けっこう急なので、サンダルではなく登山靴を履いてきたほうがよいです。

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水場はこんな感じで、汲みやすいようにホースがついていました。
煮沸など無しにそのまま飲めますし、涸れることはないとのことでした。(冬は凍るとは思いますが)

水を汲み終えたらようやく!くつろぎタイムです。
サポートタイツを脱いでウールのタイツに履き替え、リラックスできる服装になります。

ちなみに駒の小屋には更衣室のような設備はないので、女性の方で気になる方はトイレで着替えることになると思います。
トイレはバイオトイレで、新潟の避難小屋によくある、用を足した後に自転車を漕いで撹拌するタイプ。匂いも少なく紙も使えますし、きれいに掃除もされていましたよ。
本当に、管理人さんに感謝ですね。

管理人さんに、お酒を売ってないか訊ねたところ「ビールは売るほどある」とのお答えw
2種類あって両方とも500円なんですが、ロング缶の発泡酒と、普通の缶のビールでした。発泡酒のほうが人気があるそうですが、私は、そんなに量は飲まないのでビールを選択。キリンかアサヒが選べました。ありがたい!

ダウンを着込んで外で、夕食を作りつつ飲みます。f:id:happydust:20161007163513j:plain

まだけっこう晴れてましたね。

ちなみに、室内は火気厳禁な小屋もありますが、駒の小屋は床が焦げ付かないように、ガスを利用するときに敷く板が用意されており、それを使えば小屋内での調理もOKとのことでした。

食事をしているうちに、山が赤く染まってきましたよ。

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この時間を楽しみたくて、外でご飯を作ってたのです!

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山の影になって日の入りは見えないのですが、十分贅沢な時間を楽しむことができました。
ちなみに駒の小屋は越後駒ヶ岳の山頂までは上り20分・下り15分というところ。
山頂は360度の大展望だったので、おそらく山頂に行けば日の入りも見れると思います。
この日は雲も多くなっていたので、行っても見れない可能性が高いなと思い、山頂には翌日の朝に行くことにしました。

標高2000メートル近い場所なので、日が落ちると寒くなってきます。
小屋に戻ってお湯を湧かし、ラムを入れたミルクティを一杯飲んで寝ました。それなりにお客さんが多かったので、夜の間も小屋の中はまったく寒くなかったです。

翌朝は日の出を見てから山頂へ!すばらしくいいお天気

翌日の日の出は5時30分ごろでしたが、4時30分ぐらいから起きて朝食を作る人が多かったです。

私も、まず明るくなる前にささっと寝床で着替えをし、簡単に朝食を作り、荷物を整理して出発の準備を整えてから小屋の前の広場に出ました。

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日の出を待つ駒の小屋。

山並みも赤く染まってきています。期待!

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雲の隙間から朝日がのぼってきます。

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小屋の目の前で日の出が見れるって、素晴らしいですね~。

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雲海も美しかったです。

さあ、山頂に行きますよ!
小屋から山頂までは特に岩場などもなく、なだらかに登っていきます。

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20分ほどで山頂につきました!

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360度大展望です!

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雲一つないよりも、少し雲があったほうがきれいだったりしますね。

こちらは八海山。

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山頂周辺はなんというか、ギザギザしていますね。

しばらく1人で山頂を堪能していると、昨晩避難小屋で隣に寝ていた、やはり単独の女性が登ってきました。
彼女は昨日も1度山頂を踏んでいたそうなのですが、あまりにも今朝の天気が良いのでもう1度登りたくなったとのこと。わかりますw

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八海山をバックに、記念写真を撮ってもらいました。
山頂で「お気をつけて~」とお別れしましたが、実は、彼女とは後で再び出会うことになります。

さて、駒の小屋に戻ってきて、置いてきたザックを背負って、下山です!

