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温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく

宮城県 青根温泉 岡崎旅館 宿泊記

青根温泉 岡崎旅館

 

青根温泉は、蔵王連峰の宮城県側に位置する、宿が5~6軒と日帰り入浴施設が1軒のみで構成された、小規模な温泉街です。
新幹線の最寄り駅は、白石蔵王駅になります。

近隣にある遠刈田温泉までは、白石蔵王駅や仙台駅、在来線の白石駅から路線バスが出ているので、何度も行ったことがあるのですが、青根温泉は駅からの路線バスが通っていないため、なんとなく行きにくい気がして、未訪でした。

今回、お盆に山形県内の実家に帰省する際に東北か新潟の温泉で一泊してから帰りたいなーと思い、1週間ほど前に検索して空室があったのが、この岡崎旅館でした。
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事前予約すれば仙台駅から無料の送迎もあり、という点にも心惹かれ、楽天トラベルから予約しました。

10歳未満宿泊不可の大人のための宿。趣のある建物がすばらしい

青根温泉には、駅から直通の路線バスがないため、旅館に宿泊する場合は、遠刈田温泉まで路線バスで行き、遠刈田温泉から宿までは送迎してもらえるそうなのですが、岡崎旅館さんの楽天やじゃらんのページを見ると、送迎についての詳細は書いてありません。

そこで、公式ホームページにアクセスすると、遠刈田温泉のバス停から無料送迎してもらえるのはもちろん、仙台駅から無料のシャトルバスも出ていることがわかりました。
事前予約制で定員8名。
宿泊の前々日にダメもとで電話してみると「ちょうど1名ぶんだけ空きがある」とのことだったので、お願いしました。(助手席とのこと)
迎えは仙台駅を13時15分、送りは宿を10時に出るとのことで、乗車時間は片道1時間ほど。宿での時間をめいっぱい楽しむことができますし、仙台駅から遠刈田温泉まで、路線バスに乗ると片道1320円かかりますから、かなりお得です。

仙台駅のパルコ前の駐車場に、13時15分ぴったりに、宿の送迎のワゴン車が現れました。
1時間ほど車に揺られて、青根温泉に到着。
岡崎旅館は、本館(昭和初期に建てられた建物)と別館(新しいほうの建物)がありますが、どちらに泊まる場合も、チェックインは別館のフロントで行います。
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別館フロントは開け放たれているため、蚊取り線香が焚かれていました。

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自由に飲める冷たい麦茶が置いてあり、滞在中もくつろぐことができます。


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奥のほうには囲炉裏のあるスペースがあったり。


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お花が飾られていたり


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こけしもたくさん飾られていて、賑やかかつ、楽しめます。

受付順に部屋に案内していただき、その際、浴室の場所や食事処の場所なども説明していただきました。


【風呂】★★★★ やや熱めの素晴らしい泉質。貸切風呂も大浴場も24時間入れる

岡崎旅館には別館(新館)の地下に男女別の大浴場と、本館(旧館)の1階に、空いていればいつでも入れる貸切風呂が2つあります。

まずは、混み合う前に……と思い、男女別の大浴場に入りました。
(大浴場って大抵、夕食前の時間帯が混み合いますよね)
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地下に向かう階段を、のれんをくぐって下りていくと……
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女湯の扉が!開け放たれており、誰も入っていないようです。

 

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脱衣所。

 

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洗面所には特にアメニティはないですが、ドライヤーはちゃんと使えるものが置いてありました。

内湯の扉を開けると、けっこう熱気がこもっています。暑い。。。
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露天風呂はないのですが、緑が眺められる大きな窓がある、開放感のある内湯です。

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しかし、開いている窓もあることはあるのですが、とにかく熱気がこもっていて暑い!

