早太郎温泉 山野草の宿 二人静
木曽駒ヶ岳登山のターミナルとなる、菅の台バスセンターから徒歩5分ほどのところにある温泉宿です。
初めて木曽駒ヶ岳に登ったときは、まだテントも持っていなかったし、山小屋での宿泊にもなんとなく抵抗があったので(1人だし、混雑していたら嫌だしなど)日帰りで登山をし、その後こちらの宿に宿泊することにしました。
比較的規模の大きい旅館です。
口コミでは「菅の台バスセンターへの到着時間を連絡すると迎えに来てくれる」というようなことが書いてあったのですが、1人泊だったから?か、特にそういうことはありませんでした。まあ、歩いてもすぐなのでいいんですけどね。。。
鈴木ともこさんのコミックエッセイ「山登りはじめました」に登場する宿
初版から既に7年が経過している本ではありますが、いまだに初心者登山者のバイブルと言って差し支えないだろう鈴木ともこさんのコミックエッセイ「山登りはじめました」に、この宿は登場します。
鈴木ともこさんは、この宿に前泊して、翌朝早くから木曽駒ヶ岳に登るのですが、漫画のなかで描かれるこの宿のおいしそうな食事や、肌がツルツルになるという温泉に心ひかれ、ファンなら一度は泊まっておくべきか?と思い、こちらの宿にお世話になることにしました。
【風呂】★★★ お湯は平凡だがアメニティや設備の充実っぷりは問題なし
予約時からわかっていたことではありますが、早太郎温泉はそれほど湧出量の多い温泉ではないので、規模が大きめのこちらの宿では加水・加温・循環のフルセットによる提供となっています。
もともとの源泉はph9以上なようなので、おそらくぬるつきがあって肌がツルツルするように感じると思うのですが、こちらの宿のお湯にはそこまでの特徴はありません。
ただ、内湯、露天ともとてもきれいに整えられており、特に露天風呂で朝のさわやかな日差しを浴びながら入浴するのは大変気持ちがよかったです。
塩素消毒もされていますが、塩素の香りもそこまで気になりませんでした。
また、脱衣所もとてもきれいで、アメニティも整っています。
正直なところ、早太郎温泉はどこの施設でも源泉の使用状況は似たようなものだと思うので、それならば新しくきれいな設備で入浴を楽しめるこちらの宿は、登山後の宿泊の選択肢としてはなかなかよいのではないかと思いました。
【食事】★★★★ 目玉となる一品はないものの、上品な味付けでまとまっている
「山登りはじめました」で読んでかなり期待していたお食事、期待を裏切らずなかなかのものでした。
前菜っぽい料理が多いように思ったのですが、どれも上品な味付けでおいしかったです。
前菜盛り合わせ。
酢の物。
これ「山登りをはじめました」のイラストにもありましたw
お造りも新鮮です。
お椀。秋だったので松茸が入ってます!
やまめの塩焼き。
肉の朴葉焼き。
煮物。
抹茶塩でいただくてんぷら。揚げたてを持ってきてもらえます。
しめのご飯。
デザートも自家製で、凝ってました。
朝食はバイキングでしたが、こちらも品数豊富でおいしかったです。
だし巻き卵がおいしかった。
ただ、朝食、夕食共に、すべておいしいんですけど「これがすごくおいしかった!」という印象に残る一品がないのはちょっと残念だったかもしれません。でも、一品一品のお味はとてもよかったと思います。
【部屋】★★★★ シングルルームはおしゃれで女性ウケがよさそう
こちらの宿には、シングルの洋室があるため、休前日でも1人泊可能なプランが用意されています。
わりと最近改装されたと思われる新しい洋室で、オレンジっぽい色でまとめられ、椅子などもおしゃれです。
ビジネスホテルっぽい内装ではなく、女子としてはテンションがあがるお部屋でしたが、男性1人だと少々気恥ずかしい感じがするかもしれないですねw
【再訪したい度】★★★★ 早太郎温泉で宿泊するならまたこの宿に泊まりたい
1人泊の場合、平日で16000円強、休前日で19000円強とけしてリーズナブルとは言いがたい価格設定ではありますが、サービス・食事・設備・アメニティなどどれをとってもそつがなく、誰を連れてきても文句は言われないだろう宿だと思います。
温泉マニア的には萌えない泉質なので、この宿に泊まるためにまたここに来たい!というほどではないのですが、木曽駒ヶ岳や駒ヶ根観光に来ることがあれば、またこちらの宿にお世話になりたいです。
なお、2人以上で泊まる場合は、1人泊よりもリーズナブルなプランもあり、12畳の和室での宿泊で、平日1人12000円ぐらいからプランがあるようです。