温泉ブログ 山と温泉のきろく

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新潟県 栃尾又温泉 自在館 宿泊記

栃尾又温泉 自在館

新潟県の魚沼地区、新幹線の駅だと浦佐駅が最寄りの、ぬる湯のラジウム温泉栃尾又温泉。
2015年の6月、今から1年ほど前に1人で宿泊しました。
ぬる湯好きなので以前から行ってみたいとは思っていたのですが、ちょうどこの頃「今ある浴室を取り壊して新しい浴室にするのではないか?」というような噂が飛び交っており、それは困る!と思って慌てて宿泊してきました。

1年経った今、浴室は増えたものの今のところ、以前の浴室もそのまま使われているようです。
なので、浴室の利用時間帯などは現在とは異なっており、当時のルールとなります。
栃尾又温泉の現在の浴室利用については、近日中に、別の記事としてアップしたいと思います。

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右側の建物が旧館、左側が今回泊まった本館です。

旧館は部屋に鍵がかからず、湯治プランのみの利用になります。

当日は1人泊で土曜日に宿泊、名湯コースという、湯治プランではない通常のスタンダードな宿泊プランで、税抜き12871円でした。予約は公式サイトからor秘湯を守る会の会員宿なので、そちらにもプランが出ています。

自在館は、1人泊専用の部屋があるため、1人泊による料金アップはありません。
また、休前日の料金アップもないので、とても良心的だと思います。

【風呂】★★★★

栃尾又温泉には「うえの湯」「したの湯」と呼ばれる共同浴場が2つあり、3つある旅館のお客すべてが、その共同浴場に入りに来る、という独特のルールとなっています。

現在はルールが変わりましたが、当時は、毎日15時30分で男湯と女湯が入れ替わり、15時30分以降23時まではうえの湯が女湯でしたの湯が男湯。23時から朝5時までは入浴不可で、朝5時から15時まではしたの湯が女湯でうえの湯が男湯で固定でした。

うえの湯もしたの湯もお湯は同じなはずなのですが、湯小屋の趣がまったく異なり、うえの湯はまるで銭湯のようなタイル張りの浴室なのに対し、したの湯はおよそ80段の薄暗い階段を下りた先にあり、石が敷き詰められた大変風情のある浴室なのです。
栃尾又温泉といえば風情あるしたの湯!と聞いており、このとき「いずれなくなるかも」と噂されていたのもしたの湯のほうでした。
なので、できればしたの湯に長くつかりたかったのですが、チェックインから夜の間はしたの湯には入れないので、とりあえずうえの湯に行ってシャンプーしたりしてました。

うえの湯のある別棟の建物です。

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このときは土曜日の宿泊だったので非常に混んでおり、うえの湯、したの湯の写真はまったく撮れませんでした。
うえの湯、したの湯ともお湯は同じ、無味無臭のラジウム温泉で、湯口から飲泉もできます。うえの湯にはシャワー付きのカランが3つあり、銭湯っぽいですが、したの湯にはカランがひとつあるのみで、昔ながらの共同湯スタイル。
うえの湯にもしたの湯にも、大きめの非加熱浴槽と、小さい加熱浴槽があります。加熱浴槽は最後にちょろっと入るぐらいの人が多く、みんな37度ぐらいの体温と同じぐらいのぬるめの非加熱浴槽にえんえんとつかっている感じでした。

いつまでもつかっていられそうな大変気持ちのいいお湯でしたが、みんな長湯なので、かなり混んでいて、特にしたの湯はみんな朝食前の時間帯にいっせいに入りに来ていたので、肩がふれあいそうな混み具合で、ちょっとリラックスできなかったですね。。。

ちなみに、自在館には3旅館共同の浴室以外に、3つの貸切風呂があります。いずれも宿泊者は40分ぐらいをめやすに無料で貸切利用できます。
貸切の内湯は2つあり、深夜から朝までの時間帯のみ貸切ではなく男女別の内湯になります。うえの湯したの湯は23時で閉まってしまうので、酔って夜にお風呂に入りそびれてしまっても、自在館なら入れます。ただし、源泉を42度ぐらいに加熱したお風呂でしたので、あんまり長湯はできません。