そしてお湯も熱いです。源泉は50度ぐらいですが宿では加水をしていないそうで「熱ければホースで水を入れてください」とのこと。
ちょっともったいない気もしますが、じゃんじゃん水を入れてしまいました。

水を入れつつ、体や髪を洗っていたんですが、脱衣所のアメニティはほとんど何もなかったのに、浴室内はアメニティ豊富です。
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「シャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー」のセットは、ブランドが異なるものが2セット。
メイク落としと洗顔料も2セットあり、好みのものを選んで使えるようになっています。素晴らしい。。。

加水してちょうどいい湯加減になったところで湯船に。
単純泉ですが、力強さを感じるいいお湯です。
しかし、浴室内の熱気であまり長湯はできない感じでした。
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浴室の外に分析表が貼ってありました。

次に、本館の貸切風呂へ!
本館は、道路を挟んだ向かい側にあり、外観上はまったく別の建物に見えますが、実は地下でつながっています。
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階段を下りていくと……

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こんな感じで、造花の飾られた地下通路があり
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また階段を上ると、本館の玄関に出ます。

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建物は年代を感じさせますが、床などピカピカに磨き上げられています。

 

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貸切風呂の扉。

空いていれば、中から鍵をかけて入れます。
私は、別館の部屋に泊まったので、本館までわざわざ来たのに貸切風呂がいっぱいだったら面倒だなあ、と思っていたんですが、滞在中いつ行っても、2つある貸切風呂のうちどちらかは空いていました。

まず、1つ目の貸切風呂。
浴槽、内装共に木造の、新しい浴室です。
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洗い場には、大浴場の女湯と同様の、豊富なアメニティがありました。
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こちらのお湯は、大浴場ほど熱くなく、熱めの適温という感じで薄めずに入れる温度でした。
大浴場より、だんぜんこちらが気に入りました。
薄めていないので、すばらしくいいお湯です。

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脱衣所も真新しく、洗面所もおしゃれな感じ。
震災のときにこちらの浴室は被害があって、それを機に改装したという話を聞きました。

もう一つの貸切風呂には、翌日の朝に入りました。

こちらは、昔ながらのタイル張りの浴室です。
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しかし……お湯はこの浴室が一番ぬるめで、入りやすかったです!
おそらく、浴槽への投入量の違いで温度が異なるのだと思います。
もっと早く気づいていれば、夜もこちらのお風呂に入りにきたのになあ。

そういえばこちらの浴室にはなぜか、シャンプーなどの類いがぜんぜん置いてありませんでした。

露天風呂がないのだけがちょっと残念ですが、昔ながらの宿ですから、仕方ないのかもしれないですね。
雪の多い地域、かつ熱めの源泉なので、雪見露天なんてできたら最高だろうと思ったのですが。

【食事】★★★★★ 随所に工夫が感じられる素晴らしい料理。日本酒の種類も豊富。

食事は、本館宿泊者は本館の食事処で、別館宿泊者は別館大広間での会場食です。
席毎に仕切りで区切られており、隣の席との間隔も十分にあるため、1人でも特に気になりませんでした。

夕食の開始時刻は18時か19時から選べます。
特に電話などはなく、時間になったら会場に行く感じです。
公式サイトによれば、到着が遅い場合だと思いますが、20時開始も対応可能なようです。

まずはお酒を注文。日本酒の種類も豊富で、印刷されたメニューにはざっと30種類の銘柄が並んでいました。注文は一合から。
その中から1種類を選び、注文しようとすると、今日は切れているとのこと。
それでは……と、別のお酒を選ぶとそれも切れており、そこで仲居さんが「今日あるお酒はこれだけなんです」と、手書きのメモを見せてくれました。

「これだけ」と言っても10数種類あったのですが、あくまでメモなので値段は書いていないし、預かってじっくり考える感じでもなく、なんとなく「蔵王」の純米吟醸を注文。

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めちゃくちゃ高かったらどうしよう!と思ったのですが、お会計で明細を見たら、一合900円でした。

前菜。
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右の黄色いやつから時計回りに
蓮芋胡麻酢
鰻博多
おくらとろろ
寄せひじき
川海老艶煮