迷った末「銀の道」を下山道に選択するも、まさかの枝折峠に下りることに

上りで使った「駒の湯」ルートを下りる自信がなく、下山のルートを変更することを検討していましたが、最終的には、明神峠からゆるやかに駒の湯に下りる「銀の道」というルートを下りよう!と心に決めていました。

駒の小屋は、ドコモの電波状況があまりよくなかったので、十分に調べたりはできなかったのですが、地図を見たりその日泊まっていた人たちから話を聞くと「銀の道」は、江戸時代に銀山平から銀を運び出すために使われていた道とのこと。

それならそんなに急ではないですよね、きっと。
そして、越後駒ヶ岳に登るには時間がかかる道なため、あまり歩く人は多くないが、テレビで旧道として取り上げられたり、紅葉時期のトレッキングコースとして歩く人もいるという話だったので、そんなに荒れていることもないだろう、と考えたのです。

こんな道らしいです。

駒の小屋から銀の道を通って駒の湯に下りるルートは、山と高原地図のコースタイムでは6時間30分ほど。
明神峠までは枝折峠ルートと共通しているルートだし、もう少し早く歩けるだろうから、遅くとも6時間以内には歩けるのでは?

ということで、登山届けを出している知人にルート変更の連絡をし、6時30分過ぎに駒の小屋を出発しました。

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山頂直下の岩場を下ります。昨日も通ったんですけど、晴れてるとぜんぜん雰囲気が違いますね~。

それにしても、枝折峠ルートは本当に、なだらかでよく整備されていて、いい道ですねー。
ほんと、車があったら秋は毎週来たくなってしまうかも。

山並を眺めながら……

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どんどん下っていきます。本当に気持ちがいい道!

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あ、あの丸いのは、百草の池ですね。

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上から見るとこんな感じなのか。。。

ときどき振り返って、さっきまで自分がいた越後駒ヶ岳の姿を目に焼き付けます。

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だんだん小さくなっていくのが名残おしいです。。。

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そして、本当によく整備されていて、危険箇所がありません!

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これはたしかに、好き好んで駒の湯から登る人は、わりと物好きかもしれない。。。

だいぶ下ってきました。もうすぐ、枝折峠ルートと銀の道の分岐点のある「明神峠」に着きます。

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明神峠に着いたのは、10時30分ごろでした。

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あと2時間30分ほど下れば駒の湯登山口に着くはず。
1時には駒の湯について、2時前には大湯温泉あたりでお風呂に入りたいなー。

などと思いつつ、明神峠で休憩していると、先ほど山頂で写真を撮っていただいた、小屋で寝る場所が隣だった単独女性が下ってきました。

そして「どちらに下りるんですか?」という話になり、銀の道を通って駒の湯に下り、そこから大湯温泉までさらに歩くつもり、という話をすると……自分は枝折峠に車を停めているから、良かったら越後湯沢駅まで送りますよ、とのこと!なんというありがたいお申し出!

銀の道にはちょっと興味はありましたが、正直なところ明日から仕事だし少しでも早く帰りたい!というのが本音です。。。ありがたく、乗せていただくことにしました。

そんなわけで、明神峠から枝折峠まで30分、なだらかな道を下って、今回の山旅は終了です!

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枝折峠の駐車場。
駐車場に入りきらない車もたくさん路駐してました。

ちなみに枝折峠には、きれいな水洗トイレはありましたが、その他には特に設備はありません。

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考えてみると、行きは神風館の車で送っていただき、帰りは隣り合わせた女性の車に乗せていただくという、人のありがたさを実感する山旅でした。

越後駒ヶ岳の登山バッジは?

ちなみに、初めて登る山に行くと、常に山バッジを探している私ですが、越後駒ヶ岳は、いつもは売っているはずの駒の小屋で、バッジが売り切れでした。

ですが、管理人さんが責任を持って発送してくださるとのことで、バッジ代500円と送料100円の600円をお支払いして、住所と電話番号を書いてきました。

届かないときはここに連絡して!と、管理人さんの電話番号まで教えていただきましたw

 

1ヶ月ほど経って、無事に届きました!良かったー。

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管理人さん、ありがとうございました!