貸切の内湯はこんなかんじ。

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シャンプーコンディショナー完備です。

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うえの湯の洗い場はリンスインシャンプーだったので、こちらのほうがいいですね。。。

 

脱衣所も、うえの湯したの湯よりむしろきれいでした。

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ドライヤーはあまりやる気がないタイプのやつで残念。

 

もうひとつ、自在館の宿泊者が無料で貸切利用できる露天風呂があります。
栃尾又温泉は露天風呂がないので、こちらはかなり人気があり、ようやく入れたのは夜になってからでした。

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日中なら、木々の緑の中で湯浴みが楽しめたはずなのですが。。。
露天風呂は深夜は利用できませんでした。

うえの湯したの湯、非常にいいお湯だったのに混んでいて楽しみきれなかったように思うので、いつか平日に泊りに来たい!と思いました。

夜間にうえの湯に行く際に旧館を通って行くのですが、渡り廊下からみた風景がなんだか素敵でした。

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【食事】★★★★

最もスタンダードな2食付きのプランで宿泊しました。
スタンダードなプラン、と言ってもこれより上のプランは実はなく、あとは秘湯コースというメイン料理が1品少ないプランと、定食の湯治コース(連泊のみ)があります。

実は、ネット上ではあんまりこの宿の料理がほめられているのは見たことがない
(失礼。。。)のですが、個人的にはけっこう気に入りました。

夕食は食堂にて。食事処も別にあるようなのですが、1人泊だと食堂での夕食になるようです。1人泊の人が何人もいるので気になりませんw

刺身は山の中の旅館らしく虹鱒。新潟の地酒と共に。

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たっぷりの山菜!うれしい。。。

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食堂のいろりにかかっていたイワナの塩焼き。

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じっくり焼かれているので骨まで食べれます。

 

かぶとエビの煮物。

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てんぷら!山菜、夏野菜、黒豆とバラエティに富んでいてとてもおいしい。

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特に黒豆のてんぷらがおいしかった。

鍋物もなかなかのボリューム。鴨鍋です。

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牛肉の炭火焼。

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魚沼産コシヒカリ!

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デザートは、すいかでした。

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朝食も同じ食堂で。盛りだくさんのおかずに魚沼産コシヒカリ。

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ラジウム納豆はかなりの大粒でした。

 

鍋かと思いきや目玉焼き!これおいしかった!

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デザートはヨーグルト。

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特別に凝ったメニューではないのですけど、夕朝食共に十分においしかったです。

【部屋】★★★

1人泊専用のコンパクトなベッドルームでした。

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しかし、せっかくの畳なのに椅子とテーブルを置かれてしまうと、畳の上でくつろいだりはしにくいですね。。。
あと、ベッドはちょっと固くて寝心地はあまりよくありません。
布団敷きや布団上げの手間がないのは良いのですが。

なぜか胃薬が置かれています。。。ご親切に。。。

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テレビ、金庫、電気ポット、冷蔵庫など一通りのものは揃っています。

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あと、扇風機があることから察することができますが、エアコンはありません。
これが、若干困りました。
窓を開ければ風ははいってくるのですが、網戸でも小さい虫はすり抜けてはいってきてしまうんですよね。。。
刺されないように虫除けスプレーをしてましたが、お風呂上がりに虫除けは、できればやりたくなかったですね

 【再訪したい度】★★★★

1人泊専用の部屋があって、土曜日でも料金アップなしに泊まれるのはとてもいいなと思いました。
それと、お湯と食事もとても良かったと思います。
できれば、お風呂はもう少し混んでないときに、もっと長い時間入りたかったなあ。
やはりここは、連泊すべきなんですかね。。。

部屋の虫がちょっと気になってしまったので、次回泊まるなら4月とかがいいのかもしれません。それならまだ虫も少なそうだし、窓を開ける必要もなさそう。山菜もたくさん出そうだし。
栃尾又温泉には自在館のほかにも2軒の宿があるので、別の宿にも泊まってみたいなと思いました。