お造り。
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鱒、蒸しアワビ、白ボタン海老。
ボタン海老、ねっとりとしていてとてもおいしかった。

お吸い物。
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夏らしく、冷製かぼちゃスープ。

普通の旅館ならこのへんで、鮎の塩焼きなんかが出て来るところですが
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鰆の西京焼きと夏野菜。
和牛フォアグラ包み枝豆ペースト
やはり、ひと味違います。

冷鉢。
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野菜炊き合わせ。
お吸い物に続いて煮物も冷製なんですね~。

揚げ物。
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賀茂茄子田楽と二色パプリカ。
やはり、単純な天ぷらなんて出てきません。
夏らしさたっぷりで、おいしいです。

酢の物。
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もずく酢。ずわい蟹、きゅうり、ミョウガ。

食事も白いご飯ではなく、炊き込みご飯です。
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塩昆布ご飯。味噌汁、漬物。
こちらの宿では「夕食には白米は出さない」というこだわりがあるそうで、連泊した方の話だと、2泊したら2日目は別の炊き込みご飯が出てくるそうです。

お酒を飲むと、最後の白ご飯は別にいいかなあと思ったりもするのですが、炊き込みご飯だとつい、食べてしまいますね~。

水菓子。
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小玉スイカ、オレンジ。

夕食は、日本酒のメニューについてだけもうちょっとわかりやすくなればなあと思いましたが(日によって品揃えが異なるなら、その日のメニューを都度印刷して出してほしい)他は大満足!
お腹いっぱい!ごちそうさまでした。

さて、朝食です。
時間帯は7時30分、8時、8時30分から選べます。
前日と同じ場所でいただきます。

席につくと、食後にドリップコーヒーかフルーツジュース(りんごorオレンジorぶどう)をいただけるとのことで、ぶどうジュースを選択しました。
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基本的な和定食ですが、焼き鮭や納豆、温泉卵などの定番品ではなく、やはりちょっと工夫があります。
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卵料理はだし巻き卵。魚も煮魚です。

上品な味付けで、すべておいしかったです。
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白いご飯もおいしかったのですが、料理の味付けが濃すぎないので、食べ過ぎずにすんでよかったですw
デザートは自家製ヨーグルトでした。

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ぶどうジュースも、濃厚でおいしかったです。

夕食・朝食共に非常に満足度が高く、料理目当てに来てよい宿だと思いました。
私は特にお願いしませんでしたが、苦手食材やアレルギーがある方には対応していただけるそうなので、あらかじめ伝えておくといいと思います。

 

【部屋】★★★★ 趣ある本館と快適な別館をお好みで選べる

岡崎旅館さんは「昭和初期に建てられた本館」と「新しめの建物の別館」の二棟がありますが、私は別館のほうに宿泊しました。

でも、実はWebでの予約の時点は「本館、和室(8+2又は3畳)昭和初期に造られたお部屋です。(バストイレ無し)」を選択していたんですけど、案内された部屋は別館だったんですよね。

ただ、私自身、本館か別館かにまったくこだわっておらず、最後に残っていた1室を予約しただけだったので。。。間違って案内されたことに気づいたのは、この記事を書くために予約確認のメールをチェックしてからでした。
「あれ、バストイレ無しって書いてあるけど、トイレついてる部屋だったぞ」と。。。

実は、本館と別館の宿泊料金は、まったく一緒なんです。
だから、気づかずに値段の高い部屋に泊まってしまった、というわけではありませんw

もしかしたら、宿側の事情で、部屋が空いていれば別館のほうに通す、みたいな暗黙のルールがあるのか、単に間違えられたのか、今となってはわからないのですが……。
本館、別館、という呼称もちょっとまぎらわしいなあと。。。新館、旧館と呼んでくれればわかりやすいのですが、今度は「新館と旧館の宿泊料金が同額なの?」という問題が出てきてしまうので、あえてそうしているのかもしれません。

さて、通された別館のお部屋は3階にありました。
エレベーターがないので、地下1階にある浴室に行くには4階ぶんの階段を上り下りする必要があり、多少の覚悟は必要です。

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廊下もきれいに磨き上げられています。

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宿泊した部屋のドア。

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コンパクトにまとまった8畳の和室です。

内装も比較的新しくてきれいです。古さはありません。
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縁側に洗面所があり、ドライヤーも置いてあります。(ちゃんと使えるやつです)

水を出し始めたとき、ちょっと茶色っぽい水が出てきたのが残念。
水道の水は飲まないほうがいいかも。
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洗面所のそばに空の冷蔵庫も置いてあり、中に冷水が入っているのでまあ、問題ありません。
電気ポットもあります。
また、旅行サイトの予約ページに書いてあったのですが、館内にビールの自販機がないため(ソフトドリンクの自販機はあり)あらかじめ購入して持ち込んでください、とのこと。ありがたいですね。

お茶請けはのし梅。
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山形県出身者にはお馴染みのお菓子ですが、宮城蔵王で出会えるとは!

 

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縁側に置いてあったこの椅子がとても座り心地が良くて、部屋にいる間ずっとここにいました。
椅子のそばにコンセントがあって、携帯を充電できるのもよかったです。偶然かもしれませんが、わかってる感じ。

 

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トイレは、清潔ですがウォッシュレットはありません。

 

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クローゼット内には、浴衣、タオル類、歯ブラシのほか麺棒とコットン、櫛など一通りのアメニティが揃っていました。
お風呂に行くとき用のカゴも便利でした。

窓から見える景色です。
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左手に見える黒っぽい屋根の建物は、日帰り温泉施設「じゃっぽの湯」です。
行ってみようかなーと思っていたのですが、目の前まで行ってみたところ、けっこう混んでいそうだったので、やめました。

ちなみに、じゃっぽの湯の目の前には「青根洋館」という洋風の建物があります。
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明治末期に建てられた宣教師の住居らしいのですが(仙台市内にあったのをこちらに移設したそう)観光案内所やカフェとして利用されているようです。

そして、今回、手違い?で泊まらないでしまった、岡崎旅館の趣ある本館がこちら。
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こちらが玄関と、宿泊棟です。

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食事処はさらに、古い木造建築らしいいい雰囲気です。

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本館の内部も、別館同様ピカピカに磨き上げられています。

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かと思えば、古い電話機が置いてあったり。楽しいです。

ちなみに、本館の居室内にはトイレはついていないのですが、共同トイレにはウォッシュレットがついているそうです。
ただ、男女共用のトイレだそうなので、そのあたりが気になる方は、別館に泊まったほうがいいかもしれません。

部屋や旅館の設備についても、まったく問題なかったです。
こういった高原の宿の場合、部屋にエアコンがついていなかったりすることがありますが、こちらの宿はきちんと新しいエアコンがついていたので、ホッとしました。
窓を開けていれば涼しい高原の宿でも、夜は網戸の隙間から虫が入ってきてしまうので、エアコン、使いたいんですよね。

 

【再訪したい度】★★★★★

実は、それほど期待していたわけではなかったのですが、素晴らしい宿に巡り会えたと思います。

こちらの宿は、残念ながら休前日は1人泊はできないのですが、平日は、本館・別館共に1泊2食付きで、税込み14190円で宿泊できます。
お風呂、食事、部屋などどれも質の高いサービスを提供している宿ですし、「東北で穴場のいい宿ない?」と聞かれたら、ぜひおすすめしたい宿です。

ちなみに、2名以上での利用の場合は、平日13110円(税込)、休前日15270円(税込)です。
1人泊でも1000円しか料金アップしていないところは、好感が持てます。

また、この宿で他にいいなと思った点が10歳未満お断り、と謳っており、大人のための宿なこと。コンセプトがはっきりしているんでしょうね。静かでとてもくつろげました。

また、ぜひ訪れたいです。